ファンタスティック・フォー #1
ファンタスティック・フォー #1
(作:ダン・スロット、画:サラ・ピチェリ)
リード夫妻や彼らの子供たちを探す旅から帰ったシングとヒューマントーチ。
しかし、次元を股にかけた彼らの探索行は空振りに終わり、2人は家族を失った傷を抱えながら、それでも前向きに新たな人生を歩み始めていた。
恋人のアリシアと共に猫に囲まれるシングと、

野球観戦中に女性に囲まれるヒューマントーチ。

思い思いの週末を過ごす、彼らの上空に、"あのサイン"が輝く。

「ありゃリードとスーじゃない。俺たちゃ次元を駆けずり回ってそのことを確かめてきたばかりだぜ?」
諦観まじりの冷静さを崩さないシングとは対照的に、「今度こそ皆が帰ってきた!」と喜び勇んで飛び出していくヒューマントーチ。
しかし、ニューヨーク市民の歓声を背中に受けながら、サインの元へと向かうヒューマントーチを待っていた者は、残酷な現実であった。

サインの下にいたのは、2人組の少年だけ。一連の出来事は全て、彼らの悪戯だったのだ…
*****************************
というわけで、始まったマーベルの新たなリランチプロジェクト、通称"フレッシュスタート"の、『ファンタスティック・フォー』。
実はリード達の帰還自体は、『マーベル・レガシー』にて匂わされていたのですが、遂にそれが現実のものとなります。
(『マーベル:2-in-1』で彼らの帰還が描かれると思って追っていたのに、完結前に同誌の冒険が全て徒労に終わることを明かされた管理人としては、本当は恨み言の一つでも言いたいのですが、『マーベル:2-in-1』が非常に面白いのでチャラにしたいと思います。)
以下は、管理人の面白かったシーン。
【美声の持ち主は】
往年のファンタスティック・フォーの冒険を回想するシング。
ある時、宇宙の彼方で地球の座標を失ったファンタスティック・フォーは、冒険先でであった宇宙人の協力で、地球へのゲートを開くことに。
しかし、そのためには彼らの"望郷の思い"を歌に乗せて表現することが必要であった。
挑戦のチャンスは1人だけ、誰が最も優れた歌い手であるかを問いかける宇宙人に、ファンタスティック・フォーは声をそろえて、答える。

スー :わたしね!
ベン :ジョニーだな
リード :ジョニーが適任だろう
ウィングフッド:ジョニー
アリシア :ジョニーね
フランクリン:ジョニーおじさん!
ジョニー :…俺だな。
自信満々だったスーは皆に詰め寄る。

スー:本気で言ってるの?
ベン:すまねえ。ただあのガキは、歌だけは本当に"天使の声"としか言いようがねぇからな。

スー:前に「キミの歌声が好きだ」っていってじゃない!
リード:主観的には。 ただ客観的に分析すると…

スー:フランクリンはママの歌が一番よね?
フランクリン:ママは歌わないで!

スー:あらそう…
…もしかして、スーって音痴なのか?
【次元の片隅で】
全てがいたずらと分かり、意気消沈するジョニー。
一方、次元の片隅では…

謎の女性:本当に、これで上手くいくの?
謎の男性:キミさえ信じてくれたらね。さあ行くぞ。
【ニューヨークにて】
その晩、ニューヨーク中の住人達は、空を見上げ、再び希望に胸を躍らせる。
彼らの目に映る物、それは…

【宣伝】
引き続き翻訳ラッシュの続くアメコミから目ぼしいものを。
まずは映画の公開が予定されているヴェノムが主人公の『ヴェノム:リーサル・プロテクター』が発売。
映画の原作の1つとされている作品で、エディ・ヴェノムが主人公の物語としては鉄板のタイトルなので、翻訳は納得。
また、ヴェノムがスパイダーマンのもう一人の人気ヴィランと戦う『スパイダーマン:ヴェノム VS. カーネイジ』も発売。
続いてはアイアンマンの最新タイトル『インビンシブル・アイアンマン:ウォーマシン』。こちらは『インビンシブル・アイアンマン:リブート』の続刊ですね。
また、最近、マーベルの新世代ヒロインを精力的に翻訳している小プロからは、『グウェンプール:デップーなんかこわくない』『グウェンプール:第四の壁、破っちゃいました』が発売。
日本人アーティスト、グリヒルが描く何ともかわいらしいアートが魅力の本作ですが、後者は「最新のマーベルコミックを読めないせいで強みを失いつつあるグウェンプールが現実世界に里帰りする」という展開も気になりますね。
またバットマンの新刊『バットマン:ウォー・オブ・ジョーク&リドル』も翻訳。こちらは「ジョーカー派とリドラー派。ゴッサムヴィラン達が2派に分かれてのシビルウォー」というただでさえ魅力的な設定に、天才ライター、トム・キングによる特異な観点でのひねりが加えられた大傑作です。
"天才ライター"といえば、『ウォッチメン』、『ダークナイトリターンズ』のライター、アラン・ムーアが"ストーリーテリング"自体をテーマとしたヒーローコミック『プロメテア』の続刊が遂に発売!管理人はこれを待ってました!
(作:ダン・スロット、画:サラ・ピチェリ)
リード夫妻や彼らの子供たちを探す旅から帰ったシングとヒューマントーチ。
しかし、次元を股にかけた彼らの探索行は空振りに終わり、2人は家族を失った傷を抱えながら、それでも前向きに新たな人生を歩み始めていた。
恋人のアリシアと共に猫に囲まれるシングと、

野球観戦中に女性に囲まれるヒューマントーチ。

思い思いの週末を過ごす、彼らの上空に、"あのサイン"が輝く。

「ありゃリードとスーじゃない。俺たちゃ次元を駆けずり回ってそのことを確かめてきたばかりだぜ?」
諦観まじりの冷静さを崩さないシングとは対照的に、「今度こそ皆が帰ってきた!」と喜び勇んで飛び出していくヒューマントーチ。
しかし、ニューヨーク市民の歓声を背中に受けながら、サインの元へと向かうヒューマントーチを待っていた者は、残酷な現実であった。

サインの下にいたのは、2人組の少年だけ。一連の出来事は全て、彼らの悪戯だったのだ…
*****************************
というわけで、始まったマーベルの新たなリランチプロジェクト、通称"フレッシュスタート"の、『ファンタスティック・フォー』。
実はリード達の帰還自体は、『マーベル・レガシー』にて匂わされていたのですが、遂にそれが現実のものとなります。
(『マーベル:2-in-1』で彼らの帰還が描かれると思って追っていたのに、完結前に同誌の冒険が全て徒労に終わることを明かされた管理人としては、本当は恨み言の一つでも言いたいのですが、『マーベル:2-in-1』が非常に面白いのでチャラにしたいと思います。)
以下は、管理人の面白かったシーン。
【美声の持ち主は】
往年のファンタスティック・フォーの冒険を回想するシング。
ある時、宇宙の彼方で地球の座標を失ったファンタスティック・フォーは、冒険先でであった宇宙人の協力で、地球へのゲートを開くことに。
しかし、そのためには彼らの"望郷の思い"を歌に乗せて表現することが必要であった。
挑戦のチャンスは1人だけ、誰が最も優れた歌い手であるかを問いかける宇宙人に、ファンタスティック・フォーは声をそろえて、答える。

スー :わたしね!
ベン :ジョニーだな
リード :ジョニーが適任だろう
ウィングフッド:ジョニー
アリシア :ジョニーね
フランクリン:ジョニーおじさん!
ジョニー :…俺だな。
自信満々だったスーは皆に詰め寄る。

スー:本気で言ってるの?
ベン:すまねえ。ただあのガキは、歌だけは本当に"天使の声"としか言いようがねぇからな。

スー:前に「キミの歌声が好きだ」っていってじゃない!
リード:主観的には。 ただ客観的に分析すると…

スー:フランクリンはママの歌が一番よね?
フランクリン:ママは歌わないで!

スー:あらそう…
…もしかして、スーって音痴なのか?
【次元の片隅で】
全てがいたずらと分かり、意気消沈するジョニー。
一方、次元の片隅では…

謎の女性:本当に、これで上手くいくの?
謎の男性:キミさえ信じてくれたらね。さあ行くぞ。
【ニューヨークにて】
その晩、ニューヨーク中の住人達は、空を見上げ、再び希望に胸を躍らせる。
彼らの目に映る物、それは…

【宣伝】
引き続き翻訳ラッシュの続くアメコミから目ぼしいものを。
まずは映画の公開が予定されているヴェノムが主人公の『ヴェノム:リーサル・プロテクター』が発売。
映画の原作の1つとされている作品で、エディ・ヴェノムが主人公の物語としては鉄板のタイトルなので、翻訳は納得。
また、ヴェノムがスパイダーマンのもう一人の人気ヴィランと戦う『スパイダーマン:ヴェノム VS. カーネイジ』も発売。
続いてはアイアンマンの最新タイトル『インビンシブル・アイアンマン:ウォーマシン』。こちらは『インビンシブル・アイアンマン:リブート』の続刊ですね。
また、最近、マーベルの新世代ヒロインを精力的に翻訳している小プロからは、『グウェンプール:デップーなんかこわくない』『グウェンプール:第四の壁、破っちゃいました』が発売。
日本人アーティスト、グリヒルが描く何ともかわいらしいアートが魅力の本作ですが、後者は「最新のマーベルコミックを読めないせいで強みを失いつつあるグウェンプールが現実世界に里帰りする」という展開も気になりますね。
またバットマンの新刊『バットマン:ウォー・オブ・ジョーク&リドル』も翻訳。こちらは「ジョーカー派とリドラー派。ゴッサムヴィラン達が2派に分かれてのシビルウォー」というただでさえ魅力的な設定に、天才ライター、トム・キングによる特異な観点でのひねりが加えられた大傑作です。
"天才ライター"といえば、『ウォッチメン』、『ダークナイトリターンズ』のライター、アラン・ムーアが"ストーリーテリング"自体をテーマとしたヒーローコミック『プロメテア』の続刊が遂に発売!管理人はこれを待ってました!
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