フラッシュ・ウォー (フラッシュ・アニュアル#1)

フラッシュ・ウォー (フラッシュ・アニュアル#1)
(作:ジョシュア・ウィリアムソン、画:ハワード・ポーター)

捜査官:お前はフラッシュのファンなのか?私は一度バリー・アレンに会ったことがあるが、正直あの時は失望させられたよ…
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ここは、25世紀セントラルシティにあるフラッシュ博物館。
何者かによって大規模な破壊に見舞われた博物館では、現地の捜査官による鑑識捜査が行われていた。

捜査官:空気中にイオバード・ソーン、通称リバースフラッシュの遺体と思われる粒子を発見。
・・・こりゃ殺しだな。

部下:まさか!?ソーンの死亡事例は、全て記録されているはず。再スキャンをしてみては?

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(ちなみに彼らの捜査しているのは、既にフラッシュ誌で語られた事件の痕跡です。
この事件の中でアイリスとバリーを未来世界に連れてきたソーンは、アイリスの手で殺害されました。)

捜査官:おっと、大きな反応を発見。発生源はウォーリー・ウエストのコーナーだな…って何だこりゃ?
ベテラン捜査官が発見したもの、それは歴史が彼らの知るそれとは異なる姿へと変貌を遂げた事を物語る、博物館の収蔵品の変化であった。
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"何者かが歴史を歪曲している"その確固たる証拠をつかんだ捜査官たちは、状況を法務官へと報告する。

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法務官:…それは君たちの仕事ではない。以前に違法な時空間捜査を行った彼の事を忘れたわけではないだろう?
君たちの仕事は、フラッシュ博物館の損壊並びにイオバード・ソーンの殺人事件の調査だ。

捜査官:それに関しては抜かり在りません、凶器の銃を特定しました。
指紋から特定した犯人はアイリス・ウエスト。
法務官:アイリス・ウエスト…フラッシュを名乗った複数の男女を救った功労者だ。
だが、だからといってそれが殺人の免罪符となるわけではない、相手がソーンのような男だとしてもだ。
今すぐ21世紀へ向かい、アイリス・ウエストを勾留するのだ。
おそらく何らかの抵抗があると思われるが…

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捜査官たち:問題ありません。

法務官が言葉を終える前に、装備を整え始める捜査官たち。

変身を終えた彼らは…
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コマンダー・コールド:レネゲーツ、直ちに任務に入る。
25世紀の科学力と生んだ対リバースフラッシュ特殊部隊レネゲーツであった。
(レネゲーツがローグスにそっくりなのは、彼らが歴史上もっともスピードスターとの戦闘に長けた集団の戦術を参考にして組織されたから。)

我先にとタイムゲートへと飛び込み、任務へと向かうレネゲーツ。
1人残された法務官は、誰もいなくなったフラッシュ博物館で独白を漏らす。

法務官:淘汰こそが強者を生む…
それが真のフラッシュを生み出すためとあれば、わたしはどんなことでもしよう。
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このズームがフラッシュ達の間に戦争を起こすのだ!


**********************
というわけで、春から始まるフラッシュ誌の新ストーリー『フラッシュ・ウォー』のプロローグの紹介でした。
本誌のほうでは、まだ翻訳されたばかりの『フラッシュ:ライトニング・ストライクス・トゥワイス』からつながるストーリーがクライマックスに差し掛かったところなので、先行チラ見せ的な位置づけのプロローグでした。

というわけで、見事リバースを果たしたレネゲーツとハンター・ゾロモン(ズーム)。
実は、管理人はハンター・ゾロモンの事をよく知らないのですが、どうやらレネゲーツもゾロモンも、フラッシュポイント前の登場時の展開をそのまま引きずっている模様。
レネゲーツが初登場を果たしたジェフ・ジョーンズによるバリー・フラッシュの物語は、個人的に思い入れのある作品なので、今回の復活は嬉しいところ。

また、気になるのがゾロモンの言っていた"フラッシュ達"に誰が含まれるのかという点。
現在のDC世界にはフラッシュを名乗る人物が、バリー、大ウォ-リー、中華フラッシュの3名いますし。
彼らにキッド・フラッシュである小ウォーリーが絡んでくることは間違いないでしょう。

ただ、今回未来世界のフラッシュ博物館のシーンで、
こんなものや、
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こんなものを見せられてしまうと、
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どうしても更なるサプライズをどうしても期待してしまいます。

【宣伝】(使いまわし)
先日、翻訳が発表されて個人的にうれしかったのが『インビンシブル・アイアンマン:リブート』。
人気の割りになかなか翻訳本が発売されないアイアンマンですが、その最新シリーズが遂に発売です。
また本国で快進撃を続けるマーベルのスターウォーズからは『スター・ウォーズ:ハン・ソロ』が登場。マーベルのスターウォーズはその豪華な制作陣で有名なのですが、今回は『モンストレス』の翻訳版が発売されたばかりのマージョリー・リュウがライター!
他にも『ウィッチャー 1: HOUSE OF GLASS』や『ウォーキング・デッド8』など、コミックファンの外にも知名度の高い作品の翻訳も進んでいるのが、非常にここ強いですね。



今月発売のアメコミで注目なのは何といっても『デッドプール:トゥー・スーン?』。マーベルを代表するギャグキャラ、フォーブッシュマンの死を発端に起こる"ギャグキャラ狩り"。果たしてデッドプールは、ロケット・ラクーンやハワード・ザ・ダックといったギャグキャラたちを護ることはできるのか!?
といった趣向の作品でとにかく面白そう。(ギャグキャラの中にパニッシャーも入っているのはご愛敬)
またスパイダーグウェンの続刊『スパイダーグウェン:グレイター・パワー』と、密かな人気者タスクマスターの個人誌『タスクマスター:失われた過去』も今月に発売予定。



また、大人気アーティスト、マイク・ミニョーラが久々に担当したことで話題をさらった『ヘルボーイ・イン・ヘル:死出三途』は早くも翻訳。
DCからは、人気者ハーレイクインが、New52以降あまり絡みのなかった"プリンちゃん"ことジョーカーと対決する『ハーレイ・クイン:ジョーカー・ラヴス・ハーレイ』に、スーパーマンの新たなマスターピースと呼び声の高い『スーパーマン:アメリカン・エイリアン』が刊行。
(アメリカン・エイリアン、本気で大好きな作品だったので作者の不祥事がとにかく残念です)
また、スーパーマンといえばスーパーマンとバットマンが子連れで出会い、親バカっぷりを炸裂させる『スーパーマン:トライアル・オブ・スーパーサン』もお勧めですので、ぜひ!


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DCユニバース あの人は今? フラッシュ編

フラッシュ
(作:ロバート・ヴェンディッティ&ヴァン・イェンセン、画:ブレッド・ブース)

危険なビジランテとなって未来からやってきた自分自身を退けたバリーは、未来の自分の口から、母を殺害しその罪を父に負わせた真犯人の名前を知る。
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情報を集めるために、獄中の父にその男“ソーン”について訊ねるバリー。
しかしその名を聞いた父は顔面を蒼白にし、二度とその名を口にしないようバリーに厳命し、面会の場を去っていく。
…そしてその晩、バリーの父はいざというときの為にかねてから計画していた脱獄計画を実行に移す。
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愛する息子を、イオバード・ソーン、別名プロフェッサー・ズームから守るために!

時を同じくしてプロフェッサー・ズームと彼の率いるチームも、長い時空の旅の末、セントラルシティに到着していた。
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アステカ文明において不死を司る女神と称えられた女性、スピードフォースに魅せられた西部開拓時代の学者など、古今東西様々な時代/場所からズームが集めた"スピードフォースに触れし者"たち。
彼らは全員ズームによって命を救われ、彼の事を父のように慕い、彼がその出現を予言した"悪の化身"フラッシュを倒すために、悠久の時をかけ自らの能力に磨きを掛けてきたのだ。

いまセントラルシティを舞台にズーム達による「フラッシュ狩り」が始まる!
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というわけで、ついにフラッシュの大物ヴィラン、プロフェッサー・ズームが登場。
(厳密には体の一部のみNew52で登場済み。その時の様子はこちら)

ライター自らが「今回の物語のテーマは"家族の絆"」と語るように、バリーとその父の絆、ズームとその部下たちとの間の疑似家族のような絆が強く打ち出されています。
(ちなみに上述の通りズームの部下たちは全員がズームに命を救われた経験を持ちますが、実は全てズームの自作自演…)

また、この物語で重要な役割を果たしそうなもう一組の家族が、バリーとウォーリー・ウエストです。
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登場当初は、両親を失った悲しみと、父親のように慕っていた叔父ルディ・"リバースフラッシュ"・ウエストの影響で、自暴自棄気味であったウォーリー少年でしたが、「この子に必要なのは"お手本となる男性"だ」と気がついたアイリス・ウエストがバリーに引き合わせ、いまではバリーとウォーリーは年の離れた兄弟のような関係に。

かつては暗い方向に向けられていた情熱を、バリーの計らいで始めた機械いじりに注ぎ込み、いつの間にはその腕は大人顔負けの腕前に。

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まだ能力を持たない普通の少年であるウォーリーですが、そろそろフラッシュのサイドキックであるキッドフラッシュとして覚醒するころ合いなのかも・・・

【宣伝】
今月の新刊はなんといっても先日史上初、アイズナー賞3年連続受賞という快挙を成し遂げたモンスタータイトル『サーガ』の3巻。
また人気アーティスト、サイモン・ビズレーの『LOBO ポートレイト・オブ・ア・バスティッチ』は、本作がアメコミ翻訳初参入となる出版社ジュリアンパブリッシングによるタイトルのため、お見逃しなく。



日本のファンにはおなじみの人気アーティスト、グリヒルさんも担当されている『ヤング・マーベル:リトルアベンジャーズ VS リトルX-MEN』や、フランク・ミラーによるデアデビルの金字塔『デアデビル:マン・ウィズアウト・フィアー』も今月発売です。


10月の新刊はこちら。デッドプールがゾンビ化したアメリカの歴代大統領と戦う『デッドプールVol.1:デッド・プレジデンツ(仮)』や、翻訳が止まらないニンジャタートルズの短編集『ミュータント タートルズ:オムニバス』などの定番商品に加え、DCの誇るスーパースターライター、ジェフ・ジョーンズがフランスで出版したBD『オリュンポス』がまさかの翻訳。
こちらBDの翻訳に定評のあるパイインターナショナルによる翻訳本のため、オリジナル版であるフランス語版からの翻訳となり、2重翻訳による劣化を心配する必要はないと思われます。

フラッシュ Annual #3 (ウォリー登場)

FLASH Annual #3
(作:ロバート・ヴェンディッティ&ヴァン・イェンセン、画:ブレッド・ブース)

今回紹介するのはひさしぶりのフラッシュ誌。
フラッシュ誌は、リランチ当初からライター兼アーティストを担当をしてきたマナプル&ブセラートのコンビが遂に離任し、この4月より新体制で再スタートを切ることとなったタイトルです。
正直、マナプル&ブセラートのライティングはちょっと肌に合わなかったので、個人的には新体制に期待しています。

でもって、新体制発足にあたってDCがブチ込んできたネタが、こちらのブログでも何度かとりあげた"ウォリー・ウエストの登場"!!

New52開始当初から、復活の要望が強かったウォリー・ウエストの待ちに待った初登場シーンがこちら。
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死んでる! ・・・し、何か肌が浅黒い?(父親が白人、母親が黒人のハーフとのこと)
ということで、いきなり旧来のファンの物議を醸す形で登場したウォリー(笑)。

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ちなみに、ウォリーが死んだ場面は、今から5年後の未来の出来事であり、現在の彼は生意気盛りの少年です。

今回の物語は、
 ・バリーがウォリーと出会い、彼に対して年の離れた弟のような情を抱くようになる"現在"
 ・世界最速の男でありながら、バリーがウォリーの事を救えなかった"5年後"
 ・ウォリーを失ったトラウマを克服できず、過去にさかのぼり歴史を修正することをバリーが決意する"20年後"
という3つのタイムラインが交錯する話となります。

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(こちらが20年後のフラッシュ。)

余談ですが、この"5年後"というのは今年のDCの一つのキーワードとなっており、5月に開始した週刊タイトル「フューチャーズエンド」の舞台なっているばかりか、2012年の「#0月間」、2013年の「ヴィラン月間」に続く"9月の特殊月間"企画として、2014年9月は「"5年後"月間」となり、刊行中の全タイトルが"5年後"の状況を描く予定となっています。

以下は今号で一番気になったシーン

【リランチ後初登場!!】
ウォリーを救うために過去に旅立つことを決意したバリーが最初に向かった場所、それはスピードフォースの時間跳躍能力と「喰らった者の知識と経験を自らの物とする」という自らの能力を用いて、古今東西全ての知識を収集する怪物、ゴリラグロッドのもとであった!
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・・・で、なにが初登場かというと、グロッドが左手で持っている物。グロッド曰く「24世紀最高の科学者イオバード・ソーンの脳みそ」だそうです。

つまりは・・・
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彼のもの。


【宣伝】
近日発売のアメコミでなんといってもお勧めしたいのが、「ジャスティス・リーグ:アトランティスの進撃」!
前号までペンシラーを担当していたジム・リーから、トニー・S・ダニエルとアイヴァン・レイスに引き継がれましたが、「前世代最強アーティスト」から「現役最強アーティスト」に引き継がれたようなものなので、安心して読めます。
内容的にも、今まで日本での露出が少なかった、ワンダーウーマンとアクアマンにそれぞれ脚光をあてる話なのも嬉しいところ。もうアクアマンを"マイナーキャラ"とは呼ばせない。

また"月刊バットマン"も快調に刊行中。5-6月はバットマン:エターナルのメインライターであるスコット・スナイダーの作品が刊行予定です。
「ブラックミラー」は管理人の一押しキャラであるゴードンJr.の登場回なのでぜひ!
また「ゲート・オブ・ゴッサム」のヴィランがエターナル誌に登場するらしいので、管理人はその予習の意味でも刊行を楽しみにしています。




プロフィール

NOB-BON

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

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