スーパーマン #33-35

スーパーマン #33-35
(作:ジェフ・ジョーンズ、画:ジョン・ロミータJr.)
 ※前号の紹介はこちら

【ユリシーズの帰還】
スーパーマンそっくりの生い立ちと、そっくりの能力、そして勝るとも劣らない高潔さを持つ、地球生まれの"もう1人のスーパーマン"ユリシーズ。
彼は自身が育った4次元世界での宿敵、5次元人クレリックを追って、とっくに滅びたと思い込んでいた故郷、地球へと帰還を果たす。

20141214_02.jpg
クレリックとの戦いの中で初めて出会ったスーパーマンとユリシーズは意気投合。
スーパーマンは、地球にしばらく留まることを決めたユリシーズの為に、産まれたばかりのユリシーズを4次元世界へ脱出させた彼の両親の行方探しを開始する。

20141214_01.jpg
スーパーマンが調査をする間、故郷である地球の街並みを散策するユリシーズ。
争いや貧困が全て解決した理想郷から来た彼には、どうやらお金の概念はないもよう。

【感動の再会】
スーパーマンの調査はほどなく終わった。ユリシーズの両親は研究施設の大事故を潜り抜け、夫婦二人でつつましく暮らしていたのだ。
感動の再会を果たすユリシーズと彼の両親。
20141214_03.jpg
ユリシーズの両親は、緊急避難のためとはいえ、事故の規模を見誤りまだ赤ん坊であったユリシーズを謎の異次元世界へ送り込んでしまった事を詫びるが、ユリシーズは両親の後悔を理由なきものとして直ちに否定。
ただただ両親との再会を喜び、これからは両親と共に地球で暮らし、この地球を自分が育った4次元世界に負けない理想郷とするために、全力を尽くすことを誓うのであった。

【ユリシーズの絶望】
ヒーローとして活動を始めたユリシーズは、スーパーマンと共に因縁のある仮面の武器商人マシニストを追うことになる。
しかし、争いや疫病の無い理想郷で生まれ育ったユリシーズは、武器商人の行方を追ううちに、だんだんとこの世界のありように絶望していく。

そして最後のひと押しがユリシーズ自身の手によって加えられる。
マシニストを追い詰めたユリシーズは、生体電磁波を感知できる自らの能力を使い、マシニストが関係した武器が地球上のどこにあるのかを探知したのだ。
20141214_05.jpg
その刹那、ユリシーズの脳裏には常軌を逸した量の武器のイメージが押し寄せる。
平和な世界しか知らないユリシーズにとって、私利私欲のために同胞同士で殺し奪い合うこの世界は、まさに地獄そのものであったのだ。

【人類救済計画】
不完全な人類文明に絶望し、スーパーマンの前から姿を消したユリシーズ。
程なく再び表舞台に現れたユリシーズは、テレビ/PC/スマホ、あらゆるモニターをジャックして、人類に呼びかける。
20141214_06.jpg

この矛盾だらけの文明を捨てることを決意した600万人を、自らの生まれ故郷である理想郷―4次元世界へと案内すると!

*******
というわけで、ジェフ・ジョーンズとジョン・Jr.というドリームチームによるスーパーマン誌の紹介でした。
ユリシーズが登場した当初から、彼がやがてスーパーマンの敵にまわることは予想できていましたが、あくまで善意の人として地球文明に絶望していく様子は、なかなか胸が痛いものがありました。
果たしてこの先どうなってしまうのか・・・

また、気になるのがスーパーマンとユリシーズの様子を謎の空間から見守る怪しい影。
20141214_04.jpg
このシーンではユリシーズと両親の再会を、どこか寂しげに見守るスーパーマンに対して
「お前には孤独でいてもらわなければならない。・・・当面の間はな。」
と、意味深な呟きを残しています。

New52世界ではスーパーマンの育ての親ケント夫妻は、スーパーマンの高校卒業の夜に交通事故を起こして死亡しております。しかし実はこれはスーパーマンの人生をみじめなものにしようとする、悪の5次元人の介入によるものだったりします。
今回の物語に再び5次元世界が絡んできた上に、スーパーマンそっくりな人生を送るユリシーズの両親との再会、そして上記の怪しい影の呟きとくると、なんとなくケント夫妻の復活もあるのではと感じてしまうのは、期待しすぎでしょうか?

【宣伝】
気になる翻訳本はいかのとおり。
まずは、なんといっても「ニューアベンジャーズ:パワーロス」。管理人が大好きなヴィラン、フードが再登場します!
また鬼才マイク・ミニョーラによる短編集「驚異の螺子頭と興味深き物事の数々」は、聞くだけでワクワクするそのタイトルに惹かれて購入予定。また、絶好調のデッドプールについても新刊「デッドプール:デッド・ヘッド・リデンプション(仮) 」の発売がアナウンスされました。


またDCでいえば何といっても、鬼才モリソン(鬼才ばっかり・・・)によるバットマンサーガの集大成、「バットマン・インコーポレイテッド:デーモンスターの曙光」と「ゴッサムの黄昏」の2ヶ月連続刊行ですね!
こちらの作品「バットマン:インコーポレイテッド」の直接の続編となります。
バットマンという物語の進化の歴史を真摯にみつめなおし、進化の方向性としてあり得たであろうもう一つバットマン像を提示するモリソンの野心作が遂に完結です。


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

NOB-BON

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

Twitter
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
本・雑誌
13位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
洋書
1位
アクセスランキングを見る>>
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
カウンター