開始から4か月。『DC:リバース』の現在

5月末に発売され、DCファンのみならずアメコミ界全体の話題をさらった『DCユニバース:リバース』から4か月。

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本作を皮切りに始まったNew52世界の新フェイズ『DC:リバース』にてDCが行った施策を改めて整理すると。
 1.全誌一斉に物語のキリをよくし、新規読者が参入しやすくする
 2.出版タイトル数を減らす代わりに刊行間隔を早め、人気作を切れ目なく提供する
 3.New52世界の状況をフラッシュポイント前の設定に寄せていく
 4.“New52世界を作ったのは何者か?”という、ユニバース共通の謎を提供する
の4点となるのですが、これらの施策が大当たり。

『DC:リバース』は大好評を持って迎えられ、開始から4か月たった現在も、売り上げ/評価の両面でとどまることを知らない勢いを見せています。

そして今回の記事では、上記の施策の4番目に述べられた“New52世界を作ったのは何者か?”という謎、こちらに注目していきたいと思います。

【そもそも"リバースの謎"とは?】
まずは『DCユニバース:リバース』にて明かされた、New52創世の謎をおさらいしておきましょう。

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もともとは長い歴史を経て、様々な世代のヒーローたちが深い絆で結ばれた世界であったDC世界。
しかし『フラッシュポイント』において、世界はアマゾンとアトランティス、そして人類が互いに争うこの世の地獄へと変貌を遂げてしまう。

幸いにもヒーローたちの活躍で、世界は再び元の姿を取り戻すかにみえたが、その瞬間にDC世界は"奴ら"の介入をうける。
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以前から様々な方法でDC世界に影響を与えてきた"奴ら"は、世界の歴史が織りなおされるその瞬間を狙い、DC世界から10年間の歴史とそこで培われたヒーロー同士の絆を、ジェンガのピースを抜き取るかのように奪い取ったのだ。

かくしてDCユニバースはかつての姿を失い、まだ互いのことをよく知らない経験の浅いヒーローたちによる若く未熟な世界――New52世界が始まったのだ。

果たしてNew52世界をこのような姿に変えたのは何者で、その目的は何なのか?

この謎につながる数少ない鍵、それは世界の外側に存在するスピードフォースの中から一部始終を観測し、おぼろげながらも以前の世界の記憶をもって帰還したウォーリー・ウエストと、彼と共にこの世界にやってきた謎のバッチのみであった。
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…というわけで、ドデカい謎を読者に投げかけたうえで始まった『DC:リバース』ですが、実は今のところこの謎に直接つながる展開を行っているタイトルはありません。
一見、"リバースの謎"など存在しないかのように、独自の物語を進めている各誌なのですが、本筋の合間にわずかではありますが、この謎にかかわる予兆を見せているシーンもちらほら。

そこで今回は、管理人が読んでいる範囲の中で気が付いたこれらのシーンを集めてみることにします。

【タイタンズとアブラカダブラ】
現在"リバースの謎"に一番正面から向かっているのは、大ウォーリーをメンバーに加え、この世界のタイムラインの乱れを身をもって体験したタイタンズでしょう。

彼らは、この世界に帰還してから急速に失われつつある大ウォーリーの記憶を、(DC世界には珍しい)テレパシー能力者であるリリスの力を使って読み取ろうとし、その過程で、全ての記憶を失い売れない奇術師として暮らしていたウォーリーの宿敵アブラ・カダブラを復活させてしまいます。

アブラ・カダブラは64世紀の未来世界から、現在の人々には魔法としか思えない科学技術とともにやってきた誇大妄想狂。
そんなアブラ・カダブラは、ウォーリーが彼の未来の妻であるリンダ・パークの事を心配する様子をみて驚きます。
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「おや面妖な。ウォーリーがリンダと出会うのはも少し先だと、歴史書に書かれていたはず。
どうやら歴史に歪みが発生しているようですが、これは"彼"の仕業に違いありませんな。どうやらショーの幕引きを、少し急がなければならないようです。」



【スピードスターの死にざま】
続いてはフラッシュ誌。
街を襲ったスピードフォース嵐により多数のスピードスターを抱えることとなったセントラルシティを舞台に、スピードスターを狩る謎の敵"ゴッドスピード"との戦いが進行中のフラッシュ誌ですが、ゴッドスピードとの戦いの中で、バリーとの恋の予感を感じさせた女性ミーナもゴッドスピードの手にかかります。

彼女を守れなかったことに打ちひしがれるバリー。
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しかし、亡骸も残さずにコスチュームのみを残して消え去った彼女の最後に、バリーは不思議な既視感を覚えます。

そうミーナと同じことが、ずっと昔、自分にも起こったような既視感が…
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【サイコパイレート登場】
バットマン誌においても動きがありました。

ゴッサムで繰り返される大規模犯罪にしびれを切らせたアメリカ政府は、ゴッサムの治安維持のために密かに政府お抱えの異能集団タスクフォースX、またの名をスーサイドスカッドを派遣する。
今回の任務にあたってアマンダ・ウォーラーが選んだ人選、それは人の心を知り尽くした悪の天才心理学者Dr.ヒューゴ・ストレンジと、自身の感情を相手に投射する共感能力により神の正気すら奪う男サイコパイレートであった…
という始まりであったバットマン誌。

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その後いろいろあり、ヒューゴ・ストレンジとサイコパイレートはアマンダの手から逃れ自由の身に。
バットマンはサイコパイレートの後を追うために、自らのスーサイドスカッドを引き連れて、彼が身を寄せる南米の小国サンタ・プリスクの刑務所、つまりバットマンの最強の敵の一人ベインの根城へと向かうこととなります。

現在のところ、その共感能力しか取りざたされていないサイコパイレートですが、ライターを務めるトム・キングより、彼が今回の物語に起用されたのは、フラッシュポイント前の彼が持っていたもう一つの特異な能力によるところが大きいことが明かされています。
サイコパイレートの特異な能力、それは“改変前のDCユニバースの記憶を失わない”ということ。

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80年代にDCが行った世界改変イベント『クライシス・オン・インフィニット・アースズ』にて重要な役割を演じたサイコパイレートですが、彼はその後、グラント・モリソンの『アニマルマン』にて再登場。
クライシスによって改変された世界においてただ一人改変前の記憶を持ち続ける“狂人”としてアーカムアサイラムに収監されています。

果たして、バットマンが再びサイコパイレートと出会ったとき、彼は何を語るのか?

【謎の男Mr.オズ】
そして現在のDCユニバースにおいて、もっとも怪しい男、それはスーパーマンを見守り続ける謎の男Mr.オズをおいて他にいないでしょう。
New52のスーパーマンを密かに見張り続けてきたMr.オズですが、彼の死後は監視の対象を新しいスーパーマン、つまりフラッシュポイント前の世界のスーパーマンへと移しています。
スーパーマンのことを"こっちのスーパーマン"と呼びながら、まるで何かの実験をしているかのように、スーパーマンとその隣人たちを見守るMr.オズ。
『DCユニバース:リバース』において、スーパーマンと対面し
「君たち家族は君たちが思っているような存在ではない、死んだスーパーマン同様な・・・」
と謎めいた言葉を残したMr.オズとは何者なのか?

多くの読者は、無数のモニターを前に作戦を練るその風貌、
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そして部下に刻まれた紋章、
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(こちらは、ウォッチメンに登場したオジマンディアスの会社の香水"ノスタルジア")
そしてその名前より、彼こそが『ウォッチメン』の黒幕オジマンディアスだと予想しています。

管理人は実は、リバースが開始するずっと前より登場していたMr.オズがオジマンディアスであることに懐疑的だったのですが、先日起きた後述の衝撃的な事件によって、その考えを改めました。

【死んだスーパーマンの謎】
New52の終了間際、全ての力を使い果たし、灰の塊となってこの世を去った、New52世界のスーパーマン。
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彼の死にも謎が残っています。
その謎が顕著になったのは、スーパーマンの死亡に立ち会った2人の女性、ロイス・レーンとラナ・ラングが何故かスーパーマンの能力を得てしまうところから始まる『スーパーウーマン』誌。
その第一話の最後で、スーパーマンの力を受け継いだはずのロイスは謎の敵と戦い、死を迎えます。
そして死の間際、ロイスはあるセリフをつぶやくのです。

「クラーク!何てこと、ようやく理解できたわ。これは全て…」
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そしてあとに残されたのは白い灰となったロイスの姿。

果たしてロイスが誌の間際に見たクラークは単なる走馬燈であったのか?
そして、不自然なまでに完全な灰となったロイスとクラークの亡骸は何を意味するのか?

そしもう一人、灰となって死亡した人物が現れたところで事態は急展開を見せます。
その舞台となったタイトルは『ディテクティブコミックス』誌。

バットマンとバットウーマンが、ティムやステファニーなどゴッサムの根城にする若手ヒーローたちを集めてチームを結成し、大好評の同誌ですが、最初のアークの最後に悲劇がおこります。

ドローン軍団からゴッサムを救うために、自らの身を捧げるティム。
そして…
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痕跡すら残さず灰燼と化したティム。
しかし、その直後ティムは見知らぬ牢屋にとらわれている自分に気が付きます。
そして、ティムの前に現れたのは…
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Mr.オズ:君は結んではいけない絆を再び結びかけていた。ドレイクくん、キミは皆から愛されすぎたのだよ。
これ以上キミを見過ごすわけにはいかなくなった我々は、キミを舞台から退場させることにした。

ティム:ボクは世界一の探偵から直々に教えを受けた。こんな牢屋にいつまでもつないでおけると思ったら大間違いだ。
仲間たちも必ず助けにやってくる・・・必ずな!

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というわけで、遂に本格的な活動を始めたMr.オズ。
彼がティムをさらった理由として挙げた"絆を結んだから"という理由は、DCユニバースから歴史を奪った存在が、歴史を奪うことでこの世界からヒーロー達の絆を奪ったことの延長戦にあるように思えます。
さらにMr.オズが"我々"という言葉を使っているのも重要です。

やはり、彼は皆の予想通りオジマンティアスその人で、"我々"とは自分とDr.マンハッタンの事を意味するのか?
そしてティムの独房の両隣には、ティム同様、灰となって消えたクラークとロイスがいるのか?
彼の語る"舞台"とは何を意味するのか?

2年がかりで行われるといわれる『DC:リバース』の、まだ折り返し地点すら見えていない現状ですが、これからどのようにこの物語が展開していくのか、管理人は楽しみで仕方ありません。


【宣伝】
邦訳ラッシュはまだまだ続きます。
管理人のお勧めは何といっても、リーグ一の不人気ヒーローであったアクアマンを一躍トップスターにのし上げた、ジェフ・ジョーンズの『アクアマン:アトランティスの王』
そして同じくジェフ・ジョーンズがルーサーの加入にてんてこ舞いさせられるリーグの姿を描いたジャスティスリーグの新刊『ジャスティス・リーグ:インジャスティス・リーグ』の2冊。
また、超人気アーティスト、マイク・ミニョーラがオライオンやダークサイド達をはじめとするDCの宇宙絵巻を描いた『コズミック・オデッセイ』や、
フランシス・マナプルの美麗なアートでフラッシュやローグ達が鮮やかに動き回る『フラッシュ:グロッドの脅威』も外せません。




そしてマーベル関連では、昨年のコミックシーンの話題をさらった『シークレットウォーズ』へとつながる物語となる『ニューアベンジャーズ:エブリシング・ダイ』、
映画などで大物風の姿は見せているものの、いまいち日本での露出の少ないサノスのオリジンを描いた『サノス・ライジング』
映画関係の出版物でお馴染みの洋泉社のアメコミ翻訳参入第一弾『ベスト・オブ・デッドプール』など話題作が目白押しです。



ワンダーウーマン:リバース

ワンダーウーマン:リバース
(作:グレッグ・ルッカ、画:マシュー・クラーク&ライアム・シャープ)

ダイアナは思い返す、自分自身の現状を。
人々は彼女の事をワンダーガールと呼ぶ。"ワンダー"とは驚きをあらわす言葉であり、人々が彼女に感じる畏敬の念を表していた。 ・・・かつては

しかし物語は変わり続ける・・・
今日では"ワンダー"とは彼女に対する形容詞ではなく、呼ぶ側の気持ちを表すようになった。
人々は"疑問を感じて(wonder)"いる、「なんで、こんな女がいるのか?」、「彼女はいったい何者なのか?」と。


ダイアナは思い返す、自分自身の出自を。

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アマゾンの女王は子供を求め神に祈り、神は彼女の祈りに応え、泥人形に命を与え給うた。

しかし物語は変わり続ける・・・

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アマゾンの女王はオリンポスの主神ゼウスと恋に落ち、密かに子をもうけた。


ダイアナは思い返す、自分自身の幼少期を。

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永遠の生を楽しむパラダイスに生まれた唯一の少女は、皆の妹として愛されて育った。

しかし物語は変わり続ける・・・

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島に住む多くの少女たちの一人として育ったダイアナは、素性の知れない自身の生い立ちを蔑まれながら育った。
彼女にとってセミッシラは"パラダイス"というほどではなかった。

自身の半生の曖昧さに疑問を持った彼女は、真実の投げ縄を自らに巻き付け、自問する。

ダイアナ:私は誰だ?
ダイアナ:私はダイアナ、王女、ヒッポリタの娘、アマゾンの第十代女王。
ダイアナ:それで、私は何者だ?
ダイアナ:私は多くの貌を持つ、平和の調停者、戦争の闘士、嘆願者、悔悟者、真の友にして愉快な知己、信頼のおける真実の語り部・・・そう思わされてきた。

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自らの口からでた思いもよらない言葉に驚くダイアナ。
やがて彼女は自らの人生を欺いてきた何者かの存在をさとる。

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「物語が変わり続けるのも道理!」

もはや自分が何者であるのかすら疑わしいものになったダイアナ。
彼女は、自身の"真の誕生譚"を探す旅に出ることを決意する!

*******************************
というわけで、今回は「DC:リバース」後のワンダーウーマン誌の導入となるリバース号の紹介でした。

ワンダーウーマンのオリジンの曖昧さを、神話や伝承の変遷する様であるかのように語り、やがてそれがダイアナ自身の存在の揺らぎにも続いていく、非常に観念的な内容の本作ですが、それをここまで緊張感をもって読ませてしまうのは、ハードボイルド小説でならしたルッカの手腕がなせる業なのでしょうか。

また、ルッカはこれ以降の物語の構成でも、隔週刊行である本誌の特性を活かし、

#1から始まる奇数号では、現代を舞台にしたワンダーウーマンのルーツ探求の旅を描かき、
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#2からはじまる偶数号では、ワンダーウーマンの"真のオリジン"を描くという、かなり挑戦的な試みを行っています。
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来年映画が公開されることもあり、"DCの本気"を感じさせる本作。
ここから新たなオリジンを語られることもあり、(自分のように)今まであまりワンダーウーマンを読んだことがない人に、うってつけの作品となっていますので、皆さんもぜひ。


【宣伝(使いまわし)】
相変わらず刊行ラッシュが続く翻訳アメコミですが、まずはDC関連で目が付いたのはこちら。
「スーパーマン/バットマン:スーパーガール」は、リブート前の人気シリーズの翻訳。
実はリブート前世界で長い間登場していなかった"本当のスーパーガール"の復活を描いた作品となります。
美しい女性を描くことに定評のあるマイケル・ターナーをアーティストに据えていることからも、当時のDCの意気込みがうかがえます。
こちらもリブート前になりますが、名手マット・ワグナーが、DCヒーローの最高峰の共演を描いた「トリニティ バットマン/スーパーマン/ワンダーウーマン」も、個人的には外せないタイトル。
また、映画版が近日公開予定のスーサイド・スクワッドについては、「スーサイド・スクワッド:バジリスク・ライジング」が刊行。前作が良いところで終わったので、素早い続刊は嬉しいところ。
最近、80年以上の歴史を誇るDCの時間を横断したアンソロジーを翻訳しているパイ・インターナショナルからは、ジョーカー傑作選である「ジョーカー アンソロジー」が刊行。




続いてマーベル。
「スーパーマン/バットマン:スーパーガール」のライターを務めるジェフ・ローブ(バットマン:ロングハロウィーンなど)の作品が奇しくもマーベルからも刊行!そのタイトルは「キャプテン・アメリカ:ホワイト」。
本国での刊行を終えたばかりの最新作の登場は嬉しいところ。
続いて国内で驚異的なヒットを飛ばしたスパイダーバースの最終巻「ワールド・オブ・スパイダーバース」が7月に刊行。
カプコン版スパイダーマンなど、レアな(ある意味なじみ深い)スパイダーマンが次々登場する超短編が収録されるようなので個人的には楽しみです。
また少年ヒーローたちによる若さあふれる掛け合いが国内で人気を呼んでいる「ヤング・アベンジャーズ:スタイル>サブスタンス 」と、ガーディアンズのメンバーが様々なマーベルヒーローとチームアップする「ガーディアンズ:チームアップ」も8月に刊行予定。

タイタンズ:リバース

タイタンズ:リバース
(作:ダン・アブネット、画:ブレット・ブース)

「僕たちは昔、ティーンタイタンズだった。」
「ただのヒーローチームじゃない。それ以上の存在、無二の親友だった…」

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DCユニバース:リバース』にて、New52世界へと帰還したウォーリー・ウエスト。
「君はもう"キッド"じゃない、一人前のヒーローだ。」とバリー・アレンからフラッシュの名前を貰ったウォーリーはセントラルシティを後にし、かつてのチームメイトを訪ねる。

しかし、"何者か"によって歴史を奪われたこの世界において、ウォーリーの事を覚えている人物はバリーのみ。
「もしかしたらバリーがそうであったように、親友である自分の事を思い出してくれるのでは?」というウォーリーの甘い幻想は見事に打ち砕かれ、ウォーリーはタイタンズのメンバーに不審人物として囲まれることに。
(ちなみにディック達はウォーリーどころか、自分たちがチームであったことすらつい最近まで忘れていました。
そんな彼らが、再び絆を取り戻しチームを復活させる経緯は『タイタンズハント』にて語られています。)

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ウォーリー:思い出してもらおうって時に、新しいコスチュームで来たのは失敗だった!
ってそういう問題なのか?


しかし、時空を司る力であるスピードフォースと、ウォーリーとタイタンズとの絆の不思議な作用により、ウォーリーと接触を持ったメンバーは一人、また一人とウォーリーと過ごしたティーンタイタンズ時代の思い出を取り戻していく。

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ウォーリー:バットモービル!乗ってもいいって言われてるの?
ディック:うん…まぁバレなきゃ、大丈夫さ。


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ドナ:このような戯れではなく訓練に時間を割かなくてよいのか?私の故郷では、自制と自己研鑽こそを貴ぶよう教わってきた。
ウォーリー:でもかんしゃく球が破裂したとき、ロイの顔を見てみたいだろ? せっかくここにいるんだから楽しむことも覚えなきゃ。

・・・

こうして、再びチームとして、そして友人としての絆を取り戻したヒーロー達。
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ウォーリーは彼らに、スピードフォースの中で見たこの世界の本当の成り立ちと、自分たちを狙う"何者か"の脅威について語る…

****************

というわけで、今回は『DC:リバース』の新タイトル『タイタンズ』のリバース号の紹介でした。

余談ですが、『DC:リバース』の一環として始まったタイトルは、初めにリバース号と題されたタイトルを刊行し、その後#1,#2...と号数を重ねていく形になり、
リバース号は「そのヒーローが何者で、現在どのような状態にいるのか?」を簡潔に紹介しつつ、今後のストーリーを垣間見せる読み切り作品で、新規読者を強く意識した構成となっています。

そういう意味で、『DCユニバース:リバース』から直接物語が続き、タイタンズとウォーリーの再開を描いた本作は実はリバース号の中では変わり種だったのですが、これがとにかく面白い。

タイタンズハント』での冒険とウォーリーの帰還により、DCユニバースを揺るがすであろう脅威を、唯一知るヒーローとなったタイタンズ。
個人的には、殻らは今後のDCユニバースを引っ張っていく存在になるのではと期待しているので、引き続き展開を見守っていきたいです。

【宣伝】
相変わらず刊行ラッシュが続く翻訳アメコミですが、まずはDC関連で目が付いたのはこちら。
「スーパーマン/バットマン:スーパーガール」は、リブート前の人気シリーズの翻訳。
実はリブート前世界で長い間登場していなかった"本当のスーパーガール"の復活を描いた作品となります。
美しい女性を描くことに定評のあるマイケル・ターナーをアーティストに据えていることからも、当時のDCの意気込みがうかがえます。
こちらもリブート前になりますが、名手マット・ワグナーが、DCヒーローの最高峰の共演を描いた「トリニティ バットマン/スーパーマン/ワンダーウーマン」も、個人的には外せないタイトル。
また、映画版が近日公開予定のスーサイド・スクワッドについては、「スーサイド・スクワッド:バジリスク・ライジング」が刊行。前作が良いところで終わったので、素早い続刊は嬉しいところ。
最近、80年以上の歴史を誇るDCの時間を横断したアンソロジーを翻訳しているパイ・インターナショナルからは、ジョーカー傑作選である「ジョーカー アンソロジー」が刊行。




続いてマーベル。
「スーパーマン/バットマン:スーパーガール」のライターを務めるジェフ・ローブ(バットマン:ロングハロウィーンなど)の作品が奇しくもマーベルからも刊行!そのタイトルは「キャプテン・アメリカ:ホワイト」。
本国での刊行を終えたばかりの最新作の登場は嬉しいところ。
続いて国内で驚異的なヒットを飛ばしたスパイダーバースの最終巻「ワールド・オブ・スパイダーバース」が7月に刊行。
カプコン版スパイダーマンなど、レアな(ある意味なじみ深い)スパイダーマンが次々登場する超短編が収録されるようなので個人的には楽しみです。
また少年ヒーローたちによる若さあふれる掛け合いが国内で人気を呼んでいる「ヤング・アベンジャーズ:スタイル>サブスタンス 」と、ガーディアンズのメンバーが様々なマーベルヒーローとチームアップする「ガーディアンズ:チームアップ」も8月に刊行予定。

プロフィール

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

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