ファンタスティック・フォー #2
ファンタスティック・フォー#2
(作:ダン・スロット、画:サラ・ピチェリ)
#1のラストで地球の衛星軌道上に浮かび上がった巨大な"4"のサイン。
これは単なるリード・リチャーズ達の帰還連絡ではなかった。

大空に浮かぶ"4"が意味するところは、今も昔も変わらず1つ。
「ファンタスティック・フォー至急集合」の合図。
実はこの時、リード達は重大な危機を迎えていたのである…
【リード達の旅】
シークレットウォーズのラスト。
バトルワールドを残して完全に崩壊したマーベルユニバースを復活させるべく、アース創世の旅にでたリード一家と未来財団。

創世神となったフランクリン・リチャーズの力で新たなアースを創り上げてはそのアースを皆で探索する、終わりのない冒険旅行は順調に進んでいた。
今日も、新生アースの王国を昆虫軍団の魔の手から救ったリード一行は、王国の王子から最上級の歓待を受けていた。

異国の王子:ブレインストーム(リードの娘ヴァレリアのコードネーム)殿、そなたほど勇敢な女性は見たことがない。
ヴァレリア:もう、ヴァルって呼んでってば…
異国の王子:もし、あなたさえ望むのならば、私の妃としてここに残っていただけないだろうか?

リード:スー、ちょっとあの王子様って誰かに似てないかい?
スー:どこら辺がかしら? 誇り高い王族ってところ? とがった耳? それとも上半身ハダカなところかしら?
王子とヴァレリアの会話を素早く遮り、次なるアースへと旅立ったリード達と未来財団。
しかし、新たなアースにたどり着いた彼らの前に、突如現れたのは"万物の哀悼者"を名乗る魔女であった。

この世界の物理法則とした定められた終焉であり、エントロピー増大の法則や熱的死そのものである彼女は、その流れを押しとどめようとするリード達を直接止めに現れたのだ。
世界律そのものがリード達を拒絶する状況で、彼らが創ったアース自体を破壊されながら必死に撤退戦を繰り広げるリード達に"哀悼者"が語り掛ける。

哀悼者:わらわが勝つことは、この世の定め。
それは世にも名高いファンタスティックフォーとて例外ではないぞ。
ただ創世の場ですらその名が囁かれるそちらの噂がまことなら、もう少し楽しませてくれると思ったのだが…
リード:我々はファンタスティックフォーではなく未来財団、ほとんどは子供たちです。
もしも、ファンタスティックフォーの全員がこの場にいたならば、あなたを倒すことなど容易いのですが…
哀悼者:よくも申したな!わらわの力は世界の定数。できるというならば、見せてみよ!
リードの挑戦を受けた哀悼者は、巨大な機械をリードの前に差し出す。
哀悼者:これはわらわの物体転移装置。望むものは何でも連れてこられる。さあ、早くそちらの申したファンタスティックフォーを呼び寄せるのだ。
一目で装置の構造を見抜き、操作を始めるリード。
…かくして地球の衛星軌道上には巨大な"4"が出現し、ファンタスティックフォーが再集結を果たす。
哀悼者:たばかったな!
リード:いいえ、これがファンタスティック・フォーです。さぁ私の家族たちを紹介しましょう。

**************************
というわけで、数年ぶりのファンタスティックフォーの再結集は、なんと歴代のFFメンバー全員集合という予想外の形でした!
さすがリード、賢い…というか狡賢い!
ただ、個人的にはこの底抜けに大きなスケールと、どんな深刻な状況でもどことなく漂う大らかさは、非常にファンタスティックフォーっぽくって私は好きですよ。
【宣伝】
大ヒットイベント『バットマン:メタル』のタイイン集である『バットマン・メタル:ライジング』の予約が開始。
こちらは、ダークマルチバースからやってきた7人の悪夢世界のバットマンのオリジンが語られるワンショット集です。
我々のよく知るバットマンが、それぞれ異なるルートで道を踏み外していく様子を楽しむ少々悪趣味な作品集なのですが、これは抜群に面白いので是非!
また、悪性腫瘍が見つかり余命いくばくもなくなったジョーカーが、人生のフィナーレを華々しいものとするべく、世界中のヴィラン達をジョーカー化する往年のイベント『ジョーカー:ラスト・ラフ』も翻訳が決定。
(作:ダン・スロット、画:サラ・ピチェリ)
#1のラストで地球の衛星軌道上に浮かび上がった巨大な"4"のサイン。
これは単なるリード・リチャーズ達の帰還連絡ではなかった。

大空に浮かぶ"4"が意味するところは、今も昔も変わらず1つ。
「ファンタスティック・フォー至急集合」の合図。
実はこの時、リード達は重大な危機を迎えていたのである…
【リード達の旅】
シークレットウォーズのラスト。
バトルワールドを残して完全に崩壊したマーベルユニバースを復活させるべく、アース創世の旅にでたリード一家と未来財団。

創世神となったフランクリン・リチャーズの力で新たなアースを創り上げてはそのアースを皆で探索する、終わりのない冒険旅行は順調に進んでいた。
今日も、新生アースの王国を昆虫軍団の魔の手から救ったリード一行は、王国の王子から最上級の歓待を受けていた。

異国の王子:ブレインストーム(リードの娘ヴァレリアのコードネーム)殿、そなたほど勇敢な女性は見たことがない。
ヴァレリア:もう、ヴァルって呼んでってば…
異国の王子:もし、あなたさえ望むのならば、私の妃としてここに残っていただけないだろうか?

リード:スー、ちょっとあの王子様って誰かに似てないかい?
スー:どこら辺がかしら? 誇り高い王族ってところ? とがった耳? それとも上半身ハダカなところかしら?
王子とヴァレリアの会話を素早く遮り、次なるアースへと旅立ったリード達と未来財団。
しかし、新たなアースにたどり着いた彼らの前に、突如現れたのは"万物の哀悼者"を名乗る魔女であった。

この世界の物理法則とした定められた終焉であり、エントロピー増大の法則や熱的死そのものである彼女は、その流れを押しとどめようとするリード達を直接止めに現れたのだ。
世界律そのものがリード達を拒絶する状況で、彼らが創ったアース自体を破壊されながら必死に撤退戦を繰り広げるリード達に"哀悼者"が語り掛ける。

哀悼者:わらわが勝つことは、この世の定め。
それは世にも名高いファンタスティックフォーとて例外ではないぞ。
ただ創世の場ですらその名が囁かれるそちらの噂がまことなら、もう少し楽しませてくれると思ったのだが…
リード:我々はファンタスティックフォーではなく未来財団、ほとんどは子供たちです。
もしも、ファンタスティックフォーの全員がこの場にいたならば、あなたを倒すことなど容易いのですが…
哀悼者:よくも申したな!わらわの力は世界の定数。できるというならば、見せてみよ!
リードの挑戦を受けた哀悼者は、巨大な機械をリードの前に差し出す。
哀悼者:これはわらわの物体転移装置。望むものは何でも連れてこられる。さあ、早くそちらの申したファンタスティックフォーを呼び寄せるのだ。
一目で装置の構造を見抜き、操作を始めるリード。
…かくして地球の衛星軌道上には巨大な"4"が出現し、ファンタスティックフォーが再集結を果たす。
哀悼者:たばかったな!
リード:いいえ、これがファンタスティック・フォーです。さぁ私の家族たちを紹介しましょう。

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というわけで、数年ぶりのファンタスティックフォーの再結集は、なんと歴代のFFメンバー全員集合という予想外の形でした!
さすがリード、賢い…というか狡賢い!
ただ、個人的にはこの底抜けに大きなスケールと、どんな深刻な状況でもどことなく漂う大らかさは、非常にファンタスティックフォーっぽくって私は好きですよ。
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大ヒットイベント『バットマン:メタル』のタイイン集である『バットマン・メタル:ライジング』の予約が開始。
こちらは、ダークマルチバースからやってきた7人の悪夢世界のバットマンのオリジンが語られるワンショット集です。
我々のよく知るバットマンが、それぞれ異なるルートで道を踏み外していく様子を楽しむ少々悪趣味な作品集なのですが、これは抜群に面白いので是非!
また、悪性腫瘍が見つかり余命いくばくもなくなったジョーカーが、人生のフィナーレを華々しいものとするべく、世界中のヴィラン達をジョーカー化する往年のイベント『ジョーカー:ラスト・ラフ』も翻訳が決定。
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