ジャスティスリーグvsスーサイドスクワッド #1

ジャスティスリーグvsスーサイドスクワッド #1
(作:ジョシュア・ウィリアムソン、画:ジェイソン・ファボック)

政府の高官アマンダ・ウォラーによって組織された特殊部隊タスクフォースX――減刑をエサに集められた札付きの悪人たちによって構成され、表沙汰にできない危険な汚れ仕事を密かにこなす"自殺部隊(スーサイドスクワッド)"。
彼らの今日の戦場は、小さな島国バドニシアであった。
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S.T.A.R.ラボから盗み出した地震兵器を使用し島を破壊しようとするカルト教団を止めるために派遣されたスーサイドスクワッド。
もちろんその目的は人命救助ではない。バドニシアの地下に密かに建造されたアメリカ政府の軍事基地が発覚し、国際社会から非難を浴びることを恐れたアマンダ・ウォーラーが先手を打ったのだ。

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教団員の気がハーレイ達にとられている隙に、見事、高所からの狙撃で教祖を射殺したデッドショット。
しかし、教祖が最後に放った地震パルスはデッドショットのいたビルを破壊する。
必死に脱出を試みるも、逃げ場を失ったデッドショット。

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デッドショット:パパも、今回ばかりは弾切れらしい。
デッドショット:地獄でまってるぜ、アマンダ!


愛する娘の写真を目に焼き付け、覚悟を決めて身投げをするデッドショット。

そんな彼を救ったのは、スーパーマンをはじめとするジャスティスリーグの面々であった。

リーグがここに来たのは偶然ではない。
バットマン誌で繰り広げられたサンタ・プリスカの一件で、アマンダ・ウォラーと彼女の築き上げたスーサイドスクワッドの危険性を再認識したバットマンは、その存在をリーグに打ち明けスーサイドスクワッド壊滅のために協力を仰いだのだ。

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(そういえば当ブログでリバース後のジャスティスリーグを取り上げるのは今回が初めてですね。
オリジナルメンバーを踏襲した構成ですが、グリーンランタンがバズとジェシカの二枚看板、スーパーマンはフラッシュポイント前のDC世界からやってきた方になっています)

一触即発の状態で対峙する両チーム。
しかし"地球最高のヒーローチーム"であるジャスティスリーグと、ごろつきの寄せ集めであるジャスティスリーグではその戦力差は明らか。

バズ:こりゃ一方的過ぎないか?あの男なんて武器がブーメランだぜ?
フラッシュ:キャプテン・ブーメランを舐めない方がいい。奴は…
バズ:いや、それでもブーメランはないだろ?


どこか緩んだ空気がリーグの中に漂う中、デッドショットは冷静にアマンダ・ウォーラーに連絡をとる。
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デッドショット:で、俺たちはどうすればいい?
アマンダ:わかっているはず
デッドショット:もう一度、お前の口から聞きたいんだ
アマンダ:リーグに生け捕りにされるな。失敗したときは無線爆弾で殺す。
デッドショット:お前ら聞いたな。俺たちが潜り抜けてきた糞ったれな日々の中で、今日ほど楽な任務はない。
見ての通りリーグの奴らは殺しはできない。だが・・・
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俺たちは殺れる!


遂に始まった現在のDCを代表する2チームの戦い。
しかしその陰で密かに動き始めた第3チームがいた。

カリフォルニアはデスバレーの地下深くにある秘密施設カタコンベ。ほんの数名の囚人のためだけに造られたこの施設に一人の男が入り込み、そこに収監された"この世ならざる者"を解放したのだ。

解放された囚人はこの5人。
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(左から)31世紀からやってきた魔女エメラルド・エンプレス、磁力を操るグリーンランタンの宿敵Dr.ポラリス、宇宙最凶の賞金稼ぎロボ、かつてJSAと戦った無貌の仮面ジョニー・ソロー、スーサイドスクワッドのライバルであった国際テロ組織"オンスロート"の首領ラスタム。

そして彼らを解き放った張本人、マクスウェル・ロードは彼らに語る。
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マクスウェル・ロード:君たちに君たちがいま最も欲しているもの――アマンダ・ウォラーの首を差し上げよう。
見返り?世界を救う手伝いをしてくれればそれで結構。


***************
というわけでDCリバース初の大型クロスオーバー『ジャスティスリーグvsスーサイドスクワッド』の紹介でした。
DCが、本編をミニシリーズでやるような大型クロスオーバーを行うのは久しぶり、『フォーエバーイービル』から数えれば3年ぶり、DC社屋の引っ越し時におこなった『コンバージェンス』から数えても1年半ぶりになります。

上記の通り"vs"とは銘打たれていますが、物語の中心はマクスウェル・ロードと彼の率いるチームとの戦いになりそうなのですが、実はマクスウェル・ロードのチームは非常に興味深い構成でして、ロボ以外のメンバーは全員、NEW52以降初登場。
ロボにしても、New52に登場したロカビリースタイルのロボではなく、彼に殺されたはずのバイカースタイルで、フラッシュポイント前を強く意識させるメンバーです。
(厳密にはジョニー・ソローは『アース2:ソサエティ』に、Dr.ポラリスは『フューチャーズエンド』に、それぞれ"別バージョン"が登場しています。)
またエメラルド・エンプレスは「この世界は時が失われている」と語り、ジョニー・ソローは"聞いたこともないヒーローチーム"についてのたわ言を繰り返します。

彼らが収監されていた施設の職員が、彼らに対して使った"この世ならざる者"という呼び名は、果たして単なる修辞表現なのか?それとも本当にこの世界ではない別の世界、つまりリブート前の世界からやってきた存在であることを意味していたのか、次なる展開が非常に楽しみです。

【宣伝】(使いまわし)
新作の発表が多すぎて、何を紹介したんだかしてないんだか分からなくなってしまった翻訳アメコミ。
今回は目についた作品を片っ端から紹介。

まずはイベント『ジャスティスリーグvsスーサイドスクワッド』も始まり、いまDCが最も力を入れているタイトルであるスーサイドスクワッドから、その主要メンバーに焦点を当てた2作品『スーサイド・スクワッド モスト・ウォンテッド:デッドショット』と『スーサイド・スクワッド モスト・ウォンテッド:カタナ』が発売。
またゴッサムシティのはずれにある名門校を舞台にした学園探偵もの『ゴッサム・アカデミー:カラミティ』が発売。
Twitter上で話題になった"イケメン・ダミアン"が遂に登場。マップス、ダミアン、グラップル銃の三角関係に発展!
そして『アクアマン:王の最期』にてジェフ・ジョーンズ期のアクアマンが遂に完結。オーシャンマスターを倒しアトランティス王位を改めて継ぐこととなったアーサーの前に、古代の王が甦る!


お次は月刊が通常のアメコミ界において、週刊作品を1年間続けるというクレイジーな企画『バットマン:エターナル』の上巻がまさかの刊行。
ジム・ゴードン逮捕の衝撃と共に、ゴッサムで最も危険な"人"――カーマイン・ファルコーネが帰ってくる!
次も大作『バットマン:ノーマンズランド』の3巻が刊行。90年代後半のバットマンの金字塔となったクロスオーバーのいよいよ後半戦。
そして「LOBO ポートレイト・オブ・ア・バスティッチ」で驚異の翻訳デビューを果たしたジュリアンパブリッシングから、『BATMAN LOBO / LOBO AUTHORITY:HOLIDAY HELL』が発売!
容赦のない筋肉描写で一世を風靡したサイモン・ビズレーのアートで、ロボとバットマンが読めるよろこび!



翻訳デビューといえば、誠文堂新光社も翻訳アメコミに参戦。そしてそのチョイスが凄い!
まずはヴァイオレンスグルメコミック界の金字塔(そんな"界"があるならばですが)『GET JIRO!』!
"スシ"の名をかたるまがい物が幅を利かせる悪徳の街ロサンセルスに、硬派な寿司職人ジローが帰ってくる。
色物と侮ることなかれ、著作の映画化も控えた有名グルメライター、アンソニー・ボーデインがライターなだけあって、その寿司描写だけは確か。ほかの設定は頭のネジがかなり飛んでいますが…
続いてはガース・エニスの『ザ・ボーイズ』。ヒットマン、パニッシャーなど、問題作を数多く世に送り出したガース・エニスの作品の中でも一番の問題作である本作。
大手出版社の自主規制の頸木を逃れたエニスが、本当に下世話で下品でハートフルなヒーロー界を描く!
続いては『ウォーキングデッド』で飛ぶ鳥を落とす勢いのライター、ロバート・カークマンの『アウトキャスト』が翻訳。
こちらは管理人は未読なのですが、悪魔祓いをテーマにした話題作の翻訳ということで非常に楽しみです。
最後にエンターブレインから『ヒットマン』の続巻が刊行されることが発表。
てっきりラインが止まったと思っていたヒットマンの復活が大変うれしいです。New52世界にも帰ってこないかなモナハン。


"最後に"と思ったら、まだ重要な作品『ハワード・ザ・ダック』の紹介が漏れていました。
私世代だと、ルーカスによる映画でお馴染みの彼ですが、実は近年マーべス世界で復活を果たし、大人気となっています。
地球と宇宙を股にかけるやや脱力系のコメディですが、その面白さお墨付き。

スーパーマン #10

スーパーマン #10
(作:ピーター・J・トマシ、画:パトリック・グリーソン)

メトロポリスにほど近い町ハミルトン・シティにて、健やかに学校生活を楽しむスーパーボーイことジョン・ケント。
しかし彼はクリスマスツリーに使うモミの木を探し入った近所の森で、謎の敵に襲われ意識を失ってしまう。

見知らぬ研究施設で目を覚ましたジョンの前に現れた少年。
それは"バットマンの息子"にして地球最強の悪ガキ、ダミアン・ウェインであった。
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ダミアン:お前はこの星の生きとし生けるものにとって危険な男だ、ジョン。
親父の月面基地に入り込んだだけではなく、ハミルトンシティで猛禽類とネコ科生物を殺害した!

ジョン:ちょっと僕の話を聞いてよ。

(ジョンはその能力が発現した際、誤って自分の飼い猫とトンビを殺してしまいました。本人にとってはかなりのトラウマです)

ダミアン:お前の親父は、この世界で表舞台に姿を現す前の数年間、俺たちを見張っていた。
その間に、奴が企んでいた陰謀を想像するだけで…
ジョン:お父さんはそんなことはしないよ!
ダミアン:しないのか? 俺の親父ならするぞ?


バットマン:・・・ダミアン、いい加減にするんだ。
スーパーマン:ジョン!助けに来たぞ!


そこに現れたのは、ダミアンの(いつもの)暴走を止めるために現れたバットマンと、誘拐された息子を救うために現れたスーパーマンであった。

一堂に会する新旧の"ワールドファイネスト"。
その後、いろいろあって(笑)、彼らはバットケイブの最新設備を用いてジョンの健康診断を、行うこととなる。
健康診断も一息つき、アルフレッドの入れるお茶で和やかに歓談を楽しむ両家族。
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しかし、バットマンとスーパーマンが目を離している間にダミアンがジョンを挑発し、取っ組み合いのケンカが勃発。
無茶苦茶になるバットケイブ。

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二人のやんちゃっぷりに堪忍袋の緒が切れたバットマンとスーパーマンは、息子たちに"尊敬と協力"を叩き込むために、試練を与えることを決意する!
****************************

とうわけでついに実現した、ロビンとスーパーボーイという2大次世代ヒーローの初顔合わせ。
今後二人は2017年開始の新シリーズ『スーパーサンズ』誌にて再びコンビを組むこととなりますが、アメリカの片田舎で伸び伸びと育った品行方正な腕白少年ジョンと、いかめしい顔を保っているつもりが本質的な育ちの良さを隠せない悪ガキ・ダミアンでこぼこコンビの活躍が今から楽しみです。

以下は気に入ったシーン。

【ジョンくんはリア充】
実はジョンくんの一番の友達は、同じ学校に通うお隣さんの女の子です。
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ジョン:エッグノッグ美味しかったよ。いつもありがとう。
キャシー:科学の授業を手伝ってもらったお礼だから、何回でも作ってあげるわ。
ジョン:そういえば転校生が来たらしいね。見にいってみる?
キャシー:あなたが行くのなら…

と、完全にカップル。
いじめっ子からの冷やかしに対しても堂々とした態度で、まさにリア充の佇まい。

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ちなみに噂の転校生の正体はダミアンのお目付け役の少女"ノーバディ"でした。
彼女を前にしたキャシーの複雑な表情…
こういう時に「爆発しろ」っていうんでしたっけ?


【2人の親バカ】
ダミアンをいさめに来たバットマンと、誘拐されたジョンを救うために飛び込んできたスーパーマンは、一瞬だけ険悪な雰囲気に。

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スーパーマン:誰かがあの少年に、礼儀を教えた方がいいんじゃないかな?
バットマン:そういう君の方も、能力制御の教育が必要なのでは?


2人とも意外に親バカだぞ!

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まずはイベント『ジャスティスリーグvsスーサイドスクワッド』も始まり、いまDCが最も力を入れているタイトルであるスーサイドスクワッドから、その主要メンバーに焦点を当てた2作品『スーサイド・スクワッド モスト・ウォンテッド:デッドショット』と『スーサイド・スクワッド モスト・ウォンテッド:カタナ』が発売。
またゴッサムシティのはずれにある名門校を舞台にした学園探偵もの『ゴッサム・アカデミー:カラミティ』が発売。
Twitter上で話題になった"イケメン・ダミアン"が遂に登場。マップス、ダミアン、グラップル銃の三角関係に発展!
そして『アクアマン:王の最期』にてジェフ・ジョーンズ期のアクアマンが遂に完結。オーシャンマスターを倒しアトランティス王位を改めて継ぐこととなったアーサーの前に、古代の王が甦る!


お次は月刊が通常のアメコミ界において、週刊作品を1年間続けるというクレイジーな企画『バットマン:エターナル』の上巻がまさかの刊行。
ジム・ゴードン逮捕の衝撃と共に、ゴッサムで最も危険な"人"――カーマイン・ファルコーネが帰ってくる!
次も大作『バットマン:ノーマンズランド』の3巻が刊行。90年代後半のバットマンの金字塔となったクロスオーバーのいよいよ後半戦。
そして「LOBO ポートレイト・オブ・ア・バスティッチ」で驚異の翻訳デビューを果たしたジュリアンパブリッシングから、『BATMAN LOBO / LOBO AUTHORITY:HOLIDAY HELL』が発売!
容赦のない筋肉描写で一世を風靡したサイモン・ビズレーのアートで、ロボとバットマンが読めるよろこび!



翻訳デビューといえば、誠文堂新光社も翻訳アメコミに参戦。そしてそのチョイスが凄い!
まずはヴァイオレンスグルメコミック界の金字塔(そんな"界"があるならばですが)『GET JIRO!』!
"スシ"の名をかたるまがい物が幅を利かせる悪徳の街ロサンセルスに、硬派な寿司職人ジローが帰ってくる。
色物と侮ることなかれ、著作の映画化も控えた有名グルメライター、アンソニー・ボーデインがライターなだけあって、その寿司描写だけは確か。ほかの設定は頭のネジがかなり飛んでいますが…
続いてはガース・エニスの『ザ・ボーイズ』。ヒットマン、パニッシャーなど、問題作を数多く世に送り出したガース・エニスの作品の中でも一番の問題作である本作。
大手出版社の自主規制の頸木を逃れたエニスが、本当に下世話で下品でハートフルなヒーロー界を描く!
続いては『ウォーキングデッド』で飛ぶ鳥を落とす勢いのライター、ロバート・カークマンの『アウトキャスト』が翻訳。
こちらは管理人は未読なのですが、悪魔祓いをテーマにした話題作の翻訳ということで非常に楽しみです。
最後にエンターブレインから『ヒットマン』の続巻が刊行されることが発表。
てっきりラインが止まったと思っていたヒットマンの復活が大変うれしいです。New52世界にも帰ってこないかなモナハン。


"最後に"と思ったら、まだ重要な作品『ハワード・ザ・ダック』の紹介が漏れていました。
私世代だと、ルーカスによる映画でお馴染みの彼ですが、実は近年マーべス世界で復活を果たし、大人気となっています。
地球と宇宙を股にかけるやや脱力系のコメディですが、その面白さお墨付き。

IvX(インヒューマンズ vs X-MEN) #0

IvX #0
(作:チャールズ・ソール、画:ケネス・ロカフォード)

【ニューアティランにて】
ビースト:さて!取り掛かるとしようじゃないか。
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インヒューマンズの王都ニューアティランの研究室にて、ビーストは声をあげた。
そのどこか楽し気な姿に、ビーストの助手であるインヒューマンの科学者アイソは思わず質問した。

アイソ:ずいぶん上機嫌ですね。ミュータントが絶滅の危機にあるというのに。
ビースト:しかり。ただ、今回の敵は殺人ロボットでも、不安定な魔女でも、時空の特異点でもない。
ただの化学反応、つまりは科学の領域じゃないか。こと科学に関して言えば、我々人類はどんなことだって可能にしてきた。
アイソ:もう何かアイデアがあるんですね。
ビースト:いや、なにも。ただほら!
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ビースト:洞窟の壁に自分たちの姿を刻んだ3万年前の人々にとっては不可能に思えたことも、今ではこの通り、子供の遊びだ。
それもこれもみな、不可能を可能にする科学の力だよ。


インヒューマンズ誕生の引き金であると同時に、ミュータントを殺す疫病M-ポックスの原因となる雲――テリジェンミストを無毒化するために、インヒューマンズのもとで研究する道を選んだミュータントの科学者ビースト。
彼は自分の研究の先に、インヒューマンズとミュータントが手を取りある明るい未来があることを確信していた。


【両種族の現状】
しかしビーストの思い描く理想に反し、インヒューマンズとミュータントの関係は停戦協定の上になりたった不安定なものであった。

今をさかのぼること8か月前、全ミュータントの前でミュータントの平和的団結を説いたサイクロプス。
そんな彼ですが、テリジェンミストのミュータントへの害を知ったとたんに態度を硬化。
テリジェンミストとインヒューマンズの危険性についての憶測まじりの糾弾を、全世界に向けて発信した上に、インヒューマンズたちがミュータントの緊急避難に手を取られているすきに、地球を巡回する2つの巨大なテリジェンミストの1つを破壊したのだ。
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自分たちの同胞を増やすテリジェンミストはインヒューマンズにとって、神聖とすらいえる存在。
そんなテリジェンミストが破壊され、怒り心頭のインヒューマンズの前に現れたサイクロプスは、同胞たちを守るために残り一つとなったテリジェンミストも破壊することを宣言。
インヒューマンズの王ブラックボルトの怒りに触れたサイクロプスは、王の力により同胞たちの面前で塵となったのだ、
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「理念は死なぬ」という言葉を残して。

この一件により一種即発となったミュータントとインヒューマンズ。しかし両種族のリーダーである2人の女性ストームとメデューサは、争いを由とせず両種族の間で停戦協定を結ぶこととなる。

この協定により、インヒューマンズは残されたテリジェンミストを常に追跡し、その進路にミュータントの反応があれば避難を最優先とすることを約束、事態はひとまずの収束を迎えたかにみえた…


【暗躍するホワイトクイーン】
エマ:理念は死なない…
ビーストが科学の力で、ミュータントたちを救おうとする中、表舞台から姿を消していたホワイトクイーン、エマ・フロストもまたミュータントを救うための、密かな活動を行っていた。

もちろんエマが頼るのは科学の力ではない。
マグニート率いるアンキャニーX-MEN、
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過去からやってきたAll-New X-MEN
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地獄に作られた避難所に居を構えるエクストラオーディナリーX-MEN
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ミュータントの各種勢力に密かにコンタクトをとり、ビーストが失敗した時の"プランB"に向けた協力要請を行っていたのだ。

【一方インヒューマンズも…】
メデューサ:ビーストは信頼に足る人物だわ。でも、全てのミュータントがそうだとは限らない。
いつか、必ずしびれを切らすものが現れる。
我々から戦争の口火を切ることはけしてない。しかし、戦争に勝つ準備は常にしておくように。

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ミュータントとインヒューマンズの戦争に向けた準備を進めていたのは、エマだけではなかった。
インヒューマンズ王家もまた、"ミュータントの保護"を理由にテリジェンミストの警護にあたり、ミュータントの戦争に備えていた。

【ビーストの発見】
ビースト:なんということだ!
アイソ:どうかされましたか?
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ビースト:・・・いや、なんでもない。そろそろ昼食でも取ろうか?ワシは腹が減って仕方がないよ。


サヴェッジランドに設置した計測器の測定結果を見たビーストは、ミュータントの同胞たちに連絡を取ることを決意する。
それもインヒューマンズには決して知られるように、ひっそりと・・・

************
というわけで、今回はマーベルの冬のクロスオーバー『IvX(インヒューマンズvsX-MEN)』のプレリュードの紹介でした。
ただ実はこの物語には#0とは別にもう一つのプレリュードが存在します。
そのタイトルは『デス・オブ・X』。
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昨年のイベント『シークレットウォーズ』終了から、『オールニュー・オールディファレント・マーベル』によるリランチ開始までの間、作中時間で流れた8か月間の空白期間を埋める物語として、人々の口を通してしか語られなかったサイクロプスの最後とインヒューマンズとの確執を描く物語です。
オールニュー・オールディファレント・マーベル開始以降、意図的にその詳細がぼやかされてきたサイクロプスの最後とは、いったいどのようなものであったのか?
実は、物語は事前に明かされていた内容通りに進んでいき、正直管理人は読みながら「わざわざもったいぶってこの内容?」と若干不満でした。
…最後の数ページを読むまでは。
「ブラックボルトとメデューサを襲撃して返り討ちに合う」という物語をなぞっていく『デス・オブ・X』は、最後の数ページに明かされた事実でその意味合いをがらりと変えます。
そして、その影響は本作『IvX』にも色濃く出ており、同じセリフを読んでいても、『デス・オブ・X』を読んだ読者と未読の読者では、そのニュアンスが大きく違って感じることでしょう。

果たして、マーベル世界の2大種族の対立はどこに着地するのか?
この世界に残されたサイクロプスの理念はどうなるのか?

ここ数年のX-MEN系列の大団円としての本作をみなさんもぜひ読んでみてください。

【宣伝(使いまわし)】
久しぶりの更新となると、書くのが大変なのがこのコーナー。
特にこの一か月は、とんでもないタイトルが数多く発表されました。

まずは『バットマン:エターナル<上>』! バットマンに訪れた最大の危機をかつてないスケールで描いた超大作がまさかの翻訳!
通常のTPBで8冊ほどの分量となる内容の前半部分を1冊にまとめての刊行になります。
個人的にも初めて完走した週刊タイトルで、毎週その展開に悶絶しながら読んだ思い入れたっぷりの作品なので、翻訳は嬉しいところです。

続いての驚きは『Y:THE LAST MAN 1』。「謎の伝染病により世界中の男性が死滅。この地球に残された最後の雄となった主人公は…」という、比較的ベタな設定を"今世紀最高のコミック"の1つへと引き上げた作品。
普段はヒーローコミック以外は読まない管理人ですが、アメコミの情報を仕入れていると常に大絶賛と共に耳に入ってくるこの作品が日本語で読める日が来るとは思いませんでした。

そして、こちらも驚きの『BATMAN LOBO / LOBO AUTHORITY:HOLIDAY HELL』!
英国コミックの雄、サイモン・ビズレーの描くバットマンとロボの大騒動が翻訳!

最後に管理人がお勧めしたいのが『アクアマン:王の遺産』と『アクアマン:王の最期』の2冊。
不人気キャラの代名詞であったアクアマンを、一気にDCのトップタイトルへと帰りづかせたジェフ・ジョーンズのアクアマン。
第一巻が発売された時にもちろん期待していましたが、完結編まで一気に刊行されることになりました!




またマーベルで楽しみなのは、『ドクター・ストレンジ:ウェイ・オブ・ウィアード』。昨年より始まったオールニュー・オールディファレント・マーベル路線の初翻訳は、映画の公開が待たれるDr.ストレンジ!
本国でも映画化を控えた時期に始まった企画ということもあり、マーベルのトップクリエーターの共演となっています。
またDr.ストレンジでいえばその誕生譚を再構成した『ドクター・ストレンジ:シーズンワン』も、映画の予習にはぴったりの作品となっております。
また、翻訳作品の続刊となる『ジャスティス Vol.2』『ジャスティス・リーグ:ダークサイド・ウォー 1』も近日発売となっています。

プロフィール

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

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