グリーンランタン #47-48

グリーンランタン #47-48
(作:ロバート・ベンデッテ、画:ビリー・タン、マーティン・コッコロ)

今回は、軽めで。
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感情エネルギーの枯渇によって発生する"銀河の果て"ソースウォールの力を無差別に撒き散らすブラックハンドと決着をつけたハルは、新しい仲間達といったん別れて地球へ里帰り、故郷に残した弟とその家族の様子を見に行くことに。

しかし宇宙的な脅威との戦いを終えたハルを地球で待っていたもの。それは極めて現代的な脅威、"テロリズム"であった。
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甥っ子たちとともに出かけた遊園地で、音波爆弾による無差別テロに巻き込まれたハルと弟たち。
東欧の少数民族の独立を訴えるテロ組織のリーダー、通称"ソナー"がテロの主犯であることを知ったハルは、怒りに我を忘れ単身テロ組織の基地へと突入するが・・・
*******

というわけで幕間的な雰囲気の地球編に突入したグリーンランタン誌。
しかしなんといっても気になるのは、ハルの知らぬ間に宇宙に姿を現したこの男。

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ハル・パララックス!
少し説明をすると、このパララックスはコンバージェンスの中で登場した、リブート前、具体的にはゼロアワーを起こす直前の世界からやってきたパララックスとなります。

故郷を失った喪失感と、その復活のためにコァの仲間を葬り去った罪悪感にさいなまれ、強大な力と深い闇を抱えていた時代のハル・ジョーダンがNew52の新たな世界で目にした物、それはこの世界から消え去ったグリーンランタン・コァが残した惑星オアの残骸と、コァの居ない宇宙を我が物顔で飛び回る宿敵シネストロの部下たちでした。

自分の知る姿とはあまりにも異なるその世界の状況に、困惑するパララックス。
しかし、(パララックスの認識としては)絶望的なこの状況においても、いまだコーストシティが健在であることを知った彼は、街を守るために一路地球へと飛び立つ・・・
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というところで、いったん物語は終わるのですが、はたして新旧2人のハルの出会いはどのようなものとなるのか?
3月に刊行される50話目記念号において、大きな事件が起こることがインタビューなどで明かされているだけに、気になるところです。

また個人的に気に入ったシーンが、ソナーの居所を知るために、ハルがゴッサムシティでバットマンを呼び出すシーン。
(しばらく振りに地球に来たハルは、今のバットマンがジム・ゴードンであることを知りません)
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ハル:俺はバットマンを呼び出したつもりだったんだが、おまえは誰だ?なんでバニースーツを着てる?
バットマン:…彼の後任だ。
ハル:言いたいことは2つ。まずバットマンを名乗るならアゴを見せろ。せっかくのしかめっ面も、バケツの中に隠れてりゃ台無しだ。
二つ目に、お前さんの事を信じてやることにしよう。この事を奴が認めてないならば、奴の庭を荒らすような真似をしたお前さんがただで済んでるわけがないからな

この1年、色んなキャラが新しいバットマンと出会っていますが、一番話が早いです(笑)

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気になる翻訳本は以下の通り。
まずは何と言っても、「ハーレイ・クイン:ホット・イン・ザ・シティ」。本国では発売以降、怒涛の快進撃を続けているタイトルで、現在DCで一番売れているタイトルの一つです。管理人も未読なので、余計に期待感が高まります。
また未読と言えば、短編集となる「バットマン:真夜中の事件簿」もちょうど管理人がバットマン誌を離れていた時期のタイトルのため、大いに期待しています。
「スーパーマン/バットマン:パブリック・エネミー」は、先日も書きましたが、スーパーマンファミリー、バットマンファミリーのみならず、DC世界の様々なキャラが次々と登場する物語なので、とにかくお勧め。



また「アベンジャーズ vs X-men」の前日譚と後日談を同時収録した「AVX:アベンジャーズ VS X-MEN アルファ&オメガ」も気になるところ。特に後日談に当たる部分は、今後、ヴィレッジブックス社が翻訳予定のX-men系タイトルにおけるサイクロップスの立ち位置を定義するうえで、重要な作品となっているのでマストバイと言えます。


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グリーンランタン:ライツ・アウト

Green Lantern:Lights Out

Green Lantern #20にて"完全な"フィナーレを迎え、制作陣を再編成したうえで仕切り直しとなったグリーンランタン系列誌。ジェフ・ジョーンズの描いたエンティングがあまりに見事であったため、管理人もすっかり「グリーンランタンは完結した!」という気持ちになってしまい、続きを読む気力がわかなくなってしまっていました。

が、読まれた方の高評価を聞くうちに次第にモチベーションが回復。ようやく復帰し最新号まで追いつきました。
というわけで、今回はグリーンランタン系5誌の内、『ラフリーズ』誌を除いた4誌で行われたクロスオーバー『Lights Out』の紹介です。(あっさり目ですが)
まずは各メンバーの状況を説明。

【ジョン・スチュワートの場合】
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この人は割と今まで通り。ハルの副官として、ガーディアンズなきグリーン・ランタン・コァの実務を担当。
リーダーであるハルが割と思いつきで行動するタイプなので、この人の生真面目さは貴重。


【カイル・レイナーの場合】
"生命"を司るホワイトランタンがすっかり板についてきた模様。
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現在は、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの分派であり、遥か昔ヴォルソームを監視するためにヴォルソームと共に自らを封印していたテンプル・ガーディアンズの諸国漫遊に帯同。


【ガイ・ガードナーの場合】
シネストロ率いるイエローランタン達が闇に消え、グリーン・ランタン・コァの一番の脅威となったレッドランタン達を監視するため、ハルの依頼でレッドランタンに潜入中。
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しかし本人はレッドランタンの水が合うらしく、リーダーであるアトロシタスを放逐したり、自らその地位に収まったりとやりたい放題。協力を求めてきたハルに対して、見返りとして「グリーンランタンが手出ししないレッドランタンの直轄領」をもとめるなど、既にグリーンランタンに対しての忠誠心は無いそぶりは見せているが、真意は不明。


【ハル・ジョーダンの場合】
ヴォルソームとの戦いが評価され、ガーディアン亡き後のグリーン・ランタン・コァのリーダーを務めることに。
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「Rise of Third Army」事件、「Wrath of the First Lantern」事件を潜り抜けたことによる深刻な人員不足や、その穴を埋めるために採用した新人ランタン達の対応など、ボロボロになったコァを再建するのにてんてこ舞い。


【感情エネルギーの枯渇】
そんなある日、かつてなく弱体化したグリーンランタン達を狙い"エージェントオレンジ"ラフリーズが惑星オアに襲来する。
ハルたちは新人ランタン達を護りながらの苦しい防衛戦を強いられるが、戦いの最中に、ラフリーズやハル、スターファイアなどその場に居合わせたランタンは、全色のパワーリングが突然動かなくなる謎の現象に遭遇する。
実はランタン達が扱う感情エネルギーには限りがあり、度重なるランタン達の戦いの結果、宇宙全体から感情エネルギーが枯渇しつつあったのだ…

というのが、今回のクロスオーバーの導入部分。
今作は、今までのクロスオーバーのような"クライマックスとしてのクロスオーバー"ではなく、今後のグリーンランタン系列の方向性を指し示すプロローグとしての役割が強いようです。
多大な犠牲を払いながらも、何とか枯渇の危機をしのいだハル達ですが、あくまで問題を先送りにしただけ。既に隊員の一部は、今まで通り自由に指輪の力を使うことに疑問を抱き始めていますし、それに対してハルの出した「グリーンランタン以外の感情エネルギーを使う輩を、宇宙の警察として取り締まる」という結論も、すんなりと隊員たちに受け入れられそうにありません。

カイルも、宇宙に渦巻く感情エネルギーの"貯蔵庫"について、何か発見した雰囲気ですし、今後のグリーンランタン系列はこの「有限な資源としての感情エネルギー」を軸として進んでいくようです。


【おまけ】
今回、一番気に行ったシーン。
ガイに放逐され、宇宙を彷徨うレッドランタンの前リーダーであるアトロシタスと、その忠実な部下デクスター(猫)。
そんな彼らの前に突如現れたカイルは、アトロシタスの身体から"怒り"を司る感情エネルギーの化身――ブッチャーを連れ去ろうとする。
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ブッチャーを引き戻そうと、必死に頑張るデクスター、しかし……

アトロシタス:戻ってこい、デクスター……息が…
デクスター:ごしゅじんさま~

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(ブッチャーを諦め、アトロシタスを助けるデクスター)
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デクスター:ごしゅじんさま、ぼく、一生懸命やったんだけど…
アトロシタス判ってる。デクスター、お前は頑張った。


デクスター健気!
……つーか、なにこれ(笑)

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近年のグリーンランタンの人気の立役者ジェフ・ジョーンズによるストーリーの完結編が遂にTPBででました!
アメコミでは滅多に観られない"完全な"フィナーレですので、読み逃している方は是非!
(もっとも、フィナーレの後もこうしてストーリーは続いてるわけですが。)



最後に近刊予定のめぼしい翻訳本は以下の通り。
個人的にはニール・ゲイマン&デイブ・マッキーンのサンドマンコンビが描く「バイオレントケース」と、「絶対に翻訳されるだろう」と、原書を買わずに待っていた「ビフォア・ウォッチメン」が今月の目玉です。


Green Lantern : Wrath of the First Lantern その2

グリーンランタン #20
(作:ジェフ・ジョーンズ、画:ダグ・マーンケ他)

**********
50億年以上のはるか昔、感情の力を恐れたガーディアンズは、自らの心から感情を切り離すことを決意する。
切り離された感情はガーディアンズが用意したランタンの中で激しく渦を巻き、さながら指輪のような形状でおさめられていた。
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この指輪こそヴォルソームの力の源であり、彼が"フォーストランタン"と呼ばれるゆえんである。
いちどはガーディアンズに奪われた指輪を再び取り戻したヴォルソームが次に狙ったもの、それは創世の鍵である「かくあれかし」と願う気持ち、すなわち"意志"を司る緑の力であった。

意志力を求めるヴォルソームは莫大な意志力を蓄えたセントラル・バッテリーに手を伸ばす。
しかし、そんな彼を止めるべく全宇宙から対抗勢力が集まっていた、それは・・・
(この流れってRise of the Third Armyでもやったな)

復活した"生きてる惑星"モゴの活躍により、闘志を取り戻したグリーンランタン・コァ
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"ホワイトランタン"カイルに率いられたブルーランタン・コァとスターサファイアズ
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そしていつも以上に怒ってるレッドランタン・コァ
(御免なさい。例によって読んでません)
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各自バラバラにヴォルソームと闘う彼らに対して、ガイが語りかける。

ガイ:お前ら俺の指示をきくんだ!俺にアイディアがある。
スターサファイア:ガイがアイディア?
ガイ:アトロシタス、お前さんにはその気はないだろうが、俺の話を聞いてくれ。
俺たちは力を合わせる必要が・・・
アトロシタス:わかった。お前を信じよう。
ガイ:今何て言った?俺を信じるだって?
アトロシタス:そうだ。ひとたびレッドランタンとなった者は、いつでもレッドランタン・コァのメンバーだ。

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ガイ:よっしゃ!お前らの力をモゴに集めろ!モゴが全ての力を純化し集束してくれる。
ジョン!お前はモゴが狙いをはずさないようサポートするんだ。

ヴォルソーム:なるほど、考えたな...


モゴから放たれた光の束がヴォルソームの頭上に降り注ぐ。
しかし、それでもヴォルソームを倒すことはできなかった。
ヴォルソームの力になすすべもなく蹴散らされるガイ達。

そんなヴォルソームの前に再び現れたヒーローそれは、
再びイエローリングをはめたシネストロと、
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死者としてブラックリングをはめ、ブラックランタン・コァを率いて現世に復活したハルであった。
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**********

というわけで、今週はここまで。
まだグリーンランタン#20の半分ほどしか紹介できていないのですが、#20は中堅ヒーローであったグリーンランタンをトップに押し上げたジェフ・ジョーンズ担当の最終回ということで、大増ページなのです。

"大団円"という使い古された言葉では物足りないほど、綺麗にまとまった最終回なので、普段はデジコミオンリーの管理人も、今から紙媒体で手に入れられないか考えております。

【宣伝】
グリーンランタンを邦訳で読むとしたらお勧めはここらへんでしょうか。
「グリーンランタン:リバース」はジェフ・ジョーンズによるグリーンランタン担当の始まりです。
今回の「Wrath of the First Lantern」のテイストにも似た、オールスターによる"燃え"系の活劇が楽しめます。
また、「グリーンランタン:シークレットオリジン」はジェフ・ジョーンズによるハル・ジョーダンの誕生秘話の語りなおし。グリーンランタンの設定を一切知らない人でもここから読み始められるような内容となっています。
また、小プロから翻訳が出ているジャスティスリーグでも、昨今のグリーンランタン人気を踏まえて主役級の存在感を見せています。(2巻が楽しみ)



原書だと、ここらへんでしょうか。
ジェフ・ジョーンズの英語は他のライターと比べると図抜けて平易なので、「原書にチャレンジしてみたいな」という人にお勧めです。
ちなみに、初めの3つはリランチ後のグリーンランタンのTPB。後ろの2つは「グリーンランタン:リバース」の続きとなっています。


その他の翻訳だと外せないのが先日突然発表された「ヒットマン」。DC世界の"ヒーロー専門の殺し屋"トミー・モナハンを主人公に据えた鬼才ガース・エニスの傑作ですが、ネット界隈では「犬溶接マンがでるあれです」といった方が通りがよさそうです。(笑)

プロフィール

NOB-BON

Author:NOB-BON
X-men生まれSpawn育ちを地でいく、90年代アメコミバブルの残党。
しばらくの間、アメコミは翻訳本を買う程度だったのが、最近のデジタルコミックの手軽さにひかれ、本格的に復活しました。

基本的にMarvelメインですが、DCのリランチを機に自分の中でDCブームが来てるので、しばらくはDCの話題続くかも。
しばらくどころか完全にDC派に転びました。

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