ワンダーウーマン #31
ワンダーウーマン #31
(作:ジェイムス・ロビンソン、画:カルロ・パグラヤン)
ここはオレゴンの山村。
大自然に囲まれた田舎町に、1人の木こりが数か月ぶりに山から下りて来る。
「よぉポール!元気か?」、「ポール!お前さんに会えるたぁ、ラッキーな日だ。」
町の住人たちは、ポールと呼ばれる男を見かけるたびに、親し気に声をかける。
住人たちの挨拶を受け流し、雑貨屋へと入っていく木こり。

木こりの来店に気が付いた雑貨屋の女店主は、やはり親し気に彼に声をかける。
女店主:あら、山から下りてきたのね。欲しいものはいつも通り?
木こり:大体そんなところだ、細かいリストはこの紙に…
女店主:いま揃えるわね。あなたももう少し降りてきなさいよ。
この町のみんなもそれを望んでるわ。みんなであなたをポールと呼ぶことにしたの、気に障らなければよいけど…
木こり:別に俺もここが嫌いなわけじゃない。ただ独りでいるのが性に合ってるんだ。
ぶっきらぼうに返事をして町を去り、再び山へと帰っていく木こり。
その晩、巨大な大木の前で、大木とはあまりにも不似合いな小さな手斧を振りかぶる木こり。

しかし予想に反して木こりは、圧倒的な膂力で木を切り倒す。
謎の声:さすがゼウスの子ね…
そんな木こりを密かに見張っていた女が、物陰から姿を現す。
姿を現したのは、『ダークサイドウォー』にて登場したダークサイドの娘グレイル。

グレイル:古き神(オールドゴッズ)の息子よ。ニューゴッズの娘としてその命もらい受ける!
姿を見せるや否や、木こりに飛びかかるグレイル。
しかし、木こりは百戦錬磨の戦士の動きでその攻撃をいなし、その真の姿――ヘラクレス:アンバウンドとしての姿を見せる。

(少しだけ突っ込みをしておくと、本当はヘラクレス:アンバウンドは第三次世界大戦後の崩壊した世界を舞台にしたコミックの主人公の名前。DC世界におけるギリシャ神話のヘラクレスは、通常アマゾンを迫害したマッチョイズムの権化としてヴィランとして描かれることが多く、New52ではアクアマンとワンダーウーマンの手でミノタウロスの迷宮に幽閉されています。)
激しく切り結ぶグレイルとヘラクレス。
しかしダークサイドの力とアマゾンの戦闘技術に裏打ちされたグレイルの体術がやがてヘラクレスを凌駕していく。
遂にはグレイルのオメガビームの餌食となるヘラクレス。

グレイル:古き神よ、お前たちの時代は終わった。
ニューゴッズの象徴であるマザーボックスで、ヘラクレスのエネルギーを奪い取るグレイル。
そして、グレイルはその力を傍らの少年に注ぎ込む。

グレイル:まだ足りません。あなたが元の年齢に戻り、力を取り戻すには…
ダークサイド:耐えるのだ、わが娘よ。ゼウスはこの地に多くの子を残した。それらを順に狩っていくのだ!
**********************
というわけで、新ライターを迎えて始まったワンダーウーマンの新ストーリー『チルドレン・オブ・ザ・ゴッズ』の紹介でした。
New52のダークサイドウォー、そしてDCユニバース:リバースの直接の続きとなる本編では、ゼウスの娘であるワンダーウーマンと彼女と同じくゼウスの血を引く存在である彼女の双子の兄弟に物語の焦点が当たっていくこととなります。
細かくは触れませんが、アクションコミックス誌とディテクティブコミックス誌において、スーパーマンとバットマンの物語が一つの山場を迎えている今、トリニティの一角であるワンダーウーマンの物語もまた今回のストーリーが一つのターニングポイントになりそうですね。
【余談】
本当に余談ですが今回登場したダークサイド、少し成長しすぎじゃないですか?
この号が発売した日の1週前に『ダークナイツ:メタル』に登場し、カワイイ好きの読者を魅了したばかりだったのに…

【宣伝】(使いまわし)
一番気になるのはアイズナー賞も受賞した『絶対無敵スクイレルガール:けものがフレンド』と、日本人アーティストであるグリヒルさんのポップなアートが素敵な『グウェンプール:こっちの世界にオジャマしま~す』。
この2冊と先日発売した『Ms.マーベル:もうフツーじゃないの』の3冊を購入すると『ギャラクタ:パパは宇宙魔神』が貰えるといういう特典付き。商売がうまいんだから。
そして最近はマーベルの屋台骨となりつつあるスターウォーズレーベルからは『スター・ウォーズ:ダース・ベイダー シュー=トラン戦役』が発売。
じつはスターウォーズシリーズの中で管理人が一番楽しみにしてるのがこのシリーズ。皇帝の陰に隠れて自らの陰謀を進めるダース・ベイダーが最高にかっこいいピカレスクロマン!
そして毎月の恒例となりつつあるデッドプールについては早くもAll-New All-Different Marvelレーベルの作品『デッドプール ワールズ グレイテスト:ミリオネア・ウィズ・ア・マウス』が発売。
シークレットウォーズ後の"空白の8か月"の間に、デッドプールが世界一愛される世界一の金持ちに!?
続いて気になるのが『イヤー・オブ・マーベルズ』。こちらは「マーベル世界の祝日」をテーマに様々なタイトルから作品を持ってきた選集となっており、父を亡くしたノヴァを励ますトニー・スタークや、春の祝日にあくせく働かざるを得ないアントマンの悲哀など、コミックでは珍しいヒーローたちの日常が読めるのが魅力。
そして短編集と言えばこちらも楽しみなのが『ハーレイ・クイン:リトル・ブラック・ブック』。
DCの人気者ハーレイが、一話交代でDCの様々なキャラクターと絡むのが楽しい一冊。
(作:ジェイムス・ロビンソン、画:カルロ・パグラヤン)
ここはオレゴンの山村。
大自然に囲まれた田舎町に、1人の木こりが数か月ぶりに山から下りて来る。
「よぉポール!元気か?」、「ポール!お前さんに会えるたぁ、ラッキーな日だ。」
町の住人たちは、ポールと呼ばれる男を見かけるたびに、親し気に声をかける。
住人たちの挨拶を受け流し、雑貨屋へと入っていく木こり。

木こりの来店に気が付いた雑貨屋の女店主は、やはり親し気に彼に声をかける。
女店主:あら、山から下りてきたのね。欲しいものはいつも通り?
木こり:大体そんなところだ、細かいリストはこの紙に…
女店主:いま揃えるわね。あなたももう少し降りてきなさいよ。
この町のみんなもそれを望んでるわ。みんなであなたをポールと呼ぶことにしたの、気に障らなければよいけど…
木こり:別に俺もここが嫌いなわけじゃない。ただ独りでいるのが性に合ってるんだ。
ぶっきらぼうに返事をして町を去り、再び山へと帰っていく木こり。
その晩、巨大な大木の前で、大木とはあまりにも不似合いな小さな手斧を振りかぶる木こり。

しかし予想に反して木こりは、圧倒的な膂力で木を切り倒す。
謎の声:さすがゼウスの子ね…
そんな木こりを密かに見張っていた女が、物陰から姿を現す。
姿を現したのは、『ダークサイドウォー』にて登場したダークサイドの娘グレイル。

グレイル:古き神(オールドゴッズ)の息子よ。ニューゴッズの娘としてその命もらい受ける!
姿を見せるや否や、木こりに飛びかかるグレイル。
しかし、木こりは百戦錬磨の戦士の動きでその攻撃をいなし、その真の姿――ヘラクレス:アンバウンドとしての姿を見せる。

(少しだけ突っ込みをしておくと、本当はヘラクレス:アンバウンドは第三次世界大戦後の崩壊した世界を舞台にしたコミックの主人公の名前。DC世界におけるギリシャ神話のヘラクレスは、通常アマゾンを迫害したマッチョイズムの権化としてヴィランとして描かれることが多く、New52ではアクアマンとワンダーウーマンの手でミノタウロスの迷宮に幽閉されています。)
激しく切り結ぶグレイルとヘラクレス。
しかしダークサイドの力とアマゾンの戦闘技術に裏打ちされたグレイルの体術がやがてヘラクレスを凌駕していく。
遂にはグレイルのオメガビームの餌食となるヘラクレス。

グレイル:古き神よ、お前たちの時代は終わった。
ニューゴッズの象徴であるマザーボックスで、ヘラクレスのエネルギーを奪い取るグレイル。
そして、グレイルはその力を傍らの少年に注ぎ込む。

グレイル:まだ足りません。あなたが元の年齢に戻り、力を取り戻すには…
ダークサイド:耐えるのだ、わが娘よ。ゼウスはこの地に多くの子を残した。それらを順に狩っていくのだ!
**********************
というわけで、新ライターを迎えて始まったワンダーウーマンの新ストーリー『チルドレン・オブ・ザ・ゴッズ』の紹介でした。
New52のダークサイドウォー、そしてDCユニバース:リバースの直接の続きとなる本編では、ゼウスの娘であるワンダーウーマンと彼女と同じくゼウスの血を引く存在である彼女の双子の兄弟に物語の焦点が当たっていくこととなります。
細かくは触れませんが、アクションコミックス誌とディテクティブコミックス誌において、スーパーマンとバットマンの物語が一つの山場を迎えている今、トリニティの一角であるワンダーウーマンの物語もまた今回のストーリーが一つのターニングポイントになりそうですね。
【余談】
本当に余談ですが今回登場したダークサイド、少し成長しすぎじゃないですか?
この号が発売した日の1週前に『ダークナイツ:メタル』に登場し、カワイイ好きの読者を魅了したばかりだったのに…

【宣伝】(使いまわし)
一番気になるのはアイズナー賞も受賞した『絶対無敵スクイレルガール:けものがフレンド』と、日本人アーティストであるグリヒルさんのポップなアートが素敵な『グウェンプール:こっちの世界にオジャマしま~す』。
この2冊と先日発売した『Ms.マーベル:もうフツーじゃないの』の3冊を購入すると『ギャラクタ:パパは宇宙魔神』が貰えるといういう特典付き。商売がうまいんだから。
そして最近はマーベルの屋台骨となりつつあるスターウォーズレーベルからは『スター・ウォーズ:ダース・ベイダー シュー=トラン戦役』が発売。
じつはスターウォーズシリーズの中で管理人が一番楽しみにしてるのがこのシリーズ。皇帝の陰に隠れて自らの陰謀を進めるダース・ベイダーが最高にかっこいいピカレスクロマン!
そして毎月の恒例となりつつあるデッドプールについては早くもAll-New All-Different Marvelレーベルの作品『デッドプール ワールズ グレイテスト:ミリオネア・ウィズ・ア・マウス』が発売。
シークレットウォーズ後の"空白の8か月"の間に、デッドプールが世界一愛される世界一の金持ちに!?
続いて気になるのが『イヤー・オブ・マーベルズ』。こちらは「マーベル世界の祝日」をテーマに様々なタイトルから作品を持ってきた選集となっており、父を亡くしたノヴァを励ますトニー・スタークや、春の祝日にあくせく働かざるを得ないアントマンの悲哀など、コミックでは珍しいヒーローたちの日常が読めるのが魅力。
そして短編集と言えばこちらも楽しみなのが『ハーレイ・クイン:リトル・ブラック・ブック』。
DCの人気者ハーレイが、一話交代でDCの様々なキャラクターと絡むのが楽しい一冊。
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