バットマン:エターナル その3

バットマン:エターナル その3
(作:スコット・スナイダー他、画:ジェイソン・ファボック他)

以前の紹介はこちら→その1その2

【ギャングウォー完全終結!】
バード警部補の活躍により逮捕され、そろってブラックゲート刑務所に収監されることになったカーマイン・ファルコーネとペンギン。
しかし、バード警部補の浄化作戦によって大量のギャングがブラックゲートに収監されている現状では、ファミリーのトップの逮捕は、単に抗争の舞台がストリートから刑務所に移る切っ掛けとなっただけであった。

案の定、ブラックゲートでは両ファミリーの抗争が激化。服役囚のみならず職員にまで犠牲者の出る暴動状態に突入する。
しかし、塀の奥に立てこもった悪人たちは忘れていた。今のブラックゲートには長年ゴッサムの平和を守り続けた高潔の士、ジム・ゴードンが収監されていたことを!
ゴードンはシカゴ市警時代にならした荒っぽいやり口でブラックゲートを制圧。
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もはや打つ手なしと判断したファルコーネは、「国際逃亡犯の受け渡し条約」という最後の切り札を使い、ゴッサムから手を引くことを決意する。
これを以てゴッサム市民を恐怖の底に陥れたギャングウォーは、完全に終結したのである。

【ファルコーネの置き土産】
自分が直ぐに釈放されることを確信しながら、自身の裏社会での基盤である中国に揚々と護送されるファルコーネ。
しかし、バットマンは彼がゴッサムを離れる直前に、彼を拉致。ファルコーネの帰国前に"手荒な尋問"の時間を確保する。

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「私はただ招待されただけだ。奴らは私にジム・ゴードンを待ち受ける運命をおしえ、私はそれを自分に都合よく利用しただけだ!」
「お前はまだ自分を狙う物の正体を、掴めていないのだな!」


逆さづりにされながらもバットマンをあざ笑うファルコーネ。
彼と彼の起こしたギャングウォーもまた、バットマンを狙う大きな計画の1ピースでしかなかったのだ。

【南米では…】
バットマンがファルコーネと死闘を繰り広げている最中、父親の冤罪を晴らそうと躍起になるバットガールと、彼女が道を誤らないようブルースからお目付け役を頼まれたジェイソンは南米にいた。

2人は、僅かな手掛かりを追ううちに、強力な暗示能力を使いジム・ゴードンに非武装の男を誤射させた男Dr.ファルサリオ("偽装者"の意)に辿り着く。
Dr.ファルサリオの催眠攻撃に手を焼きながらも、バットウーマンの手助けもあり、見事敵を打ち負かすバットガール。
彼女はついに父の無罪の証拠となるDr.ファルサリオへの依頼記録を手に入れたのである。
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(ちなみにその過程で、ちょっと良い雰囲気になった2人。背景の看板に書かれた"Danger"の文字が読者の気持ちを代弁する…)

【バードの本性】
ゴッサムに赴任したての新米警部であったバード。
しかしファルコーネによって骨抜きにされたゴッサム市警を立て直しギャングウォーを終結させた手腕と、人気取りのためにサプライズ人事を欲するゴッサム市長の思惑が合致し、異例の出世スピードでゴッサム警察署長として抜擢されていた。
そんなバード署長のもとに、バットガールが持ち帰ったゴードン無罪の証拠を携えたバットマンが現れる。
バットマンから証拠を受け取ったバード署長は、直ぐに署長特権による釈放のための書類を作成し、ブラックゲートに向かう。

ブラックゲート所長に囚人釈放の書類をみせ、自らも独房へと向かうバード署長。
しかし、彼はゴードンの独房を素通り!
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彼が釈放を要求した人物は、ゴードンではなく、ザカリー・ゲート。ゴッサム黎明期に活躍した街の名士ゲート兄弟の末裔にして、狂気の建築家"アーキテクト"であった!
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【そのころウェイン邸では】
ブルース不在のウェイン邸にて、親子水入らずのひと時を楽しむアルフレッドとその娘ジュリア。
しかしその団欒を邪魔するかのように、ウェイン邸に謎の侵入者が現れる。侵入者はウェイン邸の構造を熟知しているかのように、警備が手薄な図書室から侵入したのだ。
主の留守を守るべく、ジュリアを残し屋敷の警戒に出るアルフレッド。

そんなアルレッドを襲った男は・・・
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*********
というわけで、ついに登場しました(今のところの)黒幕ハッシュ。
第一話で描かれたラストシーンで登場する謎の男が、バットマンではなくブルース・ウェインに対して恨みを抱いている節があったため、彼の登場を予想した方も多いのではないでしょうか?

また、あまりのイケメン振りに「死ぬか黒幕かどちらかに違いない」と言われていたバードも、その邪悪な招待を現しました。彼が何者であるのかはいまだ不明ですが、名前の"バード"やハッシュと対等の立場であることを匂わす台詞から、管理人は秘密結社「梟の法廷」の関係者ではないかと予想しています。

【宣伝】
アメコミの構造上、10-20年程度の歴史しか持たない新キャラが人気悪役になるのは難しいのですが、その難業を成し遂げた数少ないキャラであるハッシュ。
その成功の一番の理由は何と言っても、『バットマン:ハッシュ』における鮮烈なデビューにあるといっても過言ではないでしょう。
また、今回「バットマン:ゲート・オブ・ゴッサム」のアーキテクトが出てきたことからもわかる通り、本シリーズのメインライターを務めるスナイダーは自身の作品をある程度ふまえたうえで作品を作っている節があります。
内容的にも抜群の出来栄えですので、未読の方はこれを機に読んでみるのもよいのではないでしょうか?


また翻訳本でめぼしいものは以下の通り。管理人的にはモリソン・バットマンの集大成である「バットマン:インコーポレーテッド」が何と言っても楽しみです。
またマーベル/DC問わず、ヒーロー物のアメコミが好きな方に是非読んで欲しいのが「アストロシティ:ライフ・イン・ザ・ビッグシティ」。ヒーローがいる世界での日常を活き活きと描いた、超傑作です。是非続刊も翻訳されますように!


【さらに宣伝】
実は勢い余って、もうひとつアメコミ関連のブログを立ち上げました。
リンク:アメコミ通信社
こちらは、どちらかというと日々のアメコミニュースを短文でまとめるようなサイトにする予定です。
当ブログともどもよろしくお願いします。

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はじめまして(^-^)/

いつも楽しく拝見させてもらってます^ ^
僕はいま大学生でそれなりにアメコミに詳しいのですが、まだコミックを買ったことがありませんT^T

近いうちにバットマンの単独誌を買うつもりなのですが、有名なものが多すぎてどれを買ったらいいかわかりません
さらにDCコミックのNew52かそれ以前の作品どちらを買うのがいいかも迷っています

こんな僕にアドバイスをください(つД`)ノ


Re: タイトルなし

>シロクマさん
コメントありがとうございます。

お勧めのバットマンの翻訳本ですが、以前こちらにまとめたことがあります。
http://amehou.blog.fc2.com/blog-entry-92.html

私のお勧めとしては、
ゲームなどでバットマンを取り巻くキャラクターをなんとなく知っている方で、いろんなキャラが見てみたい人は「ハッシュ」。
そうでもないのであれば、「梟の法廷」→「梟の街」
がお勧めです。

「New52か、それ以前か」という観点で言うと、正直、バットマンについてはそれほど設定に差はないので、特に気にされる必要はないと思います。

No title

あ、アメコミ通信社もNOB-BONさんの立ち上げたブログだったんですね。
他の方のブログだとばかり思ってましたw

返信ありがとうございます(^O^)/

『HUSH』買います(((o(*゚▽゚*)o)))

Re: No title

> グレアムさん
じつは私なんです。
普段、ツイッターで呟いてるニュースがツイッターの特性上、何処にも貯められず流れて行ってしまうのが惜しくて、作ってみました。
プロフィール

NOB-BON

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

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