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バットマン#51 (コールドデイズ)

バットマン#51 (コールドデイズ)
(作:トム・キング、画:リー・ウィークス)

【裁判所にて】
ゴッサム市南裁判所に到着した一台のリムジン。
お抱えの執事に付き添われリムジンから降り立った男に、待ち構えた報道陣が殺到する。
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リポーター:ウェインさん!こっちを向いてください。
リポーター:コメントを!
ブルース・ウェイン:単なる市民としての義務さ。私だってゴッサムの市民だからね。

ブルースの語った"義務"とは、陪審員としての務めのこと。
ブルースは、ゴッサムで起こった連続殺人事件の罪を問われている被告人を裁くために、陪審員として招集されたのだ。

【事件のあらまし】
ブルースが参加することとなった事件は、非常に単純なケースであった。
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被告人は幾度となく街を脅かしてきたスーパーヴィラン――Mr.フリーズであり、本人も一度は犯行を自供済み。
そしてなにより、自ら検視を行いMr.フリーズにつながる証拠を見つけ出したのも、保釈中のMr.フリーズを捕まえ自白を引き出したのも、街の守護者にして"世界最高の探偵"バットマンその人であるのだから、Mr.フリーズが犯人であることはもはや自明のことに思えた。

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裁判所の証言台で、陪審員たちが見守る中、Mr.フリーズは自供の経緯をこう語る。
Mr.フリーズ:確かに私は今まで、何度となくバットマンと戦ってきた。
しかし、あの夜は違った。あの時の彼は、私が殺ったかどうかなんて気にしてはいなかった。
彼は、私が犯行を認めるまで、ただただ私を殴り続けた。あの時認めなければ、私はバットマンに殺されていただろう…


【一方そのころ】
裁判所にて数日にわたって裁判が続く中、警察署の屋上でバットシグナルを灯すゴードン署長。

いつものようにゴードンの前に現れるバットマン。
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しかし、ゴードンは一目見る前に、目の前の男がいつものバットマンではないことに気が付く。
(陪審員は、外部との接触を避けるために、裁判中は裁判所が用意した施設で缶詰になる必要があります)

ゴードン:君はいつもの君じゃないな?
ディック:何か問題でも?
ゴードン:別に……で彼は大丈夫なのか?
ディック:……いいや


【評決のとき?】
Mr.フリーズの裁判は大詰めを迎えていた。
別室に集まり、Mr.フリーズが事件の犯人であることが"合理的な疑いを超えて証明"されたかを投票する陪審員たち。
結果を見るまでもなく陪審員たちの心は既に決まっていた、なにせ被告人はMr.フリーズで、捕まえたのはバットマンなのだから。

しかし、バットマンの調査を疑い、反対票を投じた人物がただ1人だけいた。
その人物の名はブルース・ウェイン!
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*******************
というわけで、#51から始まったバットマンの新ストーリーは、ズバリ"ゴッサム版12人の怒れる男"。
その圧倒的筆力から会話劇を得意とするトム・キングにとって、今回の題材はまさにうってつけで、本家に勝るとも劣らない法廷劇を繰り広げてくれています。

また、このアークを単品で読んだ場合でももちろん楽しいのですが、トム・キングのバットマンのテーマである「バットマンとは、ブルース少年の子供じみた逃避行動なのではないか?」という問いかけであったり、トム・キング自体のテーマである「"暴力の経験"が人と社会に与える影響」であったりを踏まえて読むと、また面白い展開もあったりで引き続き目が離せないタイトルです。


……
…で、このブログを読んでくださっている方の中には「それはいいから、バットマンとキャットウーマンの結婚はどうなったの?」と思われる方も当然いると思います。
私も結婚記念号の衝撃の展開はぜひとも紹介したいのですが、あまりにもネタバレが過ぎる内容であるため、翻訳版「バットマン/フラッシュ:ザ・ボタン」が発売するまで、ちょっと紹介を見送らせてもらうことにしました。
何がどう衝撃の展開であったのかはもちろん伏せますが、とりあえず言えることは、結婚記念号の発売当日、管理人のツイッターのタイムラインにはバットマン誌の感想であふれかえりましたが、バットマンとキャットウーマンが結婚したかどうかなんてことを問題にしている人は殆どいなかったという事です。

【宣伝】(使いまわし)
マーベルからは、『デス・オブ・ウルヴァリン』の翻訳が決定。
現在本国で進行中の『ハント・フォー・ウルヴァリン』と、10月から開始する『リターン・オブ・ウリヴァリン』を合わせた3部作の第一弾となる作品です。
またマーベルではキャラクター紹介をメインとした事典『アベンジャーズ大全』の刊行が決定。
こちらの方は、ワスプ(ナディア・ピム)やシビルウォーⅡのあたりの比較的最近の展開まで反映した内容になっているとのことですので、こういう図鑑系が好きな方は是非!




またDCでの一押しはなんといっても『バットマン:アイ・アム・ベイン』と『バットマン/フラッシュ:ザ・ボタン』の2作品。
ただでさえトム・キングのライティングが冴える最高の作品なのですが、先日は発売されたバットマンの結婚記念号で、これらの2作品が非常に重要な意味をもっていたことが判明しました。
管理人も今後のバットマン誌の展開の予習のために、もう一度翻訳版で読んでおこうかと思っています。


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プロフィール

NOB-BON

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

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