fc2ブログ

ジャッジメントデイ直前講習:エターナルズについて

ジャッジメントデイ直前講習:エターナルズについて

【まずは歴史のおさらい】
遥かな昔、まだ我々の祖先が原始の海を漂う細胞質であったころ、後に地球と呼ばれることとなる銀河の土くれに、瀕死のセレスチャルが降り立った。
神をも侵す病魔に蝕まれたセレスチャルは、大洋に両膝を沈め、嘔吐に苦しみ、やがて息を引き取る。
20220720_01.jpg

そして、これはこの先何十億年も続く地球の歴史における、もっとも重大な事件であった。
地球の生命を育む原始スープに聖なる吐しゃ物が巻き散らかされたのだ。

それから数万年の時が流れ、行方不明となった仲間の遺体を探しに地球に飛来したセレスチャルズの一団は、興味深い事象を発見する。
この星の生命の進化が、激しく活性化されていたのだ。
20220720_02.jpg

「伝染病により死亡した仲間の吐しゃ物に塗れたこの世界からは、伝染病の抗体が誕生するかもしれない」
そんな可能性に気が付いたセレスチャルズは、この星を彼らの進化の実験場の1つに加えることを決定する。

そしてセレスチャルズは、100人のエターナルズと100人のデヴィアンツを作り上げ、地球を去った。
彼らが再び地球に降臨するのは、実験の成否を判断する裁きの時。
もしも、地球の進化が失敗と判断された場合、創生神は無感情に実験場を廃棄し、新たな実験に向けて宇宙に旅立つのだ。

実験場の管理人として残されたエターナルズには、セレスチャルズによって3つの信条が刻まれていた。
 ・セレスチャルズを守れ
 ・"装置"(地球)を守れ
 ・過度の"逸脱(デヴィエーション)"を正せ

これらの3つの信条は、エターナルズにとっては本能よりも強い根源的な衝動として刻まれており、われわれ人間が自分の心臓の動きを止めることができないように、彼らもまた信条に反することができない。

【紀元前100万年アベンジャーズ】
今から100万年前、時のエターナルズたちのリーダーであったウラノスは"紀元前100万年のアベンジャーズ"と呼ばれることとなる集団のリーダーであるオーディンを、とある森に呼び出す。
そこでオーディンが見たものは、突然変異――ミューテーションの結果様々な超能力を持つに至った奇妙な猿の群れであった。
20220720_03.jpg

自分を呼び出したエターナルズの真意を測れず、いぶかしむオーディン。
そんなオーディンにウラノスは、このサルたちを地球から消滅させることを宣言する。
ウラノスは、テレキネシスやサイコキネシスといった他愛もない能力を問題視したのではない、サルたちが獲得しつつある初期の群体知性を問題視したのだ。

20220720_04.jpg
オーディン:このサルがお利口だから根絶やしにする? それはちょっとやり過ぎじゃなかろうか?
ウラノス:我々は君たちに許可を求めているわけではない。我々の表敬を、同盟と取り違えないことだ。
過度の"逸脱(デヴィエーション)"は正されねばらならない。もしもそれを妨げるつもりならば、戦争あるのみだ。

オーディン:わかったわかった。約束の酒をワシに渡した後は好きにせい。おサルさんのために戦争するのは割に合わん。

人類の産まれる前の存在したアベンジャーズのリーダーは、あっさりとエターナルズの行動を承諾する。
この瞬間、この地球から1つの種が消え去ることが確定したのだ。

【そして現代】
それから100万年の月日がたった現代。
新たにエターナルズのリーダーとなったドルイグは、太平洋上に新たに生まれた島クラコアに向かわせた諜報員から報告を受ける。
新興種族ミュータントが死を克服したというのだ。
まだ不滅(Eternal)には程遠い、不死(Immortal)の段階だが、死を克服することは生命にとって許されざる"逸脱"。
しかし、ドルイグは動じることはなかった。

20220720_05.jpg
過度に"逸脱"した進化の道を正すことは、エターナルズにとってけして目新しいことではないのだから。

****************
というわけで、今回は、今週から始まる夏の大型イベント『A.X.E.:ジャッジメントデイ』の、事前状況の紹介でした。
(とかいっていたら、記事を書いているうちに始まっちゃいました。期待通りめちゃくちゃ面白いです。)

以降は、今回のイベントの鍵となりそうな人物たちを、主にエターナルズたちから紹介していきます。

【レムリアのエターナルズ】
イカリス、セルシ、キンゴ、スプライト、ファストス、セナら、『エターナルズ』誌のいわゆる“主人公”たち。

20220720_07.jpg
エターナルズが死から復活する度に不作為に選ばれた人間の命が一つ失われるという事実を知り、エターナルズ社会を去っており。
現在は“変わること”を知るために、デヴィアンツたちの都市、レムリアに身を寄せている。

【デヴィアンツ】
エターナルズたちと共にセレスチャルズによって造られた古代種族。
永遠の生を受け、変わることができないエターナルズたちとは対称的に、常に変化を続ける存在として創られた。

20220720_06.jpg

稀にそれらの変化が暴走し理性を持たぬ怪物へと変貌を遂げる事があるが、それらは“過度な逸脱”としてエターナルズによって粛正される事が宿命となっている。
「自分自身がいつ怪物になってもおかしくない」、「自分が怪物となった瞬間に命を奪いにくる超人たちが存在する」という奇妙な状況は、彼らに独特の死生観を与えており、その影響か怪物じみた見た目に反して、芸術や思想など各方面において非常に成熟した文化を築き上げている。

また、長い地球の歴史の中でデヴィアンツは地球の種と様々な形で交配しており、ミュータント誕生の原因となる"X遺伝子"とはじつはデヴィアンツの遺伝子のことを指すことが最近判明した。

【ザ・マシーン】
セレスチャルズが作り上げた巨大な実験場の制御システム、言わば地球の意思。
最近調子が悪いらしく、妙に軽い口調で話すのもその影響らしい。
『エターナルズ』誌全般のナレーションを担当し、おそらく今回のイベントのナレーションも担当するので面食らわないこと。


【ドルイグ】
エターナルズの一人。
本心を語らず、陰謀を巡らせ、強い者にへつらい、そして背後から刺す、“蛇”のような性格。
しかしそれは全てセレスチャルズが彼をそのような性質の存在として造ったためで、彼の責任ではない。

20220720_09.jpg

エターナルズのリーダーである“エターナル・プライム”にサノスが就任してしまうという地球にとって最悪の事態を前に、その弁舌と狡猾さで独力でサノスを駆逐する事に成功。
その功績によって、自らがエターナル・プライムとなる。
自分がその座に能わぬ小者であることを自覚しているドルイグは、功績作りのためにミュータントをエターナルズが正すべきつぎなる“逸脱”であると宣言し、その殲滅を狙っている。

【ウラノス】
エターナルズ社会を形作る3氏族の1つの家父長。イカリスやドルイグの祖父にあたる、エターナルズ最強の戦士。
エターナルズの武器庫にアクセスできる上に、自らの心臓と地球破壊爆弾の起爆装置を連動させているエターナルズで最も危険な人物の1人。

20220720_10.jpg

3つの信条に縛られ、同じことを未来永劫繰り返す宿命に疑問を抱き、3つの信条の隙をつくことで、地球の生命をすべて消去し、ゆくゆくはセレスチャルズに挑戦するという覇道にエターナルズを導いた。

ちなみに、3つの信条の隙とは以下の通り。
・"装置"(地球)を守れ
 →"装置"とは惑星それ自体のことで、その表面を這いずる生命は含まれない
・過度の"逸脱(デヴィエーション)"を正せ
 →あらゆる逸脱は"過度"である。
・セレスチャルズを守れ
 →守るのは生命のみで、幽閉は可能。

幸いなことに、ドルイグの裏切りによってウラノスの野望は潰え、現在は地下牢に幽閉されている。

【エイジャック】
セレスチャルズに使えるエターナルズの司祭。

20220720_08.jpg

同族たちの中で唯一セレスチャルズと意志疎通をする事が許された彼女だが、『マーベル・レガシー』にて描かれた事件以降、神は彼女の声に応えることをやめてしまった。
しかし彼女は「これもまた神が与えた試練」と、自らの信仰心を示すために、北極に埋まったセレスチャルズの聖骸への徒歩での巡礼を行う。

しかし、彼女が北極で見た物は、秘密基地として改築された神の遺体と、その中で暮らすアベンジャーズの姿であった!
あまりの冒涜にアベンジャーズへの憎しみを募らせたエイジャックは、友人のエターナルズたちと共にアベンジャーズマウンテンへの潜入し、セレスチャルズの聖骸との交信を果たしたエイジャック。
しかし、そこで得られた知識は彼女にとって残酷な物であった。
20220720_12.jpg

セレスチャルズはエターナルズの事など気にかけていなかった。
セレスチャルズにとって進化実験の対象である人類は重要。そして人類の進化を促す触媒であるデヴィアンツも重要。
しかし、セレスチャルズにとってエターナルズは、大事な人類たちを育むペトリ皿のフタ程度の認識であったのだ。

神はエターナルズを愛していない。
エターナルズが庇護する人類も、エターナルズの宿敵であるデヴィアンツも愛されているのに、エターナルズだけは愛されていない。
何百万年にもわたる信仰が全て無駄であった事を知り、打ちひしがれたエイジャック。

しかし彼女は、直ぐに彼女と同じエターナルズの司祭であるマッカリと共に、新たな信仰の道を歩み始める。
古い神が、彼女の信仰に能わないのであれば、新しい神を造ればいい。
そのために必要な存在。それは人類に潜むデヴィアンツの欠片、X遺伝子の専門家であった。
そして彼女の手にかかれば、当世一のミュータント遺伝子の専門家、Mr.シニスターを攫う事など造作もないことであった……
20220720_11.jpg

【宣伝】(使いまわし)
マーベルからはトニー・スターク亡き後にその後継者として現れた天才少女リリが主人公の『インビンシブル・アイアンマン:アイアンハート』と、マーベル世界のオカルト系ヒーローが教師となった魔法学園を舞台に、マーベル世界のあらゆる場所から集められた少年少女たちが活躍する『ストレンジ・アカデミー2:ブライト・サイド』が翻訳決定。


続いてDCからは長らく入手困難だったマイク・ミニョーラの『バットマン:ゴッサム・バイ・ガスライト』が再邦訳。
こちらはヴィクトリア朝時代のゴッサムを舞台にバットマンが切り裂きジャックと戦う表題作の新訳版に加え、その続編も初邦訳!
また正史のバットマンからは最新作となる『バットマン:ゴースト・ストーリーズ』の翻訳も決定。現在DC各誌で活躍中であるバットマンのライバル、ゴーストメイカーの初登場話となります。

スポンサーサイト



最近のX-MEN

最近のX-MEN

今回はこの数か月で大きく変貌を遂げたX-MEN関連の状況を、要注意人物たちの紹介を通して整理していきたいと思います。

【サイクロプス】
ご存じX-MENのリーダー。
20220628_02.jpg

実はX-MENという名前のヒーローチームはクラコア建国からしばらくの間存在せず、サイクロプスもクラコアの軍人の最高位"グレートキャプテン"としての役目を果たしていました。しかし、とある事件をきっかけに「軍隊、警察、諜報といった国家の方法論ではなく、"ヒーローの方法論"でミュータントを守る存在が必要だ」という事に気が付いたサイクロプスは、プロフェッサーXの慰留を振り切って公職を辞し、X-MENを設立。そのリーダーの座に収まりました。
しかし、その後サイクロプスはX-MENとしての活動中に落命し、ニューヨークを救った英雄として盛大な式典の末に埋葬されることに。

もちろんその後サイクロプスは問題なく復活したのですが、ミュータントが死を克服したという事実は、その恩恵を与えられることのない人類には知られてはならないクラコアの最重要機密。このため、復活後は謎のヒーロー"キャプテン・クラコア"として正体を隠して活動している。
20220628_01.jpg

【ストーム】
サイクロプス同様、読者にはおなじみのX-MENサーガの中心人物。現在はクラコアの植民地である火星の総督として活動中。
20220628_03.jpg

新興国家クラコアの国威発揚と、その国力を国際社会に見せつける目的で開催された"ヘルファイア・ガラ"。
このミュータントたちの祝祭における余興として、クラコアは、火星を赤い砂嵐の吹き荒ぶ荒野から緑あふれる世界へと変貌させた。

クラコア政府はミュータントの力を持って開拓された火星をクラコアの植民地とすることを宣言。『X・オブ・ソーズ』の物語の中で異世界より救出したミュータントの一団をそこに移住させ、星の名前も彼らの故郷の名前である"アラッコ"へと改名することを発表する。

異世界に於いて地球を守るために何千年も戦争を続けてきたアラッコの住人は、その終わりのない戦いの歴史の中で「力こそが全てにおいて優先される資質である」という文化を築いており、自分たちより弱い存在をけしてリーダーとは認めない。
そんな荒っぽいアラッコの住民を統治するために、ストームはアラッコの流儀で外敵と戦うミュータント集団"ブラザーフッド"を組織するとともに、ストームの座るリーダーの座を奪わんとする挑戦者たちを決闘で破り続けている。

【アビゲイル・ブランド】
地球を外宇宙から守る国際機関S.W.O.R.D.の元長官。
20220628_04.jpg

星間文明の外交と諜報に明るく、S.W.O.R.D.がクラコアの宇宙開発部局となった後は、その手腕を持って星間社会に太陽系の母星が火星(アラッコ)であることを認めさせた。
しかし、ミュータントと異星人のハイブリッドである彼女の帰属意識はミュータントにはなく、その目的はあくまで宇宙のパワーバランスの安定。
このためミュータントが力を持ちすぎないように、クラコアの敵対者である人類代表機関オーキスに密かに情報を流している。


【オメガセンチネル】
90年代のイベント『ゼロトレランス』にて登場した生体ロボット。
20220628_05.jpg

インド人警察官カリーマが半機械化された存在として、ヒーローとしての役割が多かった彼女だが、『ハウス・オブ・X』と『パワーズ・オブ・X』以降は、ミュータントによる人類支配に対抗すべく集まった人類代表機関オーキスに参加している。

実は彼女の意識は今までのカリーマのそれではなく、ミュータントが人類およびロボットとの戦いに勝利した未来世界の自分自身によって上書きされている。
(こう書くとややこしいですが、要するに未来からやってきたタイムトラベラーと思ってください)

未来世界の知識をもとに、ミュータントでも人類でもなく、ロボットが勝利する未来にこの時間軸を導こうとしており、究極のセンチネルであるニムロッドが想定よりも早く起動されたのも彼女の計画によるもの。

【Mr.シニスター】
長年のX-MENの宿敵だが、現在はクラコアの代表機関"沈黙の議会"の1人。

20220628_06.jpg

ただひたすら自身の邪悪な研究の推進だけを考えており、ミュータントの繁栄などこれっぽちも興味がないのは相変わらず。

転生能力者であるモイラ・マクタガートのクローン体をタイムカプセルのように使うことで未来を予知し、密かに沈黙の議会の決定、ひいてはクラコアの未来を自分の望む方向に操っている。

20220628_07.jpg
このモイラのクローン体を使った未来予知は、手順がちょっと複雑なので軽く整理。

①シニスターは定期的に脳内を空っぽにしたモイラのクローン体を作成。作ったばかりのその脳内に何もメッセージがないことを確認する。
②過去に戻ってやり直したい事態が発生した場合、シニスターは、戻りたい日に作成したクローン体の脳内に自分へのメッセージをアップロードしたうえで、そのクローン体を破壊する。
③モイラのクローンが死を迎えたことにより、彼女のミュータント能力が発動。クローン体が生まれた瞬間(①のタイミング)まで時間が巻き戻される。しかしモイラだけは前の人生の記憶を保持できるため、破壊の直前に脳にアップロードされたメッセージはそのまま。
①'いつものようにモイラのクローンを作成したシニスターは、その脳内に未来の自分からのメッセージを発見する。

このような手順を踏むことで、モイラのクローン体はシニスターにとってある種の"セーブポイント"のように機能している。


【ミスティーク&デスティニー】
かつてテロリストとして活動していたミュータントの夫妻。ミスティークは変身能力、デスティニーは未来予知の力を持つ。
20220628_08.jpg

長らくX-MENと敵対していたミスティークだが、死亡した妻デスティニーを復活してもらうために、プロフェッサーXとマグニートの手先となり、クラコアの敵を相手にした危険なテロ活動に従事している。
しかし、クラコア建国時にモイラが決めた「予知能力者の復活は許さない」という裏ルールにより、教授とマグニートはミスティークの願いを叶えるつもりなど毛頭ない。
やがて"デスティニーの復活"が自分の前にぶら下げられた人参に過ぎないことを悟ったミスティークは、その変身能力を用いて暗躍。
教授とマグニートの許可なしで、最愛の妻を復活させることに成功する。
再開を喜ぶミスティークとデスティニー。
やがて2人は、復活したデスティニーが予知した未来から、ミュータントの理想郷クラコアの影に潜む女、モイラ・マクタガートの存在を察知する。

【モイラ・マクタガート】
自らの死によって発動し人生をやり直すことができる転生能力を持つミュータント。
20220628_10.jpg

ミュータントが皆殺しに合う運命を回避するため戦い続けた過去9回の人生での知識を元に、10回目(今回)の人生では"今までにないやり方"を試すことを決意。プロフェッサーXとマグニートと共に、ミュータントの楽園であるクラコアを建国するに至った。

しかし、デスティニーの復活によって、モイラの真の計画が明かされる。
実はモイラの真の目的は、ミュータントの繁栄ではなかった。ミュータントを護るために戦いを繰り返す長い人生の中で、やがてミュータントという存在そのものを憎むようになったモイラは、この世界からミュータント遺伝子を消去し、完全に人類と同化させる方法を開発しようとしていたのだった。

しかし、その計画を知ったデスティニーとミスティークはこれを阻止するために動き、モイラの誘拐に成功する。
20220628_09.jpg

ただ、このままモイラを殺害してしまうと、その瞬間にモイラの能力が発動し、彼女を過去に逃がしてしまうことになってしまう。そこで2人は、モイラにミュータント治療薬を投与し人間に戻したうえで、彼女を解放。
モイラに死の恐怖に怯える逃亡者としての人生を与え、復讐としたのであった。

しかし、おめおめと逃亡者としての境遇に甘んじているモイラではなかった。
その後、モイラは未来に有望な技術を開発中の科学者兼実業家を強襲し、自分の身体を機械化。
「自分の記憶を外部ストレージにバックアップし、死亡するたびに新たな機械の身体にアップロードする」という、ある意味ミュータントたちと同じ方法で死を克服したのだ。
20220628_11.jpg

かくしてミュータント、人類、機械と地球の覇権を競う3つの種族全てを経験し、いまやミュータントの最強の敵となったモイラは、新たな未来のタイムラインを築くため、独自の活動を開始する。
その活動の第一歩とはメリジェーン・ワトソン。

20220628_12.jpg
クラコア製薬の広告塔となった彼女の皮を被り、ミュータントたちの祝祭ヘルファイア・ガラへと潜入することであった……

【宣伝】
今回の紹介した内容は大体ここら辺のタイトルから。


デスティニーの復活とモイラ/マグニート/教授の三頭体制の崩壊を描いたのが『インフェルノ』。
逃亡するモイラとそれを追って未来からやってきた謎のウルヴァリンの逃走劇を描いたのが『X Lives & Deaths Of Wolverine』となります。
そしてそれを受けたX-MENの本筋が『X-MEN』と『イモータルX-MEN』となります。


続いて翻訳本ですが、マーベルからはトニー・スターク亡き後にその後継者として現れた天才少女リリが主人公の『インビンシブル・アイアンマン:アイアンハート』と、マーベル世界のオカルト系ヒーローが教師となった魔法学園を舞台に、マーベル世界のあらゆる場所から集められた少年少女たちが活躍する『ストレンジ・アカデミー2:ブライト・サイド』が翻訳決定。


続いてDCからは長らく入手困難だったマイク・ミニョーラの『バットマン:ゴッサム・バイ・ガスライト』が再邦訳。
こちらはヴィクトリア朝時代のゴッサムを舞台にバットマンが切り裂きジャックと戦う表題作の新訳版に加え、その続編も初邦訳!
また正史のバットマンからは最新作となる『バットマン:ゴースト・ストーリーズ』の翻訳も決定。現在DC各誌で活躍中であるバットマンのライバル、ゴーストメイカーの初登場話となります。

ハルク#1

ハルク#1
(作:ドニー・ケイツ、画:ライアン・オットリー)

ブルース・バナーの生涯の目的は、1人の科学者として人類の既知領域を広げていくこと事。
ヒーローになることなどでは、けして無かった。

ヒーローとしての自分と、"ヒーローとしてのブルース・バナー"を自分に押し付けるに世間の両方に見切りをつけたバナー博士は、自身の計画の第一段階を実行に移す。
そしてその第一段階とは、「ハルクを宇宙船にする」ことであった……
20211211_03.jpg

********************************
というわけで、今を時めく人気ライター、ドニー・ケイツを担当に据えて始まった新『ハルク』のテーマは、ずばり"宇宙船ハルク"。
その名の通り、今回ブルース・バナーは、ハルクを宇宙船に仕立て上げ、最後のフロンティアへと飛び立ちます。

……言っている意味が、わかりませんよね?

具体的な手順として、まずブルースはA.I.M.から強奪した機械を自らの身体に埋め込み、その耐久度を向上。
20211211_01.jpg

そのうえで自分の精神世界を宇宙船の内装に再構築。
ハルクの心の艦橋に座り宇宙船のコントロール権を握るのは、もちろんブルース・バナー(の人格)。
20211211_04.jpg

そしてひとたび船に脅威が迫ると、バナー博士は「エンジン全開!」とレバーを倒す。
20211211_02.jpg

すると、エンジンルームに閉じ込められたハルク(の人格)に攻撃が加えられ、
20211211_06.jpg

ハルクが怒ることで、宇宙船(=現実世界のハルクの肉体)がパワーアップする。
20211211_05.jpg

…という仕組みになっています。
つまり、ハルクの無敵の肉体を宇宙船に見立て、それをコントロールするブルース・バナーを乗組員と見立てたわけですね。
うーん、この馬鹿馬鹿しいまでのスケールと強引さ。ドニー・ケイツって感じです。
(ちょっとうん蓄を語らせてもらうと"hulk"という単語は、元々"巨大な廃船"という意味です)


「ハルクの存在理由が、ブルース・バナーの脅威から人々を守るためであったら?」という不穏なテーマから、今後のブルース・バナー船長の暴走が気になるタイトルですが、まだ1話しか発売されておらず、英語も非常に簡単ですので、この奇抜な設定が気になった方は是非!

【宣伝】
今回、紹介した作品はこちら(リンクは電子書籍です)。繰り返しになりますが、まだ1話しか出ていたいので、今から追うのは非常に簡単です。


続いて翻訳本ですが、マーベルは『ヤング・アベンジャーズ:サイドキックス(仮)』の翻訳が決定。
MCUで着々と若手ヒーローたちが登場し「こいつらが登場するのでは?」と予想されているヒーローチームです。
またMCUといえばMCUの人気者、ロキを主人公としたタイトル『ロキ:地球に落ちて来た神』は今月発売予定です。
そして管理人がどうしても推しておきたいのが『ハウス・オブ・X/パワーズ・オブ・X』。
この1冊でX-MENをマーベルのトップフランチャイズに返り咲かせた傑作で、おそらく10年後、20年後になってもX-MENの歴史を振り返るときには名前が出る作品。コミックの間に挟まれる文字資料が、ストーリーを加速させる非常に独特の読書体験をもたらせてくれる作品なのですが、いかんせん文字資料は英語で読むのが大変なので、翻訳は非常にありがたいです。




DCについては、バットマンのオールウェイズベストとして名前の挙がる『バットマン:エゴ』の翻訳が決定。
数々の賞をとり、ファンから愛される傑作を多数手がけながら、53歳という若さで急逝したダーウィン・クックのバットマンがついに日本到来です。
またバットマンについては、欧州、南米、アジア、世界中の実力派アーティストが独自のスタイルでバットマンを描くオムニバス。
『バットマン:ザ・ワールド』の翻訳が決定。日本からは時代劇漫画界の雄、崗田屋愉一が参加しています。


プロフィール

NOB-BON

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

Twitter
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
本・雑誌
19位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
洋書
1位
アクセスランキングを見る>>
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
カウンター