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ドゥームズデイ・クロック #7

ドゥームズデイ・クロック #7
(作:ジェフ・ジョーンズ、画:ゲイリー・フランク)

【歴史を奪う】
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1940年7月16日。技師アラン・スコットを乗せた列車は鉄橋の崩落事故にあう。
アランは緑色のランタンを掴み奇跡的に生き延びる。

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1940年11月22日。マスクを着けたアランは円卓に座り、誰が一番に発言するかを見守っている。

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1950年1月8日。下院非米活動委員会の証言台に立ったアランは、彼の従業員を巻き込むことを拒否する。

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1940年7月16日。技師アラン・スコットを乗せた列車は鉄橋の崩落事故にあう。
私は緑色のランタンをアランの手元から6インチ離す。
アランは列車事故で死亡する。

1940年11月。私は埃の積もった無人の円卓を指で撫でる。

1950年1月。私はアラン・スコットの墓の前に立っている。

2時間前。ジョニー・サンダーが焼け落ちた工場で緑色のランタンを見つける。
145分後。緑色のランタンはパワーをほとばしらせる。

1月後。私には何も見えない……



【降臨】
養老院を脱走したジョニー・サンダーと、アーカムアサイラムを脱走したサターンガールから、グリーンランタンを借り受けたオジマンディアス。
彼の次の目標はDr.マンハッタンによって再生されこの世界に連れてこられた男、コメディアンであった。

ジョーカーに拘束されたコメディアンは、その時図らずもバットマンとジョーカーによる大乱闘の只中にいた。
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混乱を極める現場に突如現れたオジマンディアスとロールシャッハは、あっけに取られるジョーカーたちの前で、コメディアンの脇に立つ。
故郷のユニバースから連れてきたブバスティス2世の力を使い、ランタンとコメディアンに色濃く残されたDr.マンハッタンの痕跡を釣り糸のように手繰るオジマンディアス。
そして現場を満たす青い閃光の中に立っていたのは…
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ジョーカー:おえっ!誰でもいいから、パンツくらいははきやがれ。
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オジマンディアス:こんな荒っぽい方法で君を呼び出して済まない。キミとはただ話し合いがしたいだけだ。
Dr.マンハッタン:…では、話そう。


【対話】
オジマンディアス:我々の世界はいま危機にある。戻ってきて我々を救ってくれ。

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バットマンとジョーカーをその場に残し、ウォッチメン世界から来訪者だけをテレポートさせたマンハッタンに、オジマンディアスは自身の目的を伝える。
しかし、マンハッタンの返答はすげないものだった。

Dr.マンハッタン:無駄足だったな。私にはこの世界でやることがある。
オジマンディアス:なぜこの世界に拘る?
Dr.マンハッタン:初めは彼らの中でなら居場所を見つけられると思った。
しかし、未来で何かが起こる。
彼らの中で最も希望に溢れた存在が、希望を失い私に向かってくる。

そして私には何も見えなくなる。

私は間違えていた。
全てのものには終わりがある。


オジマンディアス:いったい、何をするつもりなんだ。

Dr.マンハッタン:会話はもう終わりだ…

いつものように忽然と姿を消す、マンハッタン。

【その後のオジマンディアス】
次元を超えてまで会いに来たDr.マンハッタンに拒否されたオジマンディアス。
手駒として連れてきたロールシャハともたもとを分かった彼は、愛猫ブバスティスを抱き、ひとりごちる。

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オジマンディアス:ジョン(Dr.マンハッタン)には拒絶されたが、私が得た知識を使えば、我々の世界だけではなくこちらの世界をも救える。
私には計画がある。


【マンハッタンの独白】
一か月後、私はスーパーマンを見ている。

世界が崩れ落ちる轟音のなかでも、彼が私にかける怒号は聞こえる。
彼の眼は怒りに燃え、そのこぶしが私に向かってくる。
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そして私には何も見えなくなる。
1年後、100年後、1000年後、やはり何も見えない…

一か月後に何が起こるのか?
スーパーマンが私を破壊するのか?
それとも私が世界を破壊するのか?


****************
というわけで、久々の更新はドゥームズデイクロックの紹介でした。
最後のDr.マンハッタンの独白に鳥肌が立つような興奮を覚えたので、堪らず紹介。

2年前、『ザ・ボタン』のラストシーンで本作が発表された時から使われてきたロゴ。
ウォッチメンのトレードマークである終末時計と、スーパーマンのエンブレムを組み合わせた本作らしい意匠だと思っていたのですが、その本当の意味が遂に明かされました。
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ウォッチメンにおいて(そして現実世界においても)、終末時計の"12時"が意味するものは核兵器による人類の滅亡なのですが、本作では世界の終わりに待っているのは、DC世界における希望の象徴であるはずのスーパーマンその人なのです。


また『ウォッチメン』では、冷戦に揺れる当時の世相を反映するかのように、米ソの核軍拡が物語の不吉なBGMとなっていたわけですが、本作でそのポジションにあるのは、各国が競うように独自のヒーローチームを配備し他国への牽制とする、核軍拡の歪んだカリカチュアであることも見逃せません。
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(拡大する列強によるヒーロー配備)

折り返し地点を迎え、「核の脅威をヒーローの脅威に置き換えたウォッチメン」ともいえる様相となってきた『ドゥームズデイ・クロック』。
ぜひこのテンションのままクライマックスを迎え、新たな伝説の誕生を目の当たりにできることを管理人は切に願っています。

【宣伝】
DCの翻訳に『メタル』が到着!
DCリバース後の大ヒットイベントとなり、現在のDCの方向性を決定づけたハチャメチャクロスオーバーが早くも翻訳されるなんて嬉しい限りです。管理人も激おすすめですので、ぜひ!
またクロスオーバーと言えばマーベルの大型イベント『アベンジャーズ&X-MEN:AXIS』も翻訳。
オンスロート化したレッドスカルが原因で、ヒーローとヴィランの性質が反転し、アイアンマンが拝金ビジネスマンに、デッドプールが禅プールにと非常にキャッチーなイベントなので、未読の管理人は翻訳版が非常に楽しみです。



また、映画公開に合わせて、『ヴェノムバース』が、タイイン含めて3冊発売。
こちらも古今東西のヒーローたちがヴェノム化して戦うというお祭り企画ですので、派手な話が好きな自分としては気になるタイトルです。
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プロフィール

NOB-BON

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

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