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Trinity War #2

ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ#6 (トリニティ・ウォー#2)
(作:ジェフ・ジョーンズ、ジェフ・レミール、画:ダグ・マーンケ)

シャザムのカーンダック訪問を切っ掛けに、カーンダックの砂漠で相対することとなったジャスティス・リーグとJLA。
にらみ合いを続ける両チームだが、均衡は突然の悲劇を持って破られることとなる。
JLAの新メンバーで経験も浅いDr.ライトが力を制御できず、ワンダーウーマンを攻撃。それに怒ったスーパーマンがヒートヴィジョンでDr.ライトの頭を吹き飛ばしたのだ。
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スーパーマンによる突然の蛮行をきっかけに、そのまま戦闘に突入してしまう両チーム。
両チームが激しく交戦する中、自制心と能力の制御を失い殺人を犯してしまったことにおののき、立ち尽くすスーパーマン。
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彼は無理矢理戦いを止め、こう宣言する。

スーパーマン:もうこれ以上、誰も傷つけたくない。今すぐ、ボクをどこかに拘束するんだ。

スーパーマンの言葉に冷静さを取り戻した両チームは、一旦、JLAの基地であるA.R.G.U.S.本部に移動し今後の動きを検討することとなる。

【敏腕!アマンダ・ウォラー】
ARGUS本部でたむろするヒーロー達に混ざり、所在なさげなファイアストームを、アマンダがこっそりと呼び出す。

アマンダ:あなたにちょっとしたお願いがあるのだけれど、聞いてもらってもいいかしら?
ファイアストーム:なんだい?
アマンダ:あなたの能力で、クリプトナイトを作って欲しいの。


驚くファイアストーム。
しかし、アマンダは「スーパーマンがまたいつ制御を失うか分からない」など、言葉巧みに彼を説得。
ついには、ファイアストームにクリプトナイトを生成させることに成功する。

みんながスーパーマンの安否を気遣う中、どさくさに紛れて、こんなことをやっちゃうアマンダさん、流石です。


【ワンダーウーマン】
スーパーマンに起こった異変を、直前にスーパーマンが接触を持った謎の女性パンドラと、彼女が持っていたパンドラの箱のせいだと判断したワンダーウーマン。
"パンドラの箱"という神話上の宝具を調べるために、彼女が最初に行った行動とは…
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ヘパイトス(ギリシャ神話の鍛冶の神)に直接聞きに行く!
いや、そりゃある意味ワンダーウーマン自身がギリシャ神話上の人物といっても良いくらいのキャラなので、当然そうしますよね。

しかし、神話として伝承されている内容に反して、パンドラの箱は、ギリシャ神話の神々も正体を知らない謎の遺物であった。
追跡の糸口を失ったワンダーウーマンは次なる手立てとして、オカルト関連の専門家ジャスティス・リーグ・ダークに相談を持ちかける。(ついに出てきた!JLD!)
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【スーパーマンのその後】
ARGUS本部へ移動したスーパーマンは、自らの希望で厳重な拘束の上でARGUSの監視下に置かれていた。
パンドラの箱の開封を試みた結果なのか、別の理由なのか、目に見えて衰弱してゆくスーパーマン。
そんな彼の前に、ある男が現れる。

???:私も色々と質問の多い男だが、初めにしたい質問はこれだ。
???:Dr.ライト殺人の真犯人がだれか、知りたくはないか?

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ついにクエスチョンも表舞台に登場し、Trinity of Sinの3人が勢ぞろいしました。
余談ですがTrinity Warの"Trinity"が意味するところですが、
 ・パンドラ/ファントム・ストレンジャー/クエスチョンのTrinity of Sin
 ・JL/JLA/JLDの3チーム
という意味のほかにもう1つくらい意味がありそうです。

【宣伝】
8月の翻訳はここら辺。今月末に期待の映画「マン・オブ・スティール」が公開されるだけあって、スーパーマン関連が充実しています。
「スーパーマン:ラスト・サン」は未読なのですが、ライターがジェフ・ジョーンズで映画にも登場するゾッド将軍がヴィランということで、管理人は非常に期待してます。
「スーパーマン:アクション・コミックス Vol.1」は、グラント・モリソンが携わったNew52のスーパーマン誕生譚ということで、これまたお勧め。(ルーサーが良いキャラしてるんだよね、これ)

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最近のGreen ArrowとFlash

最近、クロスオーバーの紹介が多かったので、それ以外のタイトルの現状をざっと紹介。

グリーンアロー
(作:ジェフ・レミール、画:アンドレア・ソレンティノ)
謎の射手コモドが放った一閃により、バットマンやアイアンマンのような金持ちヒーローから一転、無一文のお尋ね者になったオリー。
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彼は、コモドと父の死の謎を追ううちに、古来より歴史の陰で争いを続けてきた7つの秘密結社の存在を知る。
…ってな感じのストーリー。

ちょっとオリーの線が細くて、運命に翻弄されているだけの印象はありますが、ヤクザ(くのいち?)アーチャーShadoや、カウント・ヴァーティゴなど定番のキャラも登場し、目がはなせない状況。
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(これがShado。トレードマークは"少女の頃、ヤクザに無理やり入れられた龍の刺青"。どこの日活ヤクザ映画の住人だ!)
ちなみに、上記の7つの秘密結社は「それぞれ弓、槍、斧、剣、盾、拳、(不明)を信奉している」という、燃える厨設定があります。このまま、地下闘技場でトーナメントでもやっちまえ!


フラッシュ
(作:ブライアン・ブセラート&フランシス・マナプル、画:フランシス・マナプル)
実は#1からずっと読んでるのですが、いまいちストーリーが自分好みではなく、紹介をためらっていたタイトル。
リランチ以降、ローグス、ゴリラ・グロッドと定番の悪役を出してきた本タイトルですが、現在はリバースフラッシュ編をやっております。
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相変わらず、マナプルのアートと演出力は冴えわたり、そのおかげもありリバースフラッシュの新能力「時間の逆回し」も非常に説得力があります。
前述の通りストーリーがあまり好きになれず、アークが終わるごとに「これで読むのやめようかな?」と思うのに、ついつい続きを買ってしまう不思議なタイトル。

【宣伝】
NEW52でのグリーンアローや、フラッシュの活躍は「NEW52:ジャスティス・リーグ」と「DCスーパーヒーローズ」で読むことができます。両方とも少しマイナーなDCヒーローの顔見せ的なコミックですのでお勧め。
(ただし、前者は全て第一話のみ収録で、続きが翻訳される予定はありません)
グリーンアローなんかは、ドラマも始まったことですし、何か翻訳されても良いんですけれどね。

また長らく絶版でプレミアがついていた、ジム・リー手がけたバットマンのメガヒット作品「HUSH」が新訳版で発売されてます。数々のヒーロー&ヴィランが入れ替わり立ち替わり登場する(しかもジム・リーのアートで!)豪勢な作りですので、未読の方は是非!



8月の翻訳はここら辺。今月末に期待の映画「マン・オブ・スティール」が公開されるだけあって、スーパーマン関連が充実しています。
「スーパーマン:ラスト・サン」は未読なのですが、ライターがジェフ・ジョーンズで映画にも登場するゾッド将軍がヴィランということで、管理人は非常に期待してます。
「スーパーマン:アクション・コミックス Vol.1」は、グラント・モリソンが携わったNew52のスーパーマン誕生譚ということで、これまたお勧め。(ルーサーが良いキャラしてるんだよね、これ)


Aquaman #18-22

アクアマン #18-22
(作:ジェフ・ジョーンズ、画:ポール・ペルティエ)

ジャスティス・リーグとのクロスオーバー「Throne of Atrantis」にて再びアトランティスの王となり、お話が一段落したアクアマン誌。
その後なんとなくトリニティーウォーやWrath of the First Lanternなどの、派手なクロスオーバーの紹介ばかりになってしまい、あまり紹介できていませんでしたが、相変わらず面白いです。

今回のストーリーアーク「Death of a King」で特筆するべきは、その登場人物の多さと、「物語の着地地点」の見えなさ。
数々の登場人物が其々の思惑を胸に行動していくうちに、壮大な物語が紡がれていく様は、大ヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」を思わせます。
(小説派の管理人的には「氷と炎の歌」や「七王国の玉座」って名前の方がしっくりくるのですが(笑))

米国のブログなどを見ていても同様の感想を抱く人は多いらしく、ジェフ・ジョーンズ本人も「映画化するなら『ゲーム・オブ・スローンズ』みたいな雰囲気で」なんて語ったりしていますね。

というわけで、今回はアクアマンの最新のアーク「Death of a King」の登場人物を紹介することで、現在アクアマンが置かれた状況を整理させてもらいます。

【アトランティス陣営】

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アクアマン
言わずと知れたアトランティスの新王。地上世界との融和政策の一環として、先の戦争のどさくさで流出したアトランティスの超兵器の回収を指示する。
しかし、そんな彼の行動は、一部の国民の不満を招くこととなる。

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ムーク
先王オームの忠実な部下であった近衛兵の古兵。
アクアマンの王権を認めず、オームを再び王位につけることを画策している。
現在は、テュラ、スワットと共に地上世界へ侵入。ベル・ルーヴ超人刑務所に捉えられているオームの脱獄を狙う。

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テュラ
アトランティスの近衛兵にして先王オームの妹。
アトランティスの法を重んじ、アクアマンに忠実につかえていたが、
ムークにそそのかされ刑務所襲撃の企てに加わる。

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スワット
人里離れた海底で地上世界の研究を続ける隠者。(ステファン・シン教授の海底版!)
アトランティス人であるにもかかわらず水中で呼吸ができないため、常に専用の呼吸機具を身につけている。
地上への興味とムークの脅しにより、刑務所襲撃の案内役を務めることに。

【エグゼベル陣営】
エグゼベルとはバミューダ・トライアングルに存在するアトランティスとは異なる海底王国のこと。
遥かな昔にアトランティスと袂を分かち、独自の発展を遂げた。
彼らは「アトランティスはエグゼベルの敵であり、エグゼベルの破滅を狙っている」と思い込んでいる。
(しかし、アトランティスは彼らの存在を忘れ去っており、歴史書にも記載されていない。)

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ネルエウス
エグゼベルのリーダー。
エグゼベルの王女メラの不在の間、王女の許嫁(=次期王)として王国を治めていた。

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メラ
アクアマンの妻。元々はエグゼベルの王女であり、アトランティスの王であるアクアマンの暗殺をもくろみ彼に近づいたことが、2人の馴れ初めであることがこの度明かされた。
その出自ゆえアクアマンと共にアトランティスに帰還することができず、現在はを地上に残っている。

【その他の陣営】
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スカベンジャー
潜水艦隊を率いる海賊の首領。
アトランティスの武器流出事件の黒幕だが、彼の本当の目的はアトランティスそのもの。
卑劣な計略によりアトランティスの座標を手に入れ、遂に自慢の潜水艦隊でアトランティスへの侵攻を開始する。

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死せる王(The Dead King)
長い眠りから覚めた、アトランティスの初代国王。
アクアマンの三叉矛やオームの王錫など、アトランティスの神器の作製者。冷気を発し、周囲の物を氷漬けにする能力を持つ。
今のところ目的は不明だが、彼のみが知るアトランティス建国の謎が、今後の展開に大きく関わってくると予想。


以上、ざっと挙げただけですが、これだけのキャラクターが自由気ままに(物語としてのお約束を感じさせずに)動き回る様はなかなかに壮観です。
このまま上手く物語として着地できれば、歴史に残る傑作になりそうな予感がします。

【宣伝】
アクアマンのTPBは今のところ2巻まで発売。
何度か書いていますが、ジェフ・ジョーンズの作品は英語が本当に簡単なので、これから原書を読み始める人に強くお勧めします。


8月の翻訳はここら辺。今月末に期待の映画「マン・オブ・スティール」が公開されるだけあって、スーパーマン関連が充実しています。
「スーパーマン:ラスト・サン」は未読なのですが、ライターがジェフ・ジョーンズで映画にも登場するゾッド将軍がヴィランということで、管理人は非常に期待してます。
「スーパーマン:アクション・コミックス Vol.1」は、グラント・モリソンが携わったNew52のスーパーマン誕生譚ということで、これまたお勧め。(ルーサーが良いキャラしてるんだよね、これ)

プロフィール

NOB-BON

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

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