アベンジャーズ:Time Runs Out

今回はアベンジャーズ誌とニューアベンジャーズ誌で、進行中のストーリー『Time Runs Out』の紹介、…というか整理、…というか備忘メモです。
なぜ、こんなに歯切れが悪いのか?
実は管理人はこのストーリーで久々にアベンジャーズ誌とニューアベンジャーズ誌を読み始めました。
そのため、今までの流れに本当に疎いんですよね。
その上『Time Runs Out』自体が「少し先の未来から物語を始め、語られなかった空白を徐々に明らかにしていく」という作劇手法をとっているため、管理人には読者に既に明かされていることと、明かされていないことの区別がついていないところがあります。

なので、今回の記事は多少見当はずれの事が混じっている可能性大なので、皆さんもそれを念頭に入れていただければ助かります。

【そもそもどんな話なのか?】
"Time Runs Out(時間切れ)"と題されたこのストーリーがそもそもどういう趣向なのかを簡単に説明しますと、前述の通りそれまで両誌で進行していた物語から、時間軸が一気に進んだ状態からスタートします。
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このため物語開始時点で既にオリジナル・シンやAXISなどの事件は終了しており、リアルタイムで読んでいた読者は"ミョルニールを失ったソー"、"ファルコン・キャップ"、"反転したままのトニー・スターク"などと突然遭遇することになります。
その他にもアベンジャーズを始めとするヒーローコミュニティには大きな変化が訪れており、読者は話を読み進めながらその空白を埋めていくことになります。

また各号の表紙には"In x month... Time Runs Out(残りxヶ月で...時間切れ)"と不気味なカウントダウンが躍っており、このカウントダウンが終了する4月に両タイトルは終了を迎え、翌5月よりマーベルユニバース全体を揺るがす超特大イベント『シークレットウォーズ』がスタートする事が既に明かされています。

余談ですが掲載誌は「ニューアベンジャーズ」と「アベンジャーズ」の2誌に別れておりますが、実質は全てつながった物語となっており、この2誌を刊行順に読んでいく形式となっております。

【インカージョン現象について】
次に紹介が必要なのが、Time Runs Outの焦点となるマルチバースを揺るがす物理現象"インカージョン現象"です。
「ユニバース同士の衝突」とも表現されるこのインカージョン現象は、各ユニバース内に存在する収束点が互いに引かれ合うことで発生します。
引かれあう両ユニバースは徐々に接近し、やがて互いの収束点が同じ座標軸で重なり合います。
その瞬間、2つのユニバースは大衝突を起こし両ユニバースに存在する全ての存在が破滅を遂げることになるのです。
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この世界の破滅を防ぐ方法はただ一つ、衝突する前に相手の世界の収束点を破壊すること。
そしてのこの収束点こそが各ユニバースに存在する辺境惑星、地球なのです。

また恐ろしいことに、このインカージョン現象は2つのユニバースだけにとどまった話ではありません。
いまや、マーベルに存在する無数のユニバース全てが衝突を繰り返しながら1点に収束しようとしているのです!
(ここら辺、無数のピンポン玉を浮かべた状態でプールの栓を抜く事を考えるとイメージしやすいでしょうか?
この比喩が示す通り、ユニバース(ピンポン玉)の衝突は、自体が進行するにつれその頻度を増していきます)

つまりインカージョン現象を切り抜ける方法とは、接近してくるユニバースの特異点―地球を次々と破壊していくこと。そしてもちろん相手のユニバースの住人達もそのことに気が付いているのです。


【各陣営の状況】
続いては、宇宙人でも悪神でもなくインカージョンという物理現象そのものと戦うこととなった各陣営の状況を整理させてください。

[イルミナティ]
リード・リチャーズを始めとする宇宙最高の知性派集団。
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現在のメンバーは、リード・リチャーズ、ビースト、ハルク(現在はバナー博士の知性とハルクの暴力が共存する通称"ドク・ハルク"状態)、キャプテン・ブリテン、ブラックパンサー、アマデウス・チョ。
ちなみにハンク・ピム、ブラックボルト、Dr.ストレンジの状況は不明。

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早くからインカージョン現象に気が付き、その発生を阻止するための作戦を多数計画するがいずれも失敗。
目前に迫った衝突を回避するために相手側地球の破壊を決意するも、最後の一線をどうしても越えられず、当時イルミナティのメンバーであったネイモアが、全ての泥をかぶる形で"王としての決断"を断行することに。

またこの過程で、自らの理想を捨てられず今後のイルミナティの行動に異を唱えることが予想された当時のメンバー、スティーブ・ロジャーズを記憶を奪ったうえでチームから放逐しています。
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現在はスティーブ・ロジャーズ率いるSHEILDアベンジャーズ(後述)から逃走しながら、インカージョンそのものを止める方法を模索中。
インカージョン現象の発生を加速させている存在を観測し、その存在に向けて探索者を派遣している模様。

[カバル]
イルミナティの柔弱さに見切りをつけたネイモアが組織した最強最悪のヴィラン集団。
メンバーはこちら。
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まさに悪のオールスターチーム。
彼らの目的は接近する地球を片っ端から破壊する事。
当初は「必要悪」と割り切ったネイモアであったが、異世界での虐殺をとことん楽しむ彼らの様子に心身の疲労を隠せない様子。
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(こちらはカバルに破壊された異世界のエグゼビア教授。目の前で自らの子供を含む教え子たちを虐殺され、自らの死を懇願させられた上で殺害された)

またヒーローコミュニティがひた隠しにしていたインカージョン現象の存在が暴露され、混乱状態に陥った国連総会に登場したテラックスは各国の首脳の前で
テラックス:我々は"ヒーローたち"のように隠し立てはしない。全ての事実を明かした上で貴様らに告げよう。
「何も心配することはない。私たちに全て任せておけば、明日も明後日もこれまでと変わらず太陽は昇り続ける」と!

と演説。
見事、世界全体を丸め込み、なし崩し的に自らが行ったアフリカの小国ワカンダの制圧と虐殺を黙認させることに成功する。
倫理的に許されない行動を繰り替えしていますが、世界がいまだに存続を続けているのは彼らのおかげであることもまた事実。

[Dr.ドゥーム]
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自らの統治するラトベリアにこもり、モレキュールマンの能力を用いて独自のインカージョン回避策を推進中。

[サイクロップス]
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ミュータントたちのリーダー。所有する"フェニックスの卵"を用いた、独自の回避策を推進中。

[SHIELDアベンジャーズ]
SHIELDの管理下に置かれたアベンジャーズ。
リーダーの老スティーブ・ロジャーズを筆頭にメンバーは以下の通り。
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今のところインカージョンについてアクションを起こしている様子は見られず、現在の行動指針は地下に潜った非合法組織イルミナティを捕まえる事。
ちなみに老スティーブはイルミナティにより奪われた記憶を取り戻しており、激怒しています。
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[マルチバーサルアベンジャーズ]
ニューアベンジャーズ(後述)のリーダー、サンスポットが組織した決死隊。
メンバーは、オーディンソン(ミョルニールを失ったソー)、ハイペリオン(幼いころに破滅寸前の母星からロケットで地球に送られた超人、要するにスーパーマンのパロディキャラ)など、屈指のパワーキャラのばかり。
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インカージョン現象発生の背後に潜む何者かの、元にたどりつき対処するためにマルチバースの彼方に出発する。

[ニューアベンジャーズ]
ミュータントの若者にして大富豪のサンスポットと、その相棒キャノンボールを中心としたヒーローチーム。
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サンスポットの莫大な財産、悪の科学者集団A.I.M.を買収して手に入れた科学力、SHIELDアベンジャーズとイルミナティに潜り込ませた内通者からの情報などを取りまとめ、マルチバーサル・アベンジャーズを組織した。

サンスポットがメンバーに告げたニューアベンジャーズの次なる計画。
それはバラバラになったヒーローコミュニティをもう一度1つにまとめ上げ、全員一丸となってインカージョンに立ち向かうこと。
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…カッコいい!はっきり言って今まで上げた各陣営の中で、メンバーは一番地味なのですが若々しく希望に燃えるその姿に真のヒーロー性をみました!
リーダーのサンスポットも、キャプテンアメリカのような"戦闘隊長"でも、トニー・スタークのような"戦う社長"でもない、ひたすらマネージメントと交渉で善をなす経営者型ヒーローという新機軸をうちだしています。

【注目人物】
以上で、今のところ物語にかかわっている全陣営を紹介しました。
これ以降は、そんな各陣営のなかでも要注意と思われる人物の紹介。

[スーザン・リチャーズ]
現在、SHIELDアベンジャーズの"守護天使"として活躍中。
イルミナティ捕獲のために全力をつくし、特に夫であるリード・リチャーズの事になると目の色が変わる。
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が、実はリードとは密かに通じており、SHIELDアベンジャーズの様々な情報を夫に流している。

[ハンク・マッコイ]
前述のとおりイルミナティのメンバー。
行動心理学を応用し老スティーブの行動を先読みすることで、SHIELDアベンジャーズを手玉に取り続ける。
実はサイクロップスを経由してサンスポットとコンタクトをとり、イルミナティの研究結果をニューアベンジャーズに流している。

[ブラックスワン]
インカージョンによって破滅した世界の生き残り。
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現在はカバルに参加し現世界の存続のために虐殺に加わっているが現世界とその住人に対して思い入れはなく、故郷世界と運命を共にした愛する人々の復活を目論んでいる。

[トニー・スターク]
イルミナティで一番危険な男。詳細は明かされていないがインカージョンへの対応のために大量の武器を設計し、危険な計画を実行に移そうとしたがその過程でカバルと一戦交えることとなり、現在はブラックスワンに拘留されている。
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自らの頭脳と計画こそが人類に残された最後の希望と確信しており、助けに現れたブラックウィドウ達に対して「お前らが助けてくださいと頭を垂れるまでここから出るつもりはない」と言い放つ様は傲慢その物。

[ヴァレリア・リチャーズ]
リードとスーの娘である天才児。名付け親となったDr.ドゥームも彼女のことを溺愛している。
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独学でインカージョン現象を分析し、リードとドゥームに対して
『パパ(叔父様)でも防ぐことはできないわ。次は失わない方法を考えないと…』
と謎めいた忠告を伝える。


【そして何が起こるのか?】
これに関しては、確かなことは何もいえません(って前もどこかで書いた気がしますね)
しかし今までに公開された情報を整理すると今後の展開がおぼろげに見えてきます。

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まずは4月に発売されるアベンジャーズ誌とニューアベンジャーズ誌の最終号の表紙。
衝突する2つの地球を背景に、2人のアイアンマンとキャプテンアメリカが激突しています。
右側にいるキャプテンアメリカは、かつてトニーがスティーブに送ったアーマーで武装しているところから見て、通常世界(アース616)のスティーブとみて間違いないでしょう。
※右側のスティーブが若返っているように見えることについては、マーベル側から正式に「画風の関係」と回答が出ています。

それでは左側のスティーブは何者なのか?これに関しては現段階ではわかりません。
しかし、それよりも今後の展開を占う上で重要になるのが「右側の(アース616の)スティーブが戦っているアイアンマンは何者なのか?」ではないでしょうか?

両方のアイアンマンとも、白が基調の所謂"スペリアーアイアンマン"であり、どちらがアース-616のトニーであるかはわかりません。
しかし右側の戦いが「アース616のスティーブvs別アースのトニー」だとしたら「ついに和解をした2人が別世界のアベンジャーズと戦っている」という絵になりますし、「アース616のスティーブvsアース616のトニー」だとすれば「ついに合いまみえることになった2人。そして別アースでも同じような抗争が繰り広げられていた」という図になります。


またTime Runs Outの後に控えているマーベルの超特大イベント『シークレットウォーズ』の詳細が先日発表されました。
これによると、アース616はあえなく終焉を迎えアルティメットユニバースを含めた複数のユニバースが混じりあった奇妙な世界"バトルワールド"が生まれ、このバトルワールドこそがシークレットウォーズの舞台となるということ。
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世界が混じりあう原因がインカージョンにあることは想像に難くありませんが、それではやはりヴァルの予言通りインカージョンを防ぐことは叶わず"失わない方法"こそがバトルワールドなのでしょうか?

いずれにせよ、今までにないスケールで物語が展開されることは必至ですので、管理人は今後の展開をかたずをのんで見守りたいと思っています。

【宣伝】
今月発売のアメコミはこちら。
マーベル好きの方にお勧めしたいのが「シージ」。Civil War以降、わりとマーベル界隈は鬱々とした話が続いたのですが、このシージはそんな鬱屈した思いを吹き飛ばすような爽快感のあるエンティングが待っています。
また、完結編と言えばモリソン・バットマンの完結編となる「バットマン・インコーポレイテッド:ゴッサムの黄昏」も今月発売です。


その他、気になるタイトルはこちら。
翻訳が一部の人気シリーズに集中していた時代が信じられないくらい、多種多様なシリーズ発売されており、本当に今が黄金期だなと心から思います。

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こんにちは!
以前、『アメコミ初心者におすすめの作品を教えてください』とコメントした者ですm(__)m
(悩んだ末にフラッシュポイントを買いました!)

マーベルがシークレットウォーズへ向けて盛り上がっていますが
Axisやオリジナル・シンは翻訳されて日本で発売される可能性ってあるのでしょうか?

Re: タイトルなし

>シロクマさん
お久しぶりです。

> Axisやオリジナル・シンは翻訳されて日本で発売される可能性ってあるのでしょうか?
どうなんでしょうかね?
アベンジャーズ系列の翻訳は現在ヴィレッジブックスが、時間軸にしたがって順々に出していっていますが、先日発売された「シージ」で一旦その流れも終了。
次は「アベンジャーズ vs X-men」を出版するところまで決定しています。順当にいけばその次か、次の次あたりで出版されることになりそうですが、こればかりは何とも言えませんね。
プロフィール

NOB-BON

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

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