Green Arrow #17-18

グリーンアロー #17-18
(作:ジェフ・レミール、画:アンドレア・ソレンティノ)

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世界屈指の複合企業体クイーンインダストリーの御曹司オリバー(オリー)・クイーン。
彼はクイーンインダストリーの経営を後見人であるエマーソンに丸投げし、自らはクイーンインダストリーの研究開発部門であるQ-Coreの主任に収まり、放蕩三昧の生活を送っていた。
しかし、そんなオリバーのもう一つの顔、それは、悪を狙う翠緑の狩人グリーンアローであった。
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Q-Coreの研究者にして後方支援を担当するナオミとジャックスと共に、グリーンアローは今日も都会の闇に潜む標的を狙う!

(というのが、リランチ後のグリーンアローの基本設定です。)

そんなある日の朝、オリーは新聞で衝撃のニュースを知る。
父が創業しゆくゆくは自らが後継する筈のクイーンインダストリーが敵対的買収を受け、乗っ取られたというのだ。
突然のニュースに驚き、会社の経営を任せていた後見人エマーソンを問いただすため、クイーンインダストリーの本社を訪れたオリー。

オリー:「俺が会社を継ぐ準備ができるまで、クイーンインダストリーを守る。」それが父から託されたされたお前の役目だったはず。あの世の親父もさぞかし喜んでいることだろうさ。

エマーソン:勝手に君の父上の気持ちを騙るのはやめてもらおうか。
彼はまさに天才だった。単に天才というだけでなく、彼には先見の明があった。
それに…私の親友でもあった。
確かに私は父上に、君が立派に成長するまでのあいだクイーズインダストリーの面倒をみるように頼まれた。
私は全力でやったさ。
君にQ-COREなんていう玩具を与えたのだって、君がこれを機に経営に集中してくれればと思ってのことだった。
それがどうだ?君はいつもフラフラと愚にもつかないことにかまけてばかり。
…しかし、確かにそうだな。そんな君を気にするあまり、会社の経営がおろそかになってしまったのは事実だ。


オリー:野球の試合の話をしてるんじゃないんだぞ?お前のせいで俺たちは全てを失ったんだ!

エマーソン:考えようによっては、今回の件は君を成長させるまたとないチャンスなのかもしれないな。
裕福な家に多大なる才能を持って産まれ、なに不自由なく育つ。思えばあの島の一件を抜かせば、君は本気で何かを勝ち取るために戦ったことなどなかった。だが、そんなぬるま湯に浸かった日々も終わりだ。


オリー:一体何の話を...

その瞬間、窓を突き破り1本の矢がエマーソンに刺さる。
エマーソン:まだ君には話せない。君の準備が整っていないんだ。ただこれだけは言える。父上が君に残したものはクイーンズインダストリーだけじゃない。
他にもまだ君には"生得の権利"があるんだ。

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フック付きの矢に引っ張られた窓から落下するエマーソン。
音を聞きつけて部屋に入ってきたガードマンが見た物は、突き破られた窓ガラスの前で呆然と立ち尽くすオリーの姿であった。
オリーが会社を失った怒りのあまりエマーソンを突き落とした。そう勘違いしたガードマンはオリーを捕まえようとする。しかしオリーはガードマンを叩きのめし、クイーンズインダストリー本社ビルをなんとか脱出する。

すぐに態勢を整えるために頼れる相棒であるジャックスとナオミに連絡を取るオリー。
彼らがQ-COREにいることを確認したオリーが、進路をQ-COREに変えたその矢先。
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Q-COREで謎の爆発が起る。

金、会社、友人、全てを失い、更には警察に追われる身となったオリー。そんな彼の前に現れたのはエマーソンを殺した男。"コモド"と名乗る仮面の射手であった。
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リランチによって大幅に若返り、偏屈親父からチャラい兄ちゃんに変貌を遂げたグリーンアロー。
ジャスティス・リーグなどで気にはなっていたのですが、なんとなく手を出しかねていたのですが、今回クリエーター陣が変わり、ジャスティスリーグ・ダークのピーター・レミールが担当するということで、「これがチャンス!」と#17から読み始めることにしました。
(ところでPeter Lemireの読み方について、ツイッターで色々と議論があったのですが、とりあえずこのブログでは今後レミールというカナ表記を使うことにします。ちなみに理由は、同姓の音楽家に"レミール"表記が使われてたから、という適当な理由。)

これがもう大正解。全てのアイデンティティを失ったオリーが復讐者としてもう一度立ち上がる様子がハードボイルド調で描かれていてかっこいいこと。
(おそらく米国でヒットしているグリーンアロー原作のドラマ「Arrow」の雰囲気に寄せていると思われます。)
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「I,Vampire」のソレンティノのアートも、ハードボイルドな雰囲気を一層盛り上げます。
個人的にこの人がグリーンアローで多用する「1枚絵の一部を枠で囲って別コマにする」って演出が気に入りました。

以下は気になった点。

【赤い矢といえば】
今回、現れた新たな敵コモド。
彼の得物は真っ赤に塗られた弓矢ですが、DC世界で赤い弓矢といえば、リランチ前はグリーンアローのサイドキックを務め、現在はアウトローズのメンバーとしてスターファイアとよろしくやってるレッドフッドと行動を共にするアーセナルですが、今回の件に絡んでくるのでしょうか?
他にもグリーンアローの"緑"に対抗する存在として"赤"が使われているシーンもあったり、作中でもさりげなく言及されていたりで気になりますね。
(どうもリランチ後のグリーンアローとアーセナルの関係は#0で語られてるみたいです。要チェック!)


【宣伝】
実は、自分はグリーンアローは今回の号が読み始めです。
が、ジャスティスリーグで登場した軽いノリのグリーンアローがすきな方は#1から読んでみるのをお勧めします。(そしてストーリーを管理人に教えてください)
またリランチ前でかつちょっと古い作品なのですが、グリーンアローといえば傑作ミニシリーズ「Longbow Hunters」が有名ですね。


翻訳でいえば、ヴィレッジブックスの「New52:ジャスティスリーグ」でグリーンアローの#1が読めます。
(極端な話、#1から今回紹介した#17にいきなり飛んでも、話は判ったりします。)
あと、個人的には「グリーンランタン:リバース」のグリーンアローはかなりかっこいいので、お勧めです。



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No title

いつも読ませていただいております。

グリーンアローはJLでファンボーイよろしくつきまとったり
JLAで心臓止まったりと何かとかるーい扱いですが、個人誌だとハードボイルドで面白そうですね。

ところで、ライターの名前は『Jeff Lemire』ではないでしょうか?
(なお、ヴィレッジだと『ジェフ・レミア』表記でした)
アニマルマンも非常に面白いので機会があればご一読ください。
JLDもこちらで感想読ませていただいて以来、気になっております。

No title

すごくシンプルでカッコいいアートですね!!(小学生みたいな感想ですいません。まだまだ素人なもので。)

後『グリーンランタン・リバース』のアローは確かにカッコいいですよね!
自分はこの作品でランタンやアローなどのBIG3以外のヒーローに興味を持ち始めました。
むしろそれまではマーベルの方が好きだったぐらいでした(笑
つまり何が言いたいかと言うと『グリーンランタン・リバース』は大好きな作品なので触れていたただきありがとうございます。と、いうことです(笑

自分事でスペースを使ってしまい申し訳ありません。
これからも更新楽しみにしています。

Re: No title

>>久仁彦さん
コメントありがとうございます。
グリーンアローのJLAでの心臓停止ですが、すみません、自分はジョークっぽく書いちゃいました、実は深刻なシーンだったりします。(笑)

>ところで、ライターの名前は『Jeff Lemire』ではないでしょうか?
はい。おっしゃる通りです。ピーター・ミリガンと混じってしまいました。
後で直しておきますね。

Re: No title

>>初心者さん
コメントありがとうございます。

リバースは良いですよね!自分も大好きです。ジェフ・ジョーンズのグリーンランタンは何処を切っても燃える要素で満載なので、本当にお勧めです。
特に「Sinestro Corps War」あたり、サイコーですよ!
プロフィール

NOB-BON

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

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