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ディテクティブコミックス紹介:ヴィラン編

"チーム物としてのバットマン"を追求した王道路線が好評のディテクティブコミックス。
前回はヒーロー編と称して、バットマンと彼が結成した新チームの面々を紹介しましたが、今回はヴィラン編ということで彼らの前に立ちふさがる悪漢たちを紹介していきましょう。


【ザ・コロニー】
「バットマンが繰り広げる犯罪との闘いを"テロとの戦い"に応用できたら?」という着想の下に創設されたアメリカの秘密部隊。バットマンの装備/体術/戦略を徹底的に分析し、それを軍隊の方法論で消化することで築き上げられた精鋭部隊で、国外での活動を主とする。
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彼らの標的は、バットマンすらその存在を「リーグ・オブ・アサシンの頭目ラース・アル・グールが流した噂」と見なす諜報界の伝説"リーグ・オブ・シャドウ"。
存在すらあいまいな暗殺者集団を追うザ・コロニーは、リーグの一部がゴッサムに潜伏しているとの情報を受け、彼らを疑わしい動きを見せた市民ごと抹殺するためにゴッサムに現れる。

【ジェイコブ・ケイン】
バットウーマン、ケイト・ケインの実父にしてザ・コロニーの創設者。
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米軍大佐として様々な作戦を指揮する傍らで、ケイトのよき理解者として彼女のバットウーマンとしての活動を長年支援してきた。
(バットウーマンはアメコミでは意外に少ない、父親がサポーター役として登場する親子鷹系キャラだったのです。)

「大統領を含めあらゆる報告義務から解放され、ただ自らの信じる方法で米国に尽くす事がミッション」という米軍にも数人しかいない最高位に上り詰めたジェイコブ。
彼は暗殺組織リーグ・オブ・シャドウこそが妻を殺害したテロ事件の首謀者と信じ、リーグを追うために故郷であるゴッサムの守護者バットマンに目をつけ、彼の活動を模した秘密部隊ザ・コロニーを組織した。

【リーグ・オブ・シャドウ】
暗殺教団リーグ・オブ・アサシンの精鋭を集めた別動隊。
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かつてラース・アル・グールはリーグ・オブ・アサシン最強の暗殺者レディ・シヴァをそのリーダーとして任命し、ラーズの説く新世界の実現のための任務にあたらせた。
しかし、ラースの真の計画を知ったシヴァは部下ともどもリーグ・オブ・アサシンを出奔、現在は独自のアジェンダの下で世界に破壊を振りまいている。

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少数精鋭ではあるものの、単純な戦闘能力で言えばその力は既にリーグ・オブ・アサシンを超えており、その力を恐れたラースは屈辱に耐えつつも休戦協定を申し出る。

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リーダーのレディ・シヴァは、バットマン・ファミリーのメンバーであるカサンドラ・ケインの遺伝子提供者であり、自身の技を受け継いだ彼女を密かに監視している。

【ヴィクティム・シンジケート】
ゴッサムに突如現れたヴィラン軍団。"被害者の会"という名が示す通り、メンバー全員がバットマンとヴィランとの戦いの巻き沿いとなり普通の人生を奪われた過去を持つ。

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(これがメンバー。その外見からどのヴィランとの戦いで巻き添えになったかが窺える。)
その生い立ちからバットマンと彼の活動を激しく憎んでおり、公衆の面前で市民を人質にとり、「バットマンの存在こそがゴッサムで繰り返される悲劇の源泉となっている」と訴える
また恋人ティムを失ったことで同じくバットマンの活動に疑問を抱き始めたステファニーに目をつけ、彼女にゆさぶりをかけてメンバーに取り込もうとした。

自分がその人生を破壊してしまった人々であるため、バットマンは全メンバーの素性を把握しているが、そのリーダーであるファースト・ヴィクティム(第一被害者)だけは例外。
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「バットマンによる最初の犠牲者」を自称する彼(彼女)の正体を、バットマンはつかめずにいる。

【アナーキー】
ファースト・ヴィクティム事件を切っ掛けにバットファミリーから抜け、バットマン達の活動を邪魔しながらヒーローでもヴィランでもない第三の道を模索するステファニーの前に現れた怪人。
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その名が示す通りあらゆる体制による支配を否定する無政府主義者で、ゴッサムの地下に地上世界からあぶれた人々が平和に暮らす生活共同体を築いている。
ステファニーの活動に賛意を示したアナーキーは、そんな共同体に彼女を招待し、この共同体こそが彼女の求める"第三の道"であると彼女を勧誘する。

…というわけで、ディテクティブ・コミックスに登場した目ぼしい悪役の紹介でした。
(しまった、アズラエル関係が抜けた!)
今回紹介したように、新たなヴィランを次々と登場させながらも、そこにバットマンの従来の設定に絡めた独自のひねりを加えているのがディテクティブ・コミックス誌の魅力なのですが、それで終わらないのがこのタイトルの凄いところ。

これまで紹介したキャラクターはけして使い捨てで退場したわけではなく、それぞれ今後につながる伏線を残しています。
死んだティムのコスチュームを奪ったザ・コロニーの次なる一手は?
レディ・シヴァも恐れたラースの計画とは何か?
ファースト・ヴィクティムとレッドフードの関係は?

前回の記事の冒頭でも書きましたが、「次々現れる強大な敵とそれに立ち向かうヒーロー、そしてそれらを結びつける謎」こそが、アメコミの王道を歩むディテクティブ・コミックスの魅力なのです。


【宣伝】(一部使いまわし)

マーベルからは『グウェンプール:こっちの世界にオジャマしま~す』と『絶対無敵スクイレルガール:けものがフレンド』の予約が開始。
今回面白いのが、上記の2冊と近日発売の『Ms.マーベル:もうフツーじゃないの』の3冊を買うと、"宇宙魔人ギャラクタスの娘にして萌えキャラ"という強烈な個性が話題を呼んだ『ギャラクタ』がもらえるというキャンペーン。
最近、翻訳作品を買い控え気味の管理人ですが、これはまとめて買ってしまうかも…




DCの注目作品、初めは『ゴッサム・アカデミー:イヤーブック』。
「ゴッサムシティの学校を舞台にした学園探偵物」という、奇抜な設定ながらその丁寧なライティングで好評をはくした本シリーズ。
今回は様々な人気アーティストを招へいしたうえでの短編集となっています。
管理人の一押しライターで本国で"現代のアラン・ムーア"という形容詞が付くまでになったトム・キングのバットマンの2巻目『バットマン:アイ・アム・スーサイド』が早くも発売。ここから加速度的に面白くなっていくので、ぜひ!
そしてNew52のバットマンを担当したスコット・スナイダーのDCリバースでの作品『オールスター・バットマン:ワースト・エネミー』も翻訳開始。こちらはNew52ではそれほど露出の無かった人気悪役ツーフェイスがメインです。
またリバース版ジャスティスリーグの2巻目となる『ジャスティス・リーグ:アウトブレイク』も予約開始、こちらは管理人未読なので楽しみです。

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NOB-BON

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

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