[海外マンガフェスタ2013]参加レポート(自慢編)

2013年10月20日、コミティアの一角で行われた海外マンガフェスタが無事終了しました。
本当は前回の様に(自分にしては)気合の入ったレポートを書きたかったのですが、明日から出張が入っていたり、週末も忙しかったりで、なかなか更新する時間が取れなさそうなので、一旦は"自慢編"として、当日アーティストの方からいただいた数々のスケッチ等を自慢させてください。
可能であれは再来週に会場の様子を伝える"本レポート"を更新させていただきます。

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(フェスタの全景を撮り忘れたので、フランスの出版社ブースにいらした美しい女性でお茶を濁す......)

【フィリップ・タン氏】
昨年も来日されたフィリップ氏が今年も来日し、アメコミ合同スペース主催のイベントでサイン会に参加されました。

氏は私がお願いするや否や、猛烈なスピードで筆を走らせはじめ……
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1分もしない間に書き上げたのがこちら。
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オレンジランタン・ラーフリーズ(短時間にも関わらず、凄い書き込み)

【スティーブン・カミングス氏】
非常に可愛らしい雰囲気の女性を描く現役アーティスト。(ちなみに男性キャラも男性キャラで、非常にカッコいいです。コンスタンティン書いて欲しい。)
今回、参加されると聞いて朝一でコミッションをお願いに伺い、たどたどしい英語で話しかけたのですが、帰ってきたのは「日本語で大丈夫ですよ」というお言葉と、やさしい笑顔。
お話しを伺ってみると、現在、日本在住で日本語ぺらぺらとのこと。
早速、コミッションをお願いし、できあがったのがこちら。
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アクアマンのメラ。敢えてAme-Comi Girlsスタイルではなく、通常のタッチでおねがいしました。
(本人は写真NGということで、画だけ。)

【クレイ・マン氏】
今回が初来日の大物アーティスト。ご夫人を連れ立っての参加でした。
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描いてもらったのは、バットマンとウルヴァリンの合体キャラ"ダーククロー"!
(非常に哺乳類を描くのが得意な方なので、ワンポイントで蝙蝠を描いてもらえばよかった、と後から後悔。)

【ピーター・グウェン氏】
昨年に続いての参加。相変わらず、非常に気さくなグッドガイでした。
女性人気が非常に高いのも相変わらずで、大量に持ち込んだロビン大集合のポスターが飛ぶように売れていました。

私がお願いしたコミッションはこちら。
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(サンドマンのデス!)
実は管理人は自分のコレクションのなかで、一番この作品が気に入っています。
この作品を受け取った瞬間、来年の目標は、グウェン氏にサンドマンのドリームを書いてもらってこの隣に飾ることとなりました。

【ショーン・ギャロウェイ氏】
カートゥーン畑の方ながら、今回、来日をされたギャロウェイ氏。
会場ではグリヒルさんとの共作"GUMSHOES 4 HIRE"を販売し、精力的にスケッチをこなしておりました。
実は少しだけギャロウェイさんの隣で、お手伝いをさせてもらったのですが、笑顔を絶やさない素敵な方で、すっかりファンになってしまいました。
そんな、ギャロウェイ氏に描いてもらったのがこちら。
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(コミック版ヤングジャスティスの3人)
実はこの作品はまだ未完成でした、後日、彩色された物を頂く予定です!
その時はまた自慢させてくださいね。

また、ギャロウェイ氏には前日に開かれた別イベントにて、もうひとつスケッチを描いてもらいました。
それがこちら。
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(上のヤングジャスティスの"保護者"たち。)

【DJ.ウェルチ氏】
ギャロウェイ氏と一緒に来日されたギャロウェイ氏の盟友。
ギャロウェイ氏の暖かくてほんわかした画風と対をなすような、少しハードな画風が売りです。(彼の作品が気になるなる方はこちら。)
実は非常にたくさんのプリントを持ち込んでいたのですが、マンガフェスタ当日は販売せず、前日のイベントでのみ販売しておりました。「当日買えばいいや。」とスルーした俺の馬鹿!

ただ勿論、コミッションは依頼しました。
「DJさんが一番好きなDCヴィラン」というお題でお願いした一枚がこちら。
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デスストローク!
ちなみにDJさん曰く「ひと仕事終え、わが身の衰えを感じ取った老スレイド」とのこと。
カッコいい!!(この写真だと、鉛筆で描かれた細かい書き込み飛んでしまっているのが残念。)

【ライアン・ベンジャミン】
そして最後が"ジム・リーの愛弟子"ライアン・ベンジャミン。
今回、来日されたメンバーの中で一番のベテランということもあり、その腕はまさに職人。
ギャロウェイさんのお手伝いをしていたときに、横からのぞいていたのですが、その右手から繰り出される迷いの無い線が、あれよあれよという間にお馴染のキャラを形作っていく様は圧巻でした。

そして、そんなライアンさんに描いてもらったのがこちら!
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ちなみにこの作品には、凄い逸話があります。
実は私が依頼した作品は既に、来日前に完成していました。
しかし、その作品を日本であらためて観たライアン氏が「これは違う!」と判断し、まさかのボツ!
あらためて、来日中に書き直した作品を頂くことになりました。

普通、何処に発表されるわけでもない極東の1ファン向けの作品にそこまで手間をかけますか?
ボツとなった作品も見せてもらったのですが、私には充分に素晴らしい作品に見えました。
ちなみにギャロウェイ氏曰く「ライアンがあの作品を書きなおしたことについて、友人として誇りに思う」とのこと。
腕前だけでなく、そのプロ意識の高さも含めてまさに"職人"ですね。


(夜も遅いので、まとめも何もなく唐突に終わります。)
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[お知らせ]海外マンガフェスタ アメコミ関連情報

2013年10月20日に開催される海外マンガフェスタにて、現役アメコミアーティストの参加が予定されています。
これらの方々はアーティスト・アレーに席を構え、イラスト集・原画販売/サイン/ファンとの交流などを行う予定です。

-ショーン・ギャロウェイ(Sean Galloway)
  ・グリヒルさんとの共作コミック「Gumshoes for hire」の販売
    -通常版(\3,000)
    -資料集付き(\5,000)
  ・イラスト集販売(予価\2,500~\3,000)
  ・グッズを購入された方へのスケッチサービスあり
  ・当日コミッションを受け付けるか否かは未定
-ライアン・ベンジャミン(Ryan Benjamin)
  ・イラスト集販売(\1,500)
  ・オリジナルコミック「Pancratia」販売(1-2巻\2,500、4巻\3,000)
  ・オリジナルポスター販売(予価\1,000)
  ・当日コミッション受付(¥5,000)
  ・グッズを購入された方へのスケッチサービスあり
-ピーター・グウェン(Peter Nguyen)
  ・オリジナルポスター販売(1枚\1,000、3枚\2,500で販売)
    ※3枚買われた方にはスケッチをサービス
-クレイ・マン(Clay Mann)


また、同様に下記の方のアーティスト・アレー参加もアナウンスされています。
  -スティーブン・カミングス(Steven Cummings)
  代表作:デッドショット、Ame-Comi Girls
その他にもアーティスト・アレーにはBD・オルタナ系などのアーティストが多数参加される予定です。
詳細は「ゼロゼロボックス」さんの記事をどうぞ。

アメコミ関係者としては以下の方々の来日も、アナウンスされています。
 -アディ・グラノフ(Adi Granov)
   代表作:「アイアンマン:エクストリミス」、他
 -ジョシュア・ミドルトン(Joshua Middleton)
   代表作:「Super Girl」、「New Mutants」、他

  ※残念ながら、ミドルトン氏の来日は中止となったとのこと。
 -C.B.セルブスキー(C.B. Cebulski)
   Marvel Comicsの役員にして、アーティスト育成部門のトップ

【アメコミ関連のイベント】
また、当日のアメコミ(ヒーロー系)関係のイベントは以下の通り。

(1)アメコミ合同スペースサイン会
今年も以下のアーティストによるサイン会が開かれます。(詳細は「アメコミnightブログ」さん参照)
 11:30~12:30 タケダサナ
 13:00~14:00 フィリップ・タン
 14:30~15:30 グリヒル

(2)ヴィレッジブックス主催イベント(詳細はヴィレッジブックス公式ページにて公開予定)
 11:30~ ヴィレッジブックス新作発表会
 13:45~ アディ・グラノフ ライブペインティング+トーク
 15:00~ アディ・グラノフ・サイン会(参加条件あり)

(3)海外マンガフェスタ本部主催トークライブ(詳細は公式ページ参照)
 12:20~13:20 アディ・グラノフ & 内藤泰弘

10月19日(土)のライブ・ペインティング・イベントについてはこちらを参照お願いします。
 ※このイベントは完全招待制となっておりますこと、ご了承ください。

シークレット・ソサエティ#1

Justice League #23.4 Featuring Secret Society
(作:ジェフ・ジョーンズ&スターリング・ゲイツ、画:シモン・クドランスキー)

今回は個人的にヴィラン月間で一番面白かったシークレット・ソサエティ誌の紹介。

【安らかに眠れコッパーヘッド…】
ネットでヴィラン月間の情報と共に、シークレット・ソサエティ誌の表紙を見た自分が最初に思ったこと、それは「なにこの"小物臭"漂う表紙?」でした。
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何処となく「ド○ンジョ、ボ○ッキー、ト○ズラー」を彷彿とさせる表紙

唯でさえForever Evilの中でシークレット・ソサエティに大幅な増員がなされオリジナルメンバーの存在感が薄れているうえに、コンピューターゲーム『Batman Arkham Origins』にてセクシーでスタイリッシュなコッパーヘッドの画像が世間を騒がしている状況から、管理人は
「今号がオリジナルメンバーが活躍する最初で最後の花道。とりわけコッパーヘッドは今号で無残な最期を遂げ、バットマン関連誌で2代目コッパーヘッド(勿論エロイお姉さん)が登場する布石となるだろう」
と全てを察した上で、今号を読み始めました。

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ちなみにこちらが、近日発売のゲーム「バットマン:アーカム・ビギンズ」に登場する"エロイ方の"コッパーヘッド。上と比べると差は歴然...

そして驚きました。今号でコッパーヘッドを襲った"死ぬより辛い運命"とは
……登場しないこと!!
なんと、今号は「アース3での"悪のバットマン"オウルマンの活躍を、彼の忠実な執事であるアウトサイダーが述懐する」という内容で、シークレット・ソサエティのオリジナルメンバーはアウトサイダーを除いて一切登場しません。(あの表紙は何だったんだ!)

と、一瞬肩透かしを食らったものの「オウルマンの秘密の過去」と「コッパーヘッドとブロックバスターの珍道中」のどちらを読みたいかといえば、勿論、前者なわけで、冷静に考えればこの肩透かしは願ったりかなったりですね。

【クライム・アレーにて】
数十年前、ゴッサムシティの路地裏にて1組の家族をある悲劇がみまう。
暗がりから現れた人物が、突然、彼らに銃口を向けたのだ。
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しかし、銃口を向けられた父母とその子供は、慌てず騒がず懐に手を入れて……
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……暴漢(というか警察)たちを撃ち始めた!!
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というオウルマンの仰天のオリジンから始まる今回の話。
ともすればさらっと読み流してしまいそうなこのシーンですが、実は意外に重要でして、アウトサイダーの独白と画を見比べると、ある伏線が張られているのがわかります。

【ジョーカー】
リランチ前の話になりますが、善悪の概念が逆転した世界アース3では、従来のヒーローたちが悪人として世界を牛耳る一方で、正史世界ではヴィランであった面々がヒーローとして活動していました。
もちろんバットマンのライバルであるジョーカーもご多分にもれずヒーロー化しており、"ジェスター"という名前で正義のために活躍していました。
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これがジェスター。見ての通りのトリックスターながら、ちゃんとヒーローしてます。

というわけで、今号でアース3のジョーカーが登場した時も"オウルマンの宿敵"ということで、正義の味方を期待して読んでいたのですが、どうも違和感が……
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このジョーカー、自分を狙った銃撃の流れ弾で人が死のうが、ロケットランチャーで少年(ちなみに名前はティム)が爆殺されようがどこ吹く風。
ようやく「今夜、あまりにも多くの命が"切り刻まれた"……」なんていう殊勝な台詞を吐いたと思ったら、単にいつもの凶悪なジョークの前ふりだったりで、その様子は普段のジョーカーそのもの。
極め付けがライバルであるオウルマンに、ジョーカーが送ったプレゼント。
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中身は読んでのお楽しみですが、Forever Evilの展開にも大きく関係しています。

どう考えても、ヒーローの所業ではありません。

これはつまり、どういうことかというと、ライターであるジェフ・ジョーンズはジョーカーという存在を単なる悪人ではなく「善悪を超越しあらゆる秩序を否定する究極のアナーキスト」として再定義しているわけです。
正史世界でジョーカーが犯罪を犯すのは、社会の秩序を破壊し全ての人間を混沌の渦に叩き落とすためで、そこに善と悪の区別はない。
なのでアース3におけるジョーカーも、攻撃の対象がオウルマンがゴッサムに築き上げた"悪の帝国"に置き変わっただけで、本人の行動にはなんの変化もない。
そういうことなんだと思います。

正直、このジョーカーの解釈には痺れました。なんといっても、DCユニバース最凶の悪役であるジョーカーを他の悪役とは一線を画した位置に置いたのが嬉しいですね。

*******
というわけで、本作品はジョーカー好きには堪らない内容であるばかりか、フォーエバー・イービル全体の展開を左右するような伏線が随所に散りばめられている、今後の展開を占う上でも外せない作品となっております。
最初に書いたとおり、個人的には今回のヴィラン月間で読んだ作品の中で一番面白かったので、まだ未見でフォーエバー・イービルを追いかけるつもりの方は是非どうぞ。

【宣伝】(使い回しです。)
今回のヴィラン月間の内容は12月に早くも合本としてまとめられます。
基本的に1話完結で、登場キャラもバラエティに富んでいるので、普段は原書で読んでいない方もカタログ感覚で読めると思います。(多少、値は張りますが。)
また、昨年の企画「ゼロイヤー」も合本として纏められています。こちらも1話完結が多いので、気になる方は是非。


また、今月の翻訳本は以下の通りです。「アイアンマン:エクストリミス」の続編「アイアンマン:ホーンテッド」が発売になりますが、あまりアイアンマンのコミックを読んでいない管理人は、結構、楽しみにしてます。
後は何と言っても「NEW52:スーパーマン/ヤング・ジャスティス」。普段翻訳ではお目にかかれない、ティーンタイタンズや、ブルービートルの活躍が読めるのは嬉しいところです。

プロフィール

NOB-BON

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

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