fc2ブログ

ジャスティス・リーグ #23 (トリニティ・ウォー #6)

Justice League #23(Trinity War #6)
(作:ジェフ・ジョーンズ、画:アイヴァン・レイス)

パンドラの箱を持って逃避行を続ける、コンスタンティンとザターナ。
そんな二人の前に、バットマン陣営のヒーローが現れる。

コンスタンティン:この箱に触らない方がいいぜ。
バットマン:そう言っておけば、このまま貴様は箱を持ち去ることができると...
コンスタンティン:こいつは触れた物を堕落させようとする。おまえらマントのお歴々は、こういったブツをどう取り扱えばいいか皆目見当つかないだろ?お前もこいつらに何とか言ってくれ、ザターナ。
ザターナ:・・・
コンスタンティン:ズィー(ザターナの愛称)?
ザターナ:もしパパが生きていて、あなたが私にやってきた仕打ちを知ったら、あなたは今頃死んでたはずよ...
コンスタンティン:ザターナ、お前もやられたか。
・・・いや、全員か。

20130916_01.jpg
コンスタンティンの目に映ったのは、箱の力に魅入られた全ヒーローたちの姿であった。
箱の所有者をめぐって、最後の乱闘が始まる。

【乱戦の中で】
パンドラの箱がヒーローたちを堕落させる中、とりわけカッコ悪かったのがこの2人。

20130916_07.jpg
グリーンランタン(バズ):バットマンが箱を確保した!これでスーパーマンを救えるぞ!
トレバー大佐:どうしてスーパーマンの事を気にしなきゃならん?奴は俺からダイアナを奪ったんだぞ!

20130916_02.jpg
ワンダーウーマン:スーパーマン。もし、このままあなたが死んでしまったら...
スーパーマン:そうなったらトレバー大佐とよりを戻すつもりかい? それともバットマンの方が好みかな!


ふたりとも色ボケにも程が…とくにスーパーマンのなんて、根も葉もない単なるコンプレックスの発露なんじゃないかな。
ちなみにバットマンは、パンドラの箱の影響はあまり受けてない様子。やっぱりこの人もコンスタンティンと同じく、"悪い人"なんですかね。

【箱を開けたのは...】
そんなこんなで乱戦を征し、箱を手に入れた人はこの人。シークレットソサエティの首領ことアウトサイダー。
20130916_03.jpg
ちなみに、ここに至るまでの間に、サイボーグはxxxするわ、xxxとんでもないタイミングでヒールターンするわで、既に大変なことになってます。

アウトサイダー:箱がこの世界に現れた時、この世界の神々は端からこれが魔法によるものだと決めつけになられた。
しかし違うのです。この箱は魔法ではなく科学の産物。そして"箱"ではなく"扉"だったのですよ。
そして扉を開けられるのは、扉の向こうで生まれたものだけ。
扉の向こうにあるのは──私の故郷――邪悪の発生源。

こういう時に、この世界の推理小説ではなんというのでしたかな?
そう『全て執事がやったんだ!』でしたね。


そう言うと、アウトサイダーはおもむろに箱をあやつり、世界と世界をつなぐ扉を開く。
その向こうから現れたのは…
20130916_04.jpg
アクアマン!(しかも長髪・隻腕の90年代バージョン!)
・・・は死んでいて、

20130916_05.jpg


こいつら!
20130916_08.jpg

この世界と善悪が逆転した世界「アース3」におけるジャスティス・リーグであるクライム・シンジケート。
彼らは遂に、この世界への侵攻を開始する!


……というわけで、トリニティ・ウォーの紹介でした。
お話はこのまま、リランチ後初の大型クロスオーバーである「フォーエバー・イービル」へと続きます。
紹介ではかなり端折っていますが、今号の展開はまさに怒涛のような勢いで、管理人はドキドキし通しでした。
新たに登場したクライム・シンジケートの面々も、単に邪悪なだけではなく魅力的なキャラばかりで今後の展開が楽しみですね。
(個人的には、"悪のフラッシュ"ジョニー・ザ・クイックの朗らか系邪悪さと、上の画像には載っていないxxxがお気に入りです。)

後は何と言っても、今回のイベントで一番感心したのが、シークレット・ソサエティの正体。
登場点からずっと「なに?このジョーカー+アルフレッドみたいな奴(笑)」とか、「今月のJLAを読んでたら首領をアルフレッドと見間違えた(笑)」とかツイッター上で呟いていたのですが、まさか本当にアルフレッドだったとは。
他にも首領がアルフレッドであることを示す伏線は、あちこちに張られていたのですが、管理人はこういう「謎の答えは初めから読者に提示されていた!」というシチュエーションが大好きなんですよね。

(それと気になるのが、"悪のバットマン"であるオウルマン。登場しちゃったんですけれど、いいんですかね?
スナイダー怒ってない?)

【宣伝】
今回登場した"悪のジャスティス・リーグ"ことクライム・シンジケート。彼らの活躍が(日本語で)読みたい方はなんといっても『JLA:逆転世界』でしょう。
またトリニティ・ウォーの合本も発売はまだ先ですが、既に予約は開始しています。



また、近日発売の翻訳本で気になるのはここら辺でしょうか。
個人的にはジム・リーがペンシラーを担当し、彼のアートの一つの到達点として最高傑作に挙げる人も多い『HUSH』が新訳&豪華本で復刊したのが嬉しいです。バットマンの登場人物が次から次へと登場するので、バットマン入門にも最適な一冊です。
また、一部で異様な人気を誇るデッドプールが遂に翻訳初登場!!(厳密には2度目ですが)
デッドプールのコミックは、ジョークや時事ネタが多くて、管理人はなかなか手が出せなかったので、こちらも嬉しいかぎりです。

スポンサーサイト



Trinity War #5

ジャスティス・リーグ・ダーク #23 (トリニティ・ウォー #5)
(作:ジェフ・レミーア、画:マイケル・ジャニン)

パンドラの箱を開けられる"世界で最も邪悪な心の持ち主"を追い求め、レックス・ルーサーの独房に現れたパンドラ。
しかし、その動きを察知したワンダーウーマンたちもまた、パンドラの後を追い独房に現れる。(ってどれだけ広い独房に入ってるんだこの人?)

激しい格闘の末、パンドラから箱を奪ったワンダーウーマンだが、彼女が箱に手をかけた瞬間、パンドラの箱がその力の一端を垣間見せる。
「スーパーマンを救う」という目的に向けて一枚岩だったはずのヒーローたちが、突如、箱を我がものにせんと争い始めたのだ。
20130907_01.jpg

実はパンドラの箱は、周囲の人物を堕落させる力があったのだ。
(ちなみにどんな理屈でこの力が発動するかは、タイインのパンドラ誌にて確認できます)


【謎の変身】
ヒーローたちが揉める中、雷光と共に、"世界最強の人間"シャザムが現れ、箱を奪い取る。
シャザム:この馬鹿げた箱のせいで、こんなことになったんだ。
こんなものは、こんなものは・・・

・・・僕のものだ。


他のヒーロー同様、堕落させられてしまったシャザムは、箱を手にして魔法の言葉を叫ぶ。
その叫びは世界中(なんと次元を超えたアース2にまで)の魔力をゆるがし、そのあとに現れたのは...
20130907_02.jpg
というわけで、シャザムは謎のコスチュームチェンジ。その姿はどう見ても、悪に堕ちた前任者、ブラック・アダムのもの。


【最後に箱を手に入れたのは…】
まだまだ続く、ヒーローたちの乱戦。
とっさに魔力障壁をはり箱の誘惑から逃れたザターナと、箱の力に耐性があるパンドラは、何とかその場を収めようと奮闘するも、ワンダーウーマン達の力に圧倒されてしまう。
そんななか、ひょこりと現れ、箱を手にしたのは...

20130907_04.jpg
コンスタンティン:よぉザターナ。寂しかっただろ?
ザターナ:触っちゃだめ!その箱に触ると…
コンスタンティン:"堕落させられる!"だろ? どうやら既に堕落しきった俺には効かないみたいだ。
さ、ずらかるぞ。


ずいぶん都合のいい設定だな、コンスタンティン(笑)。
まぁコンスタンティン好きの管理人としては、いい役目が与えられて嬉しい限りですが。


というわけで、今回は以上。正直、それほど物語が進んだわけではないのですが、レミーア&ジャニンのJLDコンビの実力がいかんなく発揮され、ヒーロー同士の絡みがとにかく楽しい回でした。

あっこのブログの紹介では、ほとんど触れていませんが、ワンダーウーマン陣営以外でも、スーパーマン陣営やバットマン陣営もそれぞれ活動してますよ。

【宣伝】(使い回し)
マン・オブ・スティール観てきました!
細かい感想はツイッター上であれこれ呟いたので割愛しますが、個人的にはアベンジャーズ、無印スパイダーマンに並ぶ「俺はこれが観たかったんだ!」と思わせるアメコミ好き必見のできでした。
コミックを参考にしたと思われる個所は多く、かつ翻訳されている作品も多いです。
大まかなストーリーは「スーパーマン:アースワン」と「スーパーマン:ラストサン」あたりが元ネタとなっております。
また、作中では「フォーオールシーズン」や「フォートゥモロー」を思わせるシーンもありました。
…残念ながら「New52:アクションコミックス」を思わせる部分は、スーパーマンが赤パンを吐いてないところくらいでしたが。(笑)


また、「スーパーゴッズ」の時ほど話題になっていませんが、マン・オブ・スティールの公開に合わせてラリー・タイ氏のスーパーマン評論本が翻訳されました。関係者達のインタビューなどを交えて、「何故スーパーマンは時代を超えて愛されるのか?」という命題に迫った本で、なかなかに面白そうです。


後はめぼしい翻訳本はここらへんでしょうか?
「ヒーロー物はとりあえず買う」と決めている自分は最近の翻訳ラッシュに嬉しい悲鳴です。

Trinity War #3-4

ジャスティス・リーグ・ダーク#22(トリニティ・ウォー#3)
(作:ジェフ・レミーア、画:マイケル・ジャニン)

ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ#7(トリニティ・ウォー#4)
(作:ジェフ・ジョーンズ、ジェフ・レミーア、画:ダグ・マーンケ)

ジャスティス・リーグ、ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ、ジャスティス・リーグ・ダーク。
スーパーマンによるDr.ライト殺害を切っ掛けに、"Justice League"の名を冠する3つのチームは崩壊し、チームの垣根を越えた3つの陣営に分裂した。

20130901_01.jpg
1つ目の陣営は、ワンダーウーマンが率いるグループ。彼女らはスーパーマンの不調の原因である(とワンダーウーマンが信じる)パンドラとパンドラの箱を追う。

20130901_02.jpg
2番目の陣営であるバットマン達は、「パンドラの箱を開けさせてはいけない」というファントム・ストレンジャーの忠告を信じ、暴走するワンダーウーマン達を止めるために動き出す。

20130901_03.jpg
最後の陣営は、スーパーマン達。彼らはクエスチョンと共に、Dr.ライト殺害の鍵を握ると目されるヴィランDr.サイコの後を追う。

【どさくさにまぎれて】
ワンダーウーマン陣営とバットマン陣営がにらみ合う中、"あの男"がこっそりとシャザムに声をかける。
コンスタンティン:どえらいことになってきたな?
シャザム:何の用だよ。おっさん。
20130901_04.jpg
コンスタンティン:つれないな。俺はお前の事をよく知ってるぜ。お前が今回のイザコザのきっかけだったこと、ブラックアダムのこと、お前の正体、それからお前の"本当の"家族についてもな。
シャザム:そんな!どうやって?
コンスタンティン:色々とがかぎまわるのが俺の仕事だからな。だから、こいつら(ヒーロー達)のやってることが、全くの見当違いってことも分かるのさ。
どうする?ここにいて、こいつらのおしゃべりを聞いてるか、俺についてきて一緒に世界を救うか。
シャザム:お前の事も、世界の事もどうでもいいよ。僕はこの場を離れられれば、それでいいよ・・・


コンスタンティンはまんまと、いたいけなシャザムを丸めこみ、連れ出すことに成功する。

ちなみに、続くコンスタンティン誌にて、コンスタンティンはまんまとシャザムから魔力を盗むことに成功するも、散々な目に会います(笑)
20130901_07.jpg


【そのころパンドラは...】
"この世で最も清い心か、最も邪悪な心。いずれかの持ち主だけがパンドラの箱を開けられる"という伝承を信じて、世界を彷徨うパンドラ。スーパーマンですら箱を開けられない事を知ったパンドラは、"世界一清い心の持ち主"を探すことを諦め、"世界一邪悪な心の持ち主"を探すことに専念していた。
そんなパンドラか白羽の矢を立てた男とは、スーパーマンの永遠のライバル、レックス・ルーサーであった。
事情を聞いたルーサーは、神話の登場人物を名乗る怪しい女の来訪に驚いた様子もなく、パンドラが差し出す箱に手を伸ばす。

しかし、その瞬間、何処からともなく現れたのは…
20130901_06.jpg

ワンダーウーマン達であった!


【宣伝】
マン・オブ・スティール観てきました!
細かい感想はツイッター上であれこれ呟いたので割愛しますが、個人的にはアベンジャーズ、無印スパイダーマンに並ぶ「俺はこれが観たかったんだ!」と思わせるアメコミ好き必見のできでした。
コミックを参考にしたと思われる個所は多く、かつ翻訳されている作品も多いです。
大まかなストーリーは「スーパーマン:アースワン」と「スーパーマン:ラストサン」あたりが元ネタとなっております。
また、作中では「フォーオールシーズン」や「フォートゥモロー」を思わせるシーンもありました。
…残念ながら「New52:アクションコミックス」を思わせる部分は、スーパーマンが赤パンを吐いてないところくらいでしたが。(笑)


また、「スーパーゴッズ」の時ほど話題になっていませんが、マン・オブ・スティールの公開に合わせてラリー・タイ氏のスーパーマン評論本が翻訳されました。関係者達のインタビューなどを交えて、「何故スーパーマンは時代を超えて愛されるのか?」という命題に迫った本で、なかなかに面白そうです。


後はめぼしい翻訳本はここらへんでしょうか?
「ヒーロー物はとりあえず買う」と決めている自分は最近の翻訳ラッシュに嬉しい悲鳴です。
プロフィール

NOB-BON

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

Twitter
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
本・雑誌
17位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
洋書
1位
アクセスランキングを見る>>
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
カウンター