エクストラオーディナリーX-MEN #1-2

エクストラオーディナリーX-MEN #1-2
(作:ジェフ・レミーア、画:ハンベルト・ラモス)

今回は先日リランチしたマーベルの新レーベル『オールニュー・オールディファレント・マーベル』から、X-MEN系列の旗艦タイトル『エクストラオーディナリーX-MEN』の紹介です。
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シークレットウォーズ後の世界を舞台とした作品を紹介するのは今回が初めてとなるので、世界の状況から順を追って紹介していきましょう。

【マーベルユニバースの復活】
まず、「シークレットウォーズの冒頭で完全に滅びたマーベルユニバースがどのように復活を遂げたのか?」という当然の疑問ですが、実はシークレットウォーズ本誌の刊行が遅れに遅れていることもあり、いまだ不明です(笑)

ですが、リランチ後の作品を何冊かつまんでみた感じ、シークレットウォーズがマーベルユニバースへ与えた影響は限定的で、歴史を含めて、ごく普通にシークレットウォーズ前の世界からつながっていると考えても大きな問題はなさそうです。

むしろリランチ後のマーベル世界を語る上で重要となるのは、シークレットウォーズ終了からオールニュー・オールディファレント・マーベルの開始までの間に作中で流れた8か月という時間。
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今回リランチされた各作品は、この"空白の8か月"の間に起こった様々な事件によって、多かれ少なかれ身の回りの状況が変わった状態で開始しており、今回紹介するエクストラオーディナリーX-MENも例外ではありません。

【ミュータントを取り巻く環境】
では、この8ヶ月間でミュータントを取り巻く環境がどう変わったのか?
これは大きく分けると、次の3点に集約されます。

まず重要なのが、イベント『インフィニティ』の中で地球中に散布され超人類インヒューマンズの隆盛を引き起こした物質テリジェンミストが、ミュータントにとっては有害であり罹患者に不妊をもたらすことが判明したこと。

続いて、テリジェンミストとの関係ははっきりとはしませんが、ミュータントを媒介として人類に広がる謎の伝染病M-POXがひろまり、人類とミュータントの断絶をより深めたこと。

最後に、8ヶ月前にミュータント達を一堂に集めミュータントの無血革命について感動的な演説を行ったサイクロプスが、インヒューマンズを襲撃し死亡。この襲撃の詳細はその目的も含めて殆ど明かされていませんが、この事件がミュータントを一層の窮地に追い込み、サイクロップスの名はミュータントの間ですら地に墜ちています。

総じて言えることは、ミュータントを取り巻く世界の状況は悪化の一途をたどっており、ミュータントは「人類ともインヒューマンズとも相容れる事ができない存在」として孤立を深めています。

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暴行を受ける異形の少年を救うために、恋人の前で能力をさらすも、恋人からは「ミュータントとキスしちゃった…」と逃げられ、少年からは「僕はインヒューマンだ!触るんじゃない!」と蔑まれるジーン。
ミュータントの状況を象徴するシーンです。

【新生X-MEN】
それでは、そんな苦境に立ったミュータントを救うべく立ち上がった、新生X-MENのメンバーを紹介していきましょう。

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[ストーム]
現在のX-MENのリーダー。ミュータントが住むにはあまりに危険な場所となった地球に見切りをつけ、全てのミュータントがテリジェンミストや迫害から逃れて生活できる新天地、"X-ヘイブン"への移民計画を推進する。

[アイスマン]
ファンにはおなじみのX-MENのオリジナルメンバー。困難な状態でも持ち前の明るさを失わず、ストームの活動をサポート。

[マジック]
リンボと呼ばれる魔界の影響を受けた悪魔娘。X-ヘイブンの立地上、チームに無くてはならない存在。

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[コロッサス]
マジックの兄。争いに嫌気がさして、ロシアの荒野を耕す隠遁生活を送っていたが、妹に説得されて再びチームへ。

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[セレブラ]
フォージが作ったロボット。ミュータント探知機"セレブロ"とテレポーテーション機能が組み込まれており、地球中のミュータントを速やかにX-ヘイブンへと運搬可能。
外見は、ミュータント殺害ロボットであるセンチネルそのものだが、フォージいわく「外殻を使っただけで中身は別物」。
ちなみに中のAIは女性格で、落ち込みやすい性格。

[フォージ]
ミュータントパワーにより機械全般に対して超人レベルの才能を持つメカニック。
マジック同様、X-ヘイブンの維持に無くてはならない存在。

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[ジーン]
ビーストが過去の世界から連れてきた若き日のジーン・グレイ。
X-MENとしての生活に嫌気がさし、他のメンバーから離れて普通の大学生としての青春を送ろうと躍起になっている。

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[ローガン]
ヒーロー達が敗北し悪が栄えた結果、映画『マッドマックス』のように荒れ果てたアメリカを舞台にしたコミック『ウルヴァリン:オールドマン・ローガン』の世界から、シークレットウォーズのドサクサでこの世界にやってきたウルヴァリンその人。
怪人ミステリオの奸計にかかっての事とはいえ、X-MENの仲間たちを殺害してしまった自分を許せず人里離れたトレーラーハウスに隠れ住んでいるところを、ジーンのテレパス能力で発見された。

【新天地X-ヘイブン】
ジーン・グレイ学園を母体に、ストームたちが建造したミュータント達の避難施設X-ヘイブン。

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地球の大気に含まれるテリジェンミストの影響で、どんなに人里を離れようとももはや安息を得ることが叶わなくなくなったミュータントを救うため、ストームが新天地として選んだ場所、それは悪魔たちが巣くう魔界"リンボ"であった。

普段はリンボとかかわりの深いマジックがその存在を悪魔から隠しているが、ひとたびマジックが気を失うと悪魔たちが一斉に襲ってくる過酷な状況。
(さすがにもっといい場所があったのでは…)


【傷心のライブラ】
(最後にちょっと気に入ったシーンの紹介)

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ローガン:(アイスマンに)久しぶりだなアイスキューブ。初めに聞いときてぇんだが、このセンチネルをスクラップにしちまったらまずいのか?
セレブラ:厳密ニハ センチネルデハ アリマセン Mrローガン。 アナタノ事ハ ファイルデ 読ミマシタ。
オ会イデキテ 光栄デス…

ローガン:お口にチャックをしてなバケツ頭!


(後日、フォージに…)
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セレブラ:フォージ様 "お口にチャック"トハ 如何ナル意味デショウカ…



【宣伝】
翻訳本で気になるのが、映画『スーサイドスクワッド』に合わせて発売される「スーサイド・スクワッド:悪虐の狂宴」と「ハーレイ・クイン:ホット・イン・ザ・シティ」の2作。特にハーレイ・クインは米国での評価が非常に高く、あっという間にDCでトップレベルの売り上げを誇るまでに成長したタイトルですので、非常に楽しみです。またドラマ『アロー』が絶好調のグリーンアローのオリジンを扱った「グリーンアロー:イヤーワン」も気になるところ。
ドラマといえば、マーベルユニバースを舞台にした超人ハードボイルドコミック「ジェシカ・ジョーンズ:エイリアス AKA 謎の依頼者」もドラマに合わせて発売です。


またコミックではないのですが、昔から非常に質の高い作品を出している事で評判のDCアニメの新作「バットマン:バッド・ブラッド」や「ジャスティス・リーグ:ゴッド&モンスター」のBDが日本語字幕付きで発売しています。先行予約のためか、かなりの割引価格で販売されているので気になる方は是非。
(管理人は視聴環境がないので無くなく断念…)

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プロフィール

NOB-BON

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

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