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バットマン・フー・ラフズ

バットマン・フー・ラフズ
(作:スコット・スナイダー、画:ジョック)

【ブルース・ウェイン連続殺人事件】
ゴッサムモルグ――事件性のある遺体が安置される遺体安置所に忍び込んだバットマンは、ゴッサムを騒がす連続殺人事件の最新の犠牲者の検死を行っていた。
DNAの照合の結果、被害者の正体はバットマンの予想通りの人物、ブルース・ウェインその人であった。

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しかし、このブルースは自分とは全く違っていた。
年齢は42歳前後、庭いじりが趣味であることを示す爪の隙間の土、左手の薬指には指輪の跡があり、肩には娘の名前と思われる刺青。
そして、この世界のブルースと決定的に異なるのはその口元にくっきりと残された皺。幸せな人生を歩む人のみに刻まれる、笑い皺であった。
体に残されたヒーロー活動の傷痕などから、死亡したブルースは、宿敵ベインに背骨を折られた後にそのまま引退し、新たな人生を歩んでいたと結論づけるバットマン。

自らの死体を検死するという奇妙な体験を終えたバットマン。しかし、彼に動揺した様子は見られなかった。
それもそのはず、これは彼にとっての初体験ではない。
一連の連続殺人の被害者はいずれもブルース・ウェイン。
庭師、政治家、教育者、その職業は様々であったが、彼らはいずれもバットマンを引退し、幸せな人生を歩み、そして殺害されてこのゴッサムに遺棄されていたのだ。

【グリムナイト】
一方そのころ、遺体安置所と同様に、アーカムアサイラムにもバットマンが忍び込んでいた。

突然姿を見せたバットマンに驚きながらも、敬意をもって彼を通そうとするアーカムの職員は、バットマンの奇妙ないでたちに気が付く。

警備員:ライフル?

その瞬間、ハリネズミのように銃火器を背負ったバットマンは、それらを次々と使い分けながら、職員と患者たちを殺害していく。

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彼の名前はグリムナイト。『ダークナイツ:メタル』で登場した他のバットマン同様、あらゆる可能性が現れては消える創造の世界ダークマルチバースの一角からやってきた、"悪夢のバットマン"の1人である。
両親が路地裏で殺害された夜、暴漢の銃を奪い両親の仇をとって以来、あらゆる武器/兵器と共に犯罪との闘いに身を投じてきた彼は、容易くアーカムの最深部の部屋――ジョーカーの独房にたどり着く。

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ジョーカー:ようバッツ。「お前を殺しにきた」って訳でもないんだろ?
グリムナイト:…ああ
??:俺がやらせてもらうぜ!

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グリムナイトの影から現れたのは、もう一人の悪夢のバットマン。嗤うバットマンであった。

ジョーカー:まった!俺たちなら、きっと一緒にやれることがあるはず…
咄嗟に命乞いをするジョーカーに鎌をふりおろす嗤うバットマン。
嗤うバットマン:俺の答えは"Ha"だ。


【ゴードンとの会話】
ゴッサム市警の屋上で、真剣な表情で会話するバットマンとゴードン。
話題は勿論、再び姿を現した嗤うバットマンについてだ。

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バットマン:ヤツの故郷の世界では、私はジョーカーを殺し、ジョーカーが自らの心臓に仕込んだ最強のジョーカーガスに侵されたらしい。
つまりヤツは私であり…
ゴードン:「ジョーカーでもある。」そういうことだろ?
しかし、嗤うバットマンが君の身体を持ったジョーカーという事ならば、我々がやるべきことは…

バットマン:いや、ヤツはジョーカーではない。ヤツは私だ。
ジョーカーにはこだわりがあり、我々に見せつけたい何かがある。
しかし、嗤うバットマンにはそれがない。

ヤツはただ勝つために、計画の邪魔者を排除するために行動する。

ヤツは私が持つ全ての、技術、経験、記憶を持ち、
私が持つ、倫理や信条を持たない。
嗤うバットマンはまさに…
ゴードン:"最後はバットマンが勝つ"の化身ってわけか。なんてことだ…


【バットケイブにて】
ゴードンとの情報交換を終え、ケイブでアルフレッドと共に嗤うバットマンの足取りを追うバットマン。
そこに洞窟内の水路を使い侵入者が現れる。

侵入者の正体はジョーカー。嗤うバットマンの襲撃から逃げ延び、過去にも使った隠し通路を使ってケイブにやってきたのだ。
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呆気に取られるバットマンの隙を見逃さず、懐の拳銃をバットマンに向け、引き金を引くジョーカー。

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しかし、その拳銃は後ろに弾が出るトリック銃であった。
バットマン:アルフレッド!止血だ!ジョーカー、なぜこんな真似を…
ジョーカー:…ヤツを倒すには、ヤツになるしかない
心臓を打ち抜かれ、バットマンの腕の中で息絶えるジョーカー。

アルフレッド:ブルース様。ジョーカーは…彼は死にました。
なのに…なのになぜ、ブルース様はお笑いになるのでしょうか…


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*********************
というわけで、始まった嗤うバットマン誌。

大ヒットとなった『ダークナイツ:メタル』の後、嗤うジョーカーは『イモータルメン』や『ジャスティスリーグ』に登場し、その人気っぷりを見せつけたのですが、遂にというかやはりというか、待望の個人誌が開始。
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しかも、DCの2019年下半期をけん引する大型イベント『イヤー・オブ・ザ・ヴィラン』でもその中核をなすということで、いまDCで最も勢いのある新キャラの1人ですね。

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現在、一番管理人が楽しみにしている作品がこちらの『アベンジャーズ:タイム・ランズ・アウト I』。
超大型イベント『シークレットウォーズ』に続く物語として、マーベルのオールスターたちが様々な陣営に分かれて入り乱れる作品で、とにかくいろんなキャラクターの活躍が読みたい方にはぴったりの作品。
そういう意味で、こちらは"DCのオールスターたち"が総登場するのが『ジャスティス・リーグ:ノー・ジャスティス』。
こちらは、現在も毎号がクライマックスかというようなテンションでDCの中心を爆走中のスナイダーのジャスティスリーグ誌につながっていく物語。

また同じくスナイダーの『オールスター・バットマン:ファースト・アライ』は5月に発売予定。
そのタイトルの通りバットマンの"最初の仲間"であるアルフレッドに焦点が当たる話…のはず(管理人未読)。



『X-MEN:ダークフェニックス・サーガ』も5月に発売。X-MENの…というよりはマーベルの歴史を語る上では外せない金字塔的作品。例の"下水道のウルヴァリン"のシーンを読みたいがためだけに買ってしまうかも。
『X-MEN VS. アベンジャーズ』こちらは管理人は名前しか知らないイベントですが、アメコミ翻訳の雄ヴィレッジブックスの新レーベル"プレミア・クラシック"の第一弾ということで期待。
すみません、この作品の出版元はアメコミ翻訳のもう一つの雄、小学館プロダクションの作品でした。
しかも"プレミア・クラシック"は、単に底本のタイトルとのこと。
(BBEGさんご指摘ありがとうございます)



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プロフィール

NOB-BON

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

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