ジャッジメントデイ直前講習:エターナルズについて
ジャッジメントデイ直前講習:エターナルズについて
【まずは歴史のおさらい】
遥かな昔、まだ我々の祖先が原始の海を漂う細胞質であったころ、後に地球と呼ばれることとなる銀河の土くれに、瀕死のセレスチャルが降り立った。
神をも侵す病魔に蝕まれたセレスチャルは、大洋に両膝を沈め、嘔吐に苦しみ、やがて息を引き取る。

そして、これはこの先何十億年も続く地球の歴史における、もっとも重大な事件であった。
地球の生命を育む原始スープに聖なる吐しゃ物が巻き散らかされたのだ。
それから数万年の時が流れ、行方不明となった仲間の遺体を探しに地球に飛来したセレスチャルズの一団は、興味深い事象を発見する。
この星の生命の進化が、激しく活性化されていたのだ。

「伝染病により死亡した仲間の吐しゃ物に塗れたこの世界からは、伝染病の抗体が誕生するかもしれない」
そんな可能性に気が付いたセレスチャルズは、この星を彼らの進化の実験場の1つに加えることを決定する。
そしてセレスチャルズは、100人のエターナルズと100人のデヴィアンツを作り上げ、地球を去った。
彼らが再び地球に降臨するのは、実験の成否を判断する裁きの時。
もしも、地球の進化が失敗と判断された場合、創生神は無感情に実験場を廃棄し、新たな実験に向けて宇宙に旅立つのだ。
実験場の管理人として残されたエターナルズには、セレスチャルズによって3つの信条が刻まれていた。
・セレスチャルズを守れ
・"装置"(地球)を守れ
・過度の"逸脱(デヴィエーション)"を正せ
これらの3つの信条は、エターナルズにとっては本能よりも強い根源的な衝動として刻まれており、われわれ人間が自分の心臓の動きを止めることができないように、彼らもまた信条に反することができない。
【紀元前100万年アベンジャーズ】
今から100万年前、時のエターナルズたちのリーダーであったウラノスは"紀元前100万年のアベンジャーズ"と呼ばれることとなる集団のリーダーであるオーディンを、とある森に呼び出す。
そこでオーディンが見たものは、突然変異――ミューテーションの結果様々な超能力を持つに至った奇妙な猿の群れであった。

自分を呼び出したエターナルズの真意を測れず、いぶかしむオーディン。
そんなオーディンにウラノスは、このサルたちを地球から消滅させることを宣言する。
ウラノスは、テレキネシスやサイコキネシスといった他愛もない能力を問題視したのではない、サルたちが獲得しつつある初期の群体知性を問題視したのだ。

オーディン:このサルがお利口だから根絶やしにする? それはちょっとやり過ぎじゃなかろうか?
ウラノス:我々は君たちに許可を求めているわけではない。我々の表敬を、同盟と取り違えないことだ。
過度の"逸脱(デヴィエーション)"は正されねばらならない。もしもそれを妨げるつもりならば、戦争あるのみだ。
オーディン:わかったわかった。約束の酒をワシに渡した後は好きにせい。おサルさんのために戦争するのは割に合わん。
人類の産まれる前の存在したアベンジャーズのリーダーは、あっさりとエターナルズの行動を承諾する。
この瞬間、この地球から1つの種が消え去ることが確定したのだ。
【そして現代】
それから100万年の月日がたった現代。
新たにエターナルズのリーダーとなったドルイグは、太平洋上に新たに生まれた島クラコアに向かわせた諜報員から報告を受ける。
新興種族ミュータントが死を克服したというのだ。
まだ不滅(Eternal)には程遠い、不死(Immortal)の段階だが、死を克服することは生命にとって許されざる"逸脱"。
しかし、ドルイグは動じることはなかった。

過度に"逸脱"した進化の道を正すことは、エターナルズにとってけして目新しいことではないのだから。
****************
というわけで、今回は、今週から始まる夏の大型イベント『A.X.E.:ジャッジメントデイ』の、事前状況の紹介でした。
(とかいっていたら、記事を書いているうちに始まっちゃいました。期待通りめちゃくちゃ面白いです。)
以降は、今回のイベントの鍵となりそうな人物たちを、主にエターナルズたちから紹介していきます。
【レムリアのエターナルズ】
イカリス、セルシ、キンゴ、スプライト、ファストス、セナら、『エターナルズ』誌のいわゆる“主人公”たち。

エターナルズが死から復活する度に不作為に選ばれた人間の命が一つ失われるという事実を知り、エターナルズ社会を去っており。
現在は“変わること”を知るために、デヴィアンツたちの都市、レムリアに身を寄せている。
【デヴィアンツ】
エターナルズたちと共にセレスチャルズによって造られた古代種族。
永遠の生を受け、変わることができないエターナルズたちとは対称的に、常に変化を続ける存在として創られた。

稀にそれらの変化が暴走し理性を持たぬ怪物へと変貌を遂げる事があるが、それらは“過度な逸脱”としてエターナルズによって粛正される事が宿命となっている。
「自分自身がいつ怪物になってもおかしくない」、「自分が怪物となった瞬間に命を奪いにくる超人たちが存在する」という奇妙な状況は、彼らに独特の死生観を与えており、その影響か怪物じみた見た目に反して、芸術や思想など各方面において非常に成熟した文化を築き上げている。
また、長い地球の歴史の中でデヴィアンツは地球の種と様々な形で交配しており、ミュータント誕生の原因となる"X遺伝子"とはじつはデヴィアンツの遺伝子のことを指すことが最近判明した。
【ザ・マシーン】
セレスチャルズが作り上げた巨大な実験場の制御システム、言わば地球の意思。
最近調子が悪いらしく、妙に軽い口調で話すのもその影響らしい。
『エターナルズ』誌全般のナレーションを担当し、おそらく今回のイベントのナレーションも担当するので面食らわないこと。
【ドルイグ】
エターナルズの一人。
本心を語らず、陰謀を巡らせ、強い者にへつらい、そして背後から刺す、“蛇”のような性格。
しかしそれは全てセレスチャルズが彼をそのような性質の存在として造ったためで、彼の責任ではない。

エターナルズのリーダーである“エターナル・プライム”にサノスが就任してしまうという地球にとって最悪の事態を前に、その弁舌と狡猾さで独力でサノスを駆逐する事に成功。
その功績によって、自らがエターナル・プライムとなる。
自分がその座に能わぬ小者であることを自覚しているドルイグは、功績作りのためにミュータントをエターナルズが正すべきつぎなる“逸脱”であると宣言し、その殲滅を狙っている。
【ウラノス】
エターナルズ社会を形作る3氏族の1つの家父長。イカリスやドルイグの祖父にあたる、エターナルズ最強の戦士。
エターナルズの武器庫にアクセスできる上に、自らの心臓と地球破壊爆弾の起爆装置を連動させているエターナルズで最も危険な人物の1人。

3つの信条に縛られ、同じことを未来永劫繰り返す宿命に疑問を抱き、3つの信条の隙をつくことで、地球の生命をすべて消去し、ゆくゆくはセレスチャルズに挑戦するという覇道にエターナルズを導いた。
ちなみに、3つの信条の隙とは以下の通り。
・"装置"(地球)を守れ
→"装置"とは惑星それ自体のことで、その表面を這いずる生命は含まれない
・過度の"逸脱(デヴィエーション)"を正せ
→あらゆる逸脱は"過度"である。
・セレスチャルズを守れ
→守るのは生命のみで、幽閉は可能。
幸いなことに、ドルイグの裏切りによってウラノスの野望は潰え、現在は地下牢に幽閉されている。
【エイジャック】
セレスチャルズに使えるエターナルズの司祭。

同族たちの中で唯一セレスチャルズと意志疎通をする事が許された彼女だが、『マーベル・レガシー』にて描かれた事件以降、神は彼女の声に応えることをやめてしまった。
しかし彼女は「これもまた神が与えた試練」と、自らの信仰心を示すために、北極に埋まったセレスチャルズの聖骸への徒歩での巡礼を行う。
しかし、彼女が北極で見た物は、秘密基地として改築された神の遺体と、その中で暮らすアベンジャーズの姿であった!
あまりの冒涜にアベンジャーズへの憎しみを募らせたエイジャックは、友人のエターナルズたちと共にアベンジャーズマウンテンへの潜入し、セレスチャルズの聖骸との交信を果たしたエイジャック。
しかし、そこで得られた知識は彼女にとって残酷な物であった。

セレスチャルズはエターナルズの事など気にかけていなかった。
セレスチャルズにとって進化実験の対象である人類は重要。そして人類の進化を促す触媒であるデヴィアンツも重要。
しかし、セレスチャルズにとってエターナルズは、大事な人類たちを育むペトリ皿のフタ程度の認識であったのだ。
神はエターナルズを愛していない。
エターナルズが庇護する人類も、エターナルズの宿敵であるデヴィアンツも愛されているのに、エターナルズだけは愛されていない。
何百万年にもわたる信仰が全て無駄であった事を知り、打ちひしがれたエイジャック。
しかし彼女は、直ぐに彼女と同じエターナルズの司祭であるマッカリと共に、新たな信仰の道を歩み始める。
古い神が、彼女の信仰に能わないのであれば、新しい神を造ればいい。
そのために必要な存在。それは人類に潜むデヴィアンツの欠片、X遺伝子の専門家であった。
そして彼女の手にかかれば、当世一のミュータント遺伝子の専門家、Mr.シニスターを攫う事など造作もないことであった……

【宣伝】(使いまわし)
マーベルからはトニー・スターク亡き後にその後継者として現れた天才少女リリが主人公の『インビンシブル・アイアンマン:アイアンハート』と、マーベル世界のオカルト系ヒーローが教師となった魔法学園を舞台に、マーベル世界のあらゆる場所から集められた少年少女たちが活躍する『ストレンジ・アカデミー2:ブライト・サイド』が翻訳決定。
続いてDCからは長らく入手困難だったマイク・ミニョーラの『バットマン:ゴッサム・バイ・ガスライト』が再邦訳。
こちらはヴィクトリア朝時代のゴッサムを舞台にバットマンが切り裂きジャックと戦う表題作の新訳版に加え、その続編も初邦訳!
また正史のバットマンからは最新作となる『バットマン:ゴースト・ストーリーズ』の翻訳も決定。現在DC各誌で活躍中であるバットマンのライバル、ゴーストメイカーの初登場話となります。
【まずは歴史のおさらい】
遥かな昔、まだ我々の祖先が原始の海を漂う細胞質であったころ、後に地球と呼ばれることとなる銀河の土くれに、瀕死のセレスチャルが降り立った。
神をも侵す病魔に蝕まれたセレスチャルは、大洋に両膝を沈め、嘔吐に苦しみ、やがて息を引き取る。

そして、これはこの先何十億年も続く地球の歴史における、もっとも重大な事件であった。
地球の生命を育む原始スープに聖なる吐しゃ物が巻き散らかされたのだ。
それから数万年の時が流れ、行方不明となった仲間の遺体を探しに地球に飛来したセレスチャルズの一団は、興味深い事象を発見する。
この星の生命の進化が、激しく活性化されていたのだ。

「伝染病により死亡した仲間の吐しゃ物に塗れたこの世界からは、伝染病の抗体が誕生するかもしれない」
そんな可能性に気が付いたセレスチャルズは、この星を彼らの進化の実験場の1つに加えることを決定する。
そしてセレスチャルズは、100人のエターナルズと100人のデヴィアンツを作り上げ、地球を去った。
彼らが再び地球に降臨するのは、実験の成否を判断する裁きの時。
もしも、地球の進化が失敗と判断された場合、創生神は無感情に実験場を廃棄し、新たな実験に向けて宇宙に旅立つのだ。
実験場の管理人として残されたエターナルズには、セレスチャルズによって3つの信条が刻まれていた。
・セレスチャルズを守れ
・"装置"(地球)を守れ
・過度の"逸脱(デヴィエーション)"を正せ
これらの3つの信条は、エターナルズにとっては本能よりも強い根源的な衝動として刻まれており、われわれ人間が自分の心臓の動きを止めることができないように、彼らもまた信条に反することができない。
【紀元前100万年アベンジャーズ】
今から100万年前、時のエターナルズたちのリーダーであったウラノスは"紀元前100万年のアベンジャーズ"と呼ばれることとなる集団のリーダーであるオーディンを、とある森に呼び出す。
そこでオーディンが見たものは、突然変異――ミューテーションの結果様々な超能力を持つに至った奇妙な猿の群れであった。

自分を呼び出したエターナルズの真意を測れず、いぶかしむオーディン。
そんなオーディンにウラノスは、このサルたちを地球から消滅させることを宣言する。
ウラノスは、テレキネシスやサイコキネシスといった他愛もない能力を問題視したのではない、サルたちが獲得しつつある初期の群体知性を問題視したのだ。

オーディン:このサルがお利口だから根絶やしにする? それはちょっとやり過ぎじゃなかろうか?
ウラノス:我々は君たちに許可を求めているわけではない。我々の表敬を、同盟と取り違えないことだ。
過度の"逸脱(デヴィエーション)"は正されねばらならない。もしもそれを妨げるつもりならば、戦争あるのみだ。
オーディン:わかったわかった。約束の酒をワシに渡した後は好きにせい。おサルさんのために戦争するのは割に合わん。
人類の産まれる前の存在したアベンジャーズのリーダーは、あっさりとエターナルズの行動を承諾する。
この瞬間、この地球から1つの種が消え去ることが確定したのだ。
【そして現代】
それから100万年の月日がたった現代。
新たにエターナルズのリーダーとなったドルイグは、太平洋上に新たに生まれた島クラコアに向かわせた諜報員から報告を受ける。
新興種族ミュータントが死を克服したというのだ。
まだ不滅(Eternal)には程遠い、不死(Immortal)の段階だが、死を克服することは生命にとって許されざる"逸脱"。
しかし、ドルイグは動じることはなかった。

過度に"逸脱"した進化の道を正すことは、エターナルズにとってけして目新しいことではないのだから。
****************
というわけで、今回は、今週から始まる夏の大型イベント『A.X.E.:ジャッジメントデイ』の、事前状況の紹介でした。
(とかいっていたら、記事を書いているうちに始まっちゃいました。期待通りめちゃくちゃ面白いです。)
以降は、今回のイベントの鍵となりそうな人物たちを、主にエターナルズたちから紹介していきます。
【レムリアのエターナルズ】
イカリス、セルシ、キンゴ、スプライト、ファストス、セナら、『エターナルズ』誌のいわゆる“主人公”たち。

エターナルズが死から復活する度に不作為に選ばれた人間の命が一つ失われるという事実を知り、エターナルズ社会を去っており。
現在は“変わること”を知るために、デヴィアンツたちの都市、レムリアに身を寄せている。
【デヴィアンツ】
エターナルズたちと共にセレスチャルズによって造られた古代種族。
永遠の生を受け、変わることができないエターナルズたちとは対称的に、常に変化を続ける存在として創られた。

稀にそれらの変化が暴走し理性を持たぬ怪物へと変貌を遂げる事があるが、それらは“過度な逸脱”としてエターナルズによって粛正される事が宿命となっている。
「自分自身がいつ怪物になってもおかしくない」、「自分が怪物となった瞬間に命を奪いにくる超人たちが存在する」という奇妙な状況は、彼らに独特の死生観を与えており、その影響か怪物じみた見た目に反して、芸術や思想など各方面において非常に成熟した文化を築き上げている。
また、長い地球の歴史の中でデヴィアンツは地球の種と様々な形で交配しており、ミュータント誕生の原因となる"X遺伝子"とはじつはデヴィアンツの遺伝子のことを指すことが最近判明した。
【ザ・マシーン】
セレスチャルズが作り上げた巨大な実験場の制御システム、言わば地球の意思。
最近調子が悪いらしく、妙に軽い口調で話すのもその影響らしい。
『エターナルズ』誌全般のナレーションを担当し、おそらく今回のイベントのナレーションも担当するので面食らわないこと。
【ドルイグ】
エターナルズの一人。
本心を語らず、陰謀を巡らせ、強い者にへつらい、そして背後から刺す、“蛇”のような性格。
しかしそれは全てセレスチャルズが彼をそのような性質の存在として造ったためで、彼の責任ではない。

エターナルズのリーダーである“エターナル・プライム”にサノスが就任してしまうという地球にとって最悪の事態を前に、その弁舌と狡猾さで独力でサノスを駆逐する事に成功。
その功績によって、自らがエターナル・プライムとなる。
自分がその座に能わぬ小者であることを自覚しているドルイグは、功績作りのためにミュータントをエターナルズが正すべきつぎなる“逸脱”であると宣言し、その殲滅を狙っている。
【ウラノス】
エターナルズ社会を形作る3氏族の1つの家父長。イカリスやドルイグの祖父にあたる、エターナルズ最強の戦士。
エターナルズの武器庫にアクセスできる上に、自らの心臓と地球破壊爆弾の起爆装置を連動させているエターナルズで最も危険な人物の1人。

3つの信条に縛られ、同じことを未来永劫繰り返す宿命に疑問を抱き、3つの信条の隙をつくことで、地球の生命をすべて消去し、ゆくゆくはセレスチャルズに挑戦するという覇道にエターナルズを導いた。
ちなみに、3つの信条の隙とは以下の通り。
・"装置"(地球)を守れ
→"装置"とは惑星それ自体のことで、その表面を這いずる生命は含まれない
・過度の"逸脱(デヴィエーション)"を正せ
→あらゆる逸脱は"過度"である。
・セレスチャルズを守れ
→守るのは生命のみで、幽閉は可能。
幸いなことに、ドルイグの裏切りによってウラノスの野望は潰え、現在は地下牢に幽閉されている。
【エイジャック】
セレスチャルズに使えるエターナルズの司祭。

同族たちの中で唯一セレスチャルズと意志疎通をする事が許された彼女だが、『マーベル・レガシー』にて描かれた事件以降、神は彼女の声に応えることをやめてしまった。
しかし彼女は「これもまた神が与えた試練」と、自らの信仰心を示すために、北極に埋まったセレスチャルズの聖骸への徒歩での巡礼を行う。
しかし、彼女が北極で見た物は、秘密基地として改築された神の遺体と、その中で暮らすアベンジャーズの姿であった!
あまりの冒涜にアベンジャーズへの憎しみを募らせたエイジャックは、友人のエターナルズたちと共にアベンジャーズマウンテンへの潜入し、セレスチャルズの聖骸との交信を果たしたエイジャック。
しかし、そこで得られた知識は彼女にとって残酷な物であった。

セレスチャルズはエターナルズの事など気にかけていなかった。
セレスチャルズにとって進化実験の対象である人類は重要。そして人類の進化を促す触媒であるデヴィアンツも重要。
しかし、セレスチャルズにとってエターナルズは、大事な人類たちを育むペトリ皿のフタ程度の認識であったのだ。
神はエターナルズを愛していない。
エターナルズが庇護する人類も、エターナルズの宿敵であるデヴィアンツも愛されているのに、エターナルズだけは愛されていない。
何百万年にもわたる信仰が全て無駄であった事を知り、打ちひしがれたエイジャック。
しかし彼女は、直ぐに彼女と同じエターナルズの司祭であるマッカリと共に、新たな信仰の道を歩み始める。
古い神が、彼女の信仰に能わないのであれば、新しい神を造ればいい。
そのために必要な存在。それは人類に潜むデヴィアンツの欠片、X遺伝子の専門家であった。
そして彼女の手にかかれば、当世一のミュータント遺伝子の専門家、Mr.シニスターを攫う事など造作もないことであった……

【宣伝】(使いまわし)
マーベルからはトニー・スターク亡き後にその後継者として現れた天才少女リリが主人公の『インビンシブル・アイアンマン:アイアンハート』と、マーベル世界のオカルト系ヒーローが教師となった魔法学園を舞台に、マーベル世界のあらゆる場所から集められた少年少女たちが活躍する『ストレンジ・アカデミー2:ブライト・サイド』が翻訳決定。
続いてDCからは長らく入手困難だったマイク・ミニョーラの『バットマン:ゴッサム・バイ・ガスライト』が再邦訳。
こちらはヴィクトリア朝時代のゴッサムを舞台にバットマンが切り裂きジャックと戦う表題作の新訳版に加え、その続編も初邦訳!
また正史のバットマンからは最新作となる『バットマン:ゴースト・ストーリーズ』の翻訳も決定。現在DC各誌で活躍中であるバットマンのライバル、ゴーストメイカーの初登場話となります。
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