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Justice League Dark #14

ジャスティス・リーグ・ダーク #14
(作:ジェフ・レミーレ、画:グラハム・ノーラン)

久々にJLDの紹介です。今回は軽めで

ちなみに#14はストーリーアーク間の幕間劇(フィラーって言うんでしたっけ?)。
ザターナとティモシー少年の行方についてコンスタンティンとトレバー大佐が喧々諤々とやり合っている間に、すっかり退屈したブラックオーキッドとアメジストがコンスタンティンのアジトであるHouse of Mysteryを探検するという趣向です。(彼女たちのお守役にフランケンシュタインも帯同。)
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【House of Mysteryの秘密】
そんなわけでHouse of Mysteryを探検する3人は、新たな部屋に入るたびに様々な怪異とであることとなります。
今回の話で明言はされませんが、House of Mysteryには、自身の図書室に集められた無数の邪悪な本の数だけ部屋があり、各部屋の中は、本の内容が実現した異空間となっているようです。
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ここら辺、House of Mysteryが元々はDCのホラーオムニバス誌のタイトルであったことを踏まえた、気のきいた設定だと思います。

【コンスタンティンの私室】
逃げまどうブラックオーキッドが辿り着いたのはコンスタンティンの私室(おそらくですが)。
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意外に研究熱心なのね。。。

【Trinity War】
突如、コンスタンティンの前に現れたファントムストレンジャー。
彼はザターナ捜索の協力を求めるコンスタンティンを制止し、語り始める。
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ファントムストレンジャー:この世界は間もなく大きな危機にさらされる。
             :まもなく三つ巴の戦争が始まる。
             :どの勢力にくみするのか?お前たちはその答えを出さなければならない。


という訳で、DCの2013年のビックイベント"トリニティウォー"の足音がついにJLDでも聞こえてまいりました。
JLDも今回のイベントの中核を担うようで楽しみな限りです。
まだ、どんなストーリーになるのか皆目見当もつきませんが、とりあえず3者間での戦いということで、
 ・Justice League陣営
 ・トレバー大佐やアマンダ・コナーが設立のために暗躍しているJustice League America
 ・ブラックアダムやRock of Eternityなどの魔術師たち
が戦うことになるのでは?と予想しておきますね。
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また"三人の罪人(Trinity of Sin)"と呼ばれる、パンドラ/ファントムストレンジャー/クエスチョンがキーパーソンになりそうなので、クエスチョンの渋さにやられた自分としては嬉しい限りです。

ちなみに当ブログ一押しのJLDもTPBが出てます。紹介記事ではあまり触れていませんが、DC屈指の"イケメンチーム"として女性の間でも人気な印象。(イケメンであれば性格が多少クズでもよいのであれば、なおのことお勧めです・・・)









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Green Lantern : Rise of Third Army その4

あけましておめでとうございます!
と、書き出したんですけれど、よく見ると前回のスパイダーマンの記事が1月1日にポストされてますね。
気持ち的には12月の記事のつもりだったのですが...
(そうです。ブログの記事を書きながら年越しをしたんです。)

といわけで、今年の2発目はグリーンランタンの「Rise of Third Army」の状況確認から。

グリーンランタン #15
(作:ジェフ・ジョーンズ、画:ダグ・マーンケ)

みごとジャスティス・リーグを撒いたバズは宇宙の危機に気づくことなく、自分の冤罪を晴らすためにテロリストの行方を追う。
まずは爆弾が仕掛けられた車の本当の所有者の元へ向かうバズ。
彼が車を盗まれた場所と自分が車を発見した場所から、真犯人を割り出す手掛かりが得られないかと考えたのだ。

この狙いは悪い方向に大当たり。
車の本当の所有者こそが車に爆弾を仕掛けた張本人だったのだ!
(この展開に管理人は1周回って度肝を抜かれました。が、まぁグリーンランタンで地道な推理物を見せられても困りますし、この展開の早さはよく考えるとありがたいですね。)

油断するバズに犯人が襲いかかったその瞬間、ガーディアンズが地球に放ったサード・アーミーが窓から襲いかかる。
リングのパワーも切れ「あわや」というその時、エメラルドの閃光がバズを守る。
バズを守った人物それは...
20130113_01.jpg
リスだった…


【ハルとシネストロ】
ブラックハンドの空けた時空の穴に落ちて行ったハルとシネストロ。
気がつくと2人は、白と黒で塗りつぶされた薄暮の世界に辿り着いていた。
そこに突如現れたフードの男は、まだ自分たちの置かれた状況が理解できずにいる2人に語りかける。
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フードの男:覚えているか?シネストロ、私はお前の敵であった。そしてハル、私はお前の友であった。
      :そしていま我々は"死後の世界(Dead Zone)"にいる。
      :お前たちは死んだのだ。


【ファーストランタン】
今回、遂にファーストランタンの名前が明かされました。
彼の名前はVOLTHOOM。ネットで調べる限り、過去にも(おそらく名前だけ)登場したキャラのようです。


グリーンランタン:ニューガーディアンズ#15
(作:トニー・ベダード、画:アーロン・クーダー)

「怒りの赤」「恐怖の黄色」に続き「強欲の橙」の力を身につけるために、ラーフリーズの下を訪ねたカイル達。
しかし「宇宙一強欲な男」であるラーフリーズがオレンジの力の真髄を他人と分け合うことを承諾するはずもなかった。
そんなラーフリーズの前に進み出たのが、スターサファイアことフェリス女史。
彼女はラーフリーズ本人すら忘れ去っていた家族への愛情をラーフリーズの深層心理より掘り起こし、「愛の紫」が持つ"他社の愛する対象の所在を探知する能力"でラーフリーズの家族を探すことを条件に、彼の協力をとりつける...

【アーロン・クーダー】
今回のペンシラーAaron Kuderですがなかなか好みです。

この絵とか、
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この絵をみていると、異形を描くのが得意なように感じました。
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グリーンランタン・コァ#15
(作:ピーター・J・トマシ、画:フェルナンド・パサリン)

自分の独断専行により部下を失った責任をとるかたちでグリーンランタンの職を辞し、地球に帰還したガイ(全てガーディアンズの策略なのですが)。
彼はもはやヒーローではない自分を認めることができず、「バットマンにできて、俺にできない筈はない。」と、ヴィジランテとしての活動をチャームシティで始める。
20130113_05.jpg

そんなガイが初めの大仕事として挑んだのは武器の密輸団を壊滅すること。
近々大きな取引があるという情報を得たガイは取引現場に現れ、その場にいた密輸団を壊滅させる。

しかし、ガイがつぶした密輸団はチャームシティ市警の潜入捜査員であり、ガイは市警の長年の活動をすべてパーにしてしまったのだ。
市警に努める姉の手によって逮捕されるガイ。
まさに良いとこなし...

【サララック】
ガーディアンズの陰謀が密かに進む中、コァのメンバーは自らの上司の陰謀に気づかずいつも通りの日常を送っている。
しかしサララックだけは違った。ともすればガーディアンズの腰巾着にみられがちな彼だが、唯一彼だけはガーディアンズの行動に不審を感じ、独り調査を進めていた。
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サララックは遂にガーディアンズの陰謀の全貌をつかむが、一足先に彼の動きを察知したガーディアンズはサララックを捕獲し独房への監禁する。
しかし、彼は捕まる直前にキロヴォグにガーディアンズに対する疑念を漏らしていた...


レッドランタンズ

実は呼んでいないようですがプレビューを見た限りでは、レッドランタンのリーダーであるアトロシスはマンハンターズを支配下においたようです。
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確かにマンハンターズはガーディアンズの"ファーストアーミー"なので、彼らが今回のクロスオーバーに絡んでくるのはなかなか面白いアイデアです。

いつもの宣伝ですが、当ブログで紹介しているグリーンランタンも結構TPBとしてまとまってきましたので、興味のある方はどうぞ。


また最近はDCの翻訳も盛り上がってきたので、日本語で気軽に読みたい方はここらへんも是非!



Amazing Spider-man #699-700

【注意】この記事は先週発売のスパイダーマン最終号のネタバレです


*********
アメイジング・スパイダーマン #699-700

前号でDr.オクトパスと精神を入れ替えられていたことが発覚したピーター。
超人刑務所ラフト最深部で生命維持装置に繋がれた本物のピーターに残されたものは、余命数時間の肉体と脳内に残されたDr.オクトパスの人生の記憶だけであった。
(紛らわしいので以下、"スパイダーマン"と言ったらスパイダーマンの身体を乗っ取ったオクトパス、"ピーター"と言ったらDr.オクトパスの身体に閉じ込められたピーターの事を指すと思ってください。)

Dr.オクトパスの記憶を探り、自分とオクトパスの精神を入れ替えた手口をしったピーターは、入れ替えに使われた小型オクトボットを動かすことに成功。
オクトボットを用いてPCをハッキングし、自分を脱獄させた者に多額の謝礼を支払うことを裏社会中に伝える。
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ちなみにオクトパスの記憶を探る過程で、オクトパスとメイ伯母さんの結婚式の記憶を探り当ててしまうピーター。これはトラウマ物...
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ほどなくラフトは賞金につられた3人のヴィラン、ハイドロマン、スコーピオン、トリックスターに襲撃され、ピーターは無事脱獄に成功。そのまま3人を雇ったピーターは、NYを闊歩するスパイダーマン(中身はオクトパス)を追う。
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(ここまで#699)

ニューヨークの街を舞台に始まったピーターとDr.オクトパスの最後の知恵比べ。
しかし、長年の戦いでお互いの手の内を知り尽くしたうえに、今では記憶すら共有した二人は相手の裏をかきあうばかり。
そんな宿敵同士の2人は、遂にヒーロー不在のアベンジャーズタワーの最上階で相対。最後の戦いを繰り広げることになる。
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スパイダーマン(中身はオクトパス)が呼び寄せたピーターの友人たち(メイ伯母さん、MJ、ビュークルとホライゾンラボの同僚たち)を案じながらの戦いに劣勢気味なピーター。
しかし、それはピーターの策略であった。
お互いの精神をもう一度入れ替えさせるために、人格交換用オクトボットをスパイダーマンの背後に忍びよらせたピーターは、一瞬の隙をつきスパイダーマンの延髄にオクトボットの触手を刺し入れる。

カツッ!
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ピーターの予想に反して触手に伝わる硬い感触。
ピーターの行動を読んでいたスパイダーマンは、対オクトボット用カーボンプロテクターを開発し後頭部を守っていたのだ。

万策尽き、危篤状態の身体を必死で支えてきたピーターも、自分の敗北と最後の時の訪れを知る。
人生の走馬灯に身を任せ目を閉じたピーターの脳裏に、ベン伯父さんとの思い出が甦る。
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ベン伯父さん:起きろピーター!学校に遅れるぞ!
ピーター  :まったく叔父さんときたら…
スパイダーマン:…目覚まし時計よりも、容赦ないんだから。

なぜか同じ走馬灯を共有するピーターとスパイダーマン
ピーターは悟った、自分の記憶をそのまま奪ったことで、ピーターとDr.オクトパスの精神にある種の繋がりが生まれたことを。

最後の力を振り絞り、自分の人生をスパイダーマンに追体験させるピーター。
 -メイ伯母さんとベン伯父さんの下、貧しいながらも愛にあふれた家庭で育ったこと。
 -放射能にさらされたクモにかまれ、超人的能力を身につけたこと。
 -自分の傲慢さが原因で、最愛の叔父を失ったこと。
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スパイダーマン:今すぐ止めろ!さもなくば殺してやる。
ピーター   :君にはそんなことできないさ。"僕ら"は命の大切さを知っているはず。


ステイシー警部、グウェン・ステイシー、シルバーセーブル。助けることができなかった人々の記憶が悲しみと共に2人の脳裏に浮かぶ。
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スパイダーマン:やめてくれ。もう充分だ。これ以上悲しみはを背負いきれない。
ピーター   :背負えるさ。自分がどれだけの物を背負えるか知ればきっと君は驚くぞ。
       :この世は戦う価値のあるものにあふれてる。


シンビオート、ジャガーノート、今までピーターが戦った絶望的な戦いの記憶がスパイダーマンを苦しめる。
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ピーター   :そうした?君はスパイダーマンになりたかったんだろ?
スパイダーマン:こんなことまで望んでいなかった。
       :なぜ?どうしてここまでやれるんだ?

ピーター   :"やれる"じゃない。やらなきゃならないんだ。
       :大いなる力には大いなる責任が伴うのだから...
スパイダーマン:…そうだな。
ピーター   :よかった。これで君はスパイダーマンだ。
       :最後のお願いだ...僕の友人達を守ってくれ...
       :それこそが僕の...


スパイダーマンの腕の中で息を引き取るピーター。
201201231_10.jpg

ピーターの亡骸の前でスパイダーマンは、ピーターの魂に語りかける。

スパイダーマン:さらばピーター・パーカー。君の遺志は私が引き継いだ。
       :私は誓う。この世界を悪人の手には渡さないと。
       :私の才能と熱意の全てをつぎ込み、君以上に優れた(Superior)スパイダーマンになると!


******
以上がニュースサイトなどで話題なった「アメイジング・スパイダーマン最終話 ピーター・パーカー死亡」の全てです。
世間では「俺たちのピーターに何してくれるんじゃい!」とばかりに憤る声もありますが、個人的にはこのようなダイナミックな展開もアメコミの魅力の一部だと思ってますし、「スパイダーマンの記憶を引き継ぐ事で、Dr.オクトパスが『大いなる力には大いなる責任が伴う』ということを知りヒーローとして目覚める」という展開も、初めから完成された完全無欠のヒーローではなく、『等身大の少年が幾多の戦いと喪失の中でヒーローになっていく』というスパイダーマンのテーマに沿った良い展開ではないかと思います。


ちなみにAmazing Spider-man誌は今回の話で一旦終了。来月以降は新スパイダーマンを主人公にしたSuperior Spider-manが始まります。

One More Dayで別れて以降ファンが心待ちにしていた復縁を、遂に(ファンが望まない形で)果たしたMJとスパイダーマンの関係や、ピーターからオクトパスと中身を入れ替えられたことを打ち明けられながらも、今の段階では全く信じていないカーリー、人間の心を取り戻しながらも自らの罪の大きさを悔やみラフトで怪物として投獄されることを選んだリザードなど、新たなドラマツルギーはふんだんに用意されておりしばらく退屈することはなさそうです。

…とはいえ自分にとってスパイダーマンの魅力とは、あくまで「少し頼りなく、ついていないけど快活さを失わないみんなの友人ピーター・パーカーの人生を見守る」ことだったので、Superior Spider-manを読むかどうかは、世間の評判次第ですね。


前回も描きましたが、今回の話は先日のスパイダーマンのイベント"End of the Earth"から話が続いています。



また、今回は大団円に相応しくスパイダーマンの関係者が総登場しますが、臨死体験をしたピーターが今までスパイダーマンが救えなかった人々達が平和に暮らす田舎町を訪れるシーンは必見です。
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そこに1コマだけ出てくる赤毛の少年ティム・ハリソンが登場する名エピソード「スパイダーマンを集める少年」は、翻訳もでているので是非。


プロフィール

NOB-BON

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

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