グリーンランタン:ライツ・アウト
Green Lantern:Lights Out
Green Lantern #20にて"完全な"フィナーレを迎え、制作陣を再編成したうえで仕切り直しとなったグリーンランタン系列誌。ジェフ・ジョーンズの描いたエンティングがあまりに見事であったため、管理人もすっかり「グリーンランタンは完結した!」という気持ちになってしまい、続きを読む気力がわかなくなってしまっていました。
が、読まれた方の高評価を聞くうちに次第にモチベーションが回復。ようやく復帰し最新号まで追いつきました。
というわけで、今回はグリーンランタン系5誌の内、『ラフリーズ』誌を除いた4誌で行われたクロスオーバー『Lights Out』の紹介です。(あっさり目ですが)
まずは各メンバーの状況を説明。
【ジョン・スチュワートの場合】

この人は割と今まで通り。ハルの副官として、ガーディアンズなきグリーン・ランタン・コァの実務を担当。
リーダーであるハルが割と思いつきで行動するタイプなので、この人の生真面目さは貴重。
【カイル・レイナーの場合】
"生命"を司るホワイトランタンがすっかり板についてきた模様。

現在は、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの分派であり、遥か昔ヴォルソームを監視するためにヴォルソームと共に自らを封印していたテンプル・ガーディアンズの諸国漫遊に帯同。
【ガイ・ガードナーの場合】
シネストロ率いるイエローランタン達が闇に消え、グリーン・ランタン・コァの一番の脅威となったレッドランタン達を監視するため、ハルの依頼でレッドランタンに潜入中。

しかし本人はレッドランタンの水が合うらしく、リーダーであるアトロシタスを放逐したり、自らその地位に収まったりとやりたい放題。協力を求めてきたハルに対して、見返りとして「グリーンランタンが手出ししないレッドランタンの直轄領」をもとめるなど、既にグリーンランタンに対しての忠誠心は無いそぶりは見せているが、真意は不明。
【ハル・ジョーダンの場合】
ヴォルソームとの戦いが評価され、ガーディアン亡き後のグリーン・ランタン・コァのリーダーを務めることに。

「Rise of Third Army」事件、「Wrath of the First Lantern」事件を潜り抜けたことによる深刻な人員不足や、その穴を埋めるために採用した新人ランタン達の対応など、ボロボロになったコァを再建するのにてんてこ舞い。
【感情エネルギーの枯渇】
そんなある日、かつてなく弱体化したグリーンランタン達を狙い"エージェントオレンジ"ラフリーズが惑星オアに襲来する。
ハルたちは新人ランタン達を護りながらの苦しい防衛戦を強いられるが、戦いの最中に、ラフリーズやハル、スターファイアなどその場に居合わせたランタンは、全色のパワーリングが突然動かなくなる謎の現象に遭遇する。
実はランタン達が扱う感情エネルギーには限りがあり、度重なるランタン達の戦いの結果、宇宙全体から感情エネルギーが枯渇しつつあったのだ…
というのが、今回のクロスオーバーの導入部分。
今作は、今までのクロスオーバーのような"クライマックスとしてのクロスオーバー"ではなく、今後のグリーンランタン系列の方向性を指し示すプロローグとしての役割が強いようです。
多大な犠牲を払いながらも、何とか枯渇の危機をしのいだハル達ですが、あくまで問題を先送りにしただけ。既に隊員の一部は、今まで通り自由に指輪の力を使うことに疑問を抱き始めていますし、それに対してハルの出した「グリーンランタン以外の感情エネルギーを使う輩を、宇宙の警察として取り締まる」という結論も、すんなりと隊員たちに受け入れられそうにありません。
カイルも、宇宙に渦巻く感情エネルギーの"貯蔵庫"について、何か発見した雰囲気ですし、今後のグリーンランタン系列はこの「有限な資源としての感情エネルギー」を軸として進んでいくようです。
【おまけ】
今回、一番気に行ったシーン。
ガイに放逐され、宇宙を彷徨うレッドランタンの前リーダーであるアトロシタスと、その忠実な部下デクスター(猫)。
そんな彼らの前に突如現れたカイルは、アトロシタスの身体から"怒り"を司る感情エネルギーの化身――ブッチャーを連れ去ろうとする。

ブッチャーを引き戻そうと、必死に頑張るデクスター、しかし……
アトロシタス:戻ってこい、デクスター……息が…
デクスター:ごしゅじんさま~

(ブッチャーを諦め、アトロシタスを助けるデクスター)

デクスター:ごしゅじんさま、ぼく、一生懸命やったんだけど…
アトロシタス判ってる。デクスター、お前は頑張った。
デクスター健気!
……つーか、なにこれ(笑)
【宣伝】
近年のグリーンランタンの人気の立役者ジェフ・ジョーンズによるストーリーの完結編が遂にTPBででました!
アメコミでは滅多に観られない"完全な"フィナーレですので、読み逃している方は是非!
(もっとも、フィナーレの後もこうしてストーリーは続いてるわけですが。)
最後に近刊予定のめぼしい翻訳本は以下の通り。
個人的にはニール・ゲイマン&デイブ・マッキーンのサンドマンコンビが描く「バイオレントケース」と、「絶対に翻訳されるだろう」と、原書を買わずに待っていた「ビフォア・ウォッチメン」が今月の目玉です。
Green Lantern #20にて"完全な"フィナーレを迎え、制作陣を再編成したうえで仕切り直しとなったグリーンランタン系列誌。ジェフ・ジョーンズの描いたエンティングがあまりに見事であったため、管理人もすっかり「グリーンランタンは完結した!」という気持ちになってしまい、続きを読む気力がわかなくなってしまっていました。
が、読まれた方の高評価を聞くうちに次第にモチベーションが回復。ようやく復帰し最新号まで追いつきました。
というわけで、今回はグリーンランタン系5誌の内、『ラフリーズ』誌を除いた4誌で行われたクロスオーバー『Lights Out』の紹介です。(あっさり目ですが)
まずは各メンバーの状況を説明。
【ジョン・スチュワートの場合】

この人は割と今まで通り。ハルの副官として、ガーディアンズなきグリーン・ランタン・コァの実務を担当。
リーダーであるハルが割と思いつきで行動するタイプなので、この人の生真面目さは貴重。
【カイル・レイナーの場合】
"生命"を司るホワイトランタンがすっかり板についてきた模様。

現在は、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの分派であり、遥か昔ヴォルソームを監視するためにヴォルソームと共に自らを封印していたテンプル・ガーディアンズの諸国漫遊に帯同。
【ガイ・ガードナーの場合】
シネストロ率いるイエローランタン達が闇に消え、グリーン・ランタン・コァの一番の脅威となったレッドランタン達を監視するため、ハルの依頼でレッドランタンに潜入中。

しかし本人はレッドランタンの水が合うらしく、リーダーであるアトロシタスを放逐したり、自らその地位に収まったりとやりたい放題。協力を求めてきたハルに対して、見返りとして「グリーンランタンが手出ししないレッドランタンの直轄領」をもとめるなど、既にグリーンランタンに対しての忠誠心は無いそぶりは見せているが、真意は不明。
【ハル・ジョーダンの場合】
ヴォルソームとの戦いが評価され、ガーディアン亡き後のグリーン・ランタン・コァのリーダーを務めることに。

「Rise of Third Army」事件、「Wrath of the First Lantern」事件を潜り抜けたことによる深刻な人員不足や、その穴を埋めるために採用した新人ランタン達の対応など、ボロボロになったコァを再建するのにてんてこ舞い。
【感情エネルギーの枯渇】
そんなある日、かつてなく弱体化したグリーンランタン達を狙い"エージェントオレンジ"ラフリーズが惑星オアに襲来する。
ハルたちは新人ランタン達を護りながらの苦しい防衛戦を強いられるが、戦いの最中に、ラフリーズやハル、スターファイアなどその場に居合わせたランタンは、全色のパワーリングが突然動かなくなる謎の現象に遭遇する。
実はランタン達が扱う感情エネルギーには限りがあり、度重なるランタン達の戦いの結果、宇宙全体から感情エネルギーが枯渇しつつあったのだ…
というのが、今回のクロスオーバーの導入部分。
今作は、今までのクロスオーバーのような"クライマックスとしてのクロスオーバー"ではなく、今後のグリーンランタン系列の方向性を指し示すプロローグとしての役割が強いようです。
多大な犠牲を払いながらも、何とか枯渇の危機をしのいだハル達ですが、あくまで問題を先送りにしただけ。既に隊員の一部は、今まで通り自由に指輪の力を使うことに疑問を抱き始めていますし、それに対してハルの出した「グリーンランタン以外の感情エネルギーを使う輩を、宇宙の警察として取り締まる」という結論も、すんなりと隊員たちに受け入れられそうにありません。
カイルも、宇宙に渦巻く感情エネルギーの"貯蔵庫"について、何か発見した雰囲気ですし、今後のグリーンランタン系列はこの「有限な資源としての感情エネルギー」を軸として進んでいくようです。
【おまけ】
今回、一番気に行ったシーン。
ガイに放逐され、宇宙を彷徨うレッドランタンの前リーダーであるアトロシタスと、その忠実な部下デクスター(猫)。
そんな彼らの前に突如現れたカイルは、アトロシタスの身体から"怒り"を司る感情エネルギーの化身――ブッチャーを連れ去ろうとする。

ブッチャーを引き戻そうと、必死に頑張るデクスター、しかし……
アトロシタス:戻ってこい、デクスター……息が…
デクスター:ごしゅじんさま~

(ブッチャーを諦め、アトロシタスを助けるデクスター)

デクスター:ごしゅじんさま、ぼく、一生懸命やったんだけど…
アトロシタス判ってる。デクスター、お前は頑張った。
デクスター健気!
……つーか、なにこれ(笑)
【宣伝】
近年のグリーンランタンの人気の立役者ジェフ・ジョーンズによるストーリーの完結編が遂にTPBででました!
アメコミでは滅多に観られない"完全な"フィナーレですので、読み逃している方は是非!
(もっとも、フィナーレの後もこうしてストーリーは続いてるわけですが。)
最後に近刊予定のめぼしい翻訳本は以下の通り。
個人的にはニール・ゲイマン&デイブ・マッキーンのサンドマンコンビが描く「バイオレントケース」と、「絶対に翻訳されるだろう」と、原書を買わずに待っていた「ビフォア・ウォッチメン」が今月の目玉です。
スポンサーサイト