ティーンタイタンズ#1-2
ティーンタイタンズ#1-2
(作:ウィル・フェイファー、画:ケネス・ロカフォート)
前回ブログで取り上げてから早2年半。久々にティーンタイタンズの紹介です。
といっても、このティーンタイタンズ、以前紹介したNew52開始と同時に始まったシリーズではなく、今年8月に始まったばかりの新シリーズとなっています。

実はこの新しいティーンタイタンズ誌は、New52開始当初からライターを務めていたスコット・ロブデルが離任し、新体制による仕切り直しを行うに当たってタイトル名はそのままにナンバリングがリセットされたのです。
しかし、何気にこれはアメコミ業界では非常に珍しいことです。
通常、あるタイトルのライターが変わる場合、「ナンバリングをリセットせずにそのまま続ける」や「タイトルを少し変えて#1から始める」という方策を取ることが一般的です。
管理人も「ロブデル離任と共にティーンタイタンズ誌がいったん終了。しかしDCは直ぐに別ライターで話を続ける予定」というニュースを聞いたときは、てっきり伝統ある『タイタンズ』、『ニューティーンタイタンズ』、『ヤングジャスティス』のいずれかの名前で新タイトルを立ち上げる物と思っていたのですが、DCから発表されたタイトルは今まで通りの『ティーンタイタンズ』。
「それならばナンバリングをリセットせずにそのまま続ければいいのに…」と首をひねったものです。
なぜこのような形になったのかは不明ですが、おそらく新ライター就任にあたって「前任者の物語を気にせず、新規読者に飛び込んでもらいたい」という、DCの強い思いの表れなのでしょうね。
閑話休題、今回はティーンタイタンズの現メンバーを紹介しながら、簡単にストーリーを追っていきます。
レッドロビン

ご存知、タイタンズのリーダー。この人はあまり状況は変わりないですね。少し他のメンバーと距離を置きながら、チームの指揮をとる様子は師匠のバットマンに似ています。
ワンダーガール

神秘の鎧の力により、アマゾネスのような力を操るようになった少女。
DC世界の一部の女性たちとって彼女の存在はある種のシンボルとなっているようで、彼女の服装を真似し行き過ぎた女性保護を実行する自警団も登場している様子。

ビーストボーイ

あらゆる動物に変身する能力をもった仲間思いの気のいい若者。
チームメイトであるバンカーが、入院中の恋人の看病のために里帰りした際、バンカーを心配して一緒に帰郷。
それが縁なのか、すっかりバンカーと意気投合し、彼のアパートに入り浸っている様子。(か、もしくは同居してる?)
ところでこのビーストボーイ。その変身能力はアニマルマンなどと同様この世界のすべての動物の力を司る異世界"レッド"由来のものとされ、由来の通りリブート後は赤い肌をしていたのですが、いつの間にかなじみ深い緑色に戻っています。

…なんで?
バンカー

「自在にブロックを作り出す」という一風変わった能力の所有者。しかしその能力の応用範囲は広く、単純に足場を作るだけではなく、巨大な籠手をつくりあげ武器としたり、砂粒大のブロックを大量につくり衝撃を吸収したりと大活躍。

ちなみにマスクの下は陽気で洒落者のメキシコ人。そしてアメコミでは意外に珍しい"オネエ"系の同性愛者でもあります。
ヒーロー活動中に友人であるビーストボーイを馬鹿にされ激昂。馬鹿にした相手を説教するも、その様子が悪意ある形で編集された上でネットに配信され炎上中。
レイヴン

DC世界最強レベルの悪魔トライゴンの娘にして腕利きの魔術師。
そのいでたちからか、ゴス系の若者に人気があり、彼女をテーマにした(?)インダストリアルロックバンドもいる模様。

ちなみにこれがそのロックバンド、左の少女はレイブンの素顔。
以上の5人が現在のメンバーの用ですが、今後、新パワーガール、ターニャ・スピアーズも加入することがアナウンスされています。

管理人が読んでいたころは、まだチームとしては認知されていなかったのですが、今ではすっかり世間からはヒーローチームとして見なされており、ある程度、社会的な地位もある模様。
しかし、ネットで炎上中のバンカーはもとより、ワンダーガールやレイヴンを取り巻く状況を考えると、今後はそんな社会の眼、それも"大人社会の良識"が彼らを悩ますことになりそうです。
【宣伝】
近日発売の翻訳でめぼしいところはこんなところでしょうか。なんといってもお勧めしたいのが、『アストロシティ:ライフ・イン・ザ・ビッグシティ』! 「現実世界にヒーローがいたら?」ではなく「ヒーローがいる世界の現実はこういうものだ!」という視点でヒーロー賛歌をうたい上げた大傑作。ながらく絶版が続いていたのですが、遂に復刊です。
また、シビルウォーから続いてきたキャプテンアメリカの死と後継の物語の集大成ともいえる『キャプテン・アメリカ:リボーン』や、モリソンによるバットマン作品の白眉『バットマン・インコーポレイテッド 』もお勧めです。
その他11月発売のコミックは以下の通り。
映画化を控えたアントマンがまさかの翻訳ですね。このチャンスを逃すと二度と彼の個人誌を手に入れられなさそうなので、管理人は絶対買います(笑)
(作:ウィル・フェイファー、画:ケネス・ロカフォート)
前回ブログで取り上げてから早2年半。久々にティーンタイタンズの紹介です。
といっても、このティーンタイタンズ、以前紹介したNew52開始と同時に始まったシリーズではなく、今年8月に始まったばかりの新シリーズとなっています。

実はこの新しいティーンタイタンズ誌は、New52開始当初からライターを務めていたスコット・ロブデルが離任し、新体制による仕切り直しを行うに当たってタイトル名はそのままにナンバリングがリセットされたのです。
しかし、何気にこれはアメコミ業界では非常に珍しいことです。
通常、あるタイトルのライターが変わる場合、「ナンバリングをリセットせずにそのまま続ける」や「タイトルを少し変えて#1から始める」という方策を取ることが一般的です。
管理人も「ロブデル離任と共にティーンタイタンズ誌がいったん終了。しかしDCは直ぐに別ライターで話を続ける予定」というニュースを聞いたときは、てっきり伝統ある『タイタンズ』、『ニューティーンタイタンズ』、『ヤングジャスティス』のいずれかの名前で新タイトルを立ち上げる物と思っていたのですが、DCから発表されたタイトルは今まで通りの『ティーンタイタンズ』。
「それならばナンバリングをリセットせずにそのまま続ければいいのに…」と首をひねったものです。
なぜこのような形になったのかは不明ですが、おそらく新ライター就任にあたって「前任者の物語を気にせず、新規読者に飛び込んでもらいたい」という、DCの強い思いの表れなのでしょうね。
閑話休題、今回はティーンタイタンズの現メンバーを紹介しながら、簡単にストーリーを追っていきます。
レッドロビン

ご存知、タイタンズのリーダー。この人はあまり状況は変わりないですね。少し他のメンバーと距離を置きながら、チームの指揮をとる様子は師匠のバットマンに似ています。
ワンダーガール

神秘の鎧の力により、アマゾネスのような力を操るようになった少女。
DC世界の一部の女性たちとって彼女の存在はある種のシンボルとなっているようで、彼女の服装を真似し行き過ぎた女性保護を実行する自警団も登場している様子。

ビーストボーイ

あらゆる動物に変身する能力をもった仲間思いの気のいい若者。
チームメイトであるバンカーが、入院中の恋人の看病のために里帰りした際、バンカーを心配して一緒に帰郷。
それが縁なのか、すっかりバンカーと意気投合し、彼のアパートに入り浸っている様子。(か、もしくは同居してる?)
ところでこのビーストボーイ。その変身能力はアニマルマンなどと同様この世界のすべての動物の力を司る異世界"レッド"由来のものとされ、由来の通りリブート後は赤い肌をしていたのですが、いつの間にかなじみ深い緑色に戻っています。

…なんで?
バンカー

「自在にブロックを作り出す」という一風変わった能力の所有者。しかしその能力の応用範囲は広く、単純に足場を作るだけではなく、巨大な籠手をつくりあげ武器としたり、砂粒大のブロックを大量につくり衝撃を吸収したりと大活躍。

ちなみにマスクの下は陽気で洒落者のメキシコ人。そしてアメコミでは意外に珍しい"オネエ"系の同性愛者でもあります。
ヒーロー活動中に友人であるビーストボーイを馬鹿にされ激昂。馬鹿にした相手を説教するも、その様子が悪意ある形で編集された上でネットに配信され炎上中。
レイヴン

DC世界最強レベルの悪魔トライゴンの娘にして腕利きの魔術師。
そのいでたちからか、ゴス系の若者に人気があり、彼女をテーマにした(?)インダストリアルロックバンドもいる模様。

ちなみにこれがそのロックバンド、左の少女はレイブンの素顔。
以上の5人が現在のメンバーの用ですが、今後、新パワーガール、ターニャ・スピアーズも加入することがアナウンスされています。

管理人が読んでいたころは、まだチームとしては認知されていなかったのですが、今ではすっかり世間からはヒーローチームとして見なされており、ある程度、社会的な地位もある模様。
しかし、ネットで炎上中のバンカーはもとより、ワンダーガールやレイヴンを取り巻く状況を考えると、今後はそんな社会の眼、それも"大人社会の良識"が彼らを悩ますことになりそうです。
【宣伝】
近日発売の翻訳でめぼしいところはこんなところでしょうか。なんといってもお勧めしたいのが、『アストロシティ:ライフ・イン・ザ・ビッグシティ』! 「現実世界にヒーローがいたら?」ではなく「ヒーローがいる世界の現実はこういうものだ!」という視点でヒーロー賛歌をうたい上げた大傑作。ながらく絶版が続いていたのですが、遂に復刊です。
また、シビルウォーから続いてきたキャプテンアメリカの死と後継の物語の集大成ともいえる『キャプテン・アメリカ:リボーン』や、モリソンによるバットマン作品の白眉『バットマン・インコーポレイテッド 』もお勧めです。
その他11月発売のコミックは以下の通り。
映画化を控えたアントマンがまさかの翻訳ですね。このチャンスを逃すと二度と彼の個人誌を手に入れられなさそうなので、管理人は絶対買います(笑)
スポンサーサイト