DCユニバースの今後 その2

現在進行中のDCの週刊タイトル「New52:フューチャーズ・エンド」と「アース2:ワールズ・エンド」。
この両作が終わる来年4月に始まると予想されているDCの大型イベントについては、以前当ブログでも取り上げました

その後事態は大きく進展し、おぼろげではありますがこのイベントの正体が浮かんできましたので、その内容を整理させてください。

【外れた予想の整理】
まず前回の記事で管理人が予想した「次のイベントではアンチモニターとダークサイドが絡んでくる」という話ですが、こちらは見事に(?)外れました。
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ジャスティスリーグのライター、ジェフ・ジョーンズはニュースサイトのインタビューに応えて、
「ジャスティスリーグ誌の次の次のストーリー『ダークサイドウォー』では、ダークサイドvsアンチモニターvsジャスティスリーグの三つ巴の戦いが描かれる。しかしあくまでも、この話はジャスティスリーグ誌の中だけで完結する」
と明かしています。

【イベント名は?】
それでは改めて次のイベントの話題に移りましょう。
まずこのイベントの呼称ですが、ネットでは以前から"Band-Aid"、"New Crisis"など様々な呼称がありましたが、現在は"ブラッドムーン"という呼び名が一般的です。
それはなぜか? 実はこの名前、昨年末に週刊タイトル『フューチャーズエンド』の予告としてDCが公開した画像に由来します。

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この画像、米国の広範囲で皆既月食(Blood Moon)が観測された夜に公開されたこともあり、キャッチコピーの『When Futures end... BLOOD MOON shall rise!』はあまり意識されませんでした。
しかし、その後「この文章を額面通り受け止めれば、フューチャーズエンドの後で始まるイベントこそがブラッドムーンなのでは?」という噂が立ち、このイベントのことをブラッドムーンと呼ぶ人が増えました。
この記事ではこれに倣い、この"来年4月から始めるビッグイベント"のことを"ブラッドムーン"と呼ぶことにします

【ブースターゴールド誌】
9月に行われたDCのフューチャーズエンド月間。このイベント中は各誌は通常のストーリーをストップし、フューチャーズエンドの舞台である5年後の世界をテーマにした読み切りを掲載しました。
そんな中で異彩を誇っていたのが、現在連載中のタイトルではないのに突如発刊された「ブースターゴールド:フューチャーズエンド」誌の存在です。
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実はリブート後のNew52でもブースターゴールドを主人公に据えたタイトル、「ジャスティスリーグ・インターナショナル誌」は存在しました。その最終話は以下のようなシーンで終わります。

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JLIの本部にてブースターゴールド(以下若ゴールド)の前に突如現れたのは、若ゴールドよりも少し年を取りA,R,G,U.S.のバッチを付けたブースターゴールド(以下ARGUSゴールド)であった。
ARGUSゴールドは若ゴールドに何事かを警告しようとしますが、本部のモニターに映ったワンダーウーマンとスーパーマンのキスシーンを見ると狼狽しながら消滅。あっけにとられた若ゴールドも何故か後を追うように消滅。
後に残されたのは無人のJLI本部のみ…

このように幕を閉じたジャスティスリーグ・インターナショナル誌ですが、今回のブースターゴールド誌は、この直後、ARGUSゴールドが見知らぬ世界で目を覚ましたところから始まります。
ARGUSゴールドが目を覚ました世界。それは何とヴィクトリア時代に活躍するバットマンを扱った「ゴッサム・バイ・ガスライト」の世界でした!
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その後も、ARGUSゴールドは何者かによって次々と異世界に連れまわされます。

-リージョン・オブ・スーパーヒーローズが活躍する30世紀
-カマンディ(『KAMANDI at world's end』の主人公)が活躍する文明崩壊後の地球
-そしてブースターゴールドの生まれ故郷である未来世界のメトロポリス


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各世界の住人は一様に「ブースターゴールドがやってくる数分前まで能力を失い、街が孤立化していた」と語ります。
そして何よりも(読者にとって)衝撃的なこと。それは上で挙げた世界とそこに登場するキャラクターは、いずれもフラッシュポイントによるリブートの前、New52以前のDC世界のキャラクターなのです。

そして彼が最後にたどりついた場所で、最後のダメ押しが読者を襲います。
実は物語の主人公であったARGUSゴールドもまた、リブート前のブースターゴールドであったのです!
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一体なぜ、リブート前のブースターゴールドがNew52のブースターゴールド(若ゴールド)の前に現れたのか?
そして、2つの世界のブースターゴールドを翻弄する謎の存在は誰なのか?

多くの疑問を残したまま、物語は終わります。「To be continued where Worlds and Futures End!」という意味深な煽りと共に。

【スーパーマン:Doomed】
リブート前世界の存在が匂わされたのはブースターゴールド誌だけではありません。
同じ日に発売された『スーパーマン:Doomed #2』でもまた大きな展開がありました。
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新型ドゥームズデイ襲来とスーパーマンのドゥームズデイ化、その全ての事件の元凶であったVRIL DOXまたの名をブレイニアックは、理性を取り戻したスーパーマン・ドゥームズデイとの戦いの果てに、ブラックホールに落ちていきます。

「機械設備ヲ回収。同化作業ヲ開始スル」
しかしブラックホールにおちたVRIL DOXは謎の光に包まれて、異世界に運ばれる。
そこで彼が見たものは…
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(クリックすると大きくなります)

リブート前スーパーマン、同じくリブート前のJSA、ブルース・ティムによるカートゥーン世界など、リブート前からの読者には馴染みが深い世界の欠片が浮かぶ謎の空間であった!

【フューチャーズエンド #23-24】
そして、来週から再来週にかけて発売のフューチャーズエンド誌#23-24の表紙。
こちらにもトンデモナイ物が描かれています。
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(クリックすると大きくなります)

注目してほしいのは画像情報に描かれた巨大ブレイニアックの手から立ち上る赤い煙。
なんと赤い煙の中にもまた、リブート前のヒーローたちが浮かんでいるのです。

ここでもまた、読者は気付かされます。
"ある秘密"をブースターゴールドから聞き出すために彼に次元跳躍を強いた存在、スーパーマンを苦しめ謎の空間に"Collect"されたVRIL DOX、そしてフューチャーズエンド開始当初から暗躍していたブレイニアック、この3者は全て特徴のある独特のフォントでしゃべっていたことに。
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そしてフューチャーズエンド#22のラストシーン。
宇宙の彼方に存在する人工惑星にたどりついたホークマン達の前に、全てのブレイニアックのサブドローンを統べる超巨大ブレイニアックが姿を現し、一行に語りかけます。
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「ようこそワタシの世界、ブラッドムーンへ…」

【一体何が起こっているのか?】
ここにきてフラッシュポイントで"消えたもの"とされてきたリブート前のユニバースの存在が明らかになりましたが、やはりその陰にはブレイニアックの存在がいると考えて間違いないでしょう。

ブースターゴールドが訪ねたリブート前世界の住人が「能力が奪われた上で隔離されていた」と言っていますが、これは"世界の蒐集家"であるブレイニアックが世界を瓶詰めにして保存する悪癖を思わせますし、VRIL DOXが回収された先で見たものが、無数に浮かぶリランチ前の世界であったことはそのことを証明しているようにも思えます。

それでは、ブレイニアックの目的は何でしょうか?

ブースターゴールド誌は、最愛の姉を人質に取られブレイニアックの脅しに屈したNew52のブースターゴールドが、ブレイニアックを"バニシングポイント"に連れて行くことを約束して物語は終わりますが、そこに記載された惹き文句は「「To be continued where Worlds and Futures End!(未来と世界が終わる場所に続く)」とあります。
ここでいう"未来と世界の終り"が、3月末に終了する2つの週刊タイトル「フューチャーズエンド」と「ワールズエンド」を指すことは明白であり、このバニシングポイントで起きる事件こそがイベント「ブラッドムーン」になると考えていいでしょう。

そして、この記事で取り上げた様々な事象を考えれば、ブラッドムーンのカギとなる要素が、リブート前世界であることもまた間違いないでしょう。

既に熱心なファンの間では
・ブラッドムーンはリランチ前世界の最後の花道。リランチ前世界のヒーロー達はNew52世界を救い完全に消滅する。
 ・New52が消滅し、リブート前の世界が戻ってくる
 ・New52世界とリランチ前世界が融合し、新たな世界が生まれる。
 ・どちらかがDCの正史を紡ぐメイン世界、もう片方がDC版"アルティメットユニバース"になる

など、ブラッドムーン後の世界について様々な予想がされています。

もちろん今の段階では、何ひとつ確実なことは言えませんが、来年4月に向けてDCがどんどんと盛り上がりを見せていくことだけは、間違いないといってよいでしょう。

【宣伝】(使い回し)
近日発売の翻訳でめぼしいところはこんなところでしょうか。なんといってもお勧めしたいのが、『アストロシティ:ライフ・イン・ザ・ビッグシティ』! 「現実世界にヒーローがいたら?」ではなく「ヒーローがいる世界の現実はこういうものだ!」という視点でヒーロー賛歌をうたい上げた大傑作。ながらく絶版が続いていたのですが、遂に復刊です。
また、シビルウォーから続いてきたキャプテンアメリカの死と後継の物語の集大成ともいえる『キャプテン・アメリカ:リボーン』や、モリソンによるバットマン作品の白眉『バットマン・インコーポレイテッド 』もお勧めです。



その他11月発売のコミックは以下の通り。
映画化を控えたアントマンがまさかの翻訳ですね。このチャンスを逃すと二度と彼の個人誌を手に入れられなさそうなので、管理人は絶対買います(笑)

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プロフィール

NOB-BON

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

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