チャンピオンズ#1-2

チャンピオンズ#1-2
(作:マーク・ウェイド、画:ハンブレロ・ラモス)

マーベルの新時代を体現するヒーローチーム"オールニュー・オールディファレント・アベンジャーズ"のメンバーとして参加した3人の若手ヒーロー、ノヴァ(サミュエル・アレクサンダー)、アルティメット・スパイダーマン(マイルス・モラレス)、Ms.マーベル(カマラ・カーン)。

しかし、理想に燃える3人の若者を待っていたのは、理想とは程遠いヒーロー世界の現実であった。

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サム:こんなことをやらされる為にチームに入ったんじゃない。俺もスパイディも、これ以上大好きなヒーローたちを殴るのはごめんだ!

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カマラ:悪人と戦うのには熱心なのに、なんでその後で破壊された街を直してみんなの生活を再建しようとしないの?


親世代のヒーローたちの体たらくに絶望した彼らは、"戦うためではなく、よりよい世界を作るための活動"を目指し、自分たちのヒーローチーム"チャンピオンズ"を結成する。

結成メンバーとして、元アベンジャーズの3人に加えて、"トータリー・オーサム・ハルク"ことアマデウス・チョと、ヴィジョンの娘ヴィヴの2名を迎え入れたチャンピオンズ。
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彼らは「お互いの事をよく知るまではチームとは言えない」というカマラ独自のヒーロー哲学に従い、全ての駆け出しヒーローチームがまず初めにするべきミッション、キャンプ旅行を決行する!
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【自己紹介タイム】
キャンプファイヤーを囲み、お互いを知るためにまずは自分たちの能力を紹介しあうことになった少年たち

チョ:おつぎ僕の番かな。僕の能力は見ての通り。この星で8番目の知性の持ち主、つまり何でも知ってるってわけ!
カマラ:じゃあ質問その1、どれくらい高くジャンプできるの?
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一同:・・・
カマラ:…あなたの番を始めた方がよさそうね

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ヴィヴ:ワタシはシンセロイド、人工の組織を持つアンドロイド。サーバーが内蔵され…
カマラ:ちょっとまった!もしかしてあなたって、Wi-Fiを飛ばしてたりしない?
ヴィヴ:その問いに肯定シマス
カマラ:それを早く教えてよ!パスワードは?
ヴィヴ:EVENANANDRO1DCANCRY(アンドロイドにだって泣くことはできる)

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一同:…
カマラ:…だめよ!キャンプにきてこんなことしてちゃ!



【キャンプの定番】
カマラ:次は怪談の時間よ!
マイルス:やったぜ!

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ヴィヴ:(検索中)怪談…
幽霊…
生きている様で死んでいて…
人であるようで違って…
実体があったりなかったり…
Ms.マーベル。もしかしてワタシに対する軽微な敵対行動デスカ?


【敵(?)の襲来】
夜も更けキャンプファイヤーが盛り上がるなか、突然はるか上空からチームのキャンプサイトのど真ん中に巨大な影がふってくる。

呆然とする一同を前に、巨大な影が口を開く…
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アマデウス・チョ:小腹が減ってきたから戻ってきちゃった。で、次の質問は?

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そんなハルクに物陰から照射されるエネルギーブラスト。
突然の敵襲に驚く一同であったが咄嗟の連携で、攻撃者を取り押さえる。

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サイク:ごめん、間違えた!てっきり、キミたちが巨大な何かに襲われたんだと思って…
ハルクをエネルギーブラストで攻撃した人物、それは『アベンジャーズvsX-MEN』事件の直後に、ビーストによって過去から現代に連れてこられたX-MENのオリジナルメンバー、若き日のサイクロップスであった。

チャンピオンズ結成の際カマラがTVカメラに向かって行った演説に感銘を受けたサイクロップスは、チャンピオンズに加わるためにはるばるこの地までやってきたのだ。

突然の入隊に希望に戸惑う少年たち。
それもそのはず、彼らの知るサイクロップスといえばミュータントによる革命を扇動し、インヒューマンズの女王メデューサの暗殺未遂事件を起こしたばかり。
そんな彼の扱いについて、喧々諤々の議論を交わすチャンピオンズの面々。

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チョ:奴はいわば"少年時代のヒットラー"だろ?
カマラ:将来悪人なる運命かもしれない人と、一緒に戦える?
マイルス:ヴィランになったサイクロップスは死んだんだ。そこにいる彼は言わば別世界の彼だよ。
サム:俺ら"未来の行為に対する断罪"でやらかしたばかりだろ?


結論の出ない議論が進む中、一人沈黙を守っていたヴィヴが口を開く。

ヴィヴ:運命や可能性についての議論は無意味デハ?唯一、確実なコト。それはハルクを敵と誤認識した彼が、面識のないワタシたちを救助するため巨大な脅威と戦ったコト…
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ヴィヴの意見に顔を見合わせる一同。
そして・・・
**********************
というわけで、ついに始まったマーベルのリランチレーベル「Marvel Now!」の旗艦タイトルであるチャンピオンズ誌。
企画段階では"〇〇〇アベンジャーズ"のようなタイトルを検討していたにも関わらず、編集者の「よりフレッシュでしがらみのない名前こそが彼らにはふさわしい」という思いからこの名前が選ばれたという逸話が示す通り、若さと元気にあふれる快作となっています。

特に今回のサイクロップスを仲間に加えるエピソードは、直前のイベント『シヴィルウォーⅡ』の原因となった問題に対して、若者たちが話し合いによって希望溢れる結論を下す構成になっており、その様子は『シヴィルウォーⅡ』の終わりなき内部闘争を経験した読者としては爽快ですらあります。

はっきりと「暴力による問題解決」を由としない姿勢を示している彼らが、暴力による問題解決が基本となるアメコミ世界で今後いかなる道を歩んでいくのか? 
今後の展開が非常に気になるタイトルです。

【宣伝(使いまわし)】
10月に発売された『ジャスティス・リーグ:インジャスティス・リーグ』の興奮も冷めぬうちに、続刊となる『ジャスティス・リーグ:ダークサイド・ウォー 1』が12月に発売されます。
New52のジャスティスリーグの総決算となる、アンチモニター/ダークサイド/ジャスティスリーグの3つ巴の戦いが遂に翻訳!
そして、DCからは他にも「レッドフード:ロスト・デイズ」と「フラッシュ:グロッドの脅威」が刊行。
前者は最近すっかり丸くなったジェイソンのダークヒーロー時代が描かれる作品ということで個人的にたのしみです。
また「フラッシュ:グロッドの脅威」は、New52フラッシュの第三巻となるのですが、フランシス・マナプルという才能豊かなアーティストが、ライターとアートを兼務したからこそできる珠玉の見開きページが含まれるはずですので、そのためだけに買ってもいいくらいです。
そして、こちらも1巻が出たばかりのアクアマンの続刊である『アクアマン:王の遺産』が発売。1巻を読んでその面白さに度肝を抜かれた方も多いと思いますが、実は2巻からが本番。アクアマンの宿敵ブラックマンタと、新たな盟友ジ・アザーズの登場で物語はさらにエスカレートしていきます。


マーベルからは、MCUのラスボスであるサノスを扱った作品である『デッドプール VS. サノス』と『サノス・ライジング』がお目見え。また、映画の公開が待たれるDr.ストレンジのオリジンである『ドクター・ストレンジ:シーズンワン』に、最近の翻訳では珍しい1冊完結の読み切り作品『アベンジャーズ:エンドレス・ウォータイム』など、映像化作品を中心に据えた手堅い作品が並んでいます。


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プロフィール

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Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

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