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Justice League Dark #13-Annual

ジャスティス・リーグ・ダーク #13-Annual
(作:ジェフ・レミーレ、画:マイケル・ジャナン)

ごめんなさい。今回はストーリー説明はすっ飛ばして、面白かったシーンだけ。

【手癖の悪いことに定評のある…】
前回の最後ファイアトロールの王ブラックボリスと相対したコンスタンティンとブラックオーキッド。
しかしあわてず騒がず、懐から小さな鳥かごを模型をとりだすコンスタンティン。
コンスタンティン:ラッキーだな。ブラックルームからちょろまかした魔具の中に「妖精の檻」があったんだった。
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トロールも妖精の一種ということであわれブラックボリスは檻の中に…
トレバー大佐、この後でもう一度コンスタンティンをブラックルームに招待する約束なんですけど、ホントにいいの?

【コンスタンティンとザターナ】
地獄から甦り、コンスタンティンとザターナに復讐を誓うニック・ネクロ。
コンスタンティンの命と引き換えに、ニックに自らの身を差し出すザターナ。
引きとめるコンスタンティンにザターナが最後の別れを告げる。
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べたな展開ですが、グッときます。
ところでヴァーティゴの『ヘルブレイザー』ではコンスタンティンは結婚済みですが、こちらの世界ではフリーなのかな?


【ゲスト】
今回のストーリーアークの最終話であったAnnualには大団円に相応しく、2人のキャラがゲスト出演しました。
1人目は、先日打ち切りが決まった"DC版ヘルボーイ"こと『フランケンシュタイン:エージェント・オブ・シェイド』の主人公、フランケンシュタイン。
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もう1人は10月から始まった新タイトル『ソード・オブ・ソーサリー』の主人公、アメジスト。
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今回、終了したタイトルの受け皿にも、開始するタイトルのお披露目にも使われたというあたり、JLDの人気の現れでしょうか?(売上ランキング的には"まあまあ"といったところですが。)

あっ、ちなみに#10でコンスタンティンに愛想を尽かしてチームを去った吸血鬼アンドリュー・ベネットですが、コンスタンティンの予告通り、無理やり呼び出され協力させられてました。

【次号】
というわけで、いろいろあって(主にコンスタンティンの騙しのテクニックによって)ニック達を倒しBooks of Magicを手に入れた一行。
Books of Magicの所有者たることが運命づけられた"約束の子"ティモシー・ハンターがついに、伝説の本を開く。

しかし、表紙を開くとそこには魔術とはかけ離れた、異世界の機械が埋め込まれていた。
Books of Magic:ヨウコソ。マスター・ハンター
          :コレヨリ、帰還ノ準備ヲ開始シマス。シバラクオ待チクダサイ。

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突如現れた光のゲートに呑み込まれるティモシー少年とそれを止めようとするザターナ。
光が消えた後、二人の姿は消えていた。

次回のタイトルが「The Death of Magic」ということで、どうしても死神デスの登場を期待してしまう管理人です…

【ヘルブレイザー終了、そして…】
Vertigoレーベルで長年刊行されているコンスタンティンが主人公のコミック『HELLBLAZER』が来年2月に刊行される#300で遂に終了します。

そして翌3月から新たにNew52に加わる新タイトルの主人公が


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コンスタンティン!
というわけで、コンスタンティンのファンはとりあえず一安心と言えそうですが、実際のところどうでしょうか?
HELLBLAZERは、DCの大人向けレーベルであるVertigoで連載していた強みを活かしたハードなストーリー展開も魅力の一つでしたが、New52に加わることでその魅力が損なわれないか、心配している方も多そうです。

実は、管理人はなんだかんだ言って、そこまで熱心にHELLBLAZERを追いかけていたわけではないので、
「コンスタンティンの個人誌を読み始めるいいきっかけになるなぁ。」
くらいの感想ですが。
ただ、コンスタンティンの結婚や、バイセクシャルの設定は無かったことになりそうだなー

Justice League Dark #0

ジャスティス・リーグ・ダーク #0
JLDが好きなことにかけては、日本で10本の指に入るのでは?と最近、思い始めた管理人です。
より楽しみにしてる方が多いであろうジャスティスリーグやグリーンランタンの紹介を差し置いて、今日も今日とてJLDの紹介です。

今回は#0ということで、コンスタンティンとザターナの過去話。

**********
現在から遡ること数年、イギリスで無軌道でNo Futureなパンクを気取っていたコンスタンティンはニューヨークにいた。
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この業界一番の凄腕とされる魔術師ニック・ネクロに師事するためだ。

ネクロを探すために魔術の心得がある者しか入れない会員制クラブであり、アメリカのオカルトシーンの中心である忘却の酒場へ向かうコンスタンティン。
(入店方法は映画『コンスタンティン』でもやっていたアレです。)
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店内でネクロを見つけたコンスタンティンは、彼に話しかける。
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コンスタンティン:Mr.ネクロ?少しいいかい?俺は…
ニック・ネクロ:しっ!もうすぐステージが始まる。
コンスタンティン:ステージ?誰の…
ニック・ネクロ:俺の女のだ。
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(ステージが終了し、ザターナが恋人であるネクロの元へ。)
ザターナ  :あら?お友達?
ニック・ネクロ:いや、なんでもない。奴はもう帰るところだ。
コンスタンティン:俺の名前はコンスタンティン。あんたに話を聞いてもらうまで帰る気はないんだけどな。
ザターナ  :ニックは今夜忙しいの。
ニック・ネクロ:この店の客質も落ちたもんだな。外に行こうぜ、ジー(ザターナの愛称)。
コンスタンティン:俺はあんたみたいになりたいんだ。本物の魔術ってやつを教えてくれ。
ニック・ネクロ:本物の魔術には代償がつきものだ。とっとと飛行機に乗って帰った方が身のためだぜ。
       :ニューヨークは俺たちみたいな人間には危険な街だからな。


とりつくしまもなく弟子入りを断られたコンスタンティン。
しかし、たまたまニック・ネクロの宿敵である秘密結社コールドフレーム教団の手から彼を救ったコンスタンティンはそのままネクロと意気投合。ザターナを含めた3人でチームを組むこととなる。

ニック・ネクロと共に問題解決人としてコールドフレーム教団等魔術的脅威と戦ううちに、1人前の魔術師として成長していくコンスタンティン。
やがてコンスタンティンとニック・ネクロの関係は、師匠と弟子のそれから親友へと変わっていく。
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しかし、そんな青春の日々にも陰りが見えてくる。更なる力を求めてBooks of Magicに目を付けたネクロは、その研究のために危険な魔術に手を出すようになり、それをいさめるコンスタンティンとザターナを疎んじるようになってきたのだ。
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ザターナ  :こんなこと言いたくないけれど、最近の彼は何となく怖いわ。昔の彼じゃないみたい。
コンスタンティン:そのうち元に戻るさ。ただそのためにはBooks of Magicへのこだわりを捨てさせないとな。
ザターナ  :最近、私たちが今までやってきたことについて考えるの。
       :私たちはたくさんの人々を救ってきた。
       :でもニックにとっては、救った人なんてどうでもいいみたい。
       :彼にとって重要なのは、自分の魔術の向上だけ。
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コンスタンティン:考えすぎだろ?お前の事は知らないが、俺がこの国に来て魔術の修業をしているのだって、スーパーヒーローになるためじゃないさ。
ザターナ:そうやってワルぶってるけど、私にはわかるわ。
     :あなたはいざとなれば、まわりのために自分自身を犠牲にできる人。あなたって私のお父さんに似てるかも。
コンスタンティン:似てるって、シルクハットとカイゼル髭にか?
ザターナ  :そうやって笑わないの、あれはステージ用。父さんは本当はすごい魔術師なんだから。
コンスタンティン:いずれにせよ、俺はヒーローじゃないさ。
        :ところで、ニックがそんなに嫌ならば、なんでまだ付き合ってるんだ?

ザターナ  :そういうあなたは?
コンスタンティン:まだニックから教わることが残ってるから、…とも考えたんだけど、もしかしたらまだ奴に憧れてるのかもな。
ザターナ  :私もよ。
コンスタンティン:それにもうひとつ。奴のまわりにはお前がいるしな…
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ニック・ネクロ:邪魔したみたいだな。
ザターナ  :ニック!これは…

ニック・ネクロ:別にどうでもいいさ
コンスタンティン:相棒。こんなことをする気はなかったんだ…
ニック・ネクロ:初めて会ったときから、お前はしぶとくて、詐欺師で、くそったれだった。
        :そんなお前に俺は俺自身を重ねていたのかも知れない。
        :だがもうもういい。その女はもう必要ない。俺に必要なのはBooks of Magicだけだ。
        :俺たちの師弟関係も終わりだ。
        :最期の教えは『欲しいものは直ぐに手を出せ』だ。これでお前はもう一人前だ。
        :これからは。だれにもお前の行く手を邪魔をさせるな。
        :だがなジー、おそらくお前が奴の邪魔になるのは時間の問題だぜ。

その夜を境にネクロは二人の前から姿を消す。
彼の失踪から数ヶ月、コンスタンティンの下にネクロから連絡が入る。

ニック・ネクロ:すまん。へまをやってコールドフレーム教団に追われている。他に頼れるやつがいなくて…
コンスタンティン:気にするな、直ぐ助けに行く。

ザターナと共にネクロの隠れ家に向かうコンスタンティン。
隠れ家で二人が見たものは、既に教団に捕まり、首にナイフを突き付けられたネクロの姿だった。

ニック・ネクロ:気をつけろ!これは生贄の魔法陣だ。この中で誰かが死んだ場合、そいつの魂は地獄へ連れて行かれる。
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コンスタンティン:こいつらの目的は何なんだ?
ニック・ネクロ:こいつらの目的?教団の宿敵ザターラの娘だ。あぁそれと俺の目的ならお前だ。


突然、コンスタンティンたちに襲いかかる教団メンバーとネクロ。

コンスタンティン:一体何のつもりだ、ニック!
ニック・ネクロ:お前らは俺を裏切った。その代償を払ってもらうのさ。
        :俺はお前に、俺の知識を全てを教えた。
        :なのにお前はそれに飽き足らず、俺から全てを奪っていった。
        :お前を地獄へ送ってやる。


激しい格闘を繰り広げるコンスタンティンとニック、その背後からコンスタンティンを狙ってナイフを投げる教団員。
とっさにニックを盾にするコンスタンティン。ニックの胸にナイフが深々と突き刺さる。
その瞬間、魔法陣が地獄へと繋がり、ニックの魂を地獄へ連れ去ろうと、無数の手が現れる。
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ニック・ネクロ:ジョン。助けてくれ。
コンスタンティン:お前が教えてくれたんだろ、全ての物には代償が伴う。

ついに、地獄に連れ去られるニックの魂。残ったのは、コンスタンティンとザターナと、ネクロの亡骸だけ。
しばしの間、ニックの亡骸を前に自身の青春時代に思いを馳せるコンスタンティン。
やがてコンスタンティンは、何かを振り払うように、ニックの亡骸から彼のトレンチコートを受け取り立ち上がる。
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**********

というわけで、予想通り、コンスタンティンとザターナの関係と#12で現れた黒幕の正体が発覚する話でした。
自分がJLDが好きなせいも多分にあると思いますが、自分が読んだ#0の中で一番面白かったですね。

ちなみに、前回の時に予想した黒幕の正体ですが、見事に外れました。
が、やはり同じことを思った人も多いらしく、ライターのレミーレ本人がツイッター上で「黒幕=キアヌ・リーブス」説の呟きをリツイートしたりしてました。


【小ネタ】
前回の記事で軽くネタにした、コンスタンティンの所属していたパンクバンド「The粘膜ズ(Mucous Membrane)」。イギリスから来たばかりのコンスタンティンはしっかりバンドのTシャツを着てるのが分ります。
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Justice League Dark #12

ジャスティス・リーグ・ダーク #12
(作:ジェフ・レミーレ、画:マイケル・ジャナン)

************
Dr.Mistの裏切りで、霊的万能鍵スケルトンキーとBooks of Magicの地図の両方を奪われてしまったコンスタンティン。
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ファウスト達の行方を追う手掛かりは2つ、1つは地図を奪われる瞬間コンスタンティンが一瞬垣間見たBooks of Magicの在処、ゴッサムシティの郊外にある通称"殺戮の沼"。
もう1つはザターナが探知したDr.ミストの現在地、ファウストが根城にしていたペルーの神殿。

狙いを絞りきれないJLD一行はチームを2つに分けて、それぞれ調査にあたる。
しかし、この2つの手掛かりは両方とも、ファウスト達がわざと残した罠だった。
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************

ストーリー的には”谷”にあたる部分でしたが、そのぶん伏線が多く、ブログのネタに困らない回です。

【コンスタンティンとザターナ】
殺戮の沼に向かったコンスタンティンとブラックオーキッド。
ブラックオーキッドは、全世界の読者の代表してあの疑問をコンスタンティンにぶつける。

ブラックオーキッド:はたから見てても、あなたとザターナの絆なんて今にも消えそうなものなのは判るわ。
ブラックオーキッド:なんで、よりを戻そうとしないの?

コンスタンティン :よりが戻ることなんて起こり得ないからな。
ブラックオーキッド:なぜ?
コンスタンティン :俺は奴の親父さんを殺したからさ。
コンスタンティン :直接、引き金を引いたわけじゃないが、俺が殺したようなものさ…

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【黒幕】
シルエットのみ登場した今回の黒幕。
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(真ん中が"謎の黒幕")

現在判っている情報は以下の通り。
 ・コンクタンティンと同じ刺青を腕に入れている
 ・コンクタンティンとザターナに因縁がある
 ・喫煙者

今月発売される#0では若い頃のコンスタンティンにスポットを当てるそうなので、そこでコンスタンティンとザターナの関係も含めて描写されるのかな?

個人的には腕の刺青、白ワイシャツに黒ネクタイに黒い髪ということで、こいつの正体は別世界のコンスタンティン、もっと言ってしまえば映画版のコンスタンティンと予想(というか妄想)。

【House of Secrets】
House of Mysteryに続き、ついにHouse of Secretsも登場。
こちらも、House of Mystery同様、DCが過去に出版していたホラー誌のタイトルです。

House of Secretsの現在の持ち主は、元祖"トレンチコートのオカルト探偵"であるDr.オカルト。
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しかし、謎の黒幕に手も足もでず、登場1ページで死亡。
House of Secretsは敵の手に。

【次号】
次号は#0ということで、上にも書いたとおり若き日のコンスタンティンがメインの話らしいです。
…コンスタンティンの若気の至りであるパンクバンド「The粘膜ズ(Mucous Membrane)」時代の話だったらどうしよう。。。
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(これがThe・粘膜ズの雄姿だ!ちなみに右から2番目がコンスタンティン。)
プロフィール

NOB-BON

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

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