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タイタンズ:リバース

タイタンズ:リバース
(作:ダン・アブネット、画:ブレット・ブース)

「僕たちは昔、ティーンタイタンズだった。」
「ただのヒーローチームじゃない。それ以上の存在、無二の親友だった…」

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DCユニバース:リバース』にて、New52世界へと帰還したウォーリー・ウエスト。
「君はもう"キッド"じゃない、一人前のヒーローだ。」とバリー・アレンからフラッシュの名前を貰ったウォーリーはセントラルシティを後にし、かつてのチームメイトを訪ねる。

しかし、"何者か"によって歴史を奪われたこの世界において、ウォーリーの事を覚えている人物はバリーのみ。
「もしかしたらバリーがそうであったように、親友である自分の事を思い出してくれるのでは?」というウォーリーの甘い幻想は見事に打ち砕かれ、ウォーリーはタイタンズのメンバーに不審人物として囲まれることに。
(ちなみにディック達はウォーリーどころか、自分たちがチームであったことすらつい最近まで忘れていました。
そんな彼らが、再び絆を取り戻しチームを復活させる経緯は『タイタンズハント』にて語られています。)

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ウォーリー:思い出してもらおうって時に、新しいコスチュームで来たのは失敗だった!
ってそういう問題なのか?


しかし、時空を司る力であるスピードフォースと、ウォーリーとタイタンズとの絆の不思議な作用により、ウォーリーと接触を持ったメンバーは一人、また一人とウォーリーと過ごしたティーンタイタンズ時代の思い出を取り戻していく。

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ウォーリー:バットモービル!乗ってもいいって言われてるの?
ディック:うん…まぁバレなきゃ、大丈夫さ。


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ドナ:このような戯れではなく訓練に時間を割かなくてよいのか?私の故郷では、自制と自己研鑽こそを貴ぶよう教わってきた。
ウォーリー:でもかんしゃく球が破裂したとき、ロイの顔を見てみたいだろ? せっかくここにいるんだから楽しむことも覚えなきゃ。

・・・

こうして、再びチームとして、そして友人としての絆を取り戻したヒーロー達。
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ウォーリーは彼らに、スピードフォースの中で見たこの世界の本当の成り立ちと、自分たちを狙う"何者か"の脅威について語る…

****************

というわけで、今回は『DC:リバース』の新タイトル『タイタンズ』のリバース号の紹介でした。

余談ですが、『DC:リバース』の一環として始まったタイトルは、初めにリバース号と題されたタイトルを刊行し、その後#1,#2...と号数を重ねていく形になり、
リバース号は「そのヒーローが何者で、現在どのような状態にいるのか?」を簡潔に紹介しつつ、今後のストーリーを垣間見せる読み切り作品で、新規読者を強く意識した構成となっています。

そういう意味で、『DCユニバース:リバース』から直接物語が続き、タイタンズとウォーリーの再開を描いた本作は実はリバース号の中では変わり種だったのですが、これがとにかく面白い。

タイタンズハント』での冒険とウォーリーの帰還により、DCユニバースを揺るがすであろう脅威を、唯一知るヒーローとなったタイタンズ。
個人的には、殻らは今後のDCユニバースを引っ張っていく存在になるのではと期待しているので、引き続き展開を見守っていきたいです。

【宣伝】
相変わらず刊行ラッシュが続く翻訳アメコミですが、まずはDC関連で目が付いたのはこちら。
「スーパーマン/バットマン:スーパーガール」は、リブート前の人気シリーズの翻訳。
実はリブート前世界で長い間登場していなかった"本当のスーパーガール"の復活を描いた作品となります。
美しい女性を描くことに定評のあるマイケル・ターナーをアーティストに据えていることからも、当時のDCの意気込みがうかがえます。
こちらもリブート前になりますが、名手マット・ワグナーが、DCヒーローの最高峰の共演を描いた「トリニティ バットマン/スーパーマン/ワンダーウーマン」も、個人的には外せないタイトル。
また、映画版が近日公開予定のスーサイド・スクワッドについては、「スーサイド・スクワッド:バジリスク・ライジング」が刊行。前作が良いところで終わったので、素早い続刊は嬉しいところ。
最近、80年以上の歴史を誇るDCの時間を横断したアンソロジーを翻訳しているパイ・インターナショナルからは、ジョーカー傑作選である「ジョーカー アンソロジー」が刊行。




続いてマーベル。
「スーパーマン/バットマン:スーパーガール」のライターを務めるジェフ・ローブ(バットマン:ロングハロウィーンなど)の作品が奇しくもマーベルからも刊行!そのタイトルは「キャプテン・アメリカ:ホワイト」。
本国での刊行を終えたばかりの最新作の登場は嬉しいところ。
続いて国内で驚異的なヒットを飛ばしたスパイダーバースの最終巻「ワールド・オブ・スパイダーバース」が7月に刊行。
カプコン版スパイダーマンなど、レアな(ある意味なじみ深い)スパイダーマンが次々登場する超短編が収録されるようなので個人的には楽しみです。
また少年ヒーローたちによる若さあふれる掛け合いが国内で人気を呼んでいる「ヤング・アベンジャーズ:スタイル>サブスタンス 」と、ガーディアンズのメンバーが様々なマーベルヒーローとチームアップする「ガーディアンズ:チームアップ」も8月に刊行予定。

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NOB-BON

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

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