ダイヤルH・フォー・ヒーロー
ダイヤルH・フォー・ヒーロー
(ライター&ペンシラー:ジョー・クイノンズ)

アメリカの片田舎に暮らす少年ミゲルには、忘れられない思い出があった。
幼いころにプールで大事故にあった彼は、病院までスーパーマンに搬送してもらった経験があるのだ。
その後両親を亡くし、引き取られた先で辛い生活を送る彼は、自分とスーパーマンを重ね合わせるかのように、命知らずの危険な行為のネット配信に没頭する毎日を過ごしていた。

そんなある日、ミゲルは使用者を"まだ誰も知らない、そしてこれからも知られることのないヒーロー"に変身させる不思議な電話機を拾う。
誰もがヒーローになれるこの電話機の危険性を知ったミゲルは、電話機を彼が知る唯一の信頼できる大人――スーパーマンに渡すために、メトロポリスへのアメリカ横断の旅を敢行する…

******************
というわけで、今回はDCの若者向けレーベル『ワンダーコミックス』の中から、『ダイヤルH・フォー・ヒーロー』を紹介。
田舎を抜け出したい少年少女を主人公としたロードムービー的な物語も非常にエモくて良いのですが、この物語の魅力は何といっても、ダイヤルHの能力によって現れるヒーローたち。
とりあえず、ざっと目についたヒーローを紹介していきましょう。

千年に1度現れる運輸産業の守護者モンスタートラック
(90年代エクストリーム風)

シマウマ仙人によって育てられた地球生まれの宇宙人、ジョブウ。
(もちろん鳥山明風)

サイケデリックな精神世界の魔術師ブルーバード
(一時代を築いたDCの大人向けレーベルであるヴァーティゴ風)

左から
・ゴリラシティに身を隠すタフな女探偵チンプ・チェンジ(フランク・ミラー風)
・宇宙の深淵で可塑性可食粘流体と一体化した星の申し子エイリアン・アイスクリームマン(メビウス風)
・お着換え中にヒーローごっこに目覚めた少年、リル・ミゲリート(コミックストリップ風)
見ての通り、どこかで見たような画風のキャラばかり!
そんな奇想天外なヒーローたちが登場するたびに彼らのオリジンが1ページ使って紹介されるうえに、彼らの登場によって作品自体の画風まで、元ネタ風に歪められるので、新キャラが登場するのが楽しみで仕方がないです。


全8話でさらっと読めて、ころころ変わる画風を眺めているだけでも楽しめる作品ですので、軽い気持ちでぜひどうぞ!
【宣伝】(一部使いまわし)
バットマンのデビュー80周年と、そのデビュー誌の1000号達成を記念して今年刊行された『ディテクティブコミックス』誌が、早くも翻訳決定。
業界のトップクリエーターたちの数々が参加するオムニバス形式の短編集ですので、お気軽にどうぞ!
またDCではバットマンとジョーカーが運命共同体となってヨーロッパを旅する短編『バットマン:ヨーロッパ(仮) 』の予約が開始。
こちらは、同じくバットマンとジョーカーの関係性を扱った『バットマン:ダーク・プリンス・チャーミング』と一緒にどうぞ。
またアイズナー賞ベストライター部門を2年連続で受賞したトム・キングのバットマンの続きも、『バットマン:ルール・オブ・エンゲージメント』として発売。
こちらは個人的に一押しの"バットマンとスーパーマンの大人げない野球勝負"も収録されてますんで、ぜひ。
(ライター&ペンシラー:ジョー・クイノンズ)

アメリカの片田舎に暮らす少年ミゲルには、忘れられない思い出があった。
幼いころにプールで大事故にあった彼は、病院までスーパーマンに搬送してもらった経験があるのだ。
その後両親を亡くし、引き取られた先で辛い生活を送る彼は、自分とスーパーマンを重ね合わせるかのように、命知らずの危険な行為のネット配信に没頭する毎日を過ごしていた。

そんなある日、ミゲルは使用者を"まだ誰も知らない、そしてこれからも知られることのないヒーロー"に変身させる不思議な電話機を拾う。
誰もがヒーローになれるこの電話機の危険性を知ったミゲルは、電話機を彼が知る唯一の信頼できる大人――スーパーマンに渡すために、メトロポリスへのアメリカ横断の旅を敢行する…

******************
というわけで、今回はDCの若者向けレーベル『ワンダーコミックス』の中から、『ダイヤルH・フォー・ヒーロー』を紹介。
田舎を抜け出したい少年少女を主人公としたロードムービー的な物語も非常にエモくて良いのですが、この物語の魅力は何といっても、ダイヤルHの能力によって現れるヒーローたち。
とりあえず、ざっと目についたヒーローを紹介していきましょう。

千年に1度現れる運輸産業の守護者モンスタートラック
(90年代エクストリーム風)

シマウマ仙人によって育てられた地球生まれの宇宙人、ジョブウ。
(もちろん鳥山明風)

サイケデリックな精神世界の魔術師ブルーバード
(一時代を築いたDCの大人向けレーベルであるヴァーティゴ風)

左から
・ゴリラシティに身を隠すタフな女探偵チンプ・チェンジ(フランク・ミラー風)
・宇宙の深淵で可塑性可食粘流体と一体化した星の申し子エイリアン・アイスクリームマン(メビウス風)
・お着換え中にヒーローごっこに目覚めた少年、リル・ミゲリート(コミックストリップ風)
見ての通り、どこかで見たような画風のキャラばかり!
そんな奇想天外なヒーローたちが登場するたびに彼らのオリジンが1ページ使って紹介されるうえに、彼らの登場によって作品自体の画風まで、元ネタ風に歪められるので、新キャラが登場するのが楽しみで仕方がないです。


全8話でさらっと読めて、ころころ変わる画風を眺めているだけでも楽しめる作品ですので、軽い気持ちでぜひどうぞ!
【宣伝】(一部使いまわし)
バットマンのデビュー80周年と、そのデビュー誌の1000号達成を記念して今年刊行された『ディテクティブコミックス』誌が、早くも翻訳決定。
業界のトップクリエーターたちの数々が参加するオムニバス形式の短編集ですので、お気軽にどうぞ!
またDCではバットマンとジョーカーが運命共同体となってヨーロッパを旅する短編『バットマン:ヨーロッパ(仮) 』の予約が開始。
こちらは、同じくバットマンとジョーカーの関係性を扱った『バットマン:ダーク・プリンス・チャーミング』と一緒にどうぞ。
またアイズナー賞ベストライター部門を2年連続で受賞したトム・キングのバットマンの続きも、『バットマン:ルール・オブ・エンゲージメント』として発売。
こちらは個人的に一押しの"バットマンとスーパーマンの大人げない野球勝負"も収録されてますんで、ぜひ。
スポンサーサイト