Aquaman #9
アクアマン #9
(作:ジェフ・ジョーンズ、画:アイヴァン・レイス)
*****
遂にステファン・シンの口から、アーサー(アクアマン)、シン、ブラックマンタの過去の因縁が明かされる。
まだアーサーが幼かった頃、アーサーは成長するにつれ開花する自らの能力に怯え、次第に自己を否定するようになってゆく。息子のそんな様子を心配した父トーマスは、親交のあった海洋学者ステファン・シンに相談を持ちかける。
シンと共に自分の能力を体系的に調査&訓練をするアーサー。
やがて彼はシンに対して心を開くと同時に、自分の能力を”呪い”ではなく、”ギフト”としてポジティブにとらえ始め、幸せな少年期を過ごす。

一方、アーサーに対して実の息子のような愛情を注ぐシンであったが、アーサーの能力を調査するうちに「自らの研究を学会に発表したい。」という、海洋学者としての欲求を募らせていく。
ついに自らの名誉欲に負け、アーサー達には無断で彼らの存在を世間に公表してしまうシン。
突如、世間の好奇の目に晒されたアーサー達はシンを恨み、人目を避けて郊外の灯台にこもる。

一方で息子同様に接してきたアーサーを裏切ってまで行ったシンの発表も、学会では説得力に乏しい異端学説としてみなされ、シンは親友と職を同時に失ってしまう。
シンは自らの学説を学会に受け入れさせるためには、新たな証拠"アトランティス人の血液サンプル"を手に入れる必要があると判断。しかし、アーサーからの信頼を失ってしまったシンにはそれを平和裏に手に入れる術はもう残っていない。
功を焦ったシンは最期の手段として、凄腕のトレジャーハンターであるブラックマンタにアーサーの血液サンプルを入手するように依頼する。
「つまりは、ブラックマンタがアーサーの父を殺したのが、2人の因縁ということ?」
そこまでシンの告解を黙って聞いていた、メラはシンに問いただす。
メラの問いかけに、シンは答える。
「トーマスは、ブラックマンタの侵入にショックをうけ心臓の発作を起こし、3日後病院で死んだ。」
「つまり、厳密にはブランクマンタはトーマスを殺したとは言えない。」
「しかし怒りに駆られたアーサーはブラックマンタに復讐を行う。」
「アーサーの方こそがブラックマンタの父を殺害したんだ。」

*****
うーんというわけで、明かされた3人の因縁。
いくら、父の死亡の原因を作ったからといって、お返しに相手の父親を殺しちゃうのはヒーローとしてはちょっとやり過ぎですよね。
どうも、アクアマンは父が死亡し、陸地での生活に背を向けていた間はずいぶんと荒れていたようです。
その間にアウトローズとしての活動や、アトランティスへの帰還、妻メラとの出会いなどがあったようなので、今後はそこら辺のドラマをを絡めつつ現代の話を進めるようです。
それにしてもアクアマンに限らず、ジェフ・ジョーンズのライティングは1話1話に、
・謎が明かされる驚き
・新たな謎による"引き"
・退屈な会話劇にならないためアクションシーン
がバランス良く盛り込まれていて、読んでいて楽しくかつ非常に先が気になります。
さすが、売れっ子ライターは違うといったところでしょうか?
【今月のお気に入り】
今月号でブラックマンタが襲撃したアウトローズのメンバー"プリズナー"ですが、非常にかっこいいです。
戦争(おそらくイラク戦争)で心に傷を負い戦傷者病院にこもる彼の生きがいは、なんと無言電話!!
戦死した戦友たちの認識表を首から下げ、彼らが思いを残した家族たちに夜な夜な無言電話をかけます。
彼の戦友たちに対する執着は強く、ひとたび戦いになれば、戦友たちの亡霊を背中にダブらせながら戦います。
(これが特殊能力なのか、心理描写なのかは判然としませんが、おそらく後者)


うーん、かっこいい。おそらく来月号あたりでマンタに狩られて、その後出てこなくなると思うと残念ですね。
(作:ジェフ・ジョーンズ、画:アイヴァン・レイス)
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遂にステファン・シンの口から、アーサー(アクアマン)、シン、ブラックマンタの過去の因縁が明かされる。
まだアーサーが幼かった頃、アーサーは成長するにつれ開花する自らの能力に怯え、次第に自己を否定するようになってゆく。息子のそんな様子を心配した父トーマスは、親交のあった海洋学者ステファン・シンに相談を持ちかける。
シンと共に自分の能力を体系的に調査&訓練をするアーサー。
やがて彼はシンに対して心を開くと同時に、自分の能力を”呪い”ではなく、”ギフト”としてポジティブにとらえ始め、幸せな少年期を過ごす。

一方、アーサーに対して実の息子のような愛情を注ぐシンであったが、アーサーの能力を調査するうちに「自らの研究を学会に発表したい。」という、海洋学者としての欲求を募らせていく。
ついに自らの名誉欲に負け、アーサー達には無断で彼らの存在を世間に公表してしまうシン。
突如、世間の好奇の目に晒されたアーサー達はシンを恨み、人目を避けて郊外の灯台にこもる。

一方で息子同様に接してきたアーサーを裏切ってまで行ったシンの発表も、学会では説得力に乏しい異端学説としてみなされ、シンは親友と職を同時に失ってしまう。
シンは自らの学説を学会に受け入れさせるためには、新たな証拠"アトランティス人の血液サンプル"を手に入れる必要があると判断。しかし、アーサーからの信頼を失ってしまったシンにはそれを平和裏に手に入れる術はもう残っていない。
功を焦ったシンは最期の手段として、凄腕のトレジャーハンターであるブラックマンタにアーサーの血液サンプルを入手するように依頼する。
「つまりは、ブラックマンタがアーサーの父を殺したのが、2人の因縁ということ?」
そこまでシンの告解を黙って聞いていた、メラはシンに問いただす。
メラの問いかけに、シンは答える。
「トーマスは、ブラックマンタの侵入にショックをうけ心臓の発作を起こし、3日後病院で死んだ。」
「つまり、厳密にはブランクマンタはトーマスを殺したとは言えない。」
「しかし怒りに駆られたアーサーはブラックマンタに復讐を行う。」
「アーサーの方こそがブラックマンタの父を殺害したんだ。」

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うーんというわけで、明かされた3人の因縁。
いくら、父の死亡の原因を作ったからといって、お返しに相手の父親を殺しちゃうのはヒーローとしてはちょっとやり過ぎですよね。
どうも、アクアマンは父が死亡し、陸地での生活に背を向けていた間はずいぶんと荒れていたようです。
その間にアウトローズとしての活動や、アトランティスへの帰還、妻メラとの出会いなどがあったようなので、今後はそこら辺のドラマをを絡めつつ現代の話を進めるようです。
それにしてもアクアマンに限らず、ジェフ・ジョーンズのライティングは1話1話に、
・謎が明かされる驚き
・新たな謎による"引き"
・退屈な会話劇にならないためアクションシーン
がバランス良く盛り込まれていて、読んでいて楽しくかつ非常に先が気になります。
さすが、売れっ子ライターは違うといったところでしょうか?
【今月のお気に入り】
今月号でブラックマンタが襲撃したアウトローズのメンバー"プリズナー"ですが、非常にかっこいいです。
戦争(おそらくイラク戦争)で心に傷を負い戦傷者病院にこもる彼の生きがいは、なんと無言電話!!
戦死した戦友たちの認識表を首から下げ、彼らが思いを残した家族たちに夜な夜な無言電話をかけます。
彼の戦友たちに対する執着は強く、ひとたび戦いになれば、戦友たちの亡霊を背中にダブらせながら戦います。
(これが特殊能力なのか、心理描写なのかは判然としませんが、おそらく後者)


うーん、かっこいい。おそらく来月号あたりでマンタに狩られて、その後出てこなくなると思うと残念ですね。
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