Green Lantern : Wrath of the First Lantern その1
今回は、グリーンランタン関連誌で繰り広げられているラス・オブ・ザ・ファーストランタンの紹介。
********************
【ヴォルソームの能力】
ライズ・オブ・サードアーミーのラストで遂に解放されてしまった、"ファーストランタン"ヴォルソーム。(詳細はここら辺を参照。)
悪のガーディアン―クロナによる創世の力の発見の場に居合わせたヴォルソームは、その時に全ての感情スペクトラムをその身に取り込むことで、創造神と見紛うばかりの能力を手にする。
その能力とは「他人の過去への介入とその自由な改変」。

手始めに「ガーディアンズが感情を捨て去ることを決定した場」へとさかのぼったヴォルソームは、その時点のガンセットの感情を操ることで、「ガーディアンズは感情を捨て去ることを検討したが、ガンセットの説得により、感情を保持し続けるととした」と現実を書きかえる。
しかし、その改変は一瞬しか持続しなかった。
ヴォルソームの力は長年の幽閉によって、極度に衰えていたのだ。
そのことを悟ったヴォルソームは、まずは自らの力の源である"知的生物の強い感情"を奪うために、各色ランタンコァを狙う。
【最初の獲物は...】
ヴォルソームの手口のサンプルとして、最初の標的ガイ・ガードナーの例を。

ヴォルソームが標的の過去を遡るとこんな感じの演出が入ります。
どうやら、如何なリランチといえども、伝説のマッシュルームカットを無かったことにはできなかった模様。
ガイがまだ少年だったある年の冬、彼が将来持つことになる強い意志と不動の胆力を育むある事件が起きた。
ガードナー3兄弟が湖の上でアイスホッケーを楽しんでいると、とつぜん足元の氷が割れ、弟のジェラルドと妹のグロリアが水に落ちたのだ。

その時、ガイはとっさの判断で、自身のホッケースティックを差し出し2人を救助。
ガイは家族を救うと共に、家族の"ヒーロー"として称賛されることで、内に秘めたヒーローの資質の萌芽を育んでいく。
この少年期の小さな事件に目をつけたヴォルソームは、水に溺れる兄弟を目の当たりにしたガイ少年の心に入り込み、少年の心にわずかな"恐怖"を植え付ける。

ガイ少年がその恐怖を振り払うまでほんの一瞬であった。しかしその一瞬が仇となり、弟と妹はガイの目の前で溺死してしまう。
(まだヴォルソームは全ての力を取り戻していないため、上記は全て彼の記憶内でのみの改変。)
この他にも
「警官時代にテロリストを射殺し、自爆テロから多くの人を守った」
→「冷静さを失い射撃ミス。自爆テロを防げなかった。」
「憤怒のあまりレッドランタンになるが、自制心を取り戻しグリーンランタン・コァに協力した」
→「怒りに身を任せ、コァの仲間を全員殺した」
など、次々とガイの過去を書き変え、トラウマを攻撃するヴォルソーム。
必死の抵抗を試みたガイだが最後には屈服。全ての感情エネルギーをヴォルソームに奪われるのであった。
【一方、ハル達は】
ブラックハンドの手で死後の世界"デッドゾーン"に落とされたハルとシネストロ。
2人はそこで、死んだ盟友トマ・レーから、ヴォルソームの魔の手が世界に迫っていることを知る。
世界の危機を救うために、なんとかデッドゾーンを脱出しようと試みる2人の前に、同じくブラックハンドの手にかかりデットゾーンに落とされた新人ランタン、サイモン・バズが現れる。
その後
・"ヴォルソームを倒す能力があるのは自分だけだ"と信じ込むシネストロの独断専行
・バズのリングの争奪戦
・リス型ランタン、バッジによる救いの手
・ブラックハンドの介入
など、いろいろあり(笑)、
・バズとシネストロ
→現世へ復帰
・ハルとブラックハンド
→デッドゾーンに捕われたまま
という結果に。
(すみません、手抜きです)

指輪を手に入れたシネストロはヴォルソームとの戦いに備えるため、故郷コルガーへ飛ぶ。
一方、デッドゾーンに残されたハル。脱出するためにリングの力が必要だが、手元にあるのはブラックハンドの持つブラックリングのみ。
死者にしか扱うことのできないブラックリングを使うため、ハルのとった行動は...

【シネストロvsヴォルソーム】
惑星コルガーに戻ったシネストロは、コルガーのリーダー、アリソナに協力を頼む。
初めは独裁者の帰還に警戒するアリソナであったが、シネストロの真摯な態度に説得され、コルガー軍に出撃を指示する。
ついに、"圧政者"シネストロではなく"守り手"シネストロがコルガーに戻ってきたその瞬間、無数の強者たちの感情エネルギーを奪いかつての力を取り戻しつつあるヴォルソームが現れる!
ヴォルソーム:シネストロよ、次はお前の番だ。まずはこのとるにたらん惑星を破壊しようか。
逃げまどうコルガーの市民達を前に渾身の一撃をコルガーに放つヴォルソーム。
少年:シネストロ様。みんなを助けて。
シネストロ:それこそが過去と変わらぬ私の願い。
ここはコルガー!この星を護ることこそ我が使命!

シネストロの強い意志力は、ヴォルソームのコルガーへの一撃を防ぎ、お返しに放った反撃はヴォルソームに痛撃を与える。
しかし、その瞬間、ヴォルソームの顔に笑みが浮かぶ。
ヴォルソーム:今の一撃は効いた。しかし、これこそが私が求めていたものだ。
ここに来たのはお前を探しての事ではない。コルガーそのものが私の目的だったのだ。
お前の圧政に苦しんだ人々の"恐怖"、そして、たった今、お前が彼らの心に灯した"希望"。これほどの激情が渦巻く星は他にない。さて、お前はこの星を守れるかな?
シネストロ:さきほど、お前の一撃を防いだのを見ておらんようだな。
ヴォルソーム:確かに防がれた。では防がれなかった事にしてみるか。

コルガーに渦巻く感情を吸収し、創造主の力を取り戻したヴォルソームは、数分前の過去を改変し、シネストロがヴォルソームの攻撃を防げなかった世界を作り出す。
跡形もなく吹き飛んだコルガー。
その破片の中で、全てを失い慟哭するシネストロ。そんな彼の前に現れた物、それは...

****************
というわけで、ついにジェフ・ジョーンズによるランタンサーガの最終章が始まりました。
ちなみにRise of Third Armyの紹介では取り上げていた、GLC誌、ニューガーディアンズ誌を今回は取り上げていません。なぜなら、正直つまらないから。だって、基本的に毎回、カイル、スチュワートなど各誌の主人公達のトラウマをヴォルソームがいじくるだけで、内容はほぼガイの話の焼き直しなんですよ?
それはそれとして、グリーンランタン本誌は上記のとおり、大団円に恥じない盛り上がりです。
ジェフ・ジョーンズが気高く一本筋の通った悪役として再構築し、ジェフのランタンサーガの最大の成果と推す人も多いシネストロですので、ジェフの話の締めくくりとして、今回の展開はファン的には大満足ですね。
ちなみに、グリーンランタン#19の表紙はこんな感じでした。

全てのコァが倒れる時...

"恐怖"がまばゆく輝く!
4月の「折り込みビックリ表紙」企画の中で、個人的にはこの表紙が一番決まってました。
【宣伝】
今回の紹介するのは、ジェフ・ジョーンズによるグリーンランタン・サーガの最終章ですが、その始まりである「グリーンランタン・リバース」は翻訳されています。この話はハル・ジョーダンのリバースの話であるとともに、シネストロのリバースの物語でもあります。
また、「シークレットオリジン」では、まだシネストロがグリーンランタン・コァを裏切る前の雄姿が見られます。
また、原書の方もあれこれ出てますね。ジェフ・ジョーンズの英語は非常に簡単なので、初めて原書に手を出そうかと考えている方にもお勧めですので是非!
ところでアイアンマン3はみましたか?
管理人は公開初日の仕事帰りに見た後で、興奮のあまりもう一度見に行ってしまいました。
今回の映画の下敷きは間違いなく「エクストリミス」ですね。
映画の予習にぴったりのですので、未読の方は是非。
また、今回の"ヴィラン"であるところのマンダリンとアイアンマンとの初対決を現代風にリメイクした「エンター・ザ・マンダリン」も楽しみです。さあ次はマン・オブ・スティールだ!(ウルヴァリンの方が先?)
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【ヴォルソームの能力】
ライズ・オブ・サードアーミーのラストで遂に解放されてしまった、"ファーストランタン"ヴォルソーム。(詳細はここら辺を参照。)
悪のガーディアン―クロナによる創世の力の発見の場に居合わせたヴォルソームは、その時に全ての感情スペクトラムをその身に取り込むことで、創造神と見紛うばかりの能力を手にする。
その能力とは「他人の過去への介入とその自由な改変」。

手始めに「ガーディアンズが感情を捨て去ることを決定した場」へとさかのぼったヴォルソームは、その時点のガンセットの感情を操ることで、「ガーディアンズは感情を捨て去ることを検討したが、ガンセットの説得により、感情を保持し続けるととした」と現実を書きかえる。
しかし、その改変は一瞬しか持続しなかった。
ヴォルソームの力は長年の幽閉によって、極度に衰えていたのだ。
そのことを悟ったヴォルソームは、まずは自らの力の源である"知的生物の強い感情"を奪うために、各色ランタンコァを狙う。
【最初の獲物は...】
ヴォルソームの手口のサンプルとして、最初の標的ガイ・ガードナーの例を。

ヴォルソームが標的の過去を遡るとこんな感じの演出が入ります。
どうやら、如何なリランチといえども、伝説のマッシュルームカットを無かったことにはできなかった模様。
ガイがまだ少年だったある年の冬、彼が将来持つことになる強い意志と不動の胆力を育むある事件が起きた。
ガードナー3兄弟が湖の上でアイスホッケーを楽しんでいると、とつぜん足元の氷が割れ、弟のジェラルドと妹のグロリアが水に落ちたのだ。

その時、ガイはとっさの判断で、自身のホッケースティックを差し出し2人を救助。
ガイは家族を救うと共に、家族の"ヒーロー"として称賛されることで、内に秘めたヒーローの資質の萌芽を育んでいく。
この少年期の小さな事件に目をつけたヴォルソームは、水に溺れる兄弟を目の当たりにしたガイ少年の心に入り込み、少年の心にわずかな"恐怖"を植え付ける。

ガイ少年がその恐怖を振り払うまでほんの一瞬であった。しかしその一瞬が仇となり、弟と妹はガイの目の前で溺死してしまう。
(まだヴォルソームは全ての力を取り戻していないため、上記は全て彼の記憶内でのみの改変。)
この他にも
「警官時代にテロリストを射殺し、自爆テロから多くの人を守った」
→「冷静さを失い射撃ミス。自爆テロを防げなかった。」
「憤怒のあまりレッドランタンになるが、自制心を取り戻しグリーンランタン・コァに協力した」
→「怒りに身を任せ、コァの仲間を全員殺した」
など、次々とガイの過去を書き変え、トラウマを攻撃するヴォルソーム。
必死の抵抗を試みたガイだが最後には屈服。全ての感情エネルギーをヴォルソームに奪われるのであった。
【一方、ハル達は】
ブラックハンドの手で死後の世界"デッドゾーン"に落とされたハルとシネストロ。
2人はそこで、死んだ盟友トマ・レーから、ヴォルソームの魔の手が世界に迫っていることを知る。
世界の危機を救うために、なんとかデッドゾーンを脱出しようと試みる2人の前に、同じくブラックハンドの手にかかりデットゾーンに落とされた新人ランタン、サイモン・バズが現れる。
その後
・"ヴォルソームを倒す能力があるのは自分だけだ"と信じ込むシネストロの独断専行
・バズのリングの争奪戦
・リス型ランタン、バッジによる救いの手
・ブラックハンドの介入
など、いろいろあり(笑)、
・バズとシネストロ
→現世へ復帰
・ハルとブラックハンド
→デッドゾーンに捕われたまま
という結果に。
(すみません、手抜きです)

指輪を手に入れたシネストロはヴォルソームとの戦いに備えるため、故郷コルガーへ飛ぶ。
一方、デッドゾーンに残されたハル。脱出するためにリングの力が必要だが、手元にあるのはブラックハンドの持つブラックリングのみ。
死者にしか扱うことのできないブラックリングを使うため、ハルのとった行動は...

【シネストロvsヴォルソーム】
惑星コルガーに戻ったシネストロは、コルガーのリーダー、アリソナに協力を頼む。
初めは独裁者の帰還に警戒するアリソナであったが、シネストロの真摯な態度に説得され、コルガー軍に出撃を指示する。
ついに、"圧政者"シネストロではなく"守り手"シネストロがコルガーに戻ってきたその瞬間、無数の強者たちの感情エネルギーを奪いかつての力を取り戻しつつあるヴォルソームが現れる!
ヴォルソーム:シネストロよ、次はお前の番だ。まずはこのとるにたらん惑星を破壊しようか。
逃げまどうコルガーの市民達を前に渾身の一撃をコルガーに放つヴォルソーム。
少年:シネストロ様。みんなを助けて。
シネストロ:それこそが過去と変わらぬ私の願い。
ここはコルガー!この星を護ることこそ我が使命!

シネストロの強い意志力は、ヴォルソームのコルガーへの一撃を防ぎ、お返しに放った反撃はヴォルソームに痛撃を与える。
しかし、その瞬間、ヴォルソームの顔に笑みが浮かぶ。
ヴォルソーム:今の一撃は効いた。しかし、これこそが私が求めていたものだ。
ここに来たのはお前を探しての事ではない。コルガーそのものが私の目的だったのだ。
お前の圧政に苦しんだ人々の"恐怖"、そして、たった今、お前が彼らの心に灯した"希望"。これほどの激情が渦巻く星は他にない。さて、お前はこの星を守れるかな?
シネストロ:さきほど、お前の一撃を防いだのを見ておらんようだな。
ヴォルソーム:確かに防がれた。では防がれなかった事にしてみるか。

コルガーに渦巻く感情を吸収し、創造主の力を取り戻したヴォルソームは、数分前の過去を改変し、シネストロがヴォルソームの攻撃を防げなかった世界を作り出す。
跡形もなく吹き飛んだコルガー。
その破片の中で、全てを失い慟哭するシネストロ。そんな彼の前に現れた物、それは...

****************
というわけで、ついにジェフ・ジョーンズによるランタンサーガの最終章が始まりました。
ちなみにRise of Third Armyの紹介では取り上げていた、GLC誌、ニューガーディアンズ誌を今回は取り上げていません。なぜなら、正直つまらないから。だって、基本的に毎回、カイル、スチュワートなど各誌の主人公達のトラウマをヴォルソームがいじくるだけで、内容はほぼガイの話の焼き直しなんですよ?
それはそれとして、グリーンランタン本誌は上記のとおり、大団円に恥じない盛り上がりです。
ジェフ・ジョーンズが気高く一本筋の通った悪役として再構築し、ジェフのランタンサーガの最大の成果と推す人も多いシネストロですので、ジェフの話の締めくくりとして、今回の展開はファン的には大満足ですね。
ちなみに、グリーンランタン#19の表紙はこんな感じでした。

全てのコァが倒れる時...

"恐怖"がまばゆく輝く!
4月の「折り込みビックリ表紙」企画の中で、個人的にはこの表紙が一番決まってました。
【宣伝】
今回の紹介するのは、ジェフ・ジョーンズによるグリーンランタン・サーガの最終章ですが、その始まりである「グリーンランタン・リバース」は翻訳されています。この話はハル・ジョーダンのリバースの話であるとともに、シネストロのリバースの物語でもあります。
また、「シークレットオリジン」では、まだシネストロがグリーンランタン・コァを裏切る前の雄姿が見られます。
また、原書の方もあれこれ出てますね。ジェフ・ジョーンズの英語は非常に簡単なので、初めて原書に手を出そうかと考えている方にもお勧めですので是非!
ところでアイアンマン3はみましたか?
管理人は公開初日の仕事帰りに見た後で、興奮のあまりもう一度見に行ってしまいました。
今回の映画の下敷きは間違いなく「エクストリミス」ですね。
映画の予習にぴったりのですので、未読の方は是非。
また、今回の"ヴィラン"であるところのマンダリンとアイアンマンとの初対決を現代風にリメイクした「エンター・ザ・マンダリン」も楽しみです。さあ次はマン・オブ・スティールだ!(ウルヴァリンの方が先?)
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