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フラッシュ Annual #3 (ウォリー登場)

FLASH Annual #3
(作:ロバート・ヴェンディッティ&ヴァン・イェンセン、画:ブレッド・ブース)

今回紹介するのはひさしぶりのフラッシュ誌。
フラッシュ誌は、リランチ当初からライター兼アーティストを担当をしてきたマナプル&ブセラートのコンビが遂に離任し、この4月より新体制で再スタートを切ることとなったタイトルです。
正直、マナプル&ブセラートのライティングはちょっと肌に合わなかったので、個人的には新体制に期待しています。

でもって、新体制発足にあたってDCがブチ込んできたネタが、こちらのブログでも何度かとりあげた"ウォリー・ウエストの登場"!!

New52開始当初から、復活の要望が強かったウォリー・ウエストの待ちに待った初登場シーンがこちら。
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死んでる! ・・・し、何か肌が浅黒い?(父親が白人、母親が黒人のハーフとのこと)
ということで、いきなり旧来のファンの物議を醸す形で登場したウォリー(笑)。

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ちなみに、ウォリーが死んだ場面は、今から5年後の未来の出来事であり、現在の彼は生意気盛りの少年です。

今回の物語は、
 ・バリーがウォリーと出会い、彼に対して年の離れた弟のような情を抱くようになる"現在"
 ・世界最速の男でありながら、バリーがウォリーの事を救えなかった"5年後"
 ・ウォリーを失ったトラウマを克服できず、過去にさかのぼり歴史を修正することをバリーが決意する"20年後"
という3つのタイムラインが交錯する話となります。

20140531_03.jpg
(こちらが20年後のフラッシュ。)

余談ですが、この"5年後"というのは今年のDCの一つのキーワードとなっており、5月に開始した週刊タイトル「フューチャーズエンド」の舞台なっているばかりか、2012年の「#0月間」、2013年の「ヴィラン月間」に続く"9月の特殊月間"企画として、2014年9月は「"5年後"月間」となり、刊行中の全タイトルが"5年後"の状況を描く予定となっています。

以下は今号で一番気になったシーン

【リランチ後初登場!!】
ウォリーを救うために過去に旅立つことを決意したバリーが最初に向かった場所、それはスピードフォースの時間跳躍能力と「喰らった者の知識と経験を自らの物とする」という自らの能力を用いて、古今東西全ての知識を収集する怪物、ゴリラグロッドのもとであった!
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・・・で、なにが初登場かというと、グロッドが左手で持っている物。グロッド曰く「24世紀最高の科学者イオバード・ソーンの脳みそ」だそうです。

つまりは・・・
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彼のもの。


【宣伝】
近日発売のアメコミでなんといってもお勧めしたいのが、「ジャスティス・リーグ:アトランティスの進撃」!
前号までペンシラーを担当していたジム・リーから、トニー・S・ダニエルとアイヴァン・レイスに引き継がれましたが、「前世代最強アーティスト」から「現役最強アーティスト」に引き継がれたようなものなので、安心して読めます。
内容的にも、今まで日本での露出が少なかった、ワンダーウーマンとアクアマンにそれぞれ脚光をあてる話なのも嬉しいところ。もうアクアマンを"マイナーキャラ"とは呼ばせない。

また"月刊バットマン"も快調に刊行中。5-6月はバットマン:エターナルのメインライターであるスコット・スナイダーの作品が刊行予定です。
「ブラックミラー」は管理人の一押しキャラであるゴードンJr.の登場回なのでぜひ!
また「ゲート・オブ・ゴッサム」のヴィランがエターナル誌に登場するらしいので、管理人はその予習の意味でも刊行を楽しみにしています。




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ジャスティス・リーグ・ユナイテッド #0

Justice League United #0
(作:ジェフ・レミーア、画:マイク・マコーン)

(今回もあっさりと)
遂に始まった、ジャスティス・リーグ・ユナイテッド。
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このタイトルは元々「ジャスティス・リーグ・カナダ」という名称でアナウンスされていたタイトルが、改名の上でリリース。
(そういった経緯で、メンバーを見ると確かになんとなく"田舎っぽい"面子がそろっているような)
まずは、知名度が低そうなメンバーを軽く紹介します。

アダム・ストレンジ
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惑星ランの守護者にして宇宙をまたにかけるスペオペヒーロー。
キャプテン・フューチャーのような、古き良きスペースオペラを連想させるキャラクターです。
現在はまだ、ヒーローとしては活動しておらず人類学者アダム・ストレンジとして登場。


アニマルマン
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この世の動物を司る力"レッド"を経由して、地球上のすべての動物の能力を自らの身体に宿らせることができるヒーロー。

#余談ですけど同様に植物を司る"グリーン"の力を操るのがスワンプシング。 リランチ後のビーストボーイが赤かったのは「あらゆる動物に変身できる」という能力が"レッド"由来の物とされたから。
2人の子持ちで良き家庭人であるパパさんヒーローで、ヒーロー活動をする時は奥さんのお許しをもらってから、いそいそと支度をするという、管理人的に非常に親近感の湧くキャラです(笑) 

個人誌では、"真のアニマルマン"となる運命を抱えた娘をめぐる争いに家族全員が巻き込まれ、悲壮な表情を浮かべていることが多かったアニマルマンですが、本作では完全ないじられキャラ。
世間からの知名度や人気はいま一つにもかかわらず、自分の事を大物ヒーローだと信じて疑わない、ちょっとブースターゴールドを思わせるキャラ付けがされています。
(全然話は変わりますけど、ブースターゴールドの個人誌開始が決まりましたね。)

エキノクス
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今作が初登場の新キャラ。DC初のクリー族(ネイティブ・カナディアン)のヒーロー。
こちらもまだ自らの能力に目覚めていない様子ですが、どうやら魔法の言葉「KEEWAHTIN!」を唱えることで、変身する模様。はてどこかで聞いた設定のような?

また他にもジョン・ジョンズ、スターガール、グリーンアロー、ホークマンなどJLAから流れてきたキャラや、スーパーガールなどがメンバーに入る予定です。

【気に入ったシーン】
オタク系コンベンションのイベント「アニマルマン&スターガールサイン会」に現れたアダム・ストレンジの頼みを聞き、カナダの山奥に向かったアニマルマンとスターガール。2人はそこで謎の異星人による襲撃を受ける。
2人のピンチに救援に駆け付けたのは、グリーンアロー、ジョン・ジョンズという旧JLAメンバーであった。

アニマルマン:なんでこの場所を知ってる!?
スターガール:ごめんなさい。私が念のため呼んだの…
アニマルマン:「念のため」だって!?僕だけじゃ安心できないってわけかい。
グリーンアロー:落ちつけ。しょうがないだろ? だってお前アニマルマンじゃん。

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とアニマルマンをマイナーキャラ扱いして馬鹿にするグリーンアロー。
しかし、そのころ宇宙では・・・
宇宙人:申し訳ありません。地球のヒーロー達に感づかれました。
ボス:どのヒーローだ?スーパーマンか?グリーンランタンか?
宇宙人:いや、火星人以外はちょっと誰だか……



【宣伝】(使い回し)
「梟の法廷」から始まるNew52のバットマン誌を成功させた手腕をかわれ、「バットマン:エターナル」のメインライターを務めることになったスコット・スナイダー。
彼がリランチ直前に手がけた「バットマン:ブラックミラー」と「バットマン:ゲート・オブ・ゴッサム」が翻訳されます。
管理人は両作品とも未見ですが、ブラックミラーは管理人が大好きなヴィランの日本デビュー作となる為、非常に楽しみにしています。


その他の翻訳作品としては何と言っても「ジャスティス・リーグ:アトランティスの後継者」。
ワンダーウーマンやアクアマンなど、日本では露出の少ないキャラが主人公を張る要チェック作です。
またDCの最重要タイトルだけあって、アートをアイヴァン・レイスやトニー・ダニエルなど今世代のトップアーティストが担当し、そういった面でもDCの"本気"が楽しめる作品であります。

また映画『X-men:フューチャー&パスト』の公開に合わせて、その原作となった名作「X-MEN:デイズ・オブ・フューチャーパスト」も翻訳されます。未来世界での老ローガンがシブいんだこれ。


バットマン:エターナル その1

BATMAN Eternal その1
(作:スコット・スナイダー他、画:ジェイソン・ファボック他)

ついに始まったバットマン生誕75周年記念企画「バットマン:エターナル」。
自分は週刊タイトルに手を出したことがないので、正直このタイトルを読むかどうか悩んでいたのですが、「せっかくのお祭り企画なので乗らなきゃ損」と思い、手を出すことにしてみました。

今回は開始1カ月ということで、簡単な登場人物紹介を。

「本当に奴が銃をもっていたのか、今となっては私にも確信がもてんのだよ…」
(ジェームス・ゴードン)

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ゴッサムを混乱の渦に巻き込んだ事件の発端は、意外にもゴッサムの正義を象徴する高潔の士ジェームス・ゴードンであった。
いつものようにバットマンと共にプロフェッサー・ピグの犯罪を止めたゴードンは、逃げ出したピグの手下を追って地下鉄の線路に降り立つ。
銃を構えるピグの手下に、とっさに射撃するゴードン。射撃の名手である彼が放った銃弾は、狙いたがわず男の持つ銃に当たる……かに思われたが、銃弾は銃をすり抜け、あろうことか男の背後にあった配電盤を直撃する。
これより、折悪くこの路線を通りかかった列車が制御を失い、駅に向かって暴走。犠牲者100人を超す大惨事となる。

自らの手で最悪の事故を引き起こし呆然とするゴードン。しかし、彼を襲った衝撃はこれだけではなかった。
ゴードンが引き金を引いた直接の原因となったピグの手下による銃撃。しかし、監視カメラによれば、彼は銃など持っておらず、完全な丸腰であったのだ。
「過剰防衛と、その結果として引き起こされた大惨事」その全ての責任を負わされたゴードンは、業務上過失致死の罪により、彼を憎む犯罪者が渦巻くブラックゲート刑務所へ収監されることに…


「さぁ蝙蝠やら猫やらペンギンやらの手から、我々の街を取り戻そうじゃないか。」
(カーマイン・"ローマン"・ファルコーネ)

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ゴードンを嵌めた男。それはかつてはゴッサムを自らの支配下におさめながらも、ジョーカーやペンギンのような"ヴィラン"の出現と入れ替わるように街を去った男カーマイン・"ローマン"・ファルコーネであった。
バットマンをして「ゴッサム1危険な"人間"」と呼ばしめたローマンは、人間の手によるゴッサムの支配を宣言し、再びゴッサムの裏社会へと戻ってきたのだ。
ゴードンの後釜として自らの傀儡を送り込み警察を自らのものとしたローマンは、続いて現在の裏社会のボスであるペンギンと、警察と共にゴッサムの秩序を護っていた存在、バットマンの両者へ攻撃を開始する。


「大丈夫よママ。パパにパズルの答えをばらしたら(Spoil)、直ぐ帰るから。」
(ステファニー・ブラウン)

「"犠牲"? 娘を殺すくらいで大げさな言葉を使うなよ。」
(クルーマスター)

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列車事故とギャングの抗争でざわめくゴッサム。
そんななか、ごく普通の少女であるステファニーは、いつも通り離婚した両親の家を行き来する生活を送っていた。
ある日、父の家に忘れ物をしたステファニーは、心配する母親の忠告を無視して、父親の家を訪れる。
父親を驚かすために、茶目っ気を起こして、こっそりと家に忍び込んだステファニー。
そこで彼女が見た物は、友人たちとパズルパーティーをしている筈の父親が、怪しげなコスチュームに身を包み、ゴッサムを壊滅する作戦を練っている姿であった。
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(シグナルマンがいる!シークレットソサエティのメインメンバーだったはずなのに、フォーエバーイービルが始まったとたん見なくなったと思ったら、こんなところに!!)

驚くステファニーをよそに、クルーマスターと名乗る父親は、あっさりと口封じのために娘を殺すことを決める。
とっさの機転でその場を脱出したステファニーはしかし、父親たちの計画を胸にゴッサムの街を彷徨うことに…

「私を信じるが良い。私ほど"悪"を知る物は、この世にはいないのだから…」
(ジム・コリガン)

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ゴッサムに集まりつつある暗雲。それはローマンや、クルーマスターたちのような、形而下の存在だけではなかった。
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アーカムの闇では、謎の悪霊「ディーコン・ブラックファイア」が帰還を宣言し、それに呼応するかのようにオカルト探偵にして復讐の精霊スペクターの寄り代ジム・コリガンもゴッサムに出現し、霊的な緊張も高まって行く。

「ブルース・ウェイン。お前の仲間、そしてゴッサムそのもの。お前の愛する物を全て奪ってやったぞ!」
(謎の声)

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『バットマン:エターナル』の冒頭は、バットシグナルに縛りつけられ、燃え落ちるゴッサムをただ見守ることしかできない未来のバットマンの姿で始まります。
"The End"と銘打たれたこのシーンで、バットマンに語りかける声は何者なのか?
いったい、どのような経緯でゴッサムの街はこのような惨状におちいるのか?

まだはじまって4号しか経過していない現状では、皆目見当がつきませんが、どうやら今回のお話は通常のタイトルの4年分という圧倒的な物量をいかして、多くのキャラの物語が多層的に重なる群衆劇となって行くようです。
月に4冊読むタイトルが増えるのは、なかなか厳しいですが、何とか振り落とされぬように喰らいついて行きたいものです。


【宣伝】
「梟の法廷」から始まるNew52のバットマン誌を成功させた手腕をかわれ、「バットマン:エターナル」のメインライターを務めることになったスコット・スナイダー。
彼がリランチ直前に手がけた「バットマン:ブラックミラー」と「バットマン:ゲート・オブ・ゴッサム」が翻訳されます。
管理人は両作品とも未見ですが、ブラックミラーは管理人が大好きなヴィランの日本デビュー作となる為、非常に楽しみにしています。


その他の翻訳作品としては何と言っても「ジャスティス・リーグ:アトランティスの後継者」。
ワンダーウーマンやアクアマンなど、日本では露出の少ないキャラが主人公を張る要チェック作です。
またDCの最重要タイトルだけあって、アートをアイヴァン・レイスやトニー・ダニエルなど今世代のトップアーティストが担当し、そういった面でもDCの"本気"が楽しめる作品であります。

また映画『X-men:フューチャー&パスト』の公開に合わせて、その原作となった名作「X-MEN:デイズ・オブ・フューチャーパスト」も翻訳されます。未来世界での老ローガンがシブいんだこれ。


プロフィール

NOB-BON

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

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