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Dr.ストレンジ #380-381

Dr.ストレンジ #380-381
(作:ドニー・ケイツ、画:ガブリエル・ヘルナンデス・マルタ)

【至高の魔術師】
ニューヨーク市ブリーカー街177Aに存在する古びた洋館サンクタム・サンクトラムは宙に浮いていた。
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館の主である至高の魔術師が、かつてのように来訪者を好まなくなったからだ。

主の名前はロキ。数十年に一度開かれる闘技会の結果、正式に"至高の魔術師"の座を獲得したのだ。
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あまりの出来事に呆気にとられるマーベル世界の魔術師達。
しかしロキはそんな同業者たちの冷たい視線を気にするそぶりも見せず、飄々と異界の脅威から現実世界の秩序を守るという至高の魔術師の使命を果たしていく…

一方で、今や"元"至高の魔術師となり下がったステファン・ストレンジは、かつての彼の希望通り、医術をもって人々を助ける役目に戻っていた。
獣医Dr.ストレンジとして!
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(ちなみに医師としてのライセンスは失効しちゃってました)

【ロキの狙い】
勿論、ロキが至高の魔術師の座を奪い取ったのは、世界を護るためではなかった。
彼の本当の狙いは魔法界に伝わる伝説の魔法"シンスーンの放逐"の習得。
存在すら疑われる究極の魔法を、Dr.ストレンジがサンクタム内の開かずの間に隠していると読んだのだ。

開かずの間の扉を開けるために、様々な手段を講じるロキだが、彼の力をもってしてもその扉を開けることはかなわない。
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(開かずの間を開けるために、アスガルドの処刑者スカージの伝説のアサルトライフルを持ち出すロキ。
映画をご覧になった方は"デス"と"トロイ"と言った方が通りがいいかもしれません。)

余談ですが、マーベル・レガシーではロキが"世界を救うため"と称してマーベル界に存在する様々なパワーソースをなりふり構わず求める姿が散見されます。

インフィニティ・ガントレットにはじまり…
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『マーベル・レガシー』誌にて存在が明かされた地球に封じられた"ザ・フォールン"と呼ばれる謎のセレスチャル、
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そして所有者を"世界の屠殺者"へと変える謎の黒剣ネクロソード。
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はたして今回のロキの活動もこれらの探索の一環なのでしょうか?


【復活!!】
"動物と話せる獣医"として気味悪がられながらも、何とか一般人としての生活に戻りつつあったDr.ストレンジであったが、
ロキの真の狙いを知った彼は、何としてでもロキを止めなければいけないと行動を開始する。

しかし、一介の獣医となったストレンジには至高の魔術師である神を倒すことなど到底不可能。
窮したストレンジは最後の手段として、ロッククライミングでしかたどり着けない雪深い絶壁の頂上に存在する、場違いなまでに普通の郊外型住宅を訪れる。

家の住人はこれまた、場違いなまでに普通の男性ロバート。
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ストレンジ:君の助けが必要なんだ、ロバート。
ロバート:だめだ、そんなことをしたらどんな風になるか、あなただってわかってるはずだ。はやく僕の頭から出て行ってくれ。
ストレンジ:大丈夫、君はもう完治した、もう正気なんだ。それに今回は多くの人々の命がかかっている。
ロバート:……わかった。私は何をすればいい。
ストレンジ:先ずは変身してくれ。すまないが私が必要なのは君ではない、セントリーなんだ!

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*********************
というわけで始まった、マーベル・レガシー期のDr.ストレンジ誌。
管理人は実は当初は手を出す気はなかったのですが、米国のコミックショップの店長たちがやたらとライターであるドニー・ケイツを信頼し、彼の手掛けるDr.ストレンジ誌とサノス誌を推しているのが気になったために読んでみることに。

ドニー・ケイツは2大出版社での仕事は多くはないものの、イメージやアフターショックなどの非ヒーロー系の出版社で近年頭角を現してきた若手ライターで、アメリカ南部の粗野な田舎町に潜む吸血鬼一族を描いた『レッドネック』や、地獄の門を開く反キリストとしての宿命をもった赤ん坊を育てる母親の奮闘を描いた育児漫画『ベイビートゥース』などが代表作。
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そんな新進気鋭のライターが、遂に『Dr.ストレンジ』と『サノス』の2タイトルで本格的にマーベルに参戦するのは一つの事件ですし、そんな彼に上記2誌だけではなく来年開始のイベント『ダムネーション』の本編を任せたことからも、マーベルが彼に寄せる期待が大きいことが窺えます。
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この『ダムネーション』は、『シークレットエンパイア』の影響で地獄に落とされ悪魔メフィストによって支配される"悪徳の街"となったラスベガスを舞台にしたイベントで、この『Dr.ストレンジ』誌もタイインとして参加する見込み。
管理人は成り行き上このイベントも追ってみる予定ですが、"次代の大物"と称される彼の評判が本物か、非常に楽しみです。
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【宣伝】

今回の記事では、ドニー・ケイツの非ヒーロー系のタイトルを少し紹介しましたが、最近の米国での非ヒーロー系のコミックの盛り上がりは目を見張るものがあり、ヒーロー系で腕を磨いたクリエーターが非ヒーロー系の作品に移って大ヒットを飛ばすのが一つの潮流となっています。
ヒーロー系を追っているとそういった作品の情報も自然と耳に入ってくるのですが、なかなか手を出しづらく面白そうな作品を横目でにらんでいるような状態だったのですが、最近はそういった非ヒーロー系作品の翻訳もコンスタントに出版されるようになり、嬉しい限りです。
そんなわけで、今回はそんな非ヒーロー系で気になる新刊を紹介。

『モンストレス vol.1: AWAKENING』売れっ子作家マージョリー・リュウと日本人アーティスト、サナ・タケダによるホラーコミック。
サナ・タケダの美麗でどこか妖しい筆致によって描かれた獣人や伝説上の生物が闊歩するアルーデコ風のスチームパンク世界が人気を博し、SF作品の最高峰ヒューゴ賞を受賞した作品が、遂に翻訳開始!

美麗なアートといえば『サンストーン』も忘れてはいけません。
現在アクアマンも担当しているステファン・セジクによるレズビアンとボンデージセックスをテーマとした作品。
これはもう、ちょっと検索してアートと作風を確認してみてくださいとしか言えない作品です。

最後にお勧めしたいのが、『Y:THE LAST MAN』の最終話!
「全ての男が死滅し女だけの世界となった現代の地球で生き残った最後の男」というシチュエーションを、俗悪な方向に流されることなく描き切った傑作コミックが遂に完結。
アメコミ界の最高権威アイズナー賞を総なめにしたのも納得の作品ですの、未読の方はこれを機にぜひ!



続いてヒーローコミックですが、2017年初頭のDCのクロスオーバー『ジャスティス・リーグ VS.スーサイド・スクワッド』が早くも翻訳決定。
DCを代表する2大ヒーロー(?)チームの激突を描いた作品ですが、当ブログをご覧の方はご存知の通りそこに介入する"第三のチーム"がファンの話題をさらった作品でもあります。
そんなスーサイドスクワッドですがリバース後第二巻にあたる『スーサイド・スクワッド:ゴーイング・セイン』も同時に発売予定。
また『ワンダーウーマン:イヤーワン』も翻訳が発表。こちらも一応リバース後の第二巻に当たるのですが、ワンダーウーマン誌は奇数号の現代編と偶数号の過去編を交互にやるという特殊な出版形態をとっており、本作はその過去編にあたるワンダーウーマンの誕生譚を収録。
このためいきなりここから読み始めても何ら問題のない作品になっています。
また、MCU版ドラマの日本公開を控えた『インヒューマンズ』も翻訳予定。こちらはかつてマーベルの大人向けレーベル"マーベルナイツ"の目玉の一つとして発表され、その華美で退廃的な雰囲気で今日のインヒューマンズのイメージの礎を築いた記念碑的作品ですので、翻訳は嬉しいところ。



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セントリー復活!!!!!もうスーパーマンのフィギュアを黄色く塗って寂しさを誤魔化さないで済むね!!!!
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NOB-BON

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

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