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バットマン&ロビン #39-40

バットマン&ロビン #39-40
(作:ピーター・J・トマシ、画:パトリック・グリーソン)

バットマン・インコーポレイテッド』の中で非業の死を遂げた4代目ロビンことダミアン・ウェイン。
しかしそんな彼も、父ブルース・ウェインの惑星アポコリプスまで巻き込んだ大冒険の結果、めでたく復活の時を迎えることに。
ただ1つだけブルースにとって誤算だったことが・・・
なんと生き返ったダミアンにはスーパーマンに匹敵する超能力が備わっていたのだ!!

…という、仰天の展開で始まる『バットマン&ロビン』シリーズの最終話。
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その内容はこちらの表紙から想像できるとおり、超能力を持って調子に乗ったダミアンと、それに振り回されつつも優しく見守る大人たちによるハートフルなドタバタコメディでした。

今までの展開を読んでいなくても、上記の導入さえ押さえておけばまったく問題なく読める内容ですので、ほんわかしたヒーロー達の日常が読みたい方は是非どうぞ!

正直ストーリーを語ってもこの作品の魅力は伝えられないと思いますので、今回は管理人の気に入ったシーンの紹介でお茶を濁させてもらいます。

【調子に乗るダミアン】
怪力/飛行能力/鋼の身体/ヒートヴィジョンとまるでスーパーマンのような能力を手に入れたダミアン。
すっかり調子に乗った彼は、ゴッサム悪党どもを一瞬にして縛りあげ、(バットマンがよくやる様に)逆さ吊りにして、悪事を止めるように脅す。
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…ただし、成層圏から。

そこに突如現れた1機の戦闘機。戦闘機はダミアンに近づき中のパイロットはコクピットの中から、ダミアンに声をかける。
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バットマン:直ぐに降ろすように


【親子の対話】
調子に乗るダミアンを諌めようと、2人で釣りに出かけるブルース。
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ブルース:(説教)
ダミアン:で、何で釣りなんだよ
ブルース:開放的な環境で自然と一体になって時間を共有するのは、私たちの関係を…
ダミアン:どうせ全部アルフレッドのアイデアだろ?
ブルース:・・・そうだ



【憧れのジャスティスリーグ!】
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そして遂にブルースはダミアンの押しに負ける形で、ダミアンをジャスティスリーグの面々に紹介するハメになってしまう。

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ちなみに意外にダミアンとウマがあったのがシャザム。悪ガキ同士、相通じるものがあったのでしょうか(笑)

そんな中、日本の軍艦島にて緊急事態が発生。
ダミアンはリーグの活動に参加することに・・・
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長崎に襲来した巨大ロボットを激しい戦闘の末、シャザムとの合体技で敵を倒したダミアン。
そんなダミアンにリーグの面々は労いの言葉を掛ける

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シャザム:悪を蹴飛ばし、名を上げる。"勇猛果敢(Brave and the Bold)"とは俺たちの事だな!
ダミアン:"お前の事"の間違いだろ。でも"名を上げる"って方向性は気にいった。「リーグに貢献することができ、大変光栄に思います」(インタビューの練習)



【そして最後に…】
そして本作のラスト、リブート当初から3年間続いたシリーズ自体のラストシーンにもなるのですが、これが本当に素晴らしい!

ここでは多くは語りませんが、このラストシーンを読んだ管理人は思わず自分の境遇をバットマンの境遇に重ね合わせてしまい、十年ぶりくらいに「作品を読みながらリアルにやける」という事をやってしまいました。
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若い力の象徴であるロビンの名前を冠する本作に相応しい、希望に溢れるラストなので、興味のある方は是非読んでみてください。

【宣伝】(使い回し)
今月、発売のアメコミで気になる作品と言えば、『クライシス・オン・インフィニット・アース』。DCのみならずアメコミ業界全体の流れを決定づけた金字塔ともいえる作品で、装丁や解説など細部のこだわりに長年日本のアメコミ翻訳を引っ張ってきた石川裕人氏の執念を感じさせる逸品です。
またアース2とNew52世界のスーパーマンとバットマンの出会いを描いた『バットマン/スーパーマン:クロスワールド』や、マーク・ミラーの『キック・アス3』、『ネメシス』なども見逃せません。

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コンバージェンス#1

コンバージェンス#1
(作:ジェフ・キング&スコット・ロブデル、画:カルロ・パグラヤン)

【インジャスティス】
スーパーマン:私の警告を無視するこういうことになる。で、私の助けを乞う気になったかな?
バットマン:力を取り戻すなりいきなりそれか!貴様、この事態を楽しんでいるな!
スーパーマン:まさか。ただ、人民が私ではなくキミを選んだ時から、彼らはこうなる運命だったのだ…

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焦土と化したゴッサムシティで、争うスーパーマンとバットマン達。
そんな彼らに、火を噴く大地が意志を持ったかのように襲いかかる。

生ける大地の攻撃は、正義の心を失ったヒーロー達を呑み込み、あたりに静寂が訪れる。

謎の声:実験は失敗だ。彼らをここに連れてきたのは、我が主人の過ちだった。またいちから始めなければ…
という謎の呟きを残して、格闘ゲーム『インジャスティス』の世界は終わりを遂げたのだ。
(というのが、本作の導入。なかなか衝撃的だったので、本筋と関係ないのに思わず紹介してしまいました)

【ワールズエンド】
一方、週刊タイトル『ワールズエンド』のラストで、人々が地球を脱出する時間を稼ぐために、ダークサイド率いるアポコリプス軍に最後の突撃を掛けたヒーロー達は、見知らぬ荒野に立っていた。

アース2からやってきたヒーローは以下の通り。

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フラッシュ(ジェイ・ギャリック)
若干マザコン気味の"世界最速の男"。

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グリーン・ランタン(アラン・スコット)
惑星に住む全ての生命の源である"グリーン"の化身。

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ヨランダ・モンテス
同じく惑星の動物の力"レッド"の化身。
九死に一生を得た反動ですっかり人生観が変わり、刹那主義者に。
ちなみにリブート前はワイルドキャットと呼ばれるヒーロー

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バットマン(トーマス・ウェイン)
バットマンとして死んだ息子ブルース・ウェインの後をついだお爺ちゃん。
ブルースよりも疑り深く個人主義。服用者に1時間だけスーパーパワーを与える秘薬ミラクロの常用者で、かなりのジャンキー。

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ディック・グレイソン
柔弱な作家。
妻バーバラ・グレイソン(旧姓ゴードン)との間に1児をもうけ幸せな生活を送っていたが、アポコリプスの襲来の混乱で妻は死亡、息子は1人移民船に乗り込むも生死不明。
正史世界のディックと異なり、肉体・精神ともごく普通の一般男性だが、トーマスは息子のブルースを重ね合わせているのか、妙に眼を掛けている様子。

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ヴァル・ゾッド
アース2のクリプトンの生き残りの1人。
クリプトンで極刑に処された両親と事なり、平和主義の温和な性格。

突然、死闘の現場から見知らぬ荒野に移動し、全く事情が掴めずにいる彼らの前に、謎の存在テーロスが現れる。

【テーロスとは】
アース2のヒーロー達を出迎えた存在テーロス。
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彼は、今までDC世界に登場した全てのブレイニアックを統合する"真のブレイニアック"が作り出した一種の人工知能で、アース2のヒーロー達が立っている惑星の意志そのものであった。

時間と空間を超越し、あらゆる次元のあらゆるタイムラインにアクセス可能な真ブレイニアックは、70年以上の歴史を誇るDCの"滅びたユニバース"に侵入。滅亡前の都市をドームに封じ込めたうえで密かに惑星テーロス上で保管していたのだ。

いつの日か蒐集した世界を分析&研究するはずであったブレイニアックだが、ある日突然その消息を絶つ。
(真ブレイニアックに何が起ったかは、週刊タイトル『フューチャーズエンド』で語られています)

無数のドームと共に主人に置き去りにされたテーロス。彼は主人である真ブレイニアックになり代わり、「蒐集した世界を比較調査し、その長所を分析する」という主人の計画を、自らの手で次の段階に進めることを決心する。
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そして各都市を覆っていたドームを取り除き、中の超人たちの能力を元に戻したテーロスは、全てのドームの住人に宣言する。

全ての都市を戦わせ、最後に残った都市のみを元の世界に戻すと!


**************************
というわけで、4月から5月の間に行われるイベント『コンバージェンス』本誌の紹介でした。

本イベントの特徴はずばり「DCの過去ヒーロー達の復活!」。
イベントの期間中は全てのレギュラータイトルが刊行を中断し、代わりに

-フラッシュポイント(00年代)
-ゼロアワー(90年代)
-クライシス・オン・インファナイト・アースず(80年代)
-プレ・クライシス(70年代以前)

の4つの時代のヒーロー達が現代に復活。キングダム・カムや、レッド・サン、イメージユニバースなど様々な異世界のヒーロー達と戦う物語を刊行されることになります。

DC社は今回のイベントについて
「通常のそれに比べると、キャラクター主導のイベントとなっている。本誌を読まずとも、自分のお気に入りの時代の作品を気軽に手に取って欲しい」
と語っており、実際にヒーローのみならず、当時の人気ライターや人気アーティストが再びペンを握り、当時やり残した物語を描く、ファンにはたまらないイベントとなっています。

【宣伝】
今回のイベント『コンバージェンス』を読む上でお勧めしたいのが「DCユニバース:レガシーズ」。DCの75周年記念コミックとして刊行され、同社の全歴史を1人の一般人の視線で再構成した本作は、コンバージェンスの副読本にぴったりとなっています。
また『スーパーマン:レッドサン』、『キングダム・カム』の2誌は各正史世界の対戦相手として登場しており、こちらもお勧めです。(元々、名作との呼び声も高い作品ですしね)



今月、発売のアメコミで気になる作品と言えば、『クライシス・オン・インフィニット・アース』。DCのみならずアメコミ業界全体の流れを決定づけた金字塔ともいえる作品で、装丁や解説など細部のこだわりに長年日本のアメコミ翻訳を引っ張ってきた石川裕人氏の執念を感じさせる逸品です。
またアース2とNew52世界のスーパーマンとバットマンの出会いを描いた『バットマン/スーパーマン:クロスワールド』や、マーク・ミラーの『キック・アス3』、『ネメシス』なども見逃せません。

[海外マンガフェスタ2015]来日アーティスト追加情報

***2015/6/19追記***
依頼が多数集まったため、両氏の募集を一旦打ち切ります。



先日当ブログで発表した、次回の海外マンガフェスタの来日アーティストですが、さらに2人のプロアーティストが参加を表明することとなりました。

その二人とはRahmat Handoko氏と
Rahmat 表紙レベル

Ario Anindito氏
Ario (1)


それぞれインドネシア出身の若手ながら、DC/マーベルの2大出版社でのデビューを果たしたばかりの注目株です。

【Rahmat Handokoプロフィール】
インドネシア、ジャカルタ市に拠点を構えるStellar Lab Studioの新人アーティスト。先輩格のSami BasriとGarrie Gastonnyによる指導のもと、2014年9月、Ironman Special一号にてデビュー。これからの活躍に期待が集まる。

【Ario Aninditoプロフィール】
インドネシア出身。DCのRed Hood and Outlawsにてアメコミデビュー。昨年の海外マンガフェスタと同日開催だったインドネシアコミコンでMarvelに見出され今年Marvelから作品が発表される。Wolverines#12, #16でペンシラー担当が決まっている。ヨーロピアンスタイルに強い影響を受けた作風。

【申し込み方法】
下記の内容を記載のうえ、以下のアドレスにメールを送付
アドレス:yoshimichicomicarttrade@gmail.com

<メールに記入する内容>
・氏名
・依頼したいアーティスト
・希望するキャラクター
   ※ コスチュームの指定もできますが、その場合は資料が必要となります。
・連絡先電話番号
   ※身元確認用および当日の連絡先として使わせて頂きます。

【受取方法】
・海外マンガフェスタ当日の受け取り。当日来られなかった方は後日発送。


【支払い方法】
コミッション完成後にメールされる写真を送られてきた時点で、本件の取りまとめをしているエージェント(Yokkun氏)の口座に振り込み。
質問が多かったので追記。コミッション完成時の換算レートで計算して依頼者に円貨額を連絡。フェスタの一ヶ月前までに円貨にて振込みお願いする形になります。

【Rahmat氏・Ario氏の価格表】
サイズ11x17 - (鉛筆)
-簡単な背景 (1 キャラ) : $180
-背景描き込み (1キャラ) : $240
-ペン入れ : プラス$60
-キャラ追加 : $120

A4 or Blank Cover - (インク・ペン入れ込)
-背景なし (1 キャラ) - $120
-背景有り (1 キャラ) - $180
-キャラ追加 : $60
-コピック追加 : $120 (Rahmat のみ)

【Rahmat Handoko作例】
Rahmat 1キャラ背景

Rahmat 2キャラ

Rahmat 2キャラ背景

Rahmat 2キャラ背景 (2)

Rahmat 3キャラコピック

Rahmat (17)

【Ario Anindito氏作例】
Ario 表紙
Ario (5)
Ario (6)
Ario インク 背景込 見本
プロフィール

NOB-BON

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

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