All-New X-men #1
すみません、前回予告した海外マンガフェスタのレポートは中止させてください。
また気が向いたら書きます。
オール・ニュー・エックスメン
(作:ブライアン・マイケル・ベンディス、画:スチュアート・イモネン)
*******************
マーベルユニバースを揺るがせた大イベントAvengers vs X-MENはフェニックスの消滅により幕を下ろし、地球ではフェニックス消滅の反作用によるミュータントの誕生ラッシュがまきおこっていた。
種としてのミュータントの復興を心から願った男、スコット・サマーズは大望の成就をかみしめながらも自らの罪を認め、超人用監獄の最深部にて静かに罪を贖うのであった。

・・・それから数ヶ月後、見事に脱獄を果たしたサイクロップスはミュータントテロリストとして、能力が発現したばかりのミュータントの救出と保護を行っていた(笑)!

サイクロップスは世界中に呼びかける。
サイクロップス:もしあなたがミュータントなら安心してく欲しい。君は独りぼっちではない。
:人間たちの言いなりになるな。
:君はミュータント。もっとも優れた種であり、全ての自由が認められている。
:心配するな、我らX-Menは君たちの味方だ!

(革命の象徴。渾身の”X”サインをみよ!)
そんなスコットの呼びかけをTV放送で聞いたジーン・グレイ学園の面々。
その中の1人アイスマンは 憤り声を荒げる。
アイスマン:さあ、ウルヴァリンや他の面々に声をかけないと!
:スコットらを黙らせてやるんだ!
ストーム:ダメよ!
アイスマン:ダメ?
ストーム:ミュータントとミュータントで争って、どちらがよりミュータントの為になるかを決める?
:私はミュータント・シビルウォーを始める気はないわ。
キティ・ブライド:そんな事、言ったって、このままじゃ学園の前に軍隊が押し寄せるのも時間の問題よ!
ストーム:わかってる。わかってるけど、この件に対して力で対抗しても 世間は一層我々を憎むだけ。
:全くスコットときたら…
(ストームの怒りに呼応し、嵐が巻き起こる。)

アイスマン:わかったから落ち着いてくれ、このまま学園をオズまで吹き飛ばす気かい?
:俺とハンクはスコットの事をよく知ってる。
:俺たちはX-Menのオリジナルメンバーとして一緒にやってきたんだ。
:俺の知るスコットはこんな事をする奴じゃなかった。
:もしあの頃のスコットが今の自分を見たら、どやしつけてでも止めようとするに違いないよ。なぁ、ハンク?

ビースト:ボビー、我が人生で君にこんな言葉を言う日が来るとは思いもしなかったが言わせてくれ。
:君の言うとおりだ。
ビーストは何かを思いついたように、そそくさとその場を去っていく。
時代は遡り、まだスコット達が「恵まれし子らの学園」の生徒だった頃。
学園でジーン宛てのラブレターをしたためているスコットの下にボロボロになった服を着たビーストとアイスマンが入ってくる。
ビースト :もう止めだ!
サイクロップス:何があったんだ?

アイスマン:ミュータント排斥デモさ。危うくやられるところだった。
ビースト:今まで人間たちを守るためにどれだけ自分の身を危険にさらしてきたと思う?
:それなのに当の人間たちは我々の事を心底憎んでいるときてる。もうやめだ!
:最近じゃ、マグニートとイビルミュータンツの言ってることが理解できるようになってきたよ。
サイクロップス:待てよ、ハンク。君は自分が何を言ってるか分かっているのか?
ビースト:勿論さ。X-menはもうやめだ。
サイクロップス:そんな!?君は自分の義務を全て放り出すのかい?
ビースト:何も人類に戦争を挑もうって言う訳じゃない。ただこれからは自分の能力を自分のためだけにつかうってことさ。
学園を出て行こうとする若きビーストと彼を止めようとするX-men達の前に、突如、現代のビーストが現れる。
老ビースト:突然すまない。だがこれからしようと思っている会話には、この時この場所が一番うってつけなんだ。
サイクロップス:私はスコット・サマーズ。X-menのリーダーです。
老ビースト:もちろん知っているとも、君は私の一番の親友だ。
サイクロップス:あなたはいったい?
若ビースト:彼は僕だ。
老ビースト:その通り。

アイスマン:お前、髭を剃らないとあんな風になるのか?
サイクロップス:直ぐに、教授を呼ばないと。
老ビースト:いや、教授は今から私が君たちに頼むことをけして承諾しないだろう。
:スコット。君に頼みがある。私と共に未来に渡り、君自身と会って欲しい。
:未来の君がミュータントの大量虐殺を引き起こさないよう、君に説得してほしいんだ。

*******************
というわけで、Avengers vs X-men後に始まったMarvel Now!の中からひとつ。
最近はすっかりDC派になってしまい、大きなイベント以外のMarvelタイトルを買う気はあまりなかったのですが、「"人類とミュータントの融和"という希望に燃えている若き日のX-menを、Marvel史上もっともその理想からかけ離れた状態になった現代のマーベルユニバースに連れてくる」という非常に"下世話"なストーリーに興味をもって、このタイトルに手を伸ばしてしまいました。
今回は第1回ということで、まだ若き日のX-men達は現代の状況を知りませんが、自分たちの希望の行く末を知った彼らがどんな反応を示すのか今から次号が楽しみです。
(現代と過去でサイクロップスとビーストの立場が逆転しているあたり、ライティングにも小技が聞いていますね。さすがベンディス。)
それにしても、サイクロップスの脱獄早すぎませんかね?
もちろん、いつまでも監獄にいるようなキャラではありませんが、もう少し監獄の中でシュンとしていると思っていました(笑)。
また気が向いたら書きます。
オール・ニュー・エックスメン
(作:ブライアン・マイケル・ベンディス、画:スチュアート・イモネン)
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マーベルユニバースを揺るがせた大イベントAvengers vs X-MENはフェニックスの消滅により幕を下ろし、地球ではフェニックス消滅の反作用によるミュータントの誕生ラッシュがまきおこっていた。
種としてのミュータントの復興を心から願った男、スコット・サマーズは大望の成就をかみしめながらも自らの罪を認め、超人用監獄の最深部にて静かに罪を贖うのであった。

・・・それから数ヶ月後、見事に脱獄を果たしたサイクロップスはミュータントテロリストとして、能力が発現したばかりのミュータントの救出と保護を行っていた(笑)!

サイクロップスは世界中に呼びかける。
サイクロップス:もしあなたがミュータントなら安心してく欲しい。君は独りぼっちではない。
:人間たちの言いなりになるな。
:君はミュータント。もっとも優れた種であり、全ての自由が認められている。
:心配するな、我らX-Menは君たちの味方だ!

(革命の象徴。渾身の”X”サインをみよ!)
そんなスコットの呼びかけをTV放送で聞いたジーン・グレイ学園の面々。
その中の1人アイスマンは 憤り声を荒げる。
アイスマン:さあ、ウルヴァリンや他の面々に声をかけないと!
:スコットらを黙らせてやるんだ!
ストーム:ダメよ!
アイスマン:ダメ?
ストーム:ミュータントとミュータントで争って、どちらがよりミュータントの為になるかを決める?
:私はミュータント・シビルウォーを始める気はないわ。
キティ・ブライド:そんな事、言ったって、このままじゃ学園の前に軍隊が押し寄せるのも時間の問題よ!
ストーム:わかってる。わかってるけど、この件に対して力で対抗しても 世間は一層我々を憎むだけ。
:全くスコットときたら…
(ストームの怒りに呼応し、嵐が巻き起こる。)

アイスマン:わかったから落ち着いてくれ、このまま学園をオズまで吹き飛ばす気かい?
:俺とハンクはスコットの事をよく知ってる。
:俺たちはX-Menのオリジナルメンバーとして一緒にやってきたんだ。
:俺の知るスコットはこんな事をする奴じゃなかった。
:もしあの頃のスコットが今の自分を見たら、どやしつけてでも止めようとするに違いないよ。なぁ、ハンク?

ビースト:ボビー、我が人生で君にこんな言葉を言う日が来るとは思いもしなかったが言わせてくれ。
:君の言うとおりだ。
ビーストは何かを思いついたように、そそくさとその場を去っていく。
時代は遡り、まだスコット達が「恵まれし子らの学園」の生徒だった頃。
学園でジーン宛てのラブレターをしたためているスコットの下にボロボロになった服を着たビーストとアイスマンが入ってくる。
ビースト :もう止めだ!
サイクロップス:何があったんだ?

アイスマン:ミュータント排斥デモさ。危うくやられるところだった。
ビースト:今まで人間たちを守るためにどれだけ自分の身を危険にさらしてきたと思う?
:それなのに当の人間たちは我々の事を心底憎んでいるときてる。もうやめだ!
:最近じゃ、マグニートとイビルミュータンツの言ってることが理解できるようになってきたよ。
サイクロップス:待てよ、ハンク。君は自分が何を言ってるか分かっているのか?
ビースト:勿論さ。X-menはもうやめだ。
サイクロップス:そんな!?君は自分の義務を全て放り出すのかい?
ビースト:何も人類に戦争を挑もうって言う訳じゃない。ただこれからは自分の能力を自分のためだけにつかうってことさ。
学園を出て行こうとする若きビーストと彼を止めようとするX-men達の前に、突如、現代のビーストが現れる。
老ビースト:突然すまない。だがこれからしようと思っている会話には、この時この場所が一番うってつけなんだ。
サイクロップス:私はスコット・サマーズ。X-menのリーダーです。
老ビースト:もちろん知っているとも、君は私の一番の親友だ。
サイクロップス:あなたはいったい?
若ビースト:彼は僕だ。
老ビースト:その通り。

アイスマン:お前、髭を剃らないとあんな風になるのか?
サイクロップス:直ぐに、教授を呼ばないと。
老ビースト:いや、教授は今から私が君たちに頼むことをけして承諾しないだろう。
:スコット。君に頼みがある。私と共に未来に渡り、君自身と会って欲しい。
:未来の君がミュータントの大量虐殺を引き起こさないよう、君に説得してほしいんだ。

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というわけで、Avengers vs X-men後に始まったMarvel Now!の中からひとつ。
最近はすっかりDC派になってしまい、大きなイベント以外のMarvelタイトルを買う気はあまりなかったのですが、「"人類とミュータントの融和"という希望に燃えている若き日のX-menを、Marvel史上もっともその理想からかけ離れた状態になった現代のマーベルユニバースに連れてくる」という非常に"下世話"なストーリーに興味をもって、このタイトルに手を伸ばしてしまいました。
今回は第1回ということで、まだ若き日のX-men達は現代の状況を知りませんが、自分たちの希望の行く末を知った彼らがどんな反応を示すのか今から次号が楽しみです。
(現代と過去でサイクロップスとビーストの立場が逆転しているあたり、ライティングにも小技が聞いていますね。さすがベンディス。)
それにしても、サイクロップスの脱獄早すぎませんかね?
もちろん、いつまでも監獄にいるようなキャラではありませんが、もう少し監獄の中でシュンとしていると思っていました(笑)。
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