スペリアーアイアンマン #2

あけましておめでとうございます!
といっても弊ブログは例年通り、年始だからと特別なことは何もせずに平常運航ですが・・・

今回はスペリアー・アイアンマンの紹介です。(あっさり目です)

スペリアー・アイアンマン#2
(作:トム・テイラー、画:イルダイリー・シナー)

【初めに#1のおさらいから】
トニー・スタークは、責任感が強く、科学技術が人類にもたらす功罪に人一倍敏感だったかつての姿を失い、いまや傲慢で享楽的な資本主義の狗になり下がった!
そんな彼の変貌に気がついた、トニーの長年の友人ペッパーは、謎の影と密談を交わす。

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ペッパー:トニーはいつも「自分が恐怖する最悪のシナリオとは、家族や近しい友人が悪人の手に渡ることでもなければ、私のテクノロジーが悪人に渡ることでもない。」といっていたわ。
初めてこの話を聞いたときは、わたしは彼の自意識過剰だと思い込んでいたのよ。
でも"最悪のシナリオ"が実現してしまったいまならば、彼が正しかったことがわかる。
彼が最も恐れていた状況、それは「彼自身が悪人になってしまうこと」だったのよ!
直ぐに例の緊急対策を実行に移す必要があるわ・・・


謎の影:心配ないペッパー。我々の対策プランにぬかりはない・・・

20150106_02.jpg
というわけで、#1のラストで現れたデアデビルによく似たシルエットは、アイアンマンの古いアーマーでした。

・・・って誰だこれ?
アーマー自体は1960年代後半に使用されたマーク3でしょうか?
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しばらくはこの人物の正体が物語を牽引していく謎となる模様です。

【調子に乗るトニー】
美しく健康的な身体を提供する代わりに、1日$99.99もの費用を要求する"夢のアプリ"エクストリミス3.0を公開し、有頂天極まるトニー・スターク。
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人の弱みに付け込むエクストリミス商法に対するペッパーやデアデビルの忠告も聞かず、「トニー・スタークに15mまで近づいた人にはエクストリミス3.0の24時間無料権をプレゼント」などという自己顕示欲まるだしのキャンペーンを打ち出す彼は、まさに高慢そのもの。

【デアデビル立つ】
一方、エクストリミス3.0による熱狂は「起動資金欲しさによる窃盗・強盗の増加」、「エクストリミスを使用できない貧者に対する差別」など、サンフランシスコの路地裏に暗い影を落としていた。
この現状を憂いた"持たざる者たちのヒーロー"デアデビルは、遂に実力行使に出る。
20150106_04.jpg
スタークタワーに忍び込んだデアデビルは、乱痴気騒ぎで酩酊したトニー・スタークを誘拐したのだ。

【デアデビルvsアイアンマン】
デアデビルがトニーを監禁した場所。それはあらゆる電波や無線から完全に遮断された地下室であった。
目を覚ましたトニーに対してデアデビルは、エクストリミスが効果を失いサンフランシスコ市民がエクストリミスに対する精神的依存から完全に脱却するまでの間、トニーを監禁すると告げる。

アーマーは元よりハイテク機器全般から切り離されトニーになす術はないと思われたその矢先、轟音とともに地下室にトニーの新アーマーが飛び込んでくる。
シンビオートをベースに制作した新アーマーは、電波や電気信号などではなく一種のテレパシーで持ち主であるトニーと結び付けられていたのだ。
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トニー:さて、良くもやってくれたな。お返しにいい物をくれてやろう!
形勢は一気に逆転し、デアデビルに強烈な一撃をくらわせるアイアンマン。

意識を失ったデアデビルが次に目にしたもの、それはトニーの寝室に寝かせられた自分自身と、それを見下ろすトニーの顔であった。

"意識を失ったデアデビルが次に目にしたもの"・・・そう、盲目のヒーローであるはずのデアデビルは、確かにトニーの顔を目にしていた。
20150106_06.jpg
トニーはデアデビルが意識を失っている間に、エクストリミスで彼の眼を治療していたのだ!

*************
という訳で、スペリアー・アイアンマン#2の紹介でした。

いや、このトニーのやることの嫌らしいこと!
かといって単純に悪人の訳でもなく、とある事情で人前で自分を暗殺しようとした男を救済する代わりに男をエクストリミスの広告塔に仕立て上げるなど、やっている事はある意味で人道的ともいえるはずなのに何処となく卑しさを漂わせる絶妙なバランスです。
果たしてこのままデアデビルも、トニーの軍門に降ってしまうのか!
何とも先が楽しみです。

ところで感心したのは#3の表紙。
20150106_07.jpg
実は#1が発行する前からこの表紙は公開されていたのですが、よく見るとトニーのサングラスに写り込んだデアデビルが普段の彼ならば絶対にやらないことをやってるんですよね。
こういう形で今号の衝撃の展開を予告したいたとは…

また表紙を描いたマイク・チョイが後に種明かしをしたのですが、上下に帯のように配置された"0"と"1"はマタイ伝9章27-29節のバイナリー表記になっているそうです。
そしてこのマタイ伝9章27-29節(とおまけに30節も)の内容を確認してみると・・・

そこから進んで行かれると、ふたりの盲人が、「ダビデの子よ、わたしたちをあわれんで下さい」と叫びながら、イエスについてきた。
そしてイエスが家にはいられると、盲人たちがみもとにきたので、彼らに「わたしにそれができると信じるか」と言われた。彼らは言った、「主よ、信じます」。
そこで、イエスは彼らの目にさわって言われた、「あなたがたの信仰どおり、あなたがたの身になるように」。
すると彼らの目が開かれた。イエスは彼らをきびしく戒めて言われた、「だれにも知れないように気をつけなさい」。


とこちらも今回の展開を暗示する内容。なかなか気のきいた演出ですね。

【宣伝】
最近の翻訳で気になるところは以下の通り。
『シージ』については、『シビルウォー』から続いたマーベル激動の時代の完結編として、非常に爽快感のある物語が展開されます。フッド好きの自分としては是非みなさんに読んでほしい作品です。
また、『DC:ニューフロンティア 上』はシルバーエイジのDC世界を舞台とした人気作で、多少英語がとっつきづらいと、敬遠する声もあったため今回の日本語訳は嬉しいところ。
また、現在、飛ぶ鳥を落とす勢いのデッドプールの新刊『デッドプール:デッド・ヘッド・リデンプション』も予約が開始しました。


(ここからは前回からの使い回し)
先日、小学館プロダクションより2-3月の翻訳予定が発表されました。
その中で管理人的に是非お勧めしたいのが、「シャザム! :魔法の守護者」。
こちら当ブログでも何回か触れているのですが、DCのトップライター、ジェフ・ジョーンズによるNew52でのシャザムの活躍を描いた作品で、もう本当に名作です。
ドキドキハラハラと始まって、中盤で少ししんみりして、最後にジェットコースターのような爽快感が爆発して、最高に幸せな気分になって終わる、ディズニー映画を観てるような気持ちにさせるコミックですので未読の方はこの機会にぜひ!
また幾多の賞を総なめにし、現在米国で最も売れているコミックといっても過言ではないスペースオペラ「サーガ vol.1」や、ヒーローコメディの決定版として評価の非常に高い「クァンタム&ウッディ:世界最悪のスーパーヒーロー」など話題作が目白押しで、管理人的に嬉しい悲鳴の連続です。

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NOB-BON

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

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