スーパーマン:アメリカン・エイリアン #1-4

スーパーマン:アメリカン・エイリアン #1-4
(作:マックス・ランディス、画:ニック・ドラゴッタ他)

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カンザス州のスモールヴィルに暮らすケント一家の1人息子クラーク・ケント。
人とは少し違う力を持った少年は、それでも、両親と町の住人の愛情に優しく見守られゆっくりと大人になっていく…

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というわけで、今回は完結前から「新たなスーパーマンのマスターピース」との呼び声も高い『スーパーマン:アメリカン・エイリアン』の紹介です。

まずは最初に紹介したいのがライターを務めるマックス・ランディスの人となり。
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一般には映画『クロニクル』などの脚本家として有名な彼は、『ブルースブラザーズ』やマイケル・ジャクソンの『スリラー』のPVなどで一世を風靡した大物監督ジョン・ランディスの息子。幼少のころからハリウッドの社交界で育った彼は、生まれながらに人を(いろいろな意味で)惹きつける"ハリウッドのお騒がせ男"でもあります。

『スターウォーズ:フォースの覚醒』の主人公を「メアリー・スーだ」と切って捨て大論争を巻き起こしたり、盟友ジョシュ・トランクの監督作『ファンタスティック・フォー』の公開に合わせて"自分なりのファンタスティック・フォーの脚本"を公開したりと話題には事欠かない彼。

彼の特異なキャラクターを示すエピソードに、現在公開中の映画『バットマンvsスーパーマン:ジャスティスの誕生』の予告編が公開された際、ルーサーのしゃべり方があまりにもマックス・ランディスにそっくりであったため、ルーサーを演じたジェシー・アイゼンバーグが参考にしたのではという噂が流れた、という物があります。

そんなマックス・ランディスですが、実はかなりのコミック好き。
友人一同(といってもその友人が綺羅星のようなハリウッドスターなのですが)と作ったショートフィルム「The Death and Return of Superman」は、酔っぱらった(という設定の)マックスが大ヒットを記録したスーパーマンの死と復活の物語を、当時の出版社の事情なども交えながら説明するという内容。

基本はしょうもないギャグと適当なコスプレ寸劇で満載のジョークムービーなのですが、ドゥームズデイとの戦いの最中にどこかに消えてしまったガーディアンについて鋭い突っ込みを入れたり、「結局『スーパーマンの死』が殺したものとはコミック界における”キャラの死”という概念そのもの」という考察を入れたりと、かなりのマニアぶりを見せてくれます。

この動画からもわかる通り、どうもマックス・ランディスはスーパーマンについてはかなりの思い入れがあるようで、映画『マン・オブ・スティール』の公開時もそのキャラ解釈について、かなり辛らつに非難をしています。

長くなりましたが、そんな目立ちたがりのお騒がせ脚本家であるマックス・ランディスに対して、DCが「そんなに言うならば、お前がスーパーマンをやってみろよ」とばかりに書かせた作品がこの『スーパーマン:アメリカン・エイリアン』になります。

この物語は基本的に1話完結/全7話のミニシリーズとなり、1話ごとにクラーク・ケントの人生の1ページを切り取る形で、ケント家のクラーク少年がどのように”マン・オブ・スティール”へと成長していくのかを、情感たっぷりに描いていきます。

以下は#1-4の各話と気に入ったシーンの紹介。

【#1:Dove】
小学校に入学し、怪力や浮遊など様々な能力に目覚めつつあるクラーク。
その力を持て余し、トラブルを起こしてしまった帰り道。
クラークは父ジョナサンと語り合う。

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クラーク:僕のこの力は自分じゃ抑えられないんだ。ボクはただ…
ジョナサン:能力のせいにするんじゃない。自分に壊せる力があるから壊すっていうのは、馬鹿野郎のすることだ。
クラーク:でも、あの時は腹がたってて…
ジョナサン:腹がたったからって馬鹿野郎の真似事をしちゃいけない。

(トラックは2人を乗せてコーン畑を進んでいく)
クラーク:パパ。ボクこんなの嫌だよ。ボクは自分が怖い…ボクは普通じゃないんだ。
ジョナサン:そうかもな… 確かにお前は普通じゃないのかも。 でもそれの何が悪い? なんで普通の必要がある?
たぶん普通じゃなくてもいいんじゃないかな。


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翌日から父と子は2人だけで能力を制御するための特訓を開始する!

このコミックで一番ガツンとやられたシーン。
この一連の会話。おそらく映画『マン・オブ・スティール』で、クラーク少年がバス事故から救った時に、ジョナサンがクラークを叱るシーンに対する、マックス・ランディス流の回答になっています。
管理人も自分の境遇をジョン・ケントと重ね合わせて、思わず目頭を熱くしてしまいました。

【#2:Hawk】
地元の高校に進学したクラークは、幼馴染であるピート・ロスやラナ・ラングと共に、のんびりとした青春を送っていた。

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(秘密の溜まり場でこっそりと飲酒。そして猥談。)

そんな彼らにスモールヴィルで起きた殺人事件の知らせが届く。
クラスメイトが犠牲者となり、ショックを受けた彼らがとった行動とは…

というわけで、クラークが初めてその力を”悪との戦い”に使うエピソード。
ここでも、傷ついたクラークを慰める母マーサのセリフが泣ける。

【#3:Parrot】
懸賞でバハマへの旅行を当てたクラーク。
初めて(普通の手段でいく)海外に浮かれるクラークだが、ひょんなきっかけでゴッサムの大富豪ブルース・ウェインと間違われ、彼の誕生パーティに主賓として参加することになる。
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(これだけ参加者がいても、だれもブルースの顔を知らない…)

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(もちろんオリバー・クイーンも知らない…)

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(そして何だかんだで、パーティーではじけるクラーク!)

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その夜。普段人前に姿を現すことのないブルース・ウェインの命を狙う何者かが、世界最高の暗殺者を差し向ける!


【#4:Owl】
メトロポリスへの上京を果たしたクラーク。
大学で勉強する傍らデイリープラネット紙のインターンとして働く彼は、アメリカの未来を担う3人の青年実業家、ブルース・ウェイン、オリバー・クイーン、そしてレックス・ルーサーを取材する機会をえる。

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ちなみにオリバーはずっとクラークの事をブルース・ウェインだと思い込んでいた模様。

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ルーサーとクラークの初顔合わせ。

ブルースとは出会えなかったクラークだが、代りにブルースが後見人を務める少年ディック・グレイソンとであう。
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ディック:バットマンにはそのカウンターパートとなるような存在が必要だと思うんだ。
クラーク:それは・・・イーグルマンとかそういうの?
ディック:イーグルマン?それ本気で言ってるの?
自分はただ、闇には光が、恐怖には希望が必要だって言ってるの。


そして、思わぬインタビューが取れて踊りだすクラーク(笑)
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【宣伝】
更新の間が空くと一番書くのが億劫になるのがこの部分。それだけ、翻訳が充実してるということですね。
今回声を大にしてお勧めしたいタイトルは何といっても『グレイソン』。
コスチュームを脱ぎ、世界を股にかけるスーパースパイとして活動しながらも所属する組織の内情も探る2重スパイ、ディック・グレイソンの活躍を描いた本作ですが、その面白さは折り紙付き。ライターを務めたトム・キングは、メジャーデビュー作となった本作を足がかりに売れっ子ライターの道をひた走り、あれよあれよと今にDCにおけるトップライターの証であるバットマン本誌のライターの座を任されるまでになりました。
そして、これまたおすすめなのが『ゴッサム・アカデミー』。ゴッサムシティの伝統ある寄宿学校を舞台に、文系オタク娘のマップスと恋する銀髪少女オリーブを中心とした少年少女たちが学校の謎に迫る学園探偵もので、こちらも面白さは折り紙付き。
また、映画も大ヒットで飛ぶ鳥を落とす勢いのデッドプールは、『ホークアイ VS. デッドプール』と『デッドプール Vol.4:デッドプール VS. シールド』が発売予定です。


マーベル系で言えば、マーベルNow!でのX-men系列の旗艦誌の一つ『アンキャニィX-MEN:レボリューション』の他に、低迷気味であったパニッシャーというキャラクターをその剛腕で復活させたガース・エニスによる『パニッシャーMAX:ビギニング』や、映画「キャプテンアメリカ:シビルウォー」への登場が決まっている『ブラックパンサー』など、映像化を見据えたタイトルも多数発売予定です。


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更新ありがとうございます(^-^)/

『マンオブ〜』や『アースワン』など、その力のせいでどうしても年相応に振る舞えなかったり、抑圧された感じのある青年期クラークのはしゃぐ姿が見られるのは楽しみですね!
あと久しぶりにデスストロークの姿が見られてよかったです笑

Re: タイトルなし

>シロクマさん


アメリカン・エリアン面白いですよ。
気が付けばクラークのはしゃいでるシーンばかりをピックアップしてしまいましたが、若者特有のナイーヴさや優しさにもあふれていて、まさに「スーパーマンの少年時代!!」という感じです。
プロフィール

NOB-BON

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

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